3ニー19,,
ニーファイ第3書 第19章
3ニー19,*-*,ニーファイ人の12弟子の名。12弟子のバプテスマ。聖霊を与えられる。イエス・キリスト再び天降りた
もう。口に尽し難い熱烈な祈り。
3ニー19,1,イエスが天に昇りたもうと群衆は散り散りになり、男はみな各々その妻子を連れて家へ帰った。
3ニー19,2,さて、群衆がすでにイエスを見たことと、イエスが群衆に道を伝えたもうたことと、イエスが明日もまたか
れらに現われたもうと言うことは、日が暗くならない中にすぐと4方へ告げ知らされた。
3ニー19,3,かれらはその夜一晩中イエスのことをあまねく告げ知らせた。そして民へ使の者を出したから非常に多
くの者は、あくる日にイエスが群衆に現われたもう所へ早く集れるよう、一晩中忙しく働いて用意をした。
3ニー19,4,あくる日民が集っている時に、ニーファイとニーファイが死から蘇生させたその兄弟であるマトナイハとク
メンと、クメノンハイとシェムノンとジョナスとゼデキヤとイザヤとは進み出て群衆の中に立った。以上はイエスが選び
たもうた12人の弟子の名前である。
3ニー19,5,この時、群衆の数が多かったからこれを12組に分け、
3ニー19,6,12人の弟子がこれに教えを伝え、これを地にひざまずかせてイエスの名によって御父に祈りをさせた。
3ニー19,7,そして弟子たちもイエスの名によって御父に祈ったが、祈り終ると起って群衆に道を伝えた。
3ニー19,8,かれらはイエスが仰せになったその言葉を、イエスが仰せなったと少しも違わず群衆に宣べ伝えた。そ
れから再びひざまずいてイエスの名によって御父に祈り、
3ニー19,9,かれらが切に望むこと、すなわち聖霊をかれらに与えたもうことをねがった。
3ニー19,10,そして祈り終ると水際に下って行ったが、群衆もこれについて行った。
3ニー19,11,ここでニーファイは水の中へ入りバプテスマを受けた。
3ニー19,12,それから、水の中から出てほかの者たちにバプテスマを施し始め、イエスが選びたもうた弟子たちに
みなバプテスマを施した。
3ニー19,13,かれらがみなバプテスマを受けて水の中から出た多岐に聖霊がその上に管逢ったから、かれらは聖
霊と火とに満され、
3ニー19,14,また天から下った火のようなものに取り巻かれた。これは群衆が実際に見て証をしたところである。天
使らもまた天から降って弟子たちに導きと恵みを施した。
3ニー19,15,天使らがこのように弟子たちに導きと恵みを与えた間に、イエスも天から降って弟子たちの間に立ち
かれらに導きと恵みを与えたもうた。
3ニー19,16,それから、イエスは群衆に言葉をかけて地にひざまずくようにと言いたまい、また自分の弟子たちにも
地へひざまずくように言いたもうた。
3ニー19,17,かれらがみな地にひざまずいた時、イエスはさらにその弟子たちに祈れと仰せになったので、
3ニー19,18,弟子たちは祈り始めてイエスをわが主、わが神ととなえてイエスに祈りを捧げた。
3ニー19,19,そこでイエスはかれあの真中を去って少しはなれた所へ行き、自分もまた地にひざまずいて祈りたもう
た。
3ニー19,20,”父よ、父はわが選びたる者共に聖霊を与えたまいし故われは感謝す。われがかれらを世より選び出
したるはかれらがわれを信ずるによる。
3ニー19,21,父よ、ねがわくはわが弟子たちの宣べ伝うる言葉を信ずるすべての者共に聖霊を与えたまわんこと
を。
3ニー19,22,また父よ、父がこの選びたる者共にすでに聖霊を与えたまいしはかれらがわれを信ずるによる。かれ
らが今われに祈るところ父に聞ゆる故に、父はかれらが確にわれを信ずることを明らかに知りたまわん。かれらがか
くわれに祈るは、われがかれらと共に居る故なり。
3ニー19,23,さて父よ、割れ箱のでしたちのために祈る。またかれらの言葉を信ずるすべての者のためにも祈る。そ
はこれらの者がわれを信じて父がわれにいますが如くこれらの者がわれに在り、われらが1つとならんためなり”と。
3ニー19,24,イエスはこのように御父に祈ってその弟子たちの所へ帰りたもうて見ると、かれらはまだひきつずいて
やめずにイエスに祈りを捧げていた。かれらはことさらに言葉を多くしたのではない、祈るべきことを教えられていろ
いろの願いがその心に道ていたからひきつずき祈
3ニー19,24-1,祈っていたのである。
3ニー19,25,それで弟子たちがイエスに祈りを捧げている間、イエスはかれらを祝福し、これをにこやかに見ており
たもうた。これと同時にイエスの御顔から出た光が弟子たちを照らしたので、かれらの顔もイエスの御顔と御衣のよ
うに白くなったが、その白さはどのような白さにも
3ニー19,25-1,白く、まことにこれほど白いものは世界中にないほどであった。
3ニー19,26,イエスは”祈りをつずけよ”と仰せになったが、実はかれらはまだ祈りを止めていなかった。
3ニー19,27,イエスはs、またややかれらから離れて地に伏し、ふたたび父に祈って仰せになった。
3ニー19,28,”父よ、わが選びたる者共をその信仰のために清めたまいし故、われ父に感謝す。われはかれらのた
めに祈る。またわれが選びたる者共がわれによりて清められたる如く、かれらの言葉を信ずる者共もその信仰のた
めにわれによりて清められんことを祈る。
3ニー19,29,地千代、われは世のために祈らず、ただその信仰の厚き故に父が世の中より選び出してわれに加え
たまえる者共のために祈り、かれらがわれによりて清められんことと、また父がわれにいます如くわれもかれらに在り
てかれらと1つになり、かれらによりてわが栄光を示
3ニー19,29-1,願う”と。
3ニー19,30,イエスがこのように祈ってまたその弟子たちに近づいて見たもうと、かれらはたえず熱心にイエスに祈
りを捧げていた。そこでイエスはまたにこやかにかれらを見たもうと、かれらはイエスのように白く見えた。
3ニー19,31,イエスはいま1度、ややはなれた所へ言って御父に祈りたもうた。
3ニー19,32,しかし、その祈りの言葉は人の口で言い表せず、また人の筆で書き記せないものであった。
3ニー19,33,しかも群衆は実際これを聞きまたその証をした。かれらはその心が開かれて光に照らされたから、イエ
スの祈りの言葉を心で理解した。
3ニー19,34,この言葉は人間の言葉で言い表せず書き記せないほど偉大でまた驚嘆すべきものであった。
3ニー19,35,イエスは祈り終ってまた弟子たちの所へ帰ってきて仰せになった”われはユダヤ人の中にてかほど大
いなる信仰を見たることなし。されば、われはユダヤ人の信仰足らざるため、汝らに現したるこの大いなる奇跡をか
れらに現わすこと能わざりき。
3ニー19,36,われ、まことに汝らに告ぐ、ユダヤ人の中には汝らの見たるごとき大いなることを見し者、また汝らの聞
きたるごとき大いなることを聞きし者1人もなし”と。