ライフル
アサルト、オートマチック、スナイパーなどライフル系統を記述
シモノフ・PTRS1941
・口径:14.5mm×114 ・全長:2130mm ・銃身長:1220mm ・重量:20.8kg ・装弾数:5 ・発射形式:セミオート |
1941年、旧ソ連が開発し配備した対戦車ライフル。
設計者、セルゲイ・G・シモノフの名前を取って「シモノフ対戦車ライフル」と通称される。
大口径、高初速の弾丸で戦車の装甲を貫徹させ、中の乗員を殺傷する事を目的としている。
大口径の弾丸をセミオートマチックで発射するため、機関部は大型化し、十分な精度と初速を得る為に長い銃身を備える。
そのため全長は2mを超え、重量は20kg余りにもなる長大なライフルとなった。
他の国の対戦車ライフルは普通のライフル弾と同一か13mm前後であったのに対し、このモデルは口径が大きく威力は高かったようで、100m程度からであればⅢ号、Ⅳ号戦車の側面装甲を十分貫徹させる事が出来たとされている。
その後、戦車が次第に重装甲化するにつれて威力不足となったが、対戦車ロケット砲の開発が遅れた事からキャタピラや覗き窓等を狙撃して戦闘力を削ぐ用途に使われている。
なお、構造が単純で単発式のデグチャレフPTRD1941対戦車ライフルよりも生産性や信頼性で劣り、本格的な配備は遅れている。
因みに、マガジンは着脱式ではなく、レシーバーにヒンジで留められた固定式。
カバー部分の前側に軸があって下方に開き、そこからクリップで束ねた5発の弾薬をレシーバー内部に挿入、カバーを閉め、初弾を装填するという手順で使用する。
設計者、セルゲイ・G・シモノフの名前を取って「シモノフ対戦車ライフル」と通称される。
大口径、高初速の弾丸で戦車の装甲を貫徹させ、中の乗員を殺傷する事を目的としている。
大口径の弾丸をセミオートマチックで発射するため、機関部は大型化し、十分な精度と初速を得る為に長い銃身を備える。
そのため全長は2mを超え、重量は20kg余りにもなる長大なライフルとなった。
他の国の対戦車ライフルは普通のライフル弾と同一か13mm前後であったのに対し、このモデルは口径が大きく威力は高かったようで、100m程度からであればⅢ号、Ⅳ号戦車の側面装甲を十分貫徹させる事が出来たとされている。
その後、戦車が次第に重装甲化するにつれて威力不足となったが、対戦車ロケット砲の開発が遅れた事からキャタピラや覗き窓等を狙撃して戦闘力を削ぐ用途に使われている。
なお、構造が単純で単発式のデグチャレフPTRD1941対戦車ライフルよりも生産性や信頼性で劣り、本格的な配備は遅れている。
因みに、マガジンは着脱式ではなく、レシーバーにヒンジで留められた固定式。
カバー部分の前側に軸があって下方に開き、そこからクリップで束ねた5発の弾薬をレシーバー内部に挿入、カバーを閉め、初弾を装填するという手順で使用する。
日本では、アニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』で次元大介が使用し、一躍有名になった。
劇中では対空機銃にも使用された14.5mm弾 (*1)を人間に向けてぶっ放すという、豪快な使い方をしている。
劇中では対空機銃にも使用された14.5mm弾 (*1)を人間に向けてぶっ放すという、豪快な使い方をしている。
(*1:本モデル自体が対空射撃に用いられたこともあり、急降下爆撃機に対してはある程度の効果があったようだ。)
【登場作品】 | 【使用者】 | 【備考】 |
鳩あきSS | ディス | チェロケースに分解して格納。 狙撃などの他、近距離射撃、また打撃武器などに使用。 (参照) |
ドラグノフ・SVD
・口径:7.62mm×54R ・全長:1225mm ・銃身長:620mm ・重量:4.31kg ・装弾数:10 ・発射形式:セミオート |
1963年、旧ソ連がモシン・ナガンM1891/30の後継として採用したセミオート狙撃銃。
SVDは「Snayperskaya Vintovka Dragunova」の略で、設計者であるエフゲニー・F・ドラグノフの名をとって、「ドラグノフ狙撃銃」とも呼ばれる。
当時の西側のセミオート狙撃銃にはない、スマートですっきりした外観と肉抜きされたスケルトンストックが特徴的。
また、スコープを外しても使用できるよう、アイアンサイトが標準装備されている。
レシーバーの外観はAK47系統に酷似しており、実際AK47を元に作られてはいるが、内部機構はモシン・ナガンと同一の7.62mm×54R弾薬を使用するために専用設計となっており、「単純にAK47を狙撃仕様に改造した銃」ではない。
射撃精度については、「あくまでも軍用であって西側のものよりも劣る」という説と「高い命中精度を誇り、西側の物を凌駕する」という説が入り乱れている。
実際、テストされた時には西側のものに劣っていたらしいが、当時は冷戦の真っ只中であり、狙撃用マッチ弾が入手できずに機関銃用の7.62mm×54R弾を使用したらしく、真相は定かではない。
しかしながら、求められていた狙撃距離が400~600mであった事、東側各国に輸出、ライセンス生産され、各地の紛争で実績を上げている事などを考慮すると、軍用のセミオート狙撃銃としては優秀な部類に入ると言える。
言い換えれば、軍の狙撃兵は対象を軍事活動不能にするのが目的であり、実用狙撃距離で人間大の標的に命中弾を送り込む事さえ出来れば警察用や射撃競技用ほどの精度は必要無いという事でもある。
どちらにせよ「東側を代表する傑作セミオート狙撃銃」という地位は、実績に裏打ちされて揺るぎないものとなっている。
SVDは「Snayperskaya Vintovka Dragunova」の略で、設計者であるエフゲニー・F・ドラグノフの名をとって、「ドラグノフ狙撃銃」とも呼ばれる。
当時の西側のセミオート狙撃銃にはない、スマートですっきりした外観と肉抜きされたスケルトンストックが特徴的。
また、スコープを外しても使用できるよう、アイアンサイトが標準装備されている。
レシーバーの外観はAK47系統に酷似しており、実際AK47を元に作られてはいるが、内部機構はモシン・ナガンと同一の7.62mm×54R弾薬を使用するために専用設計となっており、「単純にAK47を狙撃仕様に改造した銃」ではない。
射撃精度については、「あくまでも軍用であって西側のものよりも劣る」という説と「高い命中精度を誇り、西側の物を凌駕する」という説が入り乱れている。
実際、テストされた時には西側のものに劣っていたらしいが、当時は冷戦の真っ只中であり、狙撃用マッチ弾が入手できずに機関銃用の7.62mm×54R弾を使用したらしく、真相は定かではない。
しかしながら、求められていた狙撃距離が400~600mであった事、東側各国に輸出、ライセンス生産され、各地の紛争で実績を上げている事などを考慮すると、軍用のセミオート狙撃銃としては優秀な部類に入ると言える。
言い換えれば、軍の狙撃兵は対象を軍事活動不能にするのが目的であり、実用狙撃距離で人間大の標的に命中弾を送り込む事さえ出来れば警察用や射撃競技用ほどの精度は必要無いという事でもある。
どちらにせよ「東側を代表する傑作セミオート狙撃銃」という地位は、実績に裏打ちされて揺るぎないものとなっている。
なお、他の狙撃銃には無い特徴として、なぜか銃剣を装着するための着剣装置を備えている事が挙げられる。
【登場作品】 | 【使用者】 | 【備考】 |
鳩あきSS | マーチ | - |
かなあきSS | マーチ | ストックなどを白色に塗る。 |
FN・FAL
・口径:7.62mm×51 (7.62mmNATO) ・全長:1090mm ・銃身長:533mm ・重量:4325g ・装弾数:20/30 (50発入りドラムマガジンもある) ・発射形式:セミオート/フルオート ・発射速度:650~700発/分 |
ベルギーのFN社(ファブリック・ナショナル社〔現FNハースタル社〕)が開発したアサルトライフル。
1948年に原型が完成したとされているが、当初は7.92mm×33弾や.280弾等の小型弱装弾を使用する予定だった。
その後、1950年代にアメリカが半ば強引にNATO制式弾薬を.308ウインチェスター弾(7.62mm×51弾)に制定したため、FALもこれに合わせて再設計される事となる。
しかし、7.62mm×51弾は射程や威力で優れるものの反動が大きく、フルオート射撃時の命中精度が大幅に低下してしまうという結果を招いている。
その一方で、当時FAL以上に優秀な競合モデルが無かった事もあって、イギリス、カナダ、アルゼンチン、シンガポールなど、ライセンス生産を含めると50ヶ国以上が採用したベストセラーモデルとなった。
また、長い銃身と強力な弾薬の恩恵としてセミオート射撃での命中精度には優れていたため、イギリス、カナダ、オーストラリア等、フルオート機能を殺した物を採用した国もあった。
1948年に原型が完成したとされているが、当初は7.92mm×33弾や.280弾等の小型弱装弾を使用する予定だった。
その後、1950年代にアメリカが半ば強引にNATO制式弾薬を.308ウインチェスター弾(7.62mm×51弾)に制定したため、FALもこれに合わせて再設計される事となる。
しかし、7.62mm×51弾は射程や威力で優れるものの反動が大きく、フルオート射撃時の命中精度が大幅に低下してしまうという結果を招いている。
その一方で、当時FAL以上に優秀な競合モデルが無かった事もあって、イギリス、カナダ、アルゼンチン、シンガポールなど、ライセンス生産を含めると50ヶ国以上が採用したベストセラーモデルとなった。
また、長い銃身と強力な弾薬の恩恵としてセミオート射撃での命中精度には優れていたため、イギリス、カナダ、オーストラリア等、フルオート機能を殺した物を採用した国もあった。
M14、AR10など、同口径のアサルトライフルはいくつか存在したものの、このモデル以上に成功した例はほとんど無く、ドイツのG3が唯一といっていいほどの対抗馬となっている。
多くの国で採用された事もあり、バリエーションも様々。
初期型で木製だったハンドガードやストックはプラスチック製となったほか、折り畳みストックのモデルや、バレルを切り詰めたカービンモデルなどもある。
フルオート射撃向けに肉厚のバレルとバイポッドを装着して分隊支援火器に改造したモデルもあり、こちらは「FALO」と呼ばれている。
多くの国で採用された事もあり、バリエーションも様々。
初期型で木製だったハンドガードやストックはプラスチック製となったほか、折り畳みストックのモデルや、バレルを切り詰めたカービンモデルなどもある。
フルオート射撃向けに肉厚のバレルとバイポッドを装着して分隊支援火器に改造したモデルもあり、こちらは「FALO」と呼ばれている。
【登場作品】 | 【使用者】 | 【備考】 |
鳩あきSS | ジャンヌ | 他にスマイソンを使用。 |