ウルトラマンタロウ

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#image(ウルトラマンタロウ2.jpg,width=350,title=タロウの基本的な構え。息子のタイガや弟子のメビウス、タロウの力を借りたギンガストリウムにも受け継がれている)

&font(20,b,i,red){「確かに、一部には汚い心を持った人間もいる。}
&font(20,b,i,red){ しかし、多くの人間はみんな美しい心を持っている…}

&font(20,b,i,red){ その汚さも、美しい心を引き立てるためにあるんだ!}
&font(20,b,i,red){ 少ない悪人のために、多くの良い人を見捨てるわけにはいかない!」}

**概要
円谷プロの特撮作品『ウルトラマンタロウ』の主役ヒーローであり、ウルトラ兄弟の六男。

#region(プロフィール)
|身長|53メートル(但し一時的に人間サイズで活動、もしくは同程度にミクロ化する事も可能)| 
|体重|5万5千トン|
|年齢|1万2千歳(放送当時の設定では1万8千歳)| 
|飛行速度|マッハ20| 
|走行速度|時速1240キロ| 
|水中速度|160ノット|
|ジャンプ力|600メートル|
|腕力|16万トンタンカーも持ち上げる|
|職業|宇宙警備隊支部長、宇宙警備隊筆頭教官| 
//&nicovideo(sm11688007)削除動画につきCO

光の国の偉人であるウルトラの父とウルトラの母の実子であり、[[ウルトラセブン]]とはお互いに母方の従兄弟同士である。&link_anchor(*1){*1}
また、[[ウルトラマンエース]]はウルトラの父と母が引き取った養子なので、エースとタロウは義理の兄弟の間柄である。
後の[[ウルトラマンメビウス]]はタロウとウルトラマン80のもとで訓練を受けたとされる。
父親譲りの大きな二本角ウルトラホーンやセブンによく似た面構えとプロテクター、「レッド族」に分類される赤い体などが特徴。
両親はシルバー族の筈なのにタロウがレッド族である事については、公式による答えは出ていないものの、
ファンの間ではウルトラの母の姉(セブンの母)からの隔世遺伝ではないかと言われる事が多い。
%%後述する息子はシルバー族に近い外見をしているが%%

その設定から、ウルトラ兄弟の中でも「今はまだ未熟だが、無限の可能性を秘めた最強の戦士」というキャラ付けをされる事が多い。
……が、2000年代以降では教え子のメビウスや、[[ウルトラマンゼロ]]にお株を奪われがち。
まぁ既に多くの次世代のウルトラ戦士が登場しているから仕方がない。
加えてそのゼロにしても2010年代以降は弟子や弟分ができて[[先輩として振る舞う>ウルトラマンエックス]][[機会が増えており、>ウルトラマンジード]]
「期待の新人」から「歴戦の先輩」といった扱いの変遷は若年系ウルトラマンの宿命と言えるかもしれない。
そんなタロウも2019年にはセブン同様に息子のタイガが登場。
もはや未熟な青年とは言えない一人前の男となったと言えよう。
%%例によってタイガの母親…もといタロウの妻が誰なのかは不明だが。%%

#region(彼の名前について)
「太郎」という日本男児らしいネーミングとなった背景には、当時新ウルトラマンのネーミング候補となっていた
「ウルトラマンジャック」が当時問題となっていた「ハイジャック」を連想させる事から取り止めとなっていた経緯がある。
「ジャック」が西洋のおとぎ話の主人公の名前としてよく使われる名前だった事から、
それに対応する日本の名称として名付けられたという
(ただし別説もある。[[ウルトラマンジャック]]の項を参照)。
#endregion
#endregion

#image(東光太郎.jpg,width=200,title=ちなみに彼が東光太郎。演じたのは篠田三郎氏。)
宇宙大怪獣[[アストロモンス]]との戦いで命を落とした&b(){東(ひがし)光太郎}と一体化。
防衛チーム「ZAT」の一員となった彼と共に地球を守る。
特徴的なのは技の豊富さで、他のウルトラ兄弟に勝るとも劣らない。

#region(タロウの技の数々)
#image(すとりうむこーせん.jpg,width=350,title=左上から。客演時より。装甲が異常に硬いインペライザーの上半身を吹っ飛ばした。)
必殺技はストリウムエネルギーを集めて独特の構え(T字型)から打ち出す「ストリウム光線」。
威力はウルトラマンAのメタリウム光線の2倍以上、週刊のオフィシャルデータファイルではメタリウム光線の20倍との記述がある。
第1話で超獣以上の宇宙大怪獣を倒せるのも納得である。
この時&b(){「すとりうむこーせん」と日本語で叫ぶ(東光太郎を演じた篠田三郎氏の声で)}のが印象的だが、
後半は意外と省略される事も多かった。
強化版として手を十字に組んで放つ「ネオストリウム光線」もあるが、&b(){タメがないためあんまり強そうに見えない。}
ちなみにスーパーヒーロージェネレーションではネオストリウム光線も技名を呼称している。
また、息子のタイガはこの流れを汲んだ技「ストリウムブラスター」を使用する。

#image(ウルトラダイナマイト.jpg,width=250,title=客演時より。インぺライザーを木端微塵にしたがまた再生されてしまう。)
有名な技としては「ウルトラダイナマイト」がある。
体を炎に包んで爆弾化し、相手に抱きついて自爆する捨て身の技だが、&b(){使用後タロウだけ復活する。}
タロウだけが持つウルトラ心臓があるからこそできる技らしいが、20年寿命が縮むらしい。
流石に危険だと思ったのか1回しか使わず以降は自ら封印していたが、『ウルトラマンメビウス』で客演した際、
完全に消滅させない限り何度でも復活するロボット怪獣「無双鉄神インペライザー」を倒すため禁を破り使用した。
しかしよく考えると、10万年以上平気で生きるウルトラマン達にとっては20年など全寿命の0.002%、人間換算で高々3~4日程度。
実は割合的には&b(){人間がタバコを吸うよりも遥かに安全}だったりする。恐怖新聞とかの方がよっぽど危ない。

タロウの教え子であるメビウスも同種の技「メビュームダイナマイト」を使用しているが、
変身アイテムが必要な上に消耗もタロウより激しく、物語終盤ではインペライザー相手に無理に何度も連発したせいで、
地球上でミライの人間体を維持できないほどギリギリまでエネルギーを消費してしまった。
それでも懲りずにOVや映画で頻繁に使っているあたりお気に入りの技らしい。
いくら高威力とはいえ、タロウが危険すぎるからと封印した技を使いまくるとはタロウ涙目%%「これが若さというものか」%%。

ちなみにウルトラマン、仮面ライダー、ガンダムの競演するコンパチヒーローシリーズの作品『ロストヒーローズ』では、
ウルトラマンタロウと[[仮面ライダーオーズ]]の固有クロスオーバースキルとして「タジャドルダイナマイト」なんて技がある。
タロウとタジャドルコンボを発動したオーズが炎を纏って共に敵へと突撃していく技で、
爆発に思いっきり巻き込まれる形になるオーズの体が心配である……
(通常のウルトラダイナマイトを使用するとタロウは戦闘不能となるが、こちらは特にデメリット無し)。
なお『BONUS EDITION』で「タロウさん、大丈夫ですか?」「あぁオーズ、私は大丈夫だ」という掛け合いが追加されたため、
どうやらオーズには何の影響も無い技らしい、タロウが威力を抑えているのだろうか?

#image(メビウスキック.jpg,width=350,title=左上から。メビウス友情出演。)
更に、タロウの技として「スワローキック」という技がある。
大ジャンプして空中で身体を高速スピンさせてから、急降下してキックする。
変身直後や格闘戦で極めて頻繁に用いられる、ストリウム光線と同じくタロウの代名詞的な技である。
彼直々に鍛えられたメビウスも、上の画像のようにそっくりな技を使用している。

#image(ウルトラマンタロウ.jpg,width=235,title=ブレスレットランサー。第2話のコスモリキッド戦にて使用。)
当初の装備は「タロウブレスレット」という腕輪。
光線を発したり上の画像のように「ブレスレットランサー」という両刃槍に変形させられるが、作中での使用は2度のみ。
バードンに敗れ一度光の国に帰った時に母から新たな武器「キングブレスレット」を授かり、以降はこれを使用する。
このブレスレットがまた放電したり、解毒光線出したり、熱光線出したり、タロウを分身させたり、
[[クリスマスツリー]]やマジックハンド、&b(){バケツ、桜}など、かなりフリーダムな変形をしたり、
&b(){そのまま巨大化して怪獣の口輪に}してみたりとウルトラブレスレットに輪をかけてやりたい放題な万能装備である。
…特撮世界には[[光太郎>仮面ライダーBLACK]]って名前に何かチート補正でもあるのだろうか?
#endregion

最終回では、ある理由からウルトラマンタロウとしてではなく、人間・東光太郎として生きる事を決意し、
自ら変身アイテムであるウルトラバッジをウルトラの母に返却して、光太郎の姿のまま宇宙海人バルキー星人を撃破。
ZATからも身を引いて、放浪の旅に出た。
人間である事を捨て、ウルトラマンとして光の国へ帰還したジャックやエースとは正反対の結末である。

#region(結局「タロウ」って誰なの? 的な話)
実は作中の描写では、「人間・東光太郎と光の国の戦士・ウルトラマンタロウが融合した」ではなく、
&b(){「東光太郎とウルトラの母が与えたウルトラの命が合体し、ウルトラマンタロウが誕生した」}という演出になっていた。
そのため、&b(){「元々「ウルトラマンタロウ」という戦士が存在したわけではない」}と受け取れる。
最終回における「人間・東光太郎として生きる事を決意」なども、「光太郎=タロウ」でなければ成り立たない話と言える。
&b(){……タロウと融合したままなのにバッジだけ返却されても色々と都合が悪いだろうし。}

とは言え、この「光太郎=タロウ」の方を採用すると、そもそも&b(){「ウルトラの父と母の実子」}とか、
&b(){「年齢:1万2千歳」}などの設定が&b(){全部嘘になってしまう}のが困りもの。
//公式設定じゃその辺どうなってるんだろう……
#endregion

#region(その後の光太郎とタロウ)
上記の経緯のため、次回作の『ウルトラマンレオ』では他の兄弟達が何らかの形で登場しているのに対し、
タロウのみが出ていない(漫画版では何度か登場している)。

1984年の映画『ウルトラマン物語』では主役を務める。
新撮パートではタロウの幼少期の姿(通称:コタロウ)が登場し、一人前のウルトラ戦士となるために特訓に励む。
善良な怪獣との出会いやウルトラの父の教えを通じて成長したタロウは、
かつて父が封印した宇宙の帝王ジュダが作り出した超合体怪獣グランドキングとの戦いに挑むのだった。

本作では流用映像による各ウルトラ戦士の戦いがタロウの成長中に発生した設定で、本編シリーズとはパラレル設定である。
ただし完全に無かった事になったわけでもなく、ウルトラ5兄弟と合体しスーパーウルトラマンとなったタロウの必殺技「コスモミラクル光線」が、
後にメビウスが6兄弟と融合した際に「コスモミラクルアタック」として受け継がれるなど、いくつかの設定は本編にフィードバックされている。
また、『ギンガ』ではタロウ自身の回想シーンにおいて久々にコタロウの姿が登場している。
そして『ギンガS』でもギンガストリウムの必殺技としてのコスモミラクル光線に加え、ビクトリーとの合体技「コスモミラクルエスペシャリー」が登場した。
本作以降、タロウの声は[[石丸博也>https://w.atwiki.jp/niconicomugen/tag/|CV:石丸博也|]]氏が担当している。

『ウルトラマンメビウス』では宇宙警備隊の筆頭教官を務めるとされているが、
これに関しては、『レオ』『80』の更に後に起きたUキラーザウルス戦の結果、
初代・セブン・ジャック・エースは地球に留まらざるを得なくなり、彼らの代わりに光の国に帰還したという設定が作られている。
&s(){本当は[[コメットさん]]のために帰ったんだけどね。}
設定上は今でもタロウと光太郎は一心同体とされているが、2008年の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』は、
企画初期ではタロウを主人公とし、タロウと光太郎の再会などが描かれる予定だった。
//&nicovideo(sm11690268)削除動画につきCO

なお、余談であるがタロウの一の教え子とされるメビウスは、上記のダイナマイトやキック以外にも、
変身ポーズや基本の構え等にタロウの影響が強く見られる。
タロウの方もメビウスは可愛い教え子のようで、エンペラ星人の陰謀が明らかになる前の段階で、
地球で何かが起きようとしている事を感じて真っ先に救援に向かおうとしていた。

//MUGENのタロウの説明には関連が薄い部分を削減
上記のUキラーザウルス戦とそれに関わる戦いを描いた2006年の映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』では、
パワーアップしたUキラーザウルスネオにより苦戦するウルトラ兄弟達を救援するために、
[[ゾフィー]]とともに登場、2人で兄弟達にエネルギーを分け与えて7人で共闘する。
しかし、登場が終盤で7人で共闘するためタロウ個人の見せ場も殆ど無く、
タロウとメビウスが直接会話をするシーンも無いなど、TV版に比べるとメビウスとの師弟の絆を表すシーンは少ない
(一応、ラストでミライ=メビウスの乗る戦闘機に光の国へ帰るタロウが敬礼する、というシーンはある)。

2009年の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、『メビウス』から数百年後の時代でも教官の仕事を続けている設定らしく、
映画冒頭にタロウが新人ウルトラ戦士達の訓練を視察するシーンがある。
戦闘シーンでは脱獄したウルトラマンベリアルを迎え撃つものの力及ばず敗れてしまうが、
両親のピンチに駆け付けてベリアルの攻撃からウルトラの母を庇ったり、ベリアルにプラズマスパークを奪われた光の国が凍り付く中、
最後に残った僅かな光をウルトラダイナマイトの応用で守ったりと、&s(){噛ませの中では}それなりに見せ場があった。
『ウルトラ銀河伝説』の前日談に当たる『ゴーストリバース』では、エンペラ星人復活を目論む暗黒四天王に人質に取られたりしている。
……映画での扱いが微妙によろしくないように見えるのは気のせいだろうか。

『[[ウルトラマンギンガ]]』においてはレギュラー出演。
本作ではダークルギエルの過去の大戦で怪獣やウルトラマンは皆「スパークドールズ」という人形に変えられていたが、
彼だけは人形にされながらもなんとか自我を保ち、スパークドールズを元の姿に戻せるアイテム・ギンガスパークに選ばれし者を探していた。
主人公達のナビゲーター役&s(){兼ギャグ要因}として物語に関わってゆく。
そして最終決戦ではダークルギエルにギンガが倒され、人々も倒れていく状況で何もできない事に絶望しかけるも、
両親の言葉と希望を捨てなかった人々の様子で希望を取り戻し、大量のギンガライトスパークの力で復活
(しかもこの時新バンクに加えて主題歌の「ウルトラマンタロウ」が原曲で流れるファン感涙の演出付き)。
そしてそのまま肉弾戦でダークルギエルを圧倒、ストリウム光線とダークスパークの光線の撃ち合いになるが、
ギンガを助ける事を優先しタロウバリヤーに切り替え、タロウバリヤーを破られて光線をくらいながらも自らの光をギンガに与え続け、
「未来への希望」である主人公ヒカルとギンガを復活させ「ヒカル!未来を掴め!」と言葉を残して人形へと戻された。
戦闘時間は僅かだったものの、ダークスパークが無ければルギエルをそのまま倒してしまいそうな強さを見せ、
希望を繋ぎ退場と極めて印象的な活躍を見せた。

&font(20,b,i,red){「ルギエル!お前が何を壊そうが、何を奪おうが、人間は立ち上がる!何度も、何度でも!}
&font(20,b,i,red){ ウルトラマンが人間を救うのではない!人間と力を合わせ、戦ってきたのだ!」}

続編の『ウルトラマンギンガS』では、自ら強化アイテム・ストリウムブレスに変身。
歴代のウルトラ兄弟の技を使える&bold(){ギンガストリウム}への変身能力をギンガに与えた。
なおウルトラ兄弟の技を使う時は石丸博也氏による技名の呼称があるのだが、ストリウム光線に限り篠田三郎氏の声になっている。

『ギンガ』以降の[[ニュージェネレーション>ウルトラマンオーブ]][[ヒーローズ>ウルトラマンジード]]でもタロウの力を宿したアイテムが登場しており、後進の戦士達の力となっている。
また、『ウルトラマンタイガ』では闇落ちした元光の国のウルトラマン・トレギアとかつて親友であった事が語られる。
%%そんな所まで父に似なくても…%%

余談だが、『メビウス』で再登場したウルトラ兄弟は、元々人間体の無かったゾフィーとアストラを除くと、
変身者は全て当時演じていた役者の方々なのだが、&b(){タロウだけが本人でないどころか東光太郎自体が登場しなかった}
(そのため、『メビウス』では『ウルトラマン物語』でタロウの声を担当した石丸博也氏が、タロウの声を担当している)。
『メビウス』放送当時は光太郎役の篠田三郎氏が&b(){「タロウを嫌っているのではないか?」}や、
&b(){「円谷と裏でゴタゴタがあったのではないか?」}という憶測が流れ、
その事を『メビウス』の番組終了後のミニコーナー「メビナビ」風に皮肉られたりするなど、波紋を呼んだ。

実際の所、篠田氏にも出演のオファーはあったが、舞台公演によりスケジュールが確保できなかっただけであり、
別にタロウを嫌っているのではない。むしろ篠田氏本人はタロウに出演した事を誇りに思っているばかりか、
前述の最終回についてかなりの思い入れを思っており「光太郎として出る事がむしろファンを裏切る事になるんじゃないか」とも発言している。
『ウルトラ銀河伝説』でも石丸博也氏が引き続き声優を担当している。一度は篠田・光太郎と石丸・タロウの会話を見てみたいものだが…。
#endregion

#image(tarou.jpg,width=250,title=伸ばした手をパーにして現れるウルトラ戦士は彼が初)

#region(その他、余談色々と)
漫画『キン肉マンII世』の主人公・キン肉マン2世こと「キン肉万太郎」は、
父スグル(初代[[キン肉マン]])が「あるヒーロー(ウルトラマンのシルエット)のようになって欲しい」という理由で付けたと明言している。
万太郎にダサいと言われて怒っていたが、まんま過ぎである(長男だから太郎というのもあるのだろうが)。
作中では初対面の相手から「キン肉マン・タロウ?」と聞かれて「キン肉・万太郎だ」と返す定番ギャグとなっている。
&nicovideo(sm12047573)

なお、『キン肉マン』の連載以前に公開された読切作品では、
&b(){「キン肉マンはウルトラの父の浮気相手が産んだ腹違いのウルトラ8人目の兄弟で、母からは邪険にされ、上の兄弟達から虐められて育った」}
という設定であった(当然ながら本家ウルトラシリーズや、連載版『キン肉マン』における設定とは異なる)。
この読切は単行本や文庫には未収録だが、円谷プロの許可を得てコンビニコミックに収録されている。

また『[[仮面ライダー電王]]』のスピンオフアニメ『イマジンあにめ3』の最終話では、
&b(){ウルトラマンタロス}名義でタロウ本人が登場している(円谷プロのクレジット明記で、声も石丸博也氏が出演)。
これを踏まえてか『ロストヒーローズ』でも電王がタロウの事をウルトラマンタロスと呼ぶシーンがある。
#image(imajinanime.jpg,width=400,title=言わずもがなだろうが一番右がウルトラマンタロス、つまりタロウ。上手く特徴を捉えた良デフォルメだと思う)

あと、円谷プロダクションのエイプリルフール企画の際には、
宇宙警備隊の筆頭教官になったという設定からか、[[松岡修造]]みたいなキャラ付けをされている。
[[グレート>ウルトラマングレート]]に[[片想い>阿部高和]]されていたり、マグマ星人達から逃げ回る[[長男>ゾフィー]]を叱咤したり、
『[[けいおん!>平沢唯]]』の影響を受けて宇宙警備隊に軽音楽部を設立しようとしたりと、
円谷キャラの誰もがキャラ崩壊を起こす、この日に相応しい展開を迎えていた。

&font(20,b,i,red){「ジャック兄さん!! 早くけいおん買いに行こうよ!!}
&font(20,b,i,red){ [[&font(20,b,i,red){あずにゃん}>ヤッテヤルデス]]は一生懸命ギターの練習してて泣けるんだよ!! 青春だよ!!」}
#endregion

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**タロウの作風について
本作はこれまでのシリアスな、時にはハードでさえあった作風から一転し、明るい作風を目指して製作されており、
ハードなエピソードも一部存在するが、全体としてはそれほど悲壮感漂う物語という訳ではない。
こうした明るい雰囲気が目立つ一方で、これまで謎とされていたM78星雲・光の国にスポットを当てた初めての作品でもあり、
『タロウ』以降、ウルトラの星の歴史や文化の一部、重要アイテムとされるウルトラベルや人工太陽プラズマスパーク、
ウルトラ一族の宿敵・エンペラ星人の存在などの設定が様々な媒体で公開される事になった。
『帰ってきたウルトラマン』から度々扱われていたウルトラ兄弟の客演もかなり多く、イメージを一層強める事に成功している。
また、兄弟が全員集合したのに併せてタロウの兄達への依存と自立を描いたエピソードなどもあり、タロウの個性付けにも一役買っている。

そんな作風から一時期はファンから「ウルトラマンの神秘性を損なった」などと批判され、
サブタイトルの一つ「僕にも怪獣は退治できる!」をもじって&b(){「僕にもタロウの脚本は書ける!」}と酷い揶揄をされもしたが、
こうした側面を良い方向に受け取り、明るい作風に魅了されてファンになった視聴者も当時から多く、
当時の平均視聴率は18%と奮闘しており、特に路線変更もせず無事に終了している。
商業的にも成功を収めた作品であり、今尚根強い人気を誇るウルトラシリーズの一つである事に疑問の余地は無い。
現在は再評価も進み、汚名はある程度返上されている。
&nicovideo(sm11813307)

#region(防衛チームZAT)
前述のタロウの明るい雰囲気を象徴するのが本作における防衛チーム&b(){「ZAT」}、
「''Z''areba of ''A''ll ''T''errestrial」──即ち「地球の防壁」を意味する防衛チームである
(Zarebaはアフリカの一部地域でみられる猛獣除けの「茨の柵」の意)・

世界各地に支部があり、極東支部の住所は東京都千代田区霞ヶ関1-1-1。
つまり現実の「中央合同庁舎6号館A棟」=最高検察庁・東京高等検察庁・公正取引委員会の所在地。
ビルの上に円盤状の基地があり、いざと言う時は切り離して離脱する事もできる。

チーム内の雰囲気はかなり良く、司令室で食事をしたり将棋を指したり、一般市民とスポーツに興じたり、
隊長が出動人員を選ぶ際に「昨日カレー喰ったヤツは留守番だ」と発言した有名なエピソードなど、
彼ら以上にアットホームな雰囲気のチームは他に例が無いと言われていたほど。

また、作戦行動もそれまでのウルトラシリーズの常識に囚われない自由な発想に基づいており、
怪獣に飲み込まれた光太郎と犬を救うために怪獣にコショウをぶちまけてクシャミを誘発させたり、
酒癖の悪い怪獣にさらに酒を飲ませて酔い潰させようとした。
過去の例で彼らに匹敵するのは、スカイドンやシーボーズが現れた時の科特隊くらいだろう。

だが、これらの一見ふざけた作戦でも怪獣に対してはそれなりの効果を挙げている事が多く、
また&b(){「タロウを援護する!」}の台詞に象徴されるように、ウルトラマンとの連携を積極的に行っていた。
状況対応力も極めて高く、怪獣が[[強酸性の液体を吐く>巨大甲殻虫]]と見ればアルカリ性の薬品で中和し、
タロウが目潰しを喰らったら、怪獣に鈴を括り付けて援護するなど、その戦術は幅広い。
他にも[[ウルトラマンジャック]]のウルトラスパークと同等の威力の兵器を開発したり、
新開発した特殊兵器でも何でもない、戦闘機の通常火器で超獣をタロウの助力も無しに完膚無きまでに倒すなど、
歴代チームでも指折りの強さを持っていると言われる事もある……というか、
コスモリキッド、再生前のデッパラス、シェルター、ムルロア、改造ベムスター、改造[[ベロクロン]]二世、ドロボン、バルキー星人を撃破し、
結果としては第二期ウルトラシリーズにおける防衛チーム単独での&b(){最多怪獣撃破数を保持するチーム}なのだ。
シリーズ通しての総合トップが[[科学特捜隊]]である事を鑑みると、流石の一言だろう。

……尤もその一方、迂闊な処理や(主にZATガンでの)攻撃により巨大怪獣化させてしまい、
事態の悪化を招いた例としてジレンマ、アリンドウ、ケムジラの件、
元々は大人しい性質だった怪獣を凶暴化させてしまい、事態の悪化を招いた例としてデッパラス、シェルターの件が挙げられるなど、
(特に序盤は)他組織同様に失態も多かったりするが。

//|>|素晴らしき?作戦の数々|
//|&nicovideo(sm9268715){280,185}|&nicovideo(sm9285297){280,185}|
//|&nicovideo(sm9285562){280,185}|削除動画につきCO
即座に新しい手を思い付く発想力とそれを実行する行動力も凄いが、
どんな新兵器も即座に準備してしまう技術力(とスカイホエールの収納力)がある意味ではZAT最強の武器なのかもしれない。
他にも怪獣が卵を取り戻しに来ただけの時は、巨大なバスケットを用意して卵を怪獣夫婦に渡したり、
生命的な損害を可能な限り防ぐという意味でも、やっぱり優秀な防衛チームであったと言えるのかもしれない。
……メカデザインは奇抜の一言だけど。

|挙句の果てには、一般人が怪獣と互角以上に勝負した事も&br()&nicovideo(sm6041650)|
#endregion

#region(石川賢版『ウルトラマンタロウ』)
#image(tarou_ishikawa.jpg,width=380)
『[[ゲッターロボ>ゲッター1]]』『[[虚無戦記>ラ=グース]]』の作者である石川賢氏による漫画版『ウルトラマンタロウ』も存在する。
設定は共通点を探した方が早いほどに変わっており、単行本によっては、
&b(){「設定とか全然違うけど出版社に文句言わないでね!当時の連載を載せただけだから!」}(意訳)と目次に書いてある。
例を挙げると、東(&b(){あずま})光太郎は&b(){最後まで無所属ボクサー}、ウルトラの母は&b(){太陽そのもの}、
敵は大怪獣ならぬ&b(){奇形獣}等々、ケン・イシカワお得意の「神と魔の戦争」を彷彿とさせる設定となっている。
ちなみにデビューしてから5年も経ってない時期の作品である。
案の定、原作のコミカル色は微塵も無く、石川氏特有のバイオレンスな展開などが非常に強い作風となっているが、
一方で&b(){「ウルトラマンが何故、地球人を助けるのか」}という、後年の平成シリーズにも通じるテーマに触れており&link_anchor(*2){*2}、
オリジナルの展開ながら、本家ウルトラシリーズのファンからも決して低くない評価を得ている。
2016年には完全版の単行本も刊行されたため、興味があれば是非読んで欲しい。
#endregion

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**MUGENにおけるウルトラマンタロウ
muu氏により『[[対決!ウルトラヒーロー>ウルトラマン(ゲーム)#id_4f498c8e]]』のドットを用いたキャラが公開されている。
例によって、ネビュラコンボやスピリッツシステム、防衛チームによる援護攻撃などを搭載し、
体力が4分の1以下になるとカラータイマーが点滅を始め、敵の体力を半分以下にすると主題歌のインストが流れる。

凶・狂クラスが跋扈するMUGENの怪獣界に対抗するためか、タロウの持ち技も中々強めに調整され、
&bold(){広範囲(ほぼ全画面)の攻撃判定とゲージ減少効果を持つ}「ウルトラベル」や、相手を上空に吹き飛ばす中段技「タロウスパウト」などの必殺技をはじめ、
超必殺技も、上下に打ち分けられる「ストリウム光線」と「ネオストリウム」光線、
自爆するけど体力が減らない「ウルトラダイナマイト」、特定の条件下でのみ使用可能な「コスモミラクル光線&link_anchor(*3){*3}」などを持つ。

中でもタロウスパウトは移動中に出すと突進技として広範囲を攻撃できる上に、浮かせた相手はまたタロウスパウトで追撃可能であり、
空中受け身がないキャラだと永久が成立してしまう事もある。
プレイヤー操作ならぶっちゃけこの技だけで大抵のキャラには有利に戦えるので、対空や切り返し技としては恐らく最強クラスだと言える。
また、ストリウム光線は発射までやや時間がかかるためシングルだとガードされる事もあるが、
無敵が長くダメージも大きいため、タッグでは邪魔されずにぶっぱなして相手をまとめて攻撃できるので心強い。
シングルでもタッグでも十分に強さを発揮できるのがタロウの強みなのかもしれない。

2010年6月13日の更新でスピリッツシステムなどの仕様が変更された。
#region(12Pカラー)
12Pカラーは『Fighting Evolution Rebirth』に登場したカオスロイドT&link_anchor(*4){*4}をイメージした仕様になっており、 
攻撃力が2倍になる代わりに防御力は半減する。 
#endregion

またbakisimu氏による性能改変パッチが存在する。全体的に高火力な代わりに技を外した場合の隙が大きい性能になっている。
通常攻撃の性能が強化される代わりに、スピリッツや前述のタロウスパウトを含め他の部分の性能が抑えられているため、弱体化気味の調整となっている。
SEの変更やカットインの追加など演出面でも強化される。

また、2015年1月17日の更新で改変パッチから単独のキャラとして動作するようになった。
%%そしてやられ声もアグルから元の声に戻った%%
|[[ワラキア_ex布教動画]]にて動いている所が確認できる&br()&nicovideo(sm9046146)|

***出場大会
#list_by_tagsearch_cache([大会],[ウルトラマンタロウ],sort=hiduke,100)
''更新停止中''
#list_by_tagsearch_cache([更新停止中大会],[ウルトラマンタロウ],sort=hiduke,100)
''凍結''
#list_by_tagsearch_cache([凍結大会],[ウルトラマンタロウ],sort=hiduke,100)
***出演ストーリー
[[わたしたちのすわこさま]](12P・カオスロイドT)

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&aname(*1,option=nolink){&color(red){*1}}
ちなみに、放送当時の学年誌における特集記事では、
[[ウルトラマンジャック]]はウルトラの母の妹と結婚したと記載されており、
この設定が現在でも通用するのであれば、ジャックは義理の叔父に相当すると思われる。
&nicovideo(sm13905584)

また映画『ウルトラマン物語』では、まだウルトラホーンが小さい少年時代のタロウが登場している。
ファンの間で通称「コタロウ」と呼ばれており、声を[[野沢雅子>https://w.atwiki.jp/niconicomugen/tag/|CV:野沢雅子|]]氏が担当していた。
サラダ油のCMでちびタロウを見かけた人も多いのではないだろうか。
&nicovideo(sm12236243)

&aname(*2,option=nolink){&color(red){*2}}
『ウルトラマンメビウス』では、光の国の住民は元々地球人に近い姿だったが、ある理由で現在の姿に変化してしまったため、
かつてのもう戻れない時代の自分達の姿を地球人に重ね合わせているから守っているとメビウスが語っている。
彼らの肉体が変化した理由は公式設定によると、
「26万年前(『大怪獣バトル』シリーズでは27万年前)に光の国の太陽が爆発したため、
 当時の光の国の科学者達が人工太陽「プラズマスパーク」を完成させたが、
 そこから発せられる高エネルギー「ディファレーター光線」が住民をウルトラマンの姿に変化させてしまった」と語られている。
また、この辺りの時代の描写は作品によって微妙に異なっており、漫画『ウルトラマン STORY 0』では、
[[バルタン星人]]がプラズマスパークに細工をし、ディファレーター光線が大量に放出されるようになったという設定になっている。

なお、件の石川氏の『タロウ』においては、まだ猿に近かった頃の地球人を進化に導いたのは、
太古の時代に地球に訪れたウルトラ人であり、それがウルトラマン達が地球人を見守っている理由とされている。
……そこ、進化に導いたって[[ゲッター線>真ゲッター1]]じゃねーかとか言わない。
また別作品ではあるが、居村眞二の漫画『プロメテウス伝説』においては、超人になる前のウルトラ人の祖先となったのは、
時空の歪みに巻き込まれて過去に転移した地球人と語られている。
いずれの漫画も別作品同士ではあるが、並べて読み比べてみたら意外な発想の接点が浮かび上がるかもしれない。
#region(石川版タロウ、衝撃のシーン)
&image(tarou_ishikawa2.jpg,width=450)
#endregion

&aname(*3,option=nolink){&color(red){*3}}
映画『ウルトラマン物語』において六兄弟と融合した状態で使用した大技で、強敵グランドキングを粉砕している。
映像媒体以外では、居村眞二の漫画『ウルトラ超伝説』においても使用している。
//コスモミラクルアタックの説明は原作説明内にあったので削減

&aname(*4,option=nolink){&color(red){*4}}
PS2ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH 』に登場した敵キャラクター。
[[メフィラス星人]]がカオスヘッダー(『ウルトラマンコスモス』の敵)を利用して作り出した偽者で、
MUGENキャラにも搭載されている&b(){カオスロイドT}は、その名の通りウルトラマンタロウをモデルとしている
(T=ウルトラマンタロウ "ULTRAMAN &b(){&color(red){T}}AROU"))。

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//タグ管理用スペース(タグを変更した時は内容をこちらにコピペ上書きしてください。)
//|CV:篠田三郎|,|CV:石丸博也|,|CV:野沢雅子|,主人公,ヒーロー,宇宙人,ウルトラマン,角(頭部側面),自爆,赤色,超能力者,巨人,槍使い,氷使い,息子

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