ウィリアム・バーキン






「美しい…私の"G"だ。誰にも渡すものか」


 年齢:36歳(1998年当時)
 身長:178cm
 体重:66.7kg
 血液型:O型
 家族:アネット・バーキン(妻)、シェリー・バーキン(娘)

CAPCOMのゾンビアクションアドベンチャーゲーム『バイオハザード2』及び関連作品の登場人物。
CVは『ダークサイド・クロニクルズ』以降は同じくCAPCOMのゾンビ無双ゲーム、
『デッドライジング』シリーズの主人公フランク・ウェストの声で有名なT.J. Rotolo氏が担当している。
日本語吹替声優『仮面ライダー電王』のモモタロスや『鬼滅の刃』の鬼舞辻無惨を演じた 関俊彦 氏。

アンブレラ社に所属する研究員、わずか15歳にしてアンブレラの幹部候補という経歴を持つ天才科学者。
人間をゾンビと化させる狂気の生物兵器「Tウィルス」および「Gウィルス」を発明した張本人。
非常に冷酷、かつライバルに対する嫉妬を隠さないなど、虚栄心の強いマッドサイエンティストであり、
恩師を躊躇いなく暗殺したり、研究所で非人道的な人体実験を繰り返した末に上記のウィルスを発明している。
特にT-Veronicaの開発者であり、自身よりも遥かに若い年齢で南極研究所の主任に就いたアレクシア・アシュフォードへの対抗意識は並々ならぬものがある
(尤も、アレクシアは知能を司る因子の塩基配列を組み替えて知能の絶対値を操作されて生まれたデザインベビーなのだが)。
更に警察上層部や研究所に関連機関の人間を買収・癒着、捜査に圧力をかけさせる策略も張り巡らせている。

常に何らかの資料やデータを眺めているなど病的な研究中毒者ではあるが、
その一方で、シリーズを通した黒幕の一人アルバート・ウェスカーとは親友兼ライバルという一面を持つ。
二人は1977年に幹部養成所で出会ってから20年以上の付き合いで、ウェスカーが諜報部に移転後も関係は継続。
ウェスカーのアンブレラ離反に際しては、アンブレラ本社に報告せず超人化する試作ウィルスも渡していた。
ウェスカーがウィリアムに友情を抱いていたかは不明だが、『0』の時点で唯一アンブレラを離れると打ち明けた人物だったりする。
妻兼助手のアネットからは愛されていた様子が窺え、一応シェリーの面倒も見ているなど、人間的・家庭的な描写も多少はある。
シェリーは仕事に没頭する両親に寂しさを覚えていたが、家族三人で写真撮影したり、家庭を全く顧みない人物では無かったらしい。

アンブレラ社を裏切り、独自にアメリカ政府との兵器売買交渉を行おうとするが、
それを察知したU.S.S.(アンブレラ社の保有する保安警察)部隊が介入、
ウィリアムがこれに抵抗の姿勢を示した事と、USS隊員側の不手際により重傷を負う。
しかし、死の間際に自ら発明したGウィルスを体内に投与し、「G生物」へと変異。
部隊を返り討ちにしたもののウィルスに意識を支配されて暴走し、
実娘のシェリーをGウィルスの胚を植え付ける生殖対象と見做し*1、彼女を追跡し始める。

ちなみに傭兵部隊が回収したウィリアムのアタッシュケースの中には、Tウィルスのサンプルも混在していた。
しかしG生物化したウィリアムに襲撃された時に破砕されて漏出。
この時すでにラクーンシティ内部には相当量のウィルスが実験施設等から流出はしていたが、
下水道内にいたネズミが媒介者となり、街中に一気に広がったのがラクーン事件の原因である。

+G生物

G第1形態


「シェェリィィ……」

ウィリアムが変異して間もない初期段階の形態。
まだ姿に人間の面影を残しており、シェリーの名を呼ぶなど意識も残っている模様。
しかし、右腕は肥大化し、肩に巨大な眼球が形成されている。武器は右手に持った鉄パイプ。
今でこそ珍しくないが、当初のバイオシリーズでは珍しい武器持ちクリーチャーの先駆けでもある。
Gウィルス感染初期の形態にあたるが『2』の頃は二周目にあたる裏シナリオにのみ登場(Gは偶数形態が表・奇数形態が裏で対決する)。
1周目クリアの腕前を想定されているためか、ゲームバランス的な意味ではG2形態よりも強敵。
鉄パイプを振り回すので広範囲に攻撃が当たりやすくなっており、
叫び声を上げた後に鉄パイプを振り下ろす即死攻撃を使用してくる。
リメイク版の『RE:2』では肩の眼球が弱点になったが、逆に他の部位への攻撃が通用しなくなった
(他の形態も眼球部分を攻撃しなければダメージを与えられない仕様になっている)。
攻撃を受けると「たあぁぁすけてえぇぇ…」「やめろぉ…死にたくなぁぁぁい…!」と叫んでおり、『2』よりも意識はハッキリしている模様。

また、非対称対戦ゲーム『バイオハザード レジスタンス』では、
マスターマインド(ゾンビや罠を配置してサバイバーを阻むゲームマスター)として参戦したアネットが召喚可能。
動きは若干鈍いものの鉄パイプによる攻撃はリーチが広く、密室や狭い通路で強さを発揮する。
相手の頭を握り潰す即死攻撃「虐殺」や、防御力低下と引き換えに移動力を上昇させる「凶暴化」も使用可能。

G第2形態

左腕を除く上半身全体が肥大化した形態。
ウィリアムの頭部は左胸に追いやられて機能を停止しており、代わりに新たな頭部が形成されている。
右腕には巨大な爪が生えた他、脇腹には副腕が形成されつつある。
表シナリオ中盤の強敵であり、俊敏な動きで接近して爪で斬り付けてくる。
マグナムや硫酸弾といった強力な攻撃を受けても左肩をそらして軽く怯む程度のタフさも特徴。
U字型ターンテーブルという狭い場所で戦うので、1周目初見の腕前では苦戦は必至。
慣れたプレイヤーなら、反動の少ないハンドガンの方が硬直が短いので楽という意見も…
なお、普通にプレイするとこの形態が初戦になるためか、この第2形体戦のみ弱体化形態が用意されており
見た目は同じだが戦闘が長引いたり、逆に短期間で撃破してしまった場合HPが一度だけ再設定(0にしても復帰)され、
行動が「動きが鈍くなって爪の振り方も元気がなくなる」という物に変化する。

『RE:2』では通常攻撃でトドメを刺せず、クレーンを利用して下水道の底に叩き落す必要がある。

+なにいっ、G2がいない!
『バイオハザード2』には、透明なG2を出現させる裏技がある。
普通にゲームを進んでいくと、まずお目にかかれないが下記の方法で出現する。
  • レオン編のみ登場(表・裏どちらでも可)
  • ターンテーブルでエイダが襲撃されるまで進める
  • Gが開けた穴に向けて無限ロケランを撃ち込む
  • 成功すると透明G2登場。電車内で戦闘する
透明なので当然ゲーム中では姿が見られない。
更に無限ロケランを20発以上撃ち込まないと倒せないという、歴代シリーズ屈指のタフさを持っている。
苦労して倒しても報酬は無し、イベント進行にも影響は無いので、完全なお遊び要素である。
やろうと思えば透明G2を撃破して、通常G2と対決も理論上は可能。レオンが生きていれば。
普通はやらないようなプレイをして出現する裏技キャラやシリーズ中の謎キャラ「豆腐」といった、
開発スタッフの遊び心が垣間見えるのも、『バイオハザード2』の魅力の1つである。

後年では敵の姿が全く見えないモード、姿は見えないが音で存在は確認出来るクリーチャーも出現するが、
実は透明化の先駆けになったのもG2なのだ。多分…。

ちなみにリメイク版の『RE:2』では透明G2は登場しない。
『RE:2』ではボスの難易度が大幅に上昇しているので、実装していたら理不尽極まりない事になっただろう…。

G第3形態

更に上半身の肥大化が進み、隆起した胸の下には巨大な心臓が存在している。
ウィリアムの面影は、左脇腹にかすかに頭部と思わしき箇所がある程度しか残っていない。
両腕は巨大化して翼のような形になった他、副腕が新たな腕と化した四本腕となっている。
『2』では裏シナリオで登場。第2形態と比べて動きは若干遅くなったものの、攻撃範囲は広くなり、
四本腕による連続攻撃に加え、プレイヤーの体力が低下していると即死攻撃を繰り出してくる。
『RE:2』では背中を含む三か所の眼球を破壊し、胸から露出した弱点(眼球の塊)を攻撃する必要がある。

G第4形態

人間の面影が完全に無くなり、第3形態以上の巨体を得た形態。『2』表シナリオのラスボス
口が胸部の器官と一体化して巨大化しており、身体の前面から無数の牙を突き出している。
出現当初はG3形態(厳密には若干胸の形状が異なる)で登場。一定のダメージを受けると発達した腕を前脚とした四足歩行形態となる。
この形態では機動力が上昇し、ジャンプ移動で培養槽の上に跳び上がって三次元的な攻撃を仕掛けてくる。
また、鋭い爪による斬撃の他、その巨大な牙で相手を捕えて噛み砕く高威力攻撃を使用する。
中でも物陰からの突進が回避しにくく『2』の時点では緊急回避のアイテムやシステムが無いので、ノーダメージ撃破は非常に困難。
ノーダメージクリアを目指すやりこみプレイヤーにとっては最大の敵となった。

『RE:2』ではデザインが大幅に変更され、口の中に無数の眼球が形成されている。
また、四足歩行になるのは突進攻撃使用時のみとなり、噛み砕きも使わなくなった。
第2形態、第3形態戦のシチュエーションが変更された為か、対決する戦場もU字型ターンテーブル上に変更された。

G第5形態


「シ"ェ"エ"エ"ェ"ェ"ェ"ェ"ェ"リ"イ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"……!!」

度重なるダメージを受けたG生物が身体を再構築するために肥大化を遂げた形態。
もはや手足すらなくなり、ナマコやイソギンチャクの如く無数の牙を生やした肉塊のような姿となっている。
一方で体の再構築のため短期間で大量にゾンビを捕食した結果、未消化の手足が体のところどころから露出しているのが確認できる。
「(Gを見て)美しい」とウィリアムは評していたが、結果として醜悪な化け物に成り果てたのは皮肉でしかない。
列車を飲み込むほどの巨体を持ち、触手を振り回して襲ってくる。
裏シナリオのラスボスだが、基本的には距離を置いて強力な重火器を連射していれば勝てる弱キャラ。
最後は地下施設脱出用列車の自爆に巻き込まれ、ようやく消滅した。
『RE:2』では口腔内の眼球を攻撃しなければ殆どダメージが通らないため、若干初見殺しになった。
(『2』のノベライズ版『死者の街』でも、レオンが全形態で目玉だけ変化しないと気が付き、
 ここにマグナムを撃ち込まれるとしぼむという描写があったりする)。
こちらは列車の車両を切り離され、地下施設の爆発に巻き込まれて消滅している。

なお、『DC』ではこんな悍ましい姿になり果てても、ウィリアムとしての意識はわずかに残っていたようで、
どういう原理かは不明だが娘であるシェリーの名を叫び続けていた。
……取り敢えず色んな意味でシェリーにはトラウマが残りそうである。

ちなみに『2』『RE:2』共にG5に倒されると、シリーズ内でもエグい死に方が待っている。
具体的には無数の牙がある口に食い殺される『2』、頭から取り込まれ生きたまま咀嚼される『RE:2』という内容。
特に『RE:2』では前述の初見殺しのギミックもあり、弱キャラと油断した旧作プレイヤーを尽く餌食にした。


MUGENにおけるウィリアム・バーキン

armin_iuf氏及びFlavioCamarao氏によるものの2種類が確認されている。

+armin_iuf氏製作
  • armin_iuf氏製作
手描き改変ドットで製作されたウィリアムで、MUGEN1.0以降専用。
最初は第1形態の状態で登場するが、超必殺技の「transformation」を使用して第2~第5形態へ進化していく。
全形態共通の「G幼体」による飛び道具が使える他、各形態ごとに技が変化するなど凝った作りになっている。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

+FlavioCamarao氏製作
  • FlavioCamarao氏製作
現在は公開停止。
MVC2』版ジル・バレンタインのハイパーコンボで登場するタイラントT-002型を素体にしたドット改変キャラ。
こちらは常にG第2形態の状態であり、改変元のスプライトに近いモーションの技を使用してくる。
AIは搭載されていない。
紹介動画

出場大会

  • 「[大会] [ウィリアム・バーキン]」をタグに含むページは1つもありません。

出演ストーリー



*1
これは別に近親相姦とかロリコン的なものではなく、
そもそもGウィルスによって遺伝子が組み替えられているウィリアムだった生き物(以下「G」)は、単一生殖で子供を産む。
では何故シェリーにこだわるのかというと、Gの幼体は寄生生物であり、「胚」の状態で他生物に植え付け、
この「胚」がウィリアムの肉体が徐々に怪物化していったように宿主を改造するのが正規の繁殖方法である。
ところがこの時宿主が遺伝子的に違いすぎる生物だと拒絶反応を起こして胚に異常が起き、宿主の身体を突き破って奇形の個体が生まれてしまう。
「G」はこれを理解したらしく、自分(のベースになったウィリアム)と遺伝子的に近い個体として、
半分はウィリアムの遺伝子を持つシェリーを狙ったというわけである。

CG映画『バイオハザード:ディジェネレーション』には、ウィリアムとは別にGウィルスを投与された人物が登場しており
彼も唯一の血縁者である妹を、生殖対象として追跡している。

つまり無理やり人間に当てはめるならば、
ある男が異形な生物だらけの世界で、たった一人だけ自分と同じように見える女の子を発見し、彼女を追いかけていく」
というような感覚に近いだろうか。

その後、シェリーは「G」の目論見通り胚を植え付けられてしまったものの、
レオンやクレアの活躍でワクチンを投与されたシェリーは回復し、父親のようにG生物化する事はなかった。
ただ、Gウィルスの影響は体内に残り続けていた為、
肉体は20歳程度で老化が停止し、更に致命傷を負っても即座に回復する程の治癒能力を持つ一種の超人になった。
個体数の増殖及び種の保全という点では「美しい」どころか生物として論外とも言える欠陥を抱える「G」だが、
その秘めたるポテンシャル・可能性は確かに凄まじい物があった、と言えるだろう。

ちなみに奇形の個体は「G成体」という名称で、ウィリアムのような適合したG生物と比べると単純に弱い他、
常に小型の個体「G幼体」を吐き出すがこれも脆弱で、実質繁殖不能である。
『2』の表編ではキーパーソンを宿主に誕生し、ボス敵として作中初めて対峙するG生物となるが、
『RE:2』ではG成体が雑魚敵としてラクーンシティ下水道に大量発生するという、原作を知るプレイヤーなら阿鼻叫喚の地獄絵図が展開された。
また、『バイオハザード アウトブレイク』では酸性の液体を撒き散らす別個体「G変異体」も登場している。


最終更新:2021年08月05日 01:34