ぬかぶくろ(糠袋)……入浴の際に体を洗うのに用いる米ぬかを入れるふくろ。
ぬかみそがくさる(糠味噌が腐る)……下手な歌声。
ぬかみそくさい(糠味噌臭い)……所帯じみてる。
ぬかよろこび(糠喜び)……勘違い・早合点でよろこぶこと。
  • ぬかよろこびさせやがって(糠喜びさせやがって)
  • ぬかよろこびだったな(糠喜びだったな)
ぬきあしさしあししのびあし(抜足差足忍足)……そぉっと歩く。
ぬきさしならない(抜差ならない)……「抜差ならぬ」
ぬけに(抜け荷)……密輸のこと。ご禁制の品を扱う。
ぬしさん(主さん)……遊女や花魁がお客に呼びかけるときの呼び方。
  • ぬしさんしばらくかおをみせなかったわいな(主さんしばらく顔を見せなかったわいな)
ぬすっと(盗人・盗っ人)……《ぬすびと》
  • おめぇのできるのはぬすっとっきりしかねぇだろう(おめぇの出来るのは盗っ人っきりしかねぇだろう)
  • ぬすっとのまつろはのたれじにさ(盗っ人の末路は野垂れ死にさ)
  • ぬすっとはきりあげどきがかんじんだぜ(盗っ人は切り上げ時が肝心だぜ)
ぬすっとかぎょう(盗っ人稼業)
ぬすっとのしわざ(盗っ人の仕業)
ぬすっとやど(盗っ人宿)……実は盗賊たちのかくれがになっている家。
ぬすみぐせがなおらねぇ(盗癖が治らねぇ)
ぬすみばたらき(盗み働き)
ぬすみをはたらくもの(盗みを働く者)
ぬり(塗)……漆器。
ぬりのしゃもじ(塗りの杓文字)……黒漆で塗りがほどこしてあるしゃもじ。
ぬりもの(塗物)……漆器。
ぬれぎぬ(濡衣)……無実の罪、冤罪。
  • ぬれぎぬでごさいます(濡衣でございます)
  • ぬれぎぬにもほどがあらぁ(濡衣にもほどがあらぁ)
  • ぬれぎぬをかけられたんですよ(濡衣をかけられたんですよ)
ぬれば(濡れ場)……色っぽい場面。
最終更新:2024年10月07日 22:11