3ニー5,,ニーファイ第3書  第5章
3ニー5,*-*,ニーファイ人、悔い改めて悪事を止めようとする。モルモンの自己に関する記事と、かれの書き誌した
版に関する記事。イスラエル人の集合を今1度ほのめかす。
3ニー5,1,ニーファイ人の中にあって予言をしたすべての聖い予言者の言葉は、少しでもこれを疑う者が1人もなか
った。かれらはその言葉が必ず事実になることを知り、
3ニー5,2,また予言者たちの言葉通り多くのしるしが現われているから、すでにキリストが確に降誕したもうていること
を知り、またすでに事実になっていることがあるので一切のことが予言通りになると言うことを知っていたから、
3ニー5,3,かれらの罪や憎むべき行いやみだらな行いをことごとく捨てて夜昼熱心に神に仕えた。
3ニー5,4,さてニーファイ人は、殺されなかった強盗どもを1人も逃がさずみなとりこにしてこれを牢屋に入れ、神の
道をこれに宣べ伝えた。そして、その罪を悔い改めて2度と人殺しをしないと言う誓いを立てた者はみなこれを放っ
てやった。
3ニー5,5,しかし、誓いを立てず、たえず暗殺の心を抱いている者、またその同胞をおびやかす者たちはみなこれ
を罪ありとし、国法に照して罰を与えた。
3ニー5,6,このようにしてニーファイ人は、おびただしい罪悪を犯し甚しく多くの殺人をしたあのよこしまで憎むべき
秘密結社をことごとく亡ぼしてしまった。
3ニー5,7,これで第22年、23年、24年、25年は過ぎ去った。すでに過ぎ去ったこの25年の間には、
3ニー5,8,ある人の目に偉大であるまたは驚嘆すべきであると思える出来事が多く起ったが、それにもかかわらず、
その出来事をみなこの経典に入れてのせることはできない。この経典には25年の間にあの数多い民の間に行わ
れたことの100分の1ものせることができない。
3ニー5,9,しかし見よ、この人民のした事をみなのせてる記録がほかにある。そして、その中に短いけれども真実な
記録をニーファイがのせている。
3ニー5,10,それであるから私は、このニーファイ版と言う版に刻んで記してあるニーファイの記録に従ってその出来
事を記す。
3ニー5,11,私が自分で刻むこの記録は、これを自分の手で作った版の上に刻んで記すのである。
3ニー5,12,私の名はモルモンと言う。これは人民が罪悪を犯した後にアルマが始めて人民の間に教会を立てたモ
ルモンの地の名をとって名づけられたのである。
3ニー5,13,私は神の御子イエス・キリストの弟子の1人であって、キリストの民に永遠の生命を得させるために、キリ
ストの道を宣べ伝える役目をキリストから委ねられた者である。
3ニー5,14,すでに死んだ聖い者たちの祈りがその信仰の通りになるために、私が過去にあったことを神のみこころ
に従って記録することは大切である。
3ニー5,15,すなわちリーハイがエルサレムを去ってから現今に至るまでのことを簡単に記録する。
3ニー5,16,そこで私は、まず私が生まれる時までのことを私の前に生きていた人々の記録から取って書き記し、
3ニー5,17,次に私が生れてから、私が親しく見たことを記録する。
3ニー5,18,それであるから、私が作る記録が正しくて真実であることは私がよく知っている。それにもかかわらず、
私たちの言葉では書きつくし難いことが多くある。
3ニー5,19,さて、これで私は自分のことを言うのを止めて、私が生まれないさきのことを書きつずけよう。
3ニー5,20,私はモルモンと言って、リーハイの正統の子孫である。私が当然わが神でありわが救い主であるイエス・
キリストを讃美しなくてはならないのは、イエスが私たちの先祖をエルサレムの地からつれ出し、(イエス、およびイ
エスがエルサレムから伴いたもうた者もほかに
3ニー5,20-1,つれ出されたことを知っている者はなかった)また私と私の民との身も霊も救われるほどの知識を授
けたもうたことである。
3ニー5,21,神はまことにヤコブの言えを恵み、またヨセフの子孫に憐みを垂れたもうた。
3ニー5,22,またリーハイの子孫も、かれらが神の命令を守るからその約束の通りに祝福して栄えさせたもうた。
3ニー5,23,神は確にヨセフの子孫の残っている1部に、また再び自分らの神である主のことを知らせたもう。
3ニー5,24,また残って全地の面に散らされたヤコブの子孫をことごとく世界の4方から集めたもう。これは主が生き
てましますように確なことである。
3ニー5,25,神はこれまでにヤコブの全家と誓約を結びたもうた。その誓約は神のみこころにかなう時に果されるもの
である。その時になって神はすでにヤコブの全家に立てたもうた誓約のことをまた再びかれらに知らせたもう。
3ニー5,26,そこでかれらは自分らの贖い主で神の御子であるイエス・キリストを知り、世界の4方から集められて、自
分らが散った時に追い出された自分の土地へ帰る。これが事実になることは、主が生きてましますように確なことで
ある。 アーメン。
最終更新:2008年07月05日 01:48