3ニー21,,ニーファイ第3書  第21章
3ニー21,*-*,御父の御業を始まるしるし。悔い改める異邦人の光栄ある将来。悔い改めない者は罪ありと定められ
ることの予言。新エルサレム。
3ニー21,1,”まことに汝らに告ぐ、これらのことの成就せんとするとき、すなわち、われがわが民なるイスラエルの家
をその長く散らされたる有様より救いてこれを集め、またその中にわがシオンを建設せんとする時を汝らに知らしめ
んために、われは汝らにしるしを示さん。
3ニー21,2,そのしるしは次の如し。まことに、われ汝らに告ぐ、われが今汝らに告ぐるこれらのことと、ならびにこの
後、われ自らと御父が汝らに与えたもう聖霊の能力とによりて汝らに告ぐることとを異邦人に知らせて、以て異邦人
が散らすはずのわが民たりヤコブの家の子孫な
3ニー21,2-1,この民のことを異邦人に知らす時に、
3ニー21,3,言い換うれば、御父が以上のことを異邦人に知らせたまい、それより父が以上のことを汝らの子孫に異
邦人より伝えたもう時には、
3ニー21,4,聖霊がその民なるイスラエルの家い立てたまいし誓約が行わるるために、また異邦人を経て以上のこと
が汝らの子孫に伝わるために、異邦人がこの地に置かれて御父の能力によりて自由の国民となることは御父のみ
こころなるが故に、
3ニー21,5,また以上のことと、将来汝らの中に行わるることが、異邦人を経てその時すでに罪悪を犯して不信仰に
おち入りし汝らの子孫に伝わる時には、
3ニー21,6,御父はその権能を異邦人に示したもうために、また異邦人がその心をかたくなにせずる時異邦人が悔
い改めてわれに立ち帰ることと、わが名によりてバプテスマを受くることと、わが教義の真意とを明らかに悟りて以て
わが民なるイスラエルの家の中に数えらるるように
3ニー21,6-1,したもうために、異邦人を経て以上のことを汝らの子孫に示さるることが肝要なりと認めたもう故に、
3ニー21,7,以上のこと怒りて汝らの子孫がこれを知り始むる時は、その時が、御父がそのイスラエルの家にゆかりあ
る者に立てたまいし誓約を果したもう御業のすでに始まりたることを知るために汝らの子孫に与えらるるしるしなり。
3ニー21,8,御父がイスラエルの家に立てたもうた誓約を果したもう日来る時には、王たちはいまだかつて教えられ
ざることを見、いまだかつて聞かざることを考うるに至る故にその口をつぐむべし。
3ニー21,9,何となれば、その時御父はわれのために世の人の中に於て驚嘆すべき大事業をなしたもう。而してそ
の事業を世の人に宣べまた証する1人の男あれども、なおこの事業を信ぜざる者もあるべし。
3ニー21,10,見よ、その1人の男なるわが僕の命はわがての中に守らるる故に、世の人がかれを傷つくることありと
もかれにうち勝つこと能わざるべし。われはこの僕を医して以てわが賢きこと悪魔の巧みよりもまされるを世の人に
示さん。
3ニー21,11,されば御父はわれイエス・キリストの言葉を異邦人に宣べ伝うる権能をその1人の僕に授け、さてこの
僕によりてわが言葉を異邦人に伝えたもう。その時わが言葉を信ぜざる者はみなわが誓約を受けたる民の中より断
ち切らる。(このことはモーセの予言したる通り事実
3ニー21,11-1,なるべし)。
3ニー21,12,而してヤコブの残りの子孫なるわが民は、異邦人の中にてあたかも森の獣の中にある獅子のごとくま
た羊の群の中にある若き獅子のごときものとなる。獅子は羊の群の中を通り過ぐればこれを踏みにじりまた食い裂
く。誰もこの群を救い得る者なし。
3ニー21,13,ヤコブの残りの子孫のてはかれらに反抗する者の上に落ち、またその敵はことごとく亡びん。
3ニー21,14,異邦人は悔い改めずば禍なり。何となれば、御父が次のごとく言いたまえばなり’その時われは汝の中
より軍馬を取り去り、汝の兵車をこわし、
3ニー21,15,その国の都会を亡ぼし、その要害をことごとくくずし、
3ニー21,16,汝の手より魔術を取り去りて、もはや汝の中に占者のあることながらしめ、
3ニー21,17,また汝の刻みし一切の像を取り除き、その立像を汝の中より取り払うべければ、汝は己れの手をもて
造りしものを礼拝せざるに至らん。
3ニー21,18,またわれは汝の住む地よりその林を抜き去り、かくて汝の都会を亡ぼすべし。
3ニー21,19,虚言、欺偽、嫉妬、争闘、祭司の偽善売教、およびみだらなる行いはことごとくそのあとを絶つべし。
3ニー21,20,その日われは、悔い改めずわが愛子に来らざる一切の者共をわが民なるイスラエルの家の中より断ち
切りて、
3ニー21,21,異教徒に及ぼす如く厳しき報いと烈しき怒りとをこれに及ぼさん。これはかれらのいまだかつて聞きし
ことなきほどのものなるべし’と。
3ニー21,22,されど、もしも異邦人悔い改めてわが言葉を聞き、その心をかたくなにせずる時は、われはかれらの
中にわが教会を立てん。而してかれらは誓約にあずかり、またわれが受け嗣ぎの地としてこの地を与えたるヤコブ
の家の残りの子孫なるこの国民の中に数えられ、
3ニー21,23,さらにまたわが民なるヤコブの残りの子孫と、将来集るはずのイスラエルの家の者たちことごとくとを助
けて共に新しき都を建つべし。この新しき都は新エルサレムと呼ばれん。
3ニー21,24,それより異邦人は善世界に散りしわが民が新エルサレムに集ることを得るよう、これを助くべし。
3ニー21,25,その時、天の権と力とはかれらに下りて、われも親しくかれらの中に在らん。
3ニー21,26,その時、すなわちこの民の残りの子孫に福音を伝え始むる時を以て御父の事業は始まる。われまこと
に汝らに告ぐ、その日来らば散らされたわが民の中にも、また御父がエルサレムよりほかの所へ導きたもうたる行方
の知れざる支族の中にも御父の事業始るべし。
3ニー21,27,言い換うれば、散らされたるわが民をわがもとに立ち帰らせ、わが名によりて御父に祈る道を備えしむ
るための事業は、散らされるわが民の所にて御父が始めたもう。
3ニー21,28,さてまた御父の民に受け嗣ぎの地へ集まらしむる道を備うる事業は、万国の民の中にて御父が始め
たもう。
3ニー21,29,されば、御父の民は万国より出で来れど、急ぎて出で来ることもなくまた逃げて来ることもなし。そは御
父が’われは汝らの前に行きまた汝らの後ろに在るべし’と仰せになりし故なり”。
最終更新:2008年07月05日 01:56