アルマ63,,
アルマ書 第63章
アルマ63,*-*,シブロン、ヒラマンのあとをつぐ。モロナイの死。ヒゴツ、船を造る。ニーファイ人、北方の地へ海を渡
って行く。ヒラマンの子のヒラマン、記録を誌す。モロナイハ、レーマン人を破る。アルマの記録終る。
アルマ63,1,ニーファイの民を納める判事治世の36年目の始め、シブロンはアルマがさきにヒラマンへ授けたあの神
聖な品々を預ることとなった。
アルマ63,2,シブロンは正しい人で神の前に正しい真直ぐな行いをし、慎んでたえず善を行いその神である主の命
令を守った。その兄弟もまたその通りであった。
アルマ63,3,さてモロナイもまた亡くなったが、このようにして判事治世の36年目は暮れて行った。
アルマ63,4,判事治世の37年目、5、400人の男子とその祭司とから成る大きな1団がゼラヘムラを去って北の地へ
移った。
アルマ63,5,このころにハゴツと言う非常に好奇心の強い人が居たが、デソレションの地に近いバウンテフルの国境
の所へ行って自分のために非常に大きな船を造り、北方の地へ行くあの狭い地峡の近所でこの船を西の海へ進
水させた。
アルマ63,6,そこで多くのニーファイ人がこの船に乗り、多くの食糧を携え多くの女子供をつれて北の方へ船出し
た。これで37年目は暮れた。
アルマ63,7,38年目にハゴツはさらに何隻かの船を造った。最初に造った船が帰ってくると、また多くの人々がこれ
に乗り多くの食糧を携えて北の方へ船出した。
アルマ63,8,ところがその船と乗組の人たちは行方不明となり、その後何の音沙汰もなかったから、われらは人々が
海に溺れたであろうと面いる。今1隻の船も出没したが、これもまた行方知れずとなった。
アルマ63,9,この年に北の方の地へ移って行った人は多かった。これで38年目は終る。
アルマ63,10,判事治世の39年目にシブロンが亡くなった。コリアントンは、すでに北方の地へ移った人々に食糧を
持って行くため船に乗って出て行ったから、
アルマ63,11,シブロンは亡くなる前にヒラマンの息子にあの神聖な物を授けなくてはならなかった。ヒラマンの息子
はその父の名をついでやはりヒラマンと言った。
アルマ63,12,そこで、ヒラマンが預かったあのいろいろな版に刻んである言葉は、アルマが公にしてはならないと命
じた部分を除いてみなこれを書き写して全国の民に発表した。
アルマ63,13,しかし、このいろいろな版は神聖に保存されて代々伝えなくてはならぬものであるから、この年シブロ
ンの亡くなっる前にヒラマンに伝えられた。
アルマ63,14,この39年目には、また多少の謀叛人が居ってレーマン人の方へ移ったから、レーマン人がまた扇動
されてニーファイ人を怒った。
アルマ63,15,そこでこの年にレーマン人はモロナイハの軍と戦うために大軍を以て出てきたが、戦に破れて大きな
損害を受け自分の国へ追い返された。
アルマ63,16,ニーファイの民を治める判事治世の39年目はこの有様で暮れて行った。
アルマ63,17,これを以てアルマとその2人の子ヒラマンおよびシブロンの記録を終る。