詩篇 第１０２章 - モルモンの本

詩102: 詩篇　　第１０２篇
詩102:*-* 苦しむ者が思いくずおれてその嘆きを主のみ前に注ぎ出すときの祈
詩102:1 主よ、わたしの祈をお聞きください。わたしの叫びをみ前に至らせてください。
詩102:2 わたしの悩みの日にみ顔を隠すことなく、あなたの耳をわたしに傾け、わが呼ばわる日に、すみやかに
お答えください。
詩102:3 わたしの日は煙のように消え。わたしの骨は炉のように燃えるからです。
詩102:4 わたしの心は草のように打たれて、しおれました。わたしはパンを食べることを忘れました。
詩102:5 わが嘆きの声によってわたしの骨はわたしの肉に着きます。
詩102:6 わたしは荒野のはげたかのごとく、荒れた跡のふくろうのようです。
詩102:7 わたしは眠らずに屋根にひとりいるすずめのようです。
詩102:8 わたしの敵はひねもす、わたしをそしり、わたしをあざける者はわが名によってのろいます。
詩102:9 わたしは灰をパンのように食べ、わたしの飲み物に涙を交えました。
詩102:10 これはあなたの憤りと怒りのゆえです。あなたはわたしをもたげて投げすてられました。
詩102:11 わたしのよわいは夕暮の日影のようです。わたしは草のようにしおれました。
詩102:12 しかし主よ、ｋあなたはとこしえにみくらに座し、そのみ名はよろず代に及びます。
詩102:13 あなたは立ってシオンをあわれまれるでしょう。これはシオンを恵まれる時であり、定まった時が来たか
らです。
詩102:14 あなたのしもべはシオンの石をも喜び、そのちりをさえあわれむのです。
詩102:15 もろもろの国民は主のみ名を恐れ、地のもろもろの王はあなたの栄光を恐れるでしょう。
詩102:16 主はシオンを築き、その栄光をもって現れ、
詩102:17 乏しい者の祈をかえりみ、彼らの願いをかろしめられないからです。
詩102:18 きたるべき代のために、この事を書きしるしましょう。そうすれば新しく作られる民は、主をほめたたえる
でしょう。
詩102:19 主はその聖なる高き所から見おろし、天から地を見られた。
詩102:20 これは捕らわれ人の嘆きを聞き、死に定められた者を解き放ち、
詩102:21 人々がシオンで主のみ名をあらわし、エルサレムでその誉をあらわすためです。
詩102:22 その時もろもろの民、もろもろの国はともに集まって、主に仕えるでしょう。
詩102:23 主はわたしの力を中途でくじき、わたしのよわいを短くされました。
詩102:24 わたしは言いました、”わが神よ、どうか、わたしのよわいの半ばでわたしを取り去らないでください。あ
なたのよわいはよろず代に及びます”と。
詩102:25 あなたはいにしえ、地の基をすえられました。天もまたあなたのみ手のわざです。
詩102:26 これらは滅びるでしょう。しかしあなたは長らえられます。これらはみな衣のように古びるでしょう。あな
たがこれらを上着のように替えられると、これらは過ぎ去ります。
詩102:27 しかしあなたは変ることなく、あなたのよわいは終ることがありません。
詩102:28 あなたのしもべの子らは安らかに住み、その子孫はあなたの前に堅く立てられるでしょう。