3ニー12,,
ニーファイ第3書 第12章
3ニー12,*-*,ニーファイ人に教えたもうた救い主の教え。イエス・キリスト、12弟子を召して任命したもう。イエス・キ
リスト、群衆に説きたもう。山の上の説教を再び説きたもう。マタイ伝第5章と比べよ。
3ニー12,1,イエスは、これらのことをニーファイと召されたほかの者たち(召されてバプテスマを施す権能と威勢とを
授けられた者の数は12人である)とに命じたもうてから、群衆に向い手を伸して仰せになった”もし汝らの中より選
び出して汝らを教え導く者とし、汝らの僕と
3ニー12,1-1,この12人の言葉に聞き従うならばさいわいなり。われは水をもって汝らにバプテスマを施す権能をこ
の12人の者に授けたり。汝らが水にてバプテスマを受けたる後、われは火と聖霊とによるバプテスマを汝らに施
す。されば、汝らもしもわれを見、またわれが神なる
3ニー12,1-1-1,知りて後われを信じてバプテスマを浮くるならばさいわいなり。
3ニー12,2,また汝らわれを見てわれが神なることを証する時、汝らの証を信ずる者たちはなおさらさいわいなり。汝
らの言葉を信じ、ひくくへりくだりてバプテスマを浮くる者たちは火と聖霊とを授けられて罪の赦しを受ける故にまこ
とにさいわいなり。
3ニー12,3,へりくだりたる心にてわれに来る者たちはその住むべき所天の王国なるが故にさいわいなり。
3ニー12,4,すべて悲しむ者は慰めを受くべき故にさいわいなり。
3ニー12,5,柔和なる者たちは地を受けつぐべき故にさいわいなり。
3ニー12,6,すべて義を渇望する者は聖霊に満さるべき故にさいわいなり。
3ニー12,7,憐み深き者たちは憐みを受くべき故にさいわいなり。
3ニー12,8,すべて心の清き者は神を見ることを得べき故にさいわいなり。
3ニー12,9,すべて和解を求むる者は神の子と呼ばるべき故にさいわいなり。
3ニー12,10,すべてわが名のために迫害を受くる喪nはその住むべき所天の王国なるが故にさいわいなり。
3ニー12,11,わがために人々汝らをののしり迫害をし、汝らに就き偽りてさまざまの悪しきことを訴うる時汝らさいわ
いなり。
3ニー12,12,何となれば、汝ら後に天に於て受くる善き報い大きければ大いに喜び楽しむべければなり。汝らより
前の予言者たちも汝らと同じく迫害せられたり。
3ニー12,13,まことに汝らに嗣ぐ、われは汝らを世の塩のごとき者とすれど、塩もし塩気を失わば、何を以て世に塩
の味をつくることを得べきか。その塩気をなくしたる塩はもはや何の役にも立たず、ただ捨てられて人々に踏みつ
けらるるのみ。
3ニー12,14,まことに、まことに汝らに告ぐ、われは汝らをのこ民の光となす。山の上にある町はそれを隠すことを得
ず。
3ニー12,15,そもそも、人はろうそくをともしてこれを升にて覆うことあらんや。むしろ、これを燭台に立てて家の中に
ある者をみな照らすなり。
3ニー12,16,故に、この民が汝らの善き行いを見て天にまします汝らの父を崇むるに至るよう、汝らはこの民の前に
自分たちの光を輝かせよ。
3ニー12,17,われが律法または予言者らの予言を亡ぼすために来たれりと思うなかれ。われが来るは、律法の目的
を達せしめ予言を成就せしめんためなり。
3ニー12,18,まことに汝らに告ぐ、律法は一言半句にても亡ぼしたるところなし。ただ、われによりてことごとくその目
的を達してすでにその効用なくなりたるのみ。
3ニー12,19,見よ、われは汝らがわれを信じ、自分の罪を悔い改め、また真にへりくだりたる心と悔いる精神とを以
てわれに来れと言う御父の律法と命令とを今汝らに伝えたれば、汝らはすでに目の前にこの命令を有てり。而し
て、古き律法はもはやその目的を達して効用なきものと
3ニー12,20,われに来りて救いを得よ。まことにわれ汝らに告ぐ、われが今汝らに下したるこの命令を守らずば、決
して天の王国に入るを得ず。
3ニー12,21,昔の人々が、汝ら人を殺すべからず、人を殺す者は神の裁きを受くと言えるは汝らすでに聞きしところ
にして、また汝らの目の前に書き記されたり。
3ニー12,22,されど、汝らに告ぐ、その兄弟を怒る者さえも神の裁きを受くべし。その兄弟に’やくざ者’と言いてこれ
をののしる者は裁判官の前に引かれん。また’愚者よ’とその兄弟に言う者は地獄の火に投げ入れられん。
3ニー12,23,故に、汝らがもしわれに来る時、またはわれに来らんと欲する時、その兄弟に汝らを訴うる心のあるを
思い出さば、
3ニー12,24,まず行きてその兄弟と和ぎ、それより真心を以てわれに来れ。さらば、われは汝らを受け容るべし。
3ニー12,25,汝らが己に敵対する者と共に居る内に早くこれと仲直りせえよ。しかせずば、かれはいつか汝らを訴
えて汝らを牢屋に入れしむることあらん。
3ニー12,26,まことに、まことに汝らにつぐ、牢屋に入れられたる時汝らは1セナインをものこらず金を出して償わざ
ればそこより決して出ること能わず。而して、牢屋に居る間に1セナインにても払い得るか。否、決して払い得べか
らず。
3ニー12,27,見よ、昔の人々は汝ら姦淫すべからずと記せり。されど、われ汝らに告ぐ、情欲を抱きて女を見る者は
心の中すでに姦淫したるなり。
3ニー12,28,されど、われ汝らに告ぐ、情欲を抱きて女を見る者は心の中ですでに姦淫したるなり。
3ニー12,29,われ汝らに命ず。汝ら慎みてかくのごとき情欲を己が心に抱かざるようにせよ。
3ニー12,30,汝はかくのごとき情欲を抑えてその十字架を負う方、地獄に投げこまるよりも勝れり。
3ニー12,31,また、妻を出す者は離縁状を渡せと記されたり。
3ニー12,32,されど、まことに、まことに汝らに告ぐ、妻に不貞ある意外の利用にて妻を出す者は、妻に姦淫をなさ
しむるなり。また出されたるこの女をめとる者も姦淫の罪を犯すなり。
3ニー12,33,また、汝ら偽りの誓いを立つるべからず、その誓いは主に対して果すべしと記せり。
3ニー12,34,されど、まことにまことに汝らに告ぐ、汝ら一切誓いを立つるべからず。天は神の玉座なれば、これを
指して誓うべからず。
3ニー12,35,地は神の足台なれば、これを指して誓うべからず。
3ニー12,36,汝らは神の毛一筋さえこれを黒くすることも白くすることも能わざれば、頭を指して誓うべからず。
3ニー12,37,汝らの言葉を然り、然り、否、否とせよ。これ以上に出る言葉の結果は悪し。
3ニー12,38,目には目を償い、歯には歯を償えと記されたり。
3ニー12,39,されど、われ汝らに告ぐ、悪を以て悪に手向うべからず。もし汝らの右の頬を打つ者あらば、左の頬も
これに向けよ。
3ニー12,40,汝らを法廷に訴えて汝らの下着を取らんとする者には、汝らの上着をも与えよ。
3ニー12,41,汝らを強いて己れと共に1里行かせんとする者あらば、これと共に2里行け。
3ニー12,42,汝らに物を乞う人に物を与え、物を借りんと欲する者をことわるな。
3ニー12,43,汝ら、その隣人を愛して敵を憎めと記されたり。
3ニー12,44,されど、われ汝らに告ぐ、敵を愛し、のろう者を祝福し、憎む者に善を為し、汝らをないがしろにして責
め苦しむる者のために祈れ。
3ニー12,45,汝らかくして天にまします汝らの父の乞とならんためなり。天の父は悪しき者の上いも良き者の上にも
ひとしく太陽をのぼらせたまえばなり。
3ニー12,46,そもそも、昔律法にありしことは、みなわれに由りてことごとくその目的を達してすでにその効用終りた
れば、
3ニー12,47,かの古きことはみなすでに廃せられ、すべてのことはみな新しくなりたり。
3ニー12,48,故に、われまたは天にまします汝らの父が完全なるごとく、汝らまた完全とならんことを”。