「戦う美少女、百花繚乱。」
概要
開発・フィルインカフェ、発売・ファミリーソフトの対戦格闘ゲーム
(『ファイナル』のみ開発はサクセス)。
富士通のマルチメディアパソコン「FM TOWNS」と、シャープのパーソナルワークステーション「X68000」にて発売された。
PC発の対戦格闘ゲームは、割と女性オンリーの対戦格闘ゲームが多く発売されており、これもそんなタイトルの一つである。
ただ女性オンリーな理由が
「アダルト目的」だった
他の作品とは違い、こちらは純粋に「対戦格闘」を売りにして発売されている
(成人向けで発売する想定もあったらしいが、このキャラなら一般で行けると判断したとのこと。
その名残なのか初期シリーズでは
「彼氏イナイ歴」が設定されている。
「処女・非処女」よりは一般向けだから)。
見た目の可愛さとは裏腹に、対戦格闘の基本がしっかり押さえられかつ、他には無い新システムの導入により、
大々的ではないがそれなりの知名度を持つほどとなった
(なお、それら新システムの実質的なテストケースとして制作されたのが、同社のロボットアクションゲーム『マッドストーカー』である
*1)。
その後数々のコンシューマ機に移植され、対戦格闘ゲームのタイトルの一本として独立したネームバリューを獲得するまでに至った。
実は『
大江戸ファイト』等でお馴染みの金子製作所から、
スーパーカネコノヴァシステムのタイトルとして『あすか120%』のアーケード版のリリースが発表されたのだが、
それのベースとなるサターン版『あすか120%リミテッド』の売り上げが芳しくなかったため、お蔵入りとなった。
余談だが、このゲームのプログラムやシステム設計をした二人のプログラマーの内、
1人はトレジャーへと移籍、後にメガドライブの『幽遊白書~魔強統一戦~』のプログラムを担当しており、
『あすか120%』から培われたアイディアが活かされている。
『マッドストーカー』から一連のシステムは『
ガーディアンヒーローズ』等にも受け継がれている。
(以上、wikipediaより一部抜粋・加筆)
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まさかのコラボ(R-18注意) |
全年齢向け作品である『あすか120%』シリーズであるが、
2022年4月27日、DMM GAMESで配信中のダークファンタジーRPG『エデンズリッターグレンツェ』とのコラボイベントが実施された。
コラボタイトルのフォントは『FINAL』仕様。
第一弾には 本田飛鳥、 豊田可莉奈、 御手洗清子がキャラとして実装され、ストーリー中では 新堂環、 川崎忍も登場、
そしてまさかのコラボ第二弾ではこの二名に加えて、 キャシィ・ワイルドも実装された。
キャラの立ち絵はNPC含め新規であり、BGMも撮り下ろしで原作BGMのうち、
「Entry」「Legend of valkyrie」「飛鳥のテーマ」「可莉奈のテーマ」「清子のテーマ」のアレンジ曲が収録されている。
システム面でも厚遇されており、あすかキャラ専用のゲージが用意され、これが120%まで溜まると奥義を連発するという原作再現が為されている。
ちなみにコラボシナリオでは『グレンツェ』キャラがあすか世界に転移するのに対して、
実装されたキャラとしては逆にグレンツェ世界に召喚された扱いになっている。
原作同様1990年代が舞台である一方で、『グレンツェ』キャラ達は別のイベントで令和の日本に異世界転移した事があったため、
中世風ファンタジー世界出身にも拘らず、『あすか120%』キャラよりも最先端の技術を知っているという妙な逆転現象が起きていた。
そしてコラボ第二弾にて、グレンツェとあすか世界が恒久的に繋がってしまった。早くもコラボ第三弾のフラグが立っている
なお、2024年の時点では「変身できないのに『グレンツェ』の淫魔と渡り合える唯一のコラボ」というポジションとなっている。
……格ゲーってすげぇ!
別のコラボには痴漢の技で淫魔に勝利(意味深)した野郎もいるが、あれは流石にノーカンである
なお同作はコラボの斜め上さに定評があったが
(変身ヒロインありの異世界ファンタジーなのに、第一弾からして戦闘描写などあるはずがない痴漢ゲーとコラボした。
一応、第二弾は戦闘魔法少女(「ごらんの有様だよ!!!」のキャッチコピーで有名な奴)なので世界観に合ってはいる)、
『あすか120%』とのコラボは流石に皆面食らっていた。
メインライターは権利元に何度も確認を取り、エロ担当のライターも『 ヴァリアブル・ジオ』の間違いじゃないか?と聞き返したとか。
経緯としては「ユーザーに驚いてもらえるコラボを」と検討する中で
「『あすか120%』だったら版権元知ってるけど、どうだろう?」という話が持ち上がり、
「一般作品だから難しいだろう」と思いつつもそれでもダメ元で版権元に問い合わせたらOKが出たとのこと。
なお「痴漢ゲーのコラボキャラとの関わりで学園生活に興味を持つ→ヒロインたちが学園に通う&主人公が教師になる→『あすか120%』コラボ」
と痴漢ゲーコラボから話が地続きで繋がっている
(コラボ第二弾は主人公の闇落ちIFの世界線の話なので関係はない)。
なお、『エデンズリッターグレンツェ』の18禁要素は、
コラボであるなしに関係無くストーリーとは切り離されたおまけ(商品としての付加価値)的な要素であり、ストーリーとの繋がりは無い。
そのためコラボイベントは至ってトンチキで健全な全年齢向けのストーリーとなっており、
たとえ18禁版をプレイしていても寝室シーンはプレイヤーが見たくなければ見ずに済むようになっている。
まぁエロソシャゲとは大概そういう物である。また、寝室をパラレルと定義することでストーリー内ではキャラを守れる側面もあるだろう
(と言うか「キャラを( ガチャで)入手していないプレイヤーにまでHシーンを見せてしまったら商売にならない」と言う 運営上の理由により、
イベントシナリオとHシーンを切り離している作品は多い。メインシナリオでさえHシーンはチュートリアルの1回だけと言う作品も。
Hシーンを見たければ何とかしてキャラをゲットして、プレイヤーの手でHシーン(寝室)を呼び出す必要があるのだ)。
まぁ清子と忍は配布キャラなのでガチャしなくてもいいんだけど
そもそも
そんなパラレルがあること自体が許容できないというファン
は…まあ、ご愁傷様ってことで……
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「「「がんばれーっ!!!」」」
システム
基本は1レバー+2ボタン。
また「相殺システム」に代表される意欲的な新システムの導入が特徴であり、今なおこのシステムが影響を及ぼした作品も見受けられる。
それ以外だと、状況によってざっくりと古館伊知子の実況や他の学生らの合いの手の声が入るのも特徴
(伊知子や学院長の源一郎が試合に出ていると教頭の山科文麿が実況を担当する)。
- 技の相殺-通常技や必殺技の攻撃に、同じく攻撃を重ねる事により互いに相殺し合い、ダメージの回避が出来る
- ガードからのカウンター
- ダッシュ技への連携
- 叩きつけ攻撃:相手との間合いを広げる、言うなれば吹っ飛ばし攻撃に近い
- 受身-ダウンを回避し、素早く立ち直り、反撃体勢がとれるようになる
- バーニングゲージ:ゲージ最大値は100%であり、最終奥義(超必殺技)を使用するとゲージを消費して0%になるのだが、
ゲージが100%のままさらにゲージを蓄積させると120%になりバーニングモードへ突入。しばらくの間最終奥義が使い放題になる
- スーパーラッシュ:オリジナルコンボのように、あらゆる技がキャンセル可能になる。バーニングモード中のみ可能
- ダウン:体力ゲージ下に表示されているダウンゲージがゼロになると受け身が取れなくなり、しばらくの間追撃され放題となる。
時間切れの場合ダウンした回数の多い方が負け
キャラクター
作品一覧
- あすか120% BURNING Fest.(FM TOWNS)- 1994年3月11日
- あすか120% BURNING Fest.(X68000)- 1994年4月22日、TOWNS版とは内容が違う
- あすか120%エクセレント BURNING Fest.(FM TOWNS)- 1994年12月22日、キャラクターを大型化
- あすか120%マキシマ BURNING Fest.(PCエンジンCD-ROM2/NECアベニュー)- 1995年7月28日
- あすか120%スペシャル BURNING Fest.(PS)- 1996年3月29日 発売後にバランス再調整版が再発売されている。
見分け方は、パッケージ表面右下に黒丸があるかどうか。黒丸がある方が再発売版
- あすか120%エクセレント BURNING Fest.(PS)- 1997年5月9日
- あすか120%リミテッド BURNING Fest.(SS/アスク講談社)- 1997年10月9日
- あすか120%ファイナル BURNING Fest.(PS)- 1999年5月27日
- あすか120%リターン BURNING Fest.(Windows)- 1999年9月24日
- あすか120%ファイナル BURNING Fest.(PS/SuperLite 1500シリーズ)- 2002年9月26日
- あすか120%LimitOver BURNING Fest.(SS)- 元フィルイン開発者が作成した、リミテッドの改造版
MUGENにおけるあすか120%シリーズ
かつてはアレンジキャラに定評のあるCerenas氏によって『あすか』キャラが全て製作されていたのだが、現在は全て公開停止。
同氏のキャラの内250%プロジェクトのキャラは、Yokurei氏が原作ボイスやエフェクト等を追加したものが公開されていた。
こちらもこちらでYokurei氏の引退に伴い公開停止となっている。
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余談項:240%? 250%? |
Cerenas氏の『あすか』キャラは、氏独自の設定として築かれている『あすか240%』もしくは『あすか250%』を主体として作られている。
もちろん完全なる氏独自の世界観なのだが、とにかく言える事は やたらシリアスである事、
登場人物が生死をかけた因縁を持っている事、 可莉奈のクローンが存在している事という、
原作のイメージとは完全にかけ離れた、やたらと殺伐とした設定になっている。
キャラクター同士の 特殊イントロも、退っ引きならない関係を示唆するような展開で、かなり不思議な雰囲気を醸し出している。
気になる方は下記の動画を参照の事。
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一時期はほとんどのキャラが入手できない状態となっていたが、
現在はazu氏による
D4に描き直された飛鳥やキャシィをはじめ、再びその数を増やしつつあるようだ。
*1
基本的にはベルトスクロールアクションだが、登場機体を用いた1vs1の対戦も可能となっており、『あすか』の基礎が盛り込まれている。
重厚なロボット同士のぶつかり合うまるで毛色の違う作品だが、特徴的な相殺システムなどが両者の関係を物語っている。
最終更新:2024年12月06日 12:38