ストリートファイターZERO

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ストリートファイターZERO - (2009/10/19 (月) 07:12:56) のソース

//一気に書いたから間違い多いと思う。追加や改定おねがい
#contents()

*シリーズ概要
『ストリートファイターZERO』とは、1995年にカプコンがリリースしたAC向け対戦格闘ゲーム及びそのシリーズ。
北米版のタイトルは『Street Fighter ALPHA』。これはゼロという言葉のイメージが日本と北米で大きく異なるためである。
ただしアジア圏では日本と同じZEROになっている。

名前はZEROだが、時代背景は『[[ストリートファイター]]』と『[[ストリートファイターII]]』の間という設定であり、
使用可能キャラクターはシリーズを通して『ストI』、『ストII』、『ファイナルファイト』からの参戦組が殆どを占める。
大ヒット作『ストリートファイターII』の後継作である『[[ストリートファイターIII]]』の開発が進まなかったことで
急遽発案された企画が『ZERO』であり、限られた期間でどこまで開発できるかというコンセプトでもあったという。
このような事情から、後継作でありながらIIIではなく外伝的な意味でZEROと名づけられたのだが、
これが予想以上のヒット作になり、ZEROシリーズへと繋がっていった。
余談だが、前年1994年にリリースされた『スーパーストリートファイターIIX』も同様にIIIへの繋ぎで開発されたという経緯がある。

またこれを境として、カプコンの2D対戦格闘ゲームのドット絵のフォーマットがこのZEROシリーズをベースとして制作される事が多くなり、後のマーヴルVS.シリーズ、[[CAPCOM VS. SNK]]シリーズやカプコンファイティングジャム等の対戦格闘ゲームでも、ZEROシリーズからのドット流用や、ZEROのドットの雰囲気をベースとして新規制作されたり等、カプコン2D格闘での、[[ストリートファイターIII]]とはまた違った方向のドット造形の転換にも繋がったシリーズでもある。

//とりあえず、議論する場ではないのでコメントアウト消去。バックアップにて参照の事。
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*ストリートファイターZERO
『ストリートファイターZERO』(Street Fighter ZERO)とは、1995年6月27日にカプコンからリリースされた対戦格闘ゲーム。
カプコンの自社基板CPシステムII基板を使用。
北米版のタイトルは『Street Fighter ALPHA』。
家庭用移植版はプレイステーション(1995年12月22日)とセガサターン(1996年1月26日)で発売された。
またもう一つの家庭用として、CPシステム基板の補修部品で作られた「CPSチェンジャー」という、カプコン版NEOGEOの様なマシンでもリリースされている(ちなみに最終タイトル)。

**概要
『[[ストリートファイターII]]』の後継作としてリリースされた2D対戦格闘ゲームで、今作でも主人公は[[リュウ]]。
ストーリーの時間軸はストIとストIIの間であり、重複するキャラクターもそれにあわせた設定になっている。
また、元々ストIの次回作として企画された経緯のある『[[ファイナルファイト>ストリートファイター#id_5b9ffb09]]』からの参戦もあり、世界観が繋がる事が示された。
(※時間軸はストI→ファイナルファイト→ストZERO→ストII→ストIV→ストIIIである)
グラフィックはアニメのようなセル塗り風の色彩になり、キャラクターの体格も強調気味のデフォルメがなされている。
特に[[ベガ]]はマンガ的強調が著しく、筋肉で風船のように膨らんだ巨漢になっている。

ストIIからの世界観の広がりもZEROの大きな特徴で、
新規キャラクターとして[[ガイル]]の設定上の存在だった親友の[[ナッシュ]]が登場したり、
イントロなどで人間関係のわかる会話やストIIへ続くことを示唆する各キャラのエンディング、
ストーリー重視で最終ボスが一定ではなくキャラごとの因縁の相手になっているなど、
ゲーム要素を越えてファンを喜ばせる部分が多かった。
そして''元祖最弱キャラ''の[[ダン]]が初登場したのもZERO初代である。

そのほか隠し要素として、2対1で特殊なCPU戦を戦う「ドラマチックバトル」がある。
これは当時公開されていたアニメ映画『ストリートファイターII MOVIE』のタイアップ的内容で、
リュウとケンの2人対ベガが戦うラストバトルを再現したもの。
このモードのみ、映画の主題歌『恋しさと せつなさと 心強さと』がボーカル入りBGMとして流れる。
(※ただし、家庭用移植版では版権の問題から曲がカットされている)
ドラマチックバトルは続編のZERO2で一旦消えるものの、ZERO2 ALPHA以降では2対1の独立したゲームモードになった。

家庭用移植版では、PSとSSのほか、GBカラー版(2001年3月)やiモード版(2006年)などが出ている。
GBカラー版はタイトルが『ストリートファイターALPHA』で、一部キャラの名前が北米準拠になっている。
また2ボタンしかないため、[[ボタン押す長さで技の威力が変化する>ストリートファイター#id_01ddeac5]]仕様。

**キャラクター
外見の特徴として、リュウは髪の色がストIに近くなっている。
春麗は衣装がチャイナドレスではなく中華風体操服のようなピッタリした衣装である。
ベガは春麗など一部キャラの最終ボスを勤めるほか、隠しキャラクターとして使用可能である。
豪鬼、ダンは一定条件での乱入キャラで、やはり隠しキャラクターとして使用可能。
この豪鬼は使用キャラクターとしてバランス調整されたものである。
//リュウのラスボスはサガット
-ストIIから参戦
>[[リュウ]]、[[ケン]]、[[春麗]]、[[サガット]]、[[ベガ]](隠しキャラ)、[[豪鬼]](隠しキャラ)
-ストIから参戦
>[[アドン>アドン#sfadon]]、[[バーディー]]
-ファイナルファイトから参戦
>[[ガイ]]、[[ソドム]]
-本作で初登場
>[[ナッシュ]]、[[ローズ]]、[[ダン]](隠しキャラ)

**システム
操作系はレバー+6ボタン。ストIIと同じく弱・中・強パンチ、弱・中・強キックの6種類に対応している。
それ以外にはスタートボタンで挑発ができる。
システム面で多くの要素が追加されており、スーパーコンボゲージ(パワーゲージ)を消費する超必殺技、
空中ガード、ZEROカウンター([[ガードキャンセル]])などストIIの次の世代の格ゲーとして多くの要素が盛り込まれている。
CPU戦は8人と対戦するが、使用キャラクターごとに対戦順のパターンが決まっており、最終戦はキャラによって異なる。

''スーパーコンボゲージ''
いわゆるパワーゲージで、[[スパIIX>ストリートファイターII#id_174e0281]]から継承されたシステム。
ZEROではレベル3までストックでき、消費レベル数に応じてスーパーコンボが強化される。

''スーパーコンボ''
いわゆる超必殺技、通称スパコン。名称はスパIIXから。キャラクターごとに2~4種と数が多い。
スーパーコンボごとに性能が3レベル(段階)あり、1レベルごとにゲージを1本消費する。
ほとんどは高レベルになるほど威力や攻撃判定、無敵時間などが強化される。
発動時にコマンド+同時に押したボタン数でレベルを選択できる。

''ZEROカウンター''
ガード確定時に可能なカウンター技。[[ガードキャンセル]]に近い。
全キャラ共通のコマンドで発動でき、スーパーコンボゲージを1レベル消費する。
[[ブロッキング]]等と違いガード時点で使用できるうえ無敵時間が長いため
待ちからのカウンターが圧倒的に有利というゲームバランスを生んだシステムである。
そのためシリーズが進むごとに弱体化していった。

''ZEROコンボ''
チェーンコンボに似たシステム。ZERO2以降は一部キャラのみの技になる。

''ダウン回避''
ダウン属性の技を受けた直後に使用。ダウンを回避して前転しながら起き上がる。
前転時に移動するので起き攻めや画面端でダウンした際に逃れることができる。ただし無敵時間は無い。

''オートモード''
初心者補助システム。スーパーコンボの長いコマンドを簡略化したり、非硬直時に回数制限付きで自動ガードしたりする。
ゲージが最大レベル1までしか溜められない、簡易コマンドを使用すると通常技からキャンセル不可などの制限がある。

**ドラマチックバトル
隠し要素の一つ。2プレイ専用の対CPU戦モードで、リュウとケンのみ対応している。
1994年8月6日公開のアニメ映画「ストリートファイターII MOVIE」の最終バトルを再現したもので
リュウとケンを使用して2対1でボス仕様のベガと戦うことができる。
二人同時に場に出て戦えるため前後で挟んでしまえば余裕で勝ててしまうが、
体力ゲージは共用のため、攻撃を二人まとめて食らうと事実上2倍のダメージを受けるデメリットもある。
このモードのみ、映画の主題歌「恋しさと せつなさと 心強さと」のショートバージョンがボーカル入りで流れる。

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*ストリートファイターZERO2
『ストリートファイターZERO2』(Street Fighter ZERO 2)とは、1996年3月25日にカプコンからリリースされた対戦格闘ゲーム。
CPシステムII基板を使用。
北米版のタイトルは『Street Fighter ALPHA 2』。
家庭用ではPS版、SS版のほか、同年12月20日にはSFC版が発売されている。

**ZERO2の概要
初代ZEROの予想以上のヒットを受けて作られたアッパーバージョン。
バランス調整や一部システムの見直しが計られたほか
前作のキャラクターに加えてストIIとファイナルファイトからの参戦キャラが追加された。
また、ストイックなイメージの強かったストリートファイターシリーズに
賛否両論の論議を巻き起こした&bold(){[[春日野さくら]]}の初出作でもある。

シリーズ全体としては、同時期にゲーメスト誌で連載されていた中平正彦作の漫画「ストリートファイターZERO」がヒットし、
マンガの独自設定が公式に逆輸入され、殺意の波動など現在知られる多くの設定を形成した。
少し後にリリースされた北米版ZERO2こと『Street Fighter ALPHA 2』では、
日本版からのバランス調整と共に''殺意の波動に目覚めたリュウ''(Evil Ryu)が隠しキャラクターに含まれ話題となった。
この北米版が殺意リュウの初出である。

家庭用移植はAC版と同じ1996年にPS、SSと言った次世代ハードで発売された。
また、何を思ったのかSFC版も出ている。これはモーション数の削減、BGMや音声のクオリティダウンや一部削除、
背景の簡略化などはあるものの意外としっかりと移植されている。
そのほか、1997年には『ストリートファイターコレクション』のタイトルで「スパII」「スパIIX」と共に
「ZERO2'」というマイナーチェンジ版が同梱されたソフトがPSとSSで発売されている。
このZERO2'では、隠しキャラクターとしてシャドルー所属時代の[[キャミィ]]が対戦モードのみだが使用できる。

**ZERO2のキャラクター
隠しキャラのストII衣装の春麗は気功拳のコマンド以外は同キャラである。
真・豪鬼はCPU専用の鬼のように強い豪鬼で一定条件で乱入してくる隠しボス。
-ストIIから参戦
>[[リュウ]]、[[ケン]]、[[春麗]]、[[サガット]]、[[ベガ]]、[[豪鬼]]
>[[ダルシム]]、[[ザンギエフ]]、[[春麗]](ストII衣装、隠しキャラ)
-ストIから参戦
>[[アドン>アドン#sfadon]]、[[バーディー]]
>[[元]]
-ファイナルファイトから参戦
>[[ガイ]]、[[ソドム]]
>[[ロレント]]
-ZEROシリーズから登場
>[[ナッシュ]]、[[ローズ]]、[[ダン]]
>[[春日野さくら]]、[[真・豪鬼]](隠しボス)

-他バージョンで登場
>[[殺意の波動に目覚めたリュウ>リュウ]](北米版「ALPHA2」及び「ZERO2 ALPHA」の隠しキャラ)
>[[キャミィ]](家庭用「ZERO2'」の隠しキャラ)

**ZERO2のシステム
基本部分はZEROとほぼ同じ。
主な変更点は、ZEROカウンターの無敵時間の減少とZEROコンボ(チェーンコンボ)の削除。
ZEROコンボはガイと元の技に名残があるのみである。
新要素としてはZEROシリーズの最大の特徴ともいえるシステム、オリジナルコンボが実装された。
ドラマチックバトルも削除された。

''オリジナルコンボ''
通称はオリコン。超必殺技の一種。
スーパーコンボゲージをすべて消費し、一定時間すべての攻撃を攻撃でキャンセルできるようになる。
制限時間は消費ゲージ量に比例する。
ZERO2では必殺技を含むすべての地上攻撃を使用できるが、発動中は移動操作ができず自動的に高速前進し続ける。
また一部の例外を除き、仕様上ジャンプおよびジャンプ攻撃が出来ない。
北米版では「custom combo」という名称に変更されている。

''オートモード''
前作より変更されて搭載。
オートガードに回数制限が無いが、相手の通常技に削り属性が付く、ゲージが最大レベル1までしか溜められない、簡易コマンドを使用すると通常技からキャンセル不可、ゲージの溜りが悪い(通常の半分以下)、簡易コマンドを使うと暗転硬直が発生しないなどのデメリットがつく。

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**ストリートファイターZERO2 ALPHA
1996年8月22日にリリースされたAC向け対戦格闘ゲーム。
ZERO2の調整版で、北米版ZERO2のローカライズ版というやや複雑な経緯のあるバージョン。
北米版で追加されていた『ストII'』仕様のEXTRAキャラ(リュウ、ケン、春麗、サガット、ベガ)と色違いのさくらが使用可能。
また、日本版としては殺意の波動に目覚めたリュウの初出作でもある。

''ドラマチックバトル''
初代ZEROにあった映画再現の隠し要素が2対1の特殊CPU戦モードとしてリニューアルして復活。
キャラクターを自由に選択できるようになり、2P協力だけでなく1P+CPU相方でもプレイ可能になった。
対戦相手はアドン、サガット、ベガ、真・豪鬼の順で固定。真・豪鬼を倒せばエンディングとなる。
このモード限定でスーパーコンボゲージが常時MAXのLV3で固定され、スパコン、オリコンが使い放題になっている。
映画と関係ないせいかBGMの『恋しさと せつなさと 心強さと』はカットされた。

&nicovideo(sm3939870)
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**ストリートファイターZERO2 DASH(PS・SS)
1997年10月23日にPS・SSで発売された『ストリートファイターコレクション』に収録されているZERO2 ALPHAの実質的な移植作品
ドラマチックバトルができない代わりに、対戦限定でキャミイが使用可能になっている(後述するFighters Generationでは全モードで使用可能)

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*ストリートファイターZERO3
『ストリートファイターZERO3』(Street Fighter ZERO 3)とは、1998年7月にカプコンからリリースされたAC向け対戦格闘ゲーム。
CPシステムII基板を使用。
北米版タイトルは『Street Fighter ALPHA 3』。AC向けとしてはZEROシリーズの最終ナンバーである。
なお、1997年2月には既に『ストリートファイターIII』がリリースされている。
家庭用では1998年12月23日にプレイステーション版が、1999年8月5日にセガサターン版が発売された。
後者のほうが移植度が高い。

**ZERO3の概要
ZEROシリーズの最終ナンバーであり、同時に多くの新システムが追加されている。
特に『[[CvS>CAPCOM VS. SNK]]』の「[[グルーヴ]]」の先駆けともいえる「ISMセレクト」は非常に特徴的であり、
そのためZEROシリーズの集大成というよりは、ストIIとスパIIXの関係に近い。
キャラクターも旧作からの参戦キャラ、新規キャラ共に増加している。

ゲームも前作までと比較してBGMや雰囲気ががらりと変わり、演出や画面デザインが同社のVS系シリーズを意識した
所謂「お祭りゲーム」的な方針に変更されている。
また「対戦格闘ツール」としての作り込みを重視しており、そのバランスも同シリーズでは比較的高いものに仕上がっている。
その為、今でも現役で稼働しているゲーセンも少なくなく、大会も開かれているほどでもある。

**ZERO3のキャラクター
神月かりんの初出は中平正彦作の漫画「さくらがんばる!」のオリジナルキャラ。
ファイナルベガはボス仕様の強化されたベガで技仕様など異なる点が多い。
一部のキャラクターでは中ボスとしてユーリ、ユーニが同時に登場し1対2で戦う通称「逆ドラマチックバトル」がある。
-ストIIから参戦
>[[リュウ]]、[[ケン]]、[[春麗]](ZERO衣装、ストII衣装)、[[ダルシム]]、[[ザンギエフ]]、[[サガット]]、[[ベガ]]、[[豪鬼]]
>[[キャミィ]]、[[ブランカ]]、[[エドモンド本田]]、[[M・バイソン]]、[[バルログ]]
-ストIから参戦
>[[アドン>アドン#sfadon]]、[[バーディー]]、[[元]]
-ファイナルファイトから参戦
>[[ガイ]]、[[ソドム]]、[[ロレント]]
>[[コーディー]]
-ZEROシリーズから登場
>[[ナッシュ]]、[[ローズ]]、[[春日野さくら]]、[[ダン]]、[[真・豪鬼]](CPU専用、隠しボス)
>[[神月かりん]]、[[レインボー・ミカ]]、[[ユーリ]]、[[ユーニ]]、[[ファイナル・ベガ>ベガ]](CPU専用、最終ボス)
※ユーリとユーニはAC版ではCPU専用キャラだが隠しコマンドで使用可能。家庭用移植版では通常選択可能

-家庭用ZERO3の追加キャラクター
>[[フェイロン]]、[[ディージェイ]]、[[サンダー・ホーク]]、[[ガイル]](隠しキャラ)、[[殺意の波動に目覚めたリュウ>リュウ]](隠しキャラ)

**ZERO3のシステム
基本部分は前作までと同じだが、変更点も多い。
特にキャラ性能をシステムごと変更する「ISM」、ガードクラッシュ、空中での攻防など前作までと大きく異なる点が多い。
攻撃力は全体的に下げられ、飛び道具も相手との距離が遠いほど威力が下がる仕様になっている。
CPU戦は全10戦になり、5戦目と9戦目で使用キャラと因縁のある相手が出現する。
ZERO3の最終ボスはユーリ、ユーニ、バイソン、殺意リュウを除いてファイナルベガで固定。
なお、殺意リュウの最終ボスは[[真・豪鬼]]であり、真・豪鬼が乱入ではなく通常ボスとして出てくる唯一のストーリーになっている。
ドラマチックバトルは2対1の特殊CPU戦モードになっており、自由にキャラを選べるだけでなく1人+CPU相方でもプレイできる。。

***ISMセレクト
イズムセレクト。キャラクター選択時に3種のISMから選び、自分のキャラの全体的なシステムをカスタマイズできる。
『[[CvS>CAPCOM VS. SNK]]』の「[[グルーヴ]]」の先駆け的なシステム。
上級者同士の戦いではV-ISMのオリコンの精度が勝敗を分けることもあり、他のISMはあまり見かけない。
-Z-ISM これまでのZEROシリーズのシステムとほぼ同じ。初心者向け。海外ではA-ISM(ZERO→Z、ALPHA→Aの意味)
-X-ISM 余計なシステムを除外する代わりに攻撃力が増加する。中~上級者向け。名前の通り「スパIIX」に近い
-V-ISM スーパーコンボが使用出来なく代わりにオリジナルコンボが使用できる
-クラシカル 隠しISM。X-ISMからさらにZERO3の本来のシステムも削除したもの。ある意味初代ストIIに近い
-S-ISM CPU専用で高性能なISM。シャドルーISMともいう

***変更点
''スーパーコンボ''
X-ISMでは各キャラを象徴する技(例:リュウは真空波動拳、豪鬼は瞬獄殺など)1種類に固定される。
Z-ISMでは数種使い分けることができ、各レベル入力も前作と違いボタン数ではなくボタンの威力によって決定される。

''オリジナルコンボ''
V-ISM専用。前作から仕様が変わり、本体の後を付いてくる残像に攻撃判定を持たせ時間差攻撃を行うタイプに変更。
以前は発動時に自動前進・ジャンプ不可だったが、自由に行動できるようになった。
なお残像は発動したボタンの強さによって付いて来る位置が変わり、追撃のタイミングが変わるため、
プレイヤーが予定するコンボ内容に応じて使い分ける必要がある。

''ZEROカウンター''
コマンドが簡略化され咄嗟に出すことが出来るようになった。
ガード確定時にゲージ消費し、ガードキャンセルでカウンター攻撃を出すのは同じだが、
無敵時間の削除、攻撃力の低下、ガードゲージの最大値の減少とデメリットが大きくなった。
なお、一部のISMでは使用できない。

''ガードゲージ''
今作から追加。相手の攻撃をガードすると減少し、ゼロになるとガードクラッシュする。X-ISMの場合Z, Vよりも1目盛分多い。

''通常技''
今までのZEROシリーズでは近・遠距離による技の区別はなく距離に関係無く同じ技が出たが今作ではストIIシリーズ同様相手の距離によって通常技が変わるようになった。ただしV-ISMのみ距離に関係無く遠距離の物が出せ、近距離の通常技を出す場合レバーを後ろに入れる必要がある。

''投げ技''
今作から通常投げ、必殺技投げ共に掴みモーションが発生する。掴み時に相手が間合いにいれば投げが決まる。
相手がいない、判定が無い場合はすかりモーションになり隙ができるが、その代わりゲージが大きく増加する。
通常投げは掴みから投げに入る瞬間に同じ投げコマンドを入力することで受け身が成立しダメージを軽減できる。

なおZERO3では一部キャラしか持たなかった空中での投げ技が全キャラに標準装備されている。

また''初代ZERO''からある仕様で、相手のジャンプをくぐる等で''背後''を取っても''背後''からの投げ技は一切成立しない。
相手が気絶中なども同じで、投げる時は必ず相手に向かって正面以外は全く受け付けてくれない。
これは通常投げに限らず必殺投げ(スクリューなど)や超必投げ(瞬獄殺など)も同様である。
過去にストIIシリーズで『ジャンプからのくぐり投げ』をよく多用していたプレイヤーがZEROをプレイして、
(IIシリーズと)同じ感覚で投げを仕掛けた際に投げられなかったことに「なんで投げれねえんだ!?」と
ものの見事に引っかかってくれた要素である。
ちなみにストIIIシリーズでは背後から投げると技が変化するキャラもいたりする。例として[[アレックス]]の[[ハイパーボム]]など。

''空中コンボ''
今作から追加。空中で吹き飛んだ時も判定が残り、空中の相手を追撃してコンボをきめることができるようになった。

''空中受け身''
今作から追加。前作までとのゲーム性と一線を画す要素。空中で吹き飛んだ時、ダウン復帰して地上に着地できる。
レバー方向でホバリングする位置を調整でき、使用時に一瞬だけ無敵時間がある。

''オートモード''
いわゆる初心者補助モード。ZERO3では削除された。
ただしドラマチックバトルを1人でプレイする場合のみ使用できる。

|&nicovideo(sm3965513)|&nicovideo(sm4028446)|
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**ストリートファイターZERO3(PS、SS)
ZERO3の内容に新キャラと「ワールドツアーモード」というキャラ育成モードが追加されている。
追加参戦キャラは[[フェイロン]]、[[ディージェイ]]、[[サンダー・ホーク]]、[[ガイル]](隠しキャラ)の4人で
さらに一定条件で[[殺意の波動に目覚めたリュウ>リュウ]]、[[真・豪鬼]]も使用できる。
SS版ではCPU専用だったファイナルベガも使用可能。

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**ストリートファイターZERO3 サイキョー流道場(DC)
1999年7月8日に発売されたZERO3のドリームキャスト版。
基本的にPS版SS版と同じだが、ワールドツアーモードの仕様のみ異なる。
また、ビジュアルメモリを介してワールドツアーでカスタマイズしたキャラクターをアーケード版「ZERO3↑」で使用できる。
2001年にはネット対戦可能な「サイキョー流道場 for Matching Service」も発売された。
(※DCのネット対戦サービスは2003年9月1日に終了している)

''オレ-ISM''
DC版のワールドツアーモードでカスタマイズできる独自ISM。
ビジュアルメモリを介してAC版「ZERO3↑」でも使用できるが、オレ-ISMで対戦を仕掛けた場合のみ相手が対戦拒否できる。

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**ストリートファイターZERO3↑(AC)
『ストリートファイターZERO3↑』(Street Fighter ZERO 3↑)とは、2001年2月にカプコンからリリースされたAC向け対戦格闘ゲーム。
セガの汎用アーケード基板「NAOMI」を使用。
「↑」読み方はアッパー。ZEROシリーズではAC向け最終作に当たる。内容は家庭用の追加要素を逆輸入した以外は大差ない。
しかし、元々がネット通信対戦を想定したドリームキャスト版をベースにしているため、操作感覚もそれを考慮したものであり、
ZERO3と比べて違和感や些細な受付遅延を感じるものとなっており、操作感の不満からあまり市場には出回らなかった。
実際、現在でも現役で稼動しているものはほとんどがZERO3である。
ドリームキャスト版と連動しており、セーブ用のビジュアルメモリを筐体の専用コネクトに差し込むことで
家庭用専用のワールドツアーモードでカスタマイズしたキャラクターをアーケードでも使用できる。

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**ストリートファイターZERO3↑(GBA)
2002年9月27日に発売されたZERO3↑の家庭用移植版。ただし容量の関係上、音声や背景などで使いまわしや省略が多い。
追加要素として『[[CAPCOM VS. SNK 2>CAPCOM VS. SNK]]』仕様の[[ユン]]、[[マキ]]、[[イーグル]]が使用できる。
ただし個別エンディングは無し。

''追加キャラクター:''[[ユン]]、[[マキ]]、[[イーグル]]

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**ストリートファイターZERO3↑↑(PSP)
2006年1月19日に発売されたPSP用対戦格闘ゲーム。ZERO3↑のアッパーバージョンで、「↑↑」の読み方はダブルアッパー。
[[ユン]]、[[マキ]]、[[イーグル]]に個別エンディングがついたほか、[[イングリッド]]が使用可能になっている。
今までの家庭用の要素はワールドツアーモードも含めてほとんど実装されており、
さらに交代制2人チーム対戦の「ヴァリアブルバトル」、CPU100人と連続して戦う「VS100KUMITE」など新モードも追加されている。
携帯機ながらZERO3の集大成といえるソフトである。

''追加キャラクター:''[[イングリッド]]

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**ストリートファイターZERO Fighter's Generation(PS2)
2006年5月25日発売。AC版の「ZERO」「ZERO2」「ZERO2 ALPHA」「ZERO3」に『[[ポケットファイター>ストリートファイター#id_f723bb33]]』を加えた5作を集めたソフト。
アーケード版をほぼ忠実に再現しており移植度はとても高い。
他にも「ALPHA2(北米版ZERO2)」「ZERO2 DASH」「ZERO3↑」が隠しタイトルとして収録されおり、それぞれの仕様でプレイできる。
さらに隠しタイトル「ハイパーストリートファイターZERO」を収録。これは各バージョンの垣根を越えて対戦できるというもの。
但しあくまでもアーケード版の移植なので、GBA版以降で追加されたキャラは使用できない。

実は純然たるAC版ZERO3がプレイ可能なのはこの作品だけだったりする。他にも基盤の細かいバージョン違いを再現することも可能になっている。

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*MUGENでの扱い
実のところ、ZEROシリーズキャラ、というよりも、[[CAPCOM VS. SNK]]シリーズとしての移植が目立つ。
というのも冒頭の概要でも書かれている通り、カプエスでのドットは殆どがZEROシリーズからの流用、もしくは造形のベースとなっているので、イメージ的にも違和感がない上、システム面でもカプエスのグルーヴが操作するにも楽しい事もあり、ZEROシリーズにしか登場しないキャラも、カプエスのシステムに合わせて移植される事が多く、純粋にZEROのシステムのみで作られる事は少ない。
その為、ZEROの枠組みとして探すよりも、カプエスの枠組みで探す方が意外と制作されていて引っかかりやすい、というのが現状である。

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