ヒラマ15,,
ヒラマン書 第15章
ヒラマ15,*-*,レーマン人、サムエル警めの言葉をつずける。かれの民の残りの者、護られて助かる。悔い改めない
とニーファイ人は全滅すること。
ヒラマ15,1,さて、わが愛する兄弟らよ、あなたたちに告げる。あなたたちが今悔い改めないとその言えは荒れはて
て、
ヒラマ15,2,あなたたちの妻は子供に乳を飲ませる時泣き悲しむであろう。あなたたちが逃げようとしても逃げる所が
ないからである。身持ち女は体が重くて逃げられないからふみにじられ、そのまま捨てられて死ぬから禍である。
ヒラマ15,3,ニーファイの民と呼ばれるこの国民は、自分たちに現れるいろいろなしるしと不思議とを見て悔い改め
なければ禍である。かつてニーファイの民は主が選びたもうた民であって、主はまことにこの民を愛しまたこの民を
こらしめたもうた。主はニーファイの民を愛したも
ヒラマ15,3-1,かれらが罪を犯すたびにこれをこらしめらもうた。
ヒラマ15,4,これに反してレーマン人は、その先祖からの言伝えが悪かったからその行いがいつも悪かった。それで
主はレーマン人を憎みたもうたが、今はニーファイ人が道を伝えたによってレーマン人にも救いが来た。主がレー
マン人の存在を長くしたもうたのは、ついにレーマン
ヒラマ15,4-1,救おうと言うみこころにほかならない。
ヒラマ15,5,今やレーマン人の大部分はその義務をつくして神の前に慎み、モーセの律法に従って神の命令と律法
と裁決とを守る。これをあなたたちは知って欲しい。
ヒラマ15,6,今やレーマン人の大部分はこの通りに行って、ほかの兄弟たちにも真理を知らせようとしてたゆまない
努力をしているから、毎日その数に加わる者が多い。
ヒラマ15,7,真理を悟り、先祖から来た言伝えが悪くて憎むべきことを認め、聖文すなわち誌された聖い予言者らの
予言を信ずるすべてのレーマン人は、その予言によって主を信じて悔い改め、その信仰と悔改めによってかれら
の心を新にされたことをあなたたちは親しく見て知って
ヒラマ15,8,すなわち、以上のようなすべてのレーマン人は、その信仰が堅固で自分たちを自由にした自由の道を
確く守っていることを、あなたたちは親しく知っている。
ヒラマ15,9,このレーマン人は、その武器を埋めて、またこれを執るなら罪になることを恐れて武器を執らない。これ
もまたあなたたちの知っていることである。かれらはその敵にふみにじられて殺されることがあっても、キリストを信
ずる信仰のために決して剣をふるって敵を撃と
ヒラマ15,9-1,しない。それであるから、かれらが実に罪を犯すことを畏れているのが明らかである。
ヒラマ15,10,かれらは忠実にその信ずるところの道を守り、また1度教えを受けて悟ったことは堅くこれに従うから、
かれらの中に悪事があったにもかかわらず、主はかれらを祝福して長く存在させたもうであろう。
ヒラマ15,11,かれらがたとえ無信仰となっても、私たちの先祖と予言者イノスとそのほか多くの予言者が、私たちの
兄弟であるレーマン人に再び真理を元通り悟らせる業について予言をしたことが成就する時まで、主はレーマン
人の存在を延したもう。
ヒラマ15,12,末日になると私たちの兄弟であるレーマン人が主の約束を受けることができるようになっているから、た
とえかれらがいろいろの艱難に逢い、地上に於てあちらこちらへ追い出され、狩り立てられ打ち散らされて逃げる
所がなくなっても、主はかれらに憐みを垂れたもう
ヒラマ15,13,これはレーマン人がその贖い主であって偉大なもことの羊飼である御子(イエス・キリスト)を知る知識、
すなわち進の知識を受けてその羊飼の羊の中に数えられると言う予言に正しくかなっている。
ヒラマ15,14,それであるから、あなたたちが悔い改めないと、レーマン人はかえってあなたたちよりも幸福であろう。
ヒラマ15,15,先祖から来た言伝えのために無信仰になってレーマン人が、もしもあなたたちに現われたような多くの
偉大な業を見せられていたならば、決して再び無信仰は陥らなかったであろう。これはあなたたちに解ることであ
る。
ヒラマ15,16,主は、レーマン人をことごとく亡ぼさず、わが好しと思う日にかれらをまたわれに立ち帰らずべし、と仰
せになった。
ヒラマ15,17,主はまたニーファイ人について、もしもニーファイ人悔改めをせず、また慎みてわがこころを守らずば、
われはすでにかれらの中にて大いなる業をなすにも関らず、かれらn無信仰なる故にのこらずこれを亡ぼすべし、
主の生きて在ることの確なるごとくこれらの現わる
ヒラマ15,17-1,確なり、と仰せになった”と言った。