イテル11,,
イテル書 第11章
イテル11,*-*,民が悔い改めなければ、ことごとく亡びるとジェレド人の予言者が予言する。この警めの言葉は聞か
れなかった。
イテル11,1,またコームの時代には多くの予言者が現われて、この大きな国民が悔い改めて主に立ち帰り、人殺しと
罪悪とをやめなければかれらが亡びると予言をした。
イテル11,2,しかし予言者たちは国民に拒まれ、国民が自分らを殺そうとしていることを知ってコームの所へ逃げて
行って自分らを喪待ってもらいたいと頼んだ。
イテル11,3,この予言者たちはコームに多くのことを予言し、コームはその残っている生涯中祝福を受けた。
イテル11,4,コームは大そう年をとってからシブロムを生んだ。シブロンはコームのあとをついで国を治めた。ところが
シブロムの兄弟がコームに叛いたので全国に烈しい大戦争が始まった。
イテル11,5,シブロムの兄弟は国民が亡びると予言をした予言者をみな殺させた。
イテル11,6,しかし予言者たちは、国民がもしその罪悪を悔い改めないとひどいのろいが国民とその地の上にくだっ
て、またこれまでに地の面にあったことのない大きな亡びが国民にくるから、国民は骨は山を成して地面につみ上
げられると予言をしたが、その通りに地の全体に大き
イテル11,6-1,生じた。
イテル11,7,国民は悪い結社があったから、主の警めの声に聞き従わなかった。その結果として全国に戦争、不和、
多くの飢饉多くの疫病が生じて、それまで地の面にあったことのない大きな滅亡を来した。これはみなシブロムの
治世にあったことである。
イテル11,8,さて民がその悪事を悔い改めるようになったので、主は悔い改めた者をみな憐みたもうた。
イテル11,9,シブロムは殺されその息子のセツはとらわれの身となってそのまま一生を送ったが、
イテル11,10,その息子のエーハは王の位を得て一生の間国を治めた。エーハはその治世の間あらゆる悪事をして
多くの人の血を流させたので、その命は短かった。
イテル11,11,イーテムはエーハの息子であって王の位をついだが、生涯悪い行いをした。
イテル11,12,イーテムの治世には予言者が多く現われて民n予言をし、民が悪事をやめないと主は民をことごとく地
上から亡ぼしてしまいたもうと言った。
イテル11,13,しかし民はその心をかたくなにして予言者の言葉に聞き従わなかったから、予言者らは悲しみながら
民の中を去った。
イテル11,14,イーテムは一生の間よこしまな政事を行い、モロンを生んだ。モロンはその父の後をついで民を治め
たが主のみこころに背いて悪事を行った。
イテル11,15,国の中には権力を奪い利益を得るために造ったあの秘密結社があったから国民の間に謀叛が起り、
また悪に強い1人の男が出てモロンと戦い、国の半分を掠め取って長年の間その国を治めた。
イテル11,16,しかしモロンはとうとうその人を倒してまた全国を支配する主権を握った。
イテル11,17,ところがこのたびジェレドの兄弟の子孫で勢力のある男がまた1人出てきて、
イテル11,18,モロンを撃ち倒して王の位を奪った。それでモロンはとらわれの身となって余生を送り、コリアントルを
生んだ。
イテル11,19,しかし、コリアントルも一生をとらわれの身で送った。
イテル11,20,コリアントルの時に多くの予言者が出てきて、大きな驚嘆すべきことを予言して国民に悔改めをせよと
すすめ、国民が悔改めないと主なる神が裁きを下して全滅させたもうと告げ、
イテル11,21,また主なる神は、ちょうど昔この民の先祖をこの地へ導きたもうたように、後にその御力でほかの民をこ
の地へ送りまたは導いてこの地に住まわせたもうと言った。
イテル11,22,しかし民はその秘密結社と悪い憎むべき行いとのために予言者たちの言葉をみな聞かなかった。
イテル11,23,さてコリアントルはイテルを生んだが、一生をとらわれの身で送って亡くなった。