モルモ6,,モルモン書  第6章
モルモ6,*-*,クモラの丘とそこに埋めた記録。ニーファイ人とレーマン人との最后の戦闘。レーマン人ついに勝つ。
ニーファイ人24人だけ生きのこる。
モルモ6,1,さて、私は、わが民であるニーファイ人が滅亡した記事を書いて結びとする。私たちはついにレーマン人
の前をのがれた。
モルモ6,2,私モルモンはレーマン人の王に手紙を書いて、私たちがクモラの地の丘に民を集めるまで猶予された
い。もしそうしてくれるならばクモラの地でレーマン人と戦うことができると言ってやった。
モルモ6,3,するとレーマン人の王は私の求めに応じたので、
モルモ6,4,私たちはクモラの地へ進んでクモラの丘のまわりに天幕を張った。クマラの地は湖と川と泉との多い所で
あった。私たちはここでレーマン人に勝ちたいと思った。
モルモ6,5,第384年が終わらない前に、民の残りの者を私たちは全部クモラの地へ集めた。
モルモ6,6,私たちが民を一団にしてクモラの地へ集めた時、私モルモンはすでに年をとってこれから始まる戦がわ
が民の最后の戦闘であることを知り、また私たちの先祖から伝わったあの神聖な記録を(レーマン人は必ずこれを
破壊するから)レーマン人のてに落ちないようにせよ
モルモ6,6-1,命ぜられたので、私はニーファイ版を短くまとめたこの記録を作ってから、主が私のてに委ねたもうたも
ろもろの記録をみなクモラの丘に隠しておいたが、この僅な版は私の息子のモロナイに伝える。
モルモ6,7,さて、私の民とその祭司とはレーマン人の軍が進んでくるのを見た時、すべての悪人の胸に満ちている
非常に死を怖れる心を抱いてレーマン人と戦を始める時を待った。
モルモ6,8,レーマン人が私たちに近づくと、私の味方は敵の数が多いから1人のこらず非常な恐れを生じた。
モルモ6,9,レーマン人は剣、弓、矢、まさかりおよびあらゆる武器を以て私たちを襲ったので、
モルモ6,10,私と一しょに居た10、000人の部下はうち倒され、私もまた負傷して兵の間に倒れたが、敵は私を殺さ
ずにそこを通り過ぎた。
モルモ6,11,レーマン人は私の軍の中を通り過ぎて、私をいれて24人(この中に息子のモロナイも居た)を除くほか、
私の民をことごとく殺した。そこで私たち24人は生きのこり、その翌日レーマン人が陣営に帰ってクモラの丘の上か
ら見わたすと、私が前列として率いた10、
モルモ6,11-1,兵の殺された所も、
モルモ6,12,私の息子モロナイが率いた10、000人の兵が殺された所も見えた。
モルモ6,13,ギドギドーナの指揮した10、000人の兵もギドギドーナと共に死んだ。
モルモ6,14,レーマンとその10、000人の兵と、ギルガルとその10、000人の兵と、リムハとその10、000人の兵と、
ジェニーアムとその10、000人の兵と、またカメナイハ、モロナイハ、アンテオーヌム、シェム、とこの6人に属した
10、000人づつの兵とは
モルモ6,15,それだけでなく、このほかになお10人の者とこれに属した10、000人つづの兵も剣にかかって死ん
だ。1言にして言うと、私の民はただ私も一しょに居た24人と南の国々へ逃げた数人と、味方を去ってレーマン人
に加わった数人を除いて1人のこらず殺され、こ
モルモ6,15-1,殺した者に葬られず地の面に捨てておかれ、その肉も骨も血もみな朽ち果てて母なる大地に帰るに
委せられた。
モルモ6,16,さて私は死んだ私の民のことを悲しみ悼んで全身が引き裂ける思がし、次のように叫んで言った。
モルモ6,17,”美しい者たちよ。お前たちはなぜ主の道を離れたか。美しい者たちよ。お前たちはなぜお前たちを抱
えようとして両手をひろげたもうたイエスを拒んだのか。
モルモ6,18,見よ、お前たちはこれさえしなかったならば死ななかったものを。しかしお前たちはもう真でしまって、私
はお前たちの亡いことを悲しみ歎いている。
モルモ6,19,美しい息子よ、娘よ、父母よ、夫婦よ、美しい者共よ。どうしてこのように死んでしまったか。
モルモ6,20,しかし、お前たちはもうこの世を去ったから、私はこの悲しみでお前たちを呼び返すことはできない。
モルモ6,21,しかし、死ななくてはならぬお前たちが不死不滅の者となる日および今朽ちているお前たちの肉体が
不朽の体となる日が近い。その日になるとお前たちはそれぞれ行いの善悪に従って裁判を受けるためにキリストの
法廷に立たなくてはならない。その時もし義しい者と認
モルモ6,21-1,認められるならば、お前たちより先に死んだ先祖と共に祝福を受ける。
モルモ6,22,ああ、この大きな滅亡がお前たちに来ない内にお前たちは悔い改めたらよかったものを。しかし、お前
たちはもう死んでしまって天の永遠の御父はお前たちの有様を知りたもうから、その正義と慈愛とを以てお前たち
を処置なさるであろう”と。
最終更新:2008年07月05日 02:07