ガーディアンヒーローズ

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*概要
『ガーディアンヒーローズ』 (Guardian Heroes) は、とレジャーが開発し1996年1月26日にセガから発売されたセガサターン用ゲームソフト。
剣と魔法のファンタジーな世界観を舞台にした3ライン制アクションRPG。
便宜上アクションRPGとしているが、ダッシュ、ガード、空中ガードなどが存在し、コマンド入力による必殺技もあるため、格闘ゲーム的な特徴も多く備えている。
しかし一般的な格闘ゲームにおけるパワーゲージは存在せず、代わりにMPがあり魔法や一部の必殺技はこれを消費して使用する。
ストーリーモードでは最大2人、対戦モードではサターン用周辺機器のマルチターミナルを使用すれば最大6人での乱戦が楽しむことができる。

ストーリーモードは全30ステージだが、要所で発生する会話イベントでの選択肢によってルートが分岐するマルチエンディング形式を採用しているため、1周で全てのステージをプレイすることはできない。
最終ステージは全部で5つ用意されているが、プレイヤーにはカルマという隠しステータスが存在し、この数値によって同じエンディングでもライトとダークの2種類に分岐する。
更に難易度ハードでクリアするとエンディングが若干変化するため、全てのエンディングを見るのはなかなか骨が折れる。
RPGというだけあって経験値によるレベルアップシステムも存在する。
経験値は敵を攻撃したり魔法を使用することによって加算され、一定の数値に達するとレベルアップとなりHPとMPの上限がアップしてボーナスポイントを獲得できる。
このポイントは各ステージ終了後に各ステータスに自由に振り分けることができ、これによってキャラクターが成長していくことになる。

前述したとおり本作の最大の特徴として、広いステージと3ラインを使用した最大6人での乱戦を行うことができる対戦モードがある。
基本的には同一ライン上の相手しか攻撃できないが、キャラクターによっては別ラインの敵を追尾する魔法や、3ライン同時に攻撃できる広範囲攻撃なども使用できる。
対戦モードで使用可能なキャラクターの総数は、コンパチキャラまで含めてなんと45体も存在する。
このなかには圧倒的な力を持つボスキャラクターから、ストーリー中では敵から逃げ回っているだけの一般市民まで、ゲーム中に存在するほとんどのキャラクターが含まれている。
こうした圧倒的な性能の差を埋めるために、対戦モードでもキャラクターのレベルを設定することが可能になっている。
1vs5などといった極端な人数のチーム戦なども行うことができるため、バランス調整はプレイヤーの手に委ねられていると言えるだろう。

アクションゲームの爽快感と格闘ゲームの対戦要素を兼ね備え、必殺技のコマンドも比較的簡略化するなどの敷居の低さ。
自由度が高く設定の幅も大きくもたせてある対戦モードにより、プレイヤーの手にバランス調整を委ねて好きに遊んでもらえるようにしてある。
それが『ガーディアンヒーローズ』の最大の醍醐味だろう。

#region(原作プロローグ)
> この世界には遥か昔に、『魔法の時代』と『剣の時代』という、2つの異なる文明が発達した時期があったという。
> その歴史も現在はおぼろげなものと化していたが、人々の間にはある伝説が残っていた。
> ━━剣の時代に王家を守り続けた英雄がおり、そのとき彼が使っていた『魂を持つ剣』がどこかに眠り続けている━━
> その剣が何処にあるのか、どんな形なのか、本当に存在するのか……。はっきりした確証はなかった。
> だが、伝説を信じた4人の冒険者、ハーン、ランディ、ニコレ、ギンジロウは、わずかな言い伝えと自分達の力を頼りに、
> 数々の苦難をかいくぐり、時には危険にさらされながらもひたすら剣を探し続けた。そして、ついに伝説の剣を発見したのである。
> それは同時に、伝説が真実であったことを証明していた。
> 彼らは喜びいさんで宿に戻ると、剣を前にして目的の達成を祝った。
> 剣は遥か昔に作られたとは思えないほど輝き、大きな力を内包していることさえ感じさせた……。
> そのとき、突然扉を破って1人の女騎士が現れ叫んだ
> 「その剣を王家が狙っている!早く逃げろ!」
> こうして4人は、いつの間にか伝説の剣をめぐる戦いに巻き込まれていたのである……。
#endregion

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*キャラクター
-&bold(){ストーリーモードと対戦モードで使用可能なキャラクター}
> ハーン・サムウェル(道中分岐でヒーローソードハーンに)、[[ランディ・M・グリーン]]、ニコレ・ニール、イブシ・ギンジロウ(燻銀次郎)、セレナ・コルセア(他の4人のうち1人でストーリーモードクリア後に使用可)

-&bold(){対戦モードでのみ使用可能なキャラクター}
> エドワード・M・コニャック、[[不死英雄戦士]]、カノン・G・グレイ、ラインハルト・バルガー、カティ・サーク、デッドアイ・ガッシュ
> [[スーパーズル]]、ズル・パ・イヤー、[[ゴールデンシルバー]]、[[プロトシルバー>ゴールデンシルバー]]、マッチョ・ゴロー、サンボ・シナマユ、ゴーダッツ
> 大地人、[[大地神]]、天上人、[[天上神]]、王国騎士、[[片腕不死戦死>不死英雄戦士]]、ローパー、サイクロプス、ジャイアント
> 王国魔導兵器、古代魔導兵器、ガーゴイル、王国魔導士、王国破壊僧、王国兵士、レジスタンス、スケルトン、ゾンビ、ミド
> 狼、ゴブリン、[[女性市民]]、子供市民、老人市民、軟弱市民、肥満市民

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*システム
操作はレバー+4ボタン+αで構成されている。
A(ガード)、B(弱攻撃)、C(強攻撃)、Z(魔法攻撃)の4ボタンに加え、
ライン移動操作にL(奥のラインへ)、R(手前のラインへ)、Y(手前か奥へ)の3ボタン。
更にストーリーモード限定でX([[不死英雄戦士]]への命令)を使用する。

#region(基本操作)
以下は基本操作だが、どれも使用可能なキャラと使用不可能なキャラが存在する。

-ガード
最大6人対戦で前後から挟み撃ちされることが多いためか、ガードは一般的な格ゲーと違って専用にボタンが割り振られている。
本作のガードは投げ以外の全ての攻撃をガード可能で、上段と下段の切り替えもオートで行われる。
また、ガード中にHPが0になっても戦闘不能にはならず、削り殺しという概念はない。
戦闘不能になるのは投げ攻撃を受けるか、非ガード中にHPが0を下回るダメージを受けるかである。
ちなみにガードは空中でも行うことができる。

-避け
Aボタンを2回連打すると、その場で一瞬だけ無敵状態になる避け動作を行う。
無敵時間と使用後の隙はキャラによって異なる。

-避け攻撃
背後から攻撃を受けた場合にCボタンを押すと、前後に発動中無敵の切り替えし攻撃を出す。

-投げ
敵に密着して横+Cボタンで相手を投げる。
動作中は無敵状態になる。

-ダッシュ
レバー横を2回連打。
ガードかバックステップでキャンセルが可能。

-バックステップ
Aボタン+Bボタンで後方に飛び退く。
ただ後方に飛び退くだけのキャラと、動作中は無敵状態になるキャラがいる。

-2段ジャンプ
レバー上でジャンプした後、空中で再度上(or斜め上)で2段ジャンプが可能。

-魔法
MPを消費して行う特殊な攻撃。
ストーリーのプレイヤーキャラのみの仕様としてZボタンで頭上に使用可能な魔法のアイコンが表示され
使いたい魔法を選択して再度Zボタンで使用する。
アイコンを使わなかったり、対戦専用キャラでもコマンド入力で魔法を発動することもできる。
また、魔法には炎、雷、氷、光、暗黒の属性が存在し、キャラクターごとに弱点と耐性となる属性が異なる。

#endregion

***本作独自のシステム

-HP、MP
本作では一般的な格ゲーにおける体力ゲージとパワーゲージの代わりに、HPとMPを示すバーが存在する。
HPは体力ゲージと同じで、MPは魔法攻撃と一部の通常攻撃、必殺技を使用するのに消費される。
失ったMPはコンボを繋いでHIT数を稼ぐことで回復することができる。
一部のキャラはコンボをしなくても必殺技でMPを回復することができる。

-各種ステータス
RPGらしくステータスの概念が存在する。
これは後述するレベルアップによるボーナスで上昇させることができる。
***力
物理攻撃のダメージに影響する。
***体力
HPの上限と防御力に影響する。
***知力
攻撃・補助魔法の効果とMPの上限に影響する。
***精神力
魔法に対する防御力に影響する。
***素早さ
移動速度と攻撃速度に影響する。
***運
様々な要素に影響を及ぼす。

-攻撃の相殺
お互いの攻撃がぶつかり合うと、専用のエフェクトと共に攻撃が相殺される。
基本的には物理攻撃同士で発生するが、一部の魔法は物理攻撃で相殺することができる。
攻撃が中断されるわけではないので同キャラの場合はヒット時連続攻撃が全て相殺するなんてことも。

-ダウン追い討ち
相手がダウン中でも起き上がり動作に移行する前ならば追撃が可能。
HIT数も継続される。

-魔法効果の伝播
魔法により炎上、感電、凍結しているキャラクターに別のキャラクターが触れると、触れたキャラクターにもその効果が及ぶ。
これは魔法の使用者も例外ではなく、敵に密着して炎系魔法を出したとすれば、攻撃側までも火達磨になるというわけだ。

-気絶と回復
ピヨりとも呼ばれる気絶状態は4段階存在する。
気絶したキャラは無防備になるが、レバガチャ+ボタン連打で復帰までにかかる時間を短縮できる。
ドクロ>天使>トンカチ>星の順に状態が重く、重い状態ほど復帰に時間がかかる。
また気絶中は少しずつ体力が回復するため、場合によってはすぐに復帰しないのもアリ。

-空中での攻撃
一般的な格ゲーでは空中での攻撃は1回のみ、もしくはコンボゲー等でも攻撃がHITした場合にのみ追加攻撃が可能だが、
本作ではHITしたかに関わらず、空中にいる間は弱攻撃も強攻撃も何度でも出せる。

-ガード状態でのコマンド入力
実はガードボタンを押している最中にも、各種攻撃ボタンの入力は受け付けている。
これを利用すればガード硬直中以外ならば、ガードを解かなくてもすぐさま攻撃動作に移ることができる。

-経験値とレベルアップ
攻撃を敵に当てるか、魔法を使用した際に経験値を得ることができる。
これが一定の数値まで溜まるとレベルアップとなり、HPとMPの上限が増加する。
ストーリーモードのステージ終了時には1レベル毎に1ポイント取得できるボーナスポイントを、各種ステータスに割り振ることができる。
対戦モードの場合もレベルアップするが、ボーナスポイントを任意では振れない(もしくは入っていない?)。

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*ストーリーモード
全30ステージで構成されており、マルチエンディング方式を採用。
ステージ2以降はクリアした時点でいくつかの先手駆使が出現し、これによって進行ルートが決定される。
対戦モードで初期に使用できないキャラクターは、基本的にストーリーモードで撃破することで使用可能になる。
最終ステージは5つ存在するため、全キャラコンプには最低でも5周プレイすることが必須となる。

また、どこにも表示されていないが『カルマ』という隠しステータスが存在し、これによって同じエンディングでもライトとダークに分岐する。
普通にプレイしていればライトエンディングになるが、死んだ敵に追い討ちをかけ続けたり、逃げ惑う市民を攻撃したり、
街中で器物損壊などの悪行を行っているとカルマがマイナスされ、ダークエンディングに近づいていく。

序盤で仲間になるNPCの[[不死英雄戦士]]には、5種類の命令から任意のものを選択して実行させることができる。
不死英雄戦士は不死身なので、危なくなったら彼に任せて自分は逃げるのも手である。
-我を守れ
プレイヤーキャラの前に立ち、敵の攻撃を遮るように戦う。
-攻撃せよ
自発的に敵を探し、剣による攻撃のみで適度に戦う。
-ついて来い
プレイヤーキャラの後方に付いて行動し、攻撃は一切行わない。
-その場で待機せよ
その場で立ち止まり、一切行動しなくなる。
-怒れ
敵を全力で攻撃し、ジェノサイドクラッシュも使用する。

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*対戦モード
最大6人が参加可能な本作の目玉。
全45キャラに6種類ずつカラーバリエーションが用意されている。
ただし、容量の問題で限られた特定のキャラの組み合わせでは6人対戦は出来ない。

***レベル設定
対戦モードでも開始前にキャラクターにレベルとステータスの設定が可能で、レベルは0~198まで幅広く設定できる。
レベルによって発生するボーナスポイントのステータスへの振り分けは、「等分」は各ステータスに均一に振り分けられ、
「ランダム」では文字通りランダムに振り分けられ、「エディット」ではプレイヤーが任意に振り分けることができる。

***チーム設定
初期設定では個人戦である「バトルロイヤル」に設定されている。
これを変更して3対3や、2対2対2などといったチーム戦に変更することができる。
試合開始までチーム設定がわからない「ランダム」設定も可能。

**ルール
2種類のルールが存在する。

-時間無制限バトル
最後の1人(もしくは最後の1チーム)になるまで時間無制限で戦い続ける。
最後まで生き残ったキャラクターのチームが勝利となる。

-1~99分間連続バトル
試合時間を1~99分間の間で設定し、時間制限がなくなるまで戦い続ける。
制限時間内ならばHPが0になっても何度でも復活することが可能。
勝敗はポイント制で判定され、このポイントは敵にダメージを与えると増加し、逆にダメージを受けると減少する。
ただし、魔法属性の攻撃ではポイントは増加しない(減少させることはできる)。

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*MUGENでは
主にcurze氏の製作したものが存在する。
氏の製作したキャラはライン移動、攻撃の相殺、魔法効果の伝播以外の仕様は原作を再現したものとなっており、HPとMPもしっかりと実装されている。
完成度は高いがまだ未実装なキャラが多数なため、今後のキャラ数の増加が期待される。

パワーゲージを一切消費しないため、タッグ戦やチーム戦との相性はとても良く、ゲージ依存度が高いキャラと組ませると活躍できる。
反面原作で崩しの概念が存在しないため、タイマンではガードをしっかり固めてくる相手にはダメージを与えにくい。
また、原作通りガード中の相手を削り殺すことは出来ないが、&bold(){自分はガード中に削り殺されるため注意が必要。}

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