ヒラマ12,,ヒラマン書  第12章
ヒラマ12,*-*,世の人の心は変り易いが、神は恵み深く力がありたもう。悔い改める者はさいわいである。人間はそ
の行為に応じて裁きを受けること。
ヒラマ12,1,これを以て見るに、世の中の人は二心で変り易いことが明らかである。また主がその限りない大きな恵
みを以て、主を信頼する者を恵んで栄えさせたもうことも明らかである。
ヒラマ12,2,また主がその民を栄えさせその農作物、家畜、金、銀およびあらゆる貴い製作物、あらゆる貴い天然物
とを豊にし、民の命を助けてこれを敵の手から救い、民に敵が戦をいどまないように敵の心を和げたもうことも明ら
かである。一言で言うと、主はその民の福利のため
ヒラマ12,2-1,すべての事をなしたもうが、同時に民は安楽で隆盛を極めているためにその心をかたくなにし、その
神である主を忘れて聖者を足にふみにじることも明らかである。
ヒラマ12,3,また主がいろいろの艱難でその民をこらし、死と恐怖と飢饉とあらゆる禍禍を受けさせたまわないと、民
は主を思わないことも明らかである。
ヒラマ12,4,ああ世の中の人は、いかにも愚であってその心が空しく、心に悪意を抱き、よこしまであって容易に悪を
行い、善を行うことには冷淡であって容易に悪魔の言葉に従い、浮世の空しいものに執着しているではないか。
ヒラマ12,5,ああ、世の中の人々はいかにもおごり高ぶってたやすく大言を吐き、もろもろの罪を犯すが、かれらはそ
の神である主を思いその訓えに耳を傾け、智恵の道をふむのがおそいではないか。
ヒラマ12,6,人は自分らを造りたもうたその神である主が大きな恵みと憐みとを自分らに与えたもうたのに、神が自分
らを治めてその支配者になりたもうことを好まず、神の訓えをないがしろにし、また神が自分の案内者となりたもうの
を好まない。
ヒラマ12,7,ああ、世の人はいかにも甚しく空しいではないか。まことに世の人は塵にさえも劣るものである。
ヒラマ12,8,なぜならば塵は私の大きな永遠の神の命令に従ってここかしこに動き、地は神の命令に従って裂ける。
ヒラマ12,9,岡と山は神の御声によってふるい動き、
ヒラマ12,10,神の御声の能力のためにくだかれて平原のように平になる。
ヒラマ12,11,また神の御声の能力で全地は振動し、
ヒラマ12,12,地の基は中心までもゆれる。
ヒラマ12,13,そればかりでなく、神が動けと大地にのたまえば、大地はすなわち動き、
ヒラマ12,14,昼の幾時間が長くなるため逆に動けと大地にのたまえば、大地はすなわち逆に動く。
ヒラマ12,15,このように大地は神の命じたもう通りに逆に動き、太陽はじっとしているように見える。太陽の動かない
のは事実である。動くのは太陽ではなくて確に大地である。
ヒラマ12,16,神がもしも大海の水に乾けとのたまえば、すなわちその水が乾く。
ヒラマ12,17,またもしこの山に向って”山よ上って移り、あの都会の上に落ちてこれを埋めよ”とのたまえばすなわち
その通りになる。
ヒラマ12,18,人がもし宝を地中に埋めて隠してから”これを隠したものは罪悪がある故、この宝はのろわれよ”と主が
のたまえば、すなわちその宝がのろわれる。
ヒラマ12,19,またもし宝に向って”この宝は今よりいつまでも見出す人のなきようにのろわれよ”とのたまえば、誰1人
永久に得ることができない。
ヒラマ12,20,主がもし人に向って”汝は罪悪がある故に永久にのろわれよ”とのたまえば、その通りになる。
ヒラマ12,21,またもし”汝は罪悪がある故にわが前より追い払われよ”とのたまえば、すなわちその通りになる。
ヒラマ12,22,主が”わが前より追い払われよ”とのたもう者は罪悪を行う者である。その者は禍であって救われない。
それであるから、人に救いを得させるために悔改めの道が立てて示してある。
ヒラマ12,23,それであるから、悔い改めてその神である主の御声に聞き従う者は救いを得るからさいわいである。
ヒラマ12,24,願わくは、神がその完全な大きな道を以て、人に悔改めと善とを行うことを得させて、それぞれの行い
に従ってその善い行いに応ずる報いを受けさせたまわんことを。
ヒラマ12,25,私はすべての人々が救われることを望んでいる。しかし読む所によると、あの大きな日には追い出され
て主の前からしりぞけられる者もあると言ってある。
ヒラマ12,26,かれらは永遠の不幸な境涯に置かれる。このようにして”善を行いし者は永遠の生命を受け、悪を行
いし者は永遠に断ち切られる”と言う言葉は事実となる。正にその通りである。 アーメン。
最終更新:2008年07月05日 01:38