3ニー8,,ニーファイ第3書  第8章
3ニー8,*-*,キリストの十字架、予言されたしるしによって証明される。大風、地震、旋風、火事、恐ろしい大破壊。3
日間の暗。
3ニー8,1,さて私たちの年代記を書く人は義しい人であって、イエス・キリストの御名によって本当にいろいろの奇跡
を行った。悪から全く清められるのでなければ、イエスの御名によって奇跡を行える人はない。私たちはその年代
記によって、この人の書く年代記の真実であるこ
3ニー8,2,そこで私たちの年代を計るこの人に誤りさえなければ、すでに第33年は暮れてしまった。
3ニー8,3,従って民はレーマン人である予言者サムエルの予言したしるし、すなわち3日の間地の面に暗やみがつ
ずく時をしきりに待つようになった。
3ニー8,4,そしてすでに多くのしるしが現われたにもかかわらず、民の中には大きな疑いを抱く者と烈しく言う争う者
とがあった。
3ニー8,5,第34年1月4日、いまだかつて全地にあったこともないすさまじい嵐が起った。
3ニー8,6,恐ろしい大風と恐ろしい雷とがあったために全地はまさに裂けるばかりに振動した。
3ニー8,7,また全地にかつてなかったほどの激しい、空も裂けるほどの電光があった。
3ニー8,8,ゼラヘムラ市は火を発し、
3ニー8,9,モロナイ市は海の深みに沈んでその住民は溺れ、
3ニー8,10,土が上げられてモロナイハ市の上に落ちたので、この年のあった所に大きな山ができた。
3ニー8,11,南方の地には恐ろしい大破壊があったが、
3ニー8,12,北方の地には更に恐ろしくて更に大きな破壊があった。全地は大風、旋風、雷、電光および全地が激
しく振動するために地の全面が変って、
3ニー8,13,街道は破壊され、平らな道はそこなわれ、多くの平地は高低を生じた。
3ニー8,14,沈んでしまった名高い大都会も多くあり、焼けてしまった都会も多くあり、また家屋が地に倒れ、住民が
死に、住む所が荒れ果てるまで振動した都会も多くあった。
3ニー8,15,残った都会もあったけれども、それさえも大きな災害を蒙ってその中の人々は多く死んだ。
3ニー8,16,また旋風のために吹きさらわれた者たちもあったが、どこへさらわれて行ったかは誰も知らず、人はただ
吹きさらわれたことだけを知っていた。
3ニー8,17,このように大風、雷、電光および地の震動によって、地の全面はその形が変った。
3ニー8,18,岩は裂けて地の全面に砕けたので、この時から地のどこに於ても岩は岩片となり、割れ目ができたまま
にあるのである。
3ニー8,19,雷、電光、嵐、大風および地の震動が止んでから(これらのものはおよそ3時間ほどつずいた。これより
長くつずいたと言う人もあったが、このように大きな恐ろしいことはみなおよそ3時間津髄他)見よ、それから地の面
が暗黒になって、
3ニー8,20,地はことごとく暗黒となったが、この暗黒の霧はまだ亡びなかった人がこれに触れると感ずるほどに深か
った。
3ニー8,21,この暗黒の霧のために光があることができず、ろうそくもたいまつも火をつけることができず、よくよく乾
かした薪でも火をつけることができなかったから光が少しもなかった。
3ニー8,22,それで、地の面を覆う暗黒の霧が深いから火の光も、火も、かずかな光も、日も、月も、星もすべて何の
光も見えなかった。
3ニー8,23,このような暗黒は少しの光もなく3日の間つずいて、すべての民の中にたえずひどい悲しみと歎きと泣き
叫ぶ声とがあって、民はその上に襲ってきた暗やみと大きな破壊とのために甚しくうめいた。
3ニー8,24,そしてある所では民が”この大きな恐ろしい時が来ない前に悔い改めておけばよかったものを。悔い改
めておいたならば、わが兄弟たちは命を助けられて大きな都ゼラヘムラで焼け死ななかったものを”と泣き叫ぶの
が聞えた。
3ニー8,25,またほかの所では民が”この大きな恐ろしい時が来ない前に、悔改めをして予言者らを殺さず、石でこ
れを撃たず、また追い出さなければよかったものを。このようなことをしなかったならば、われらの母や美しい娘や息
子たちは命を助けられて、大きな都モロナイハ市
3ニー8,25-1,埋めにされることはなかったものを”と泣き叫んでひどく悲しむ声が聞えた。このように、民の歎きとう
めきとはまことに甚しいまた恐ろしいものであった。
最終更新:2008年07月05日 01:50