イテル13,,イテル書  第13章
イテル13,*-*,モロナイ、ジェレド人の歴史を書きつずける。イテルとその予言。イテル、命をねらわれる。イテル、岩
の洞穴に住む。夜出て、その民に下る災を見る。
イテル13,1,さて私モロナイは、これまで書きつずけてきたこの民の記録を結ぶに先立ってその滅亡の物語を書き終
ろう。
イテル13,2,この民はイテルの言葉をことごとく拒んだ。イテルはまことに人間が始めて造られた時からこのかた起っ
た一切のことを民に話した。洪水がこの地の面を去ってからこの地はすべてのほかの地よりも勝れている地、すな
わち主の選びたもう地になったのであるから、主が
イテル13,2-1,住む一切の人々は主に事えよと要求したもうこと、
イテル13,3,またこの地が天から下る新エルサレムおよび主の聖殿の建つ地であることをイテルは民に話した。
イテル13,4,イテルはキリストの時代を先見し、この地にあるはずの新エルサレムと、
イテル13,5,イスラエルの家とリーハイの立去るエルサレムのこととを話した。エルサレムは破壊されてから再建され、
聖い都として主に捧げられるのであるから、昔に1度あってからイスラエルの家の住む所として再建され、主の聖い
都になるものであるから新エルサレムとは同じ
イテル13,5-1,イテルは解き明した。
イテル13,6,また新エルサレムはヨセフの子孫の残っている者たちょのためにこの地に建つと言った。
イテル13,7,ヨセフの父はヨセフにエジプト国へ招かれついにエジプトの土となったが、主はヨセフの父を憐れんで
飢死をさせたまわなかったと全く同じに、このたびヨセフの子孫の1部を憐みこれを亡ぼさないようにエルサレムの
地から連れ出したもうた。
イテル13,8,それであるから、ヨセフの家の残りの子孫はこの地でふえ、この地はかれらの受け継ぎの地となる。かれ
らは主のために昔のエルサレムのような聖い都を建てて大地が過ぎ去る終りの時までもはや散り乱れない。
イテル13,9,このようにして新天新地があるが、それは古い天と地に似ている。ただ古いものが過ぎ去ってすべてが
新しくなるだけである。
イテル13,10,その時に新エルサレムが成る。ここに住める者は子羊(イエス・キリスト)の血によってその衣を潔白に
され、イスラエルの家に属するヨセフの子孫の残りの者の中に数えられるからさいわいである。
イテル13,11,またその時に昔のエルサレムも新に建てられる。ここに住める者はすでに子羊の血によって洗われて
いるからさいわいである。その者たちは1度散り散りになったが、その後世界の隅々および来たの国々から集めら
れて、神がその先祖アブラハムに立てたもうた誓約を果
イテル13,11-1,ときにその恵みにあずかることのできる者である。
イテル13,12,これらのことが事実となる時”先なる者たちの中にて後となる者もあり、後なる者たちの中にて先となる
者たちもあらん”と言う聖文は必ず成就する。
イテル13,13,私モロナイは、なおひきつずき書こうとしたがとめられた。イテルの予言はまことに大きく驚嘆すべきも
のであったが、民はイテルをないがしろにしてかれを追い出した。そこでイテルは昼間岩の洞穴に身を隠し夜は民
に下る災を見るとて出て行った。
イテル13,14,このようにして岩の洞穴に住んでいた間に、夜の間出て言って民に下る破壊を目にし、その作る記録
の終りの部分を書いた。
イテル13,15,イテルが民の中から追い出された年に、さきに述べたあの秘密の悪計を以てコリアントメルを亡ぼうと
した力のある者どもが多く起ったから、国内に大きな戦が始まった。
イテル13,16,コリアントメルは自分で努力してあらゆる先日および世の中に行われるあらゆる悪だくみを研究した人
であるから、自分を殺そうとした者どもと戦った。
イテル13,17,しかしコリアントメルもその美しい息子や娘たちも、コーホルの美しい息子や娘たちも、またコラホルの
美しい息子や娘たちもその罪を悔い改めなかった。すなわち、全地の面にある美しい息子や娘たちの中にその罪
を悔い改めた者は1人も居なかった。
イテル13,18,それであるから、イテルが岩穴に住んでいた第1年に、王の位をとろうとしてコリアントメルと戦った秘
密結社の者どもの剣にかかって命を落とした民の数は少くなかった。
イテル13,19,コリアントメルの息子たちはよく戦ったがまた多くの血を失った。
イテル13,20,イテルが岩穴にいた第2年に主の命令がイテルに下り、コリアントメルの所に行ってかれに予言をし、
次のように言えと仰せになった。すなわち、コリアントメルとその全家の者たちがもし悔い改めるならば主はかれに
その国を保たせまた国民の命を助けたもう。
イテル13,21,しかし悔い改めないと、コリアントメルただ1人をのこしてその全家のmnoと全国の民とは亡びてしま
う。またコリアントメルはただ1人生きのこり、他国からきてこの血をその受け嗣ぎの地とする他国の民に関する予言
が事実となるまで生き永らえて、ついにその民
イテル13,21-1,葬られる。なおまたコリアントメルのほかに一切の人々が全部滅亡すると。
イテル13,22,ところがコリアントメルもその家族もその国民も悔改めをせず、戦争はやまなかった。民はイテルを殺そ
うとしたがイテルは逃げてまた岩穴に身を隠した。
イテル13,23,ついにシェレドと言う人が起ってこの人もコリアントメルと戦い、戦に勝ったので第3年にコリアントメル
をとりこにした。
イテル13,24,しかし、第4年にコリアントメルの息子たちがシェレドに勝って王の位をその父に返した。
イテル13,25,やがて地の全地に戦争が始まって人はみなそれぞれの味方を率い、各々の望みを遂げようとして戦
った。
イテル13,26,こればかりでなく、その地には強盗も居る。1言で言えば、あらゆる罪悪が全国に行われた。コリアント
メルは非常にシェレドを怒って、軍勢を率いシェレドに向って進んだから両軍はギルガルの谷で猛烈な怒りを以て
戦い、その戦闘は非常に烈しくなった。
イテル13,27,シェレドは3日の間コリアントメルと戦いつずけたが、コリアントメルはとうとうシェレドに勝ってヘシロン
の平原までかれを追って行った。
イテル13,28,そしてヘシロンの平原ではシェレドがまた懲り案と目ると戦い、今度はシェレドがコリアントメルに勝っ
てこれをギルガルの谷へ追い返した。
イテル13,29,しかし、ギルガルの谷でコリアントメルはまたシェレドと戦って勝ちシェレドを殺した。
イテル13,30,しかしコリアントメルはシェレドのために股を傷つけられたから2年の間戦場に出なかった。しかしその
間全国の人々はとめる者がなかったから互いに戦って血を流し合った。
最終更新:2008年07月05日 02:32