ベロクロン

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ベロクロン - (2017/05/06 (土) 10:17:58) のソース

#image(veroku785.jpg,width=350,,title=実はミサイル以外の技のほうがエースを苦しめてたりする。ミサイル超獣なのに)

&font(18,b,i,#8b0000){「諸君。福山を襲ったあの巨大な生物は、もはや怪獣ではない。&br()&space(2)地球侵略を目的とした宇宙人たちが&br()&space(2)地上の文明を破壊するために遣わした超兵器、&br()&space(2)すなわち『超獣』と呼ばれるべき異次元の改造生物だ」}

1972年のTV特撮『[[ウルトラマンA>ウルトラマンエース]]』に登場した[[怪獣]]。別名「ミサイル超獣」。
異次元からの侵略者ヤプールが地球侵略のために送り込んだ改造生体兵器『&b(){超獣}』の第1号。

それまでの野生の怪獣よりもむしろロボットに近い武装と攻撃能力を持つのが特徴。
全身の突起にはミサイルが搭載されており、一斉に発射することで戦闘機の編隊に大きな被害を与えた。
ミサイルは指先と口内にも内蔵されており、指先からのミサイルの連射と口からミサイル発射も得意技である。
口からは強力な火炎を放射することも可能で、こちらも多用されてウルトラマンエースを苦しめた。
後の作品では出てこない事も多いが、初代では光線技も多用しており、
手からの小さな三日月状光線、両腕で巨大なリング状光線を発生させて相手の動きを封じる、
指先から細いレーザーを放つなど、それまでの怪獣とはかなりイメージの異なる光線技を多数使用していた。
(なお、口などからミサイルを撃つ怪獣というだけなら『[[マグマ大使]]』にグラニアという先駆者がいる。)

こうした様々な武装による兵器のような野生の怪獣とは全く異なる攻撃性能、ミサイルなどのロボット的な特徴によって
『超獣』という存在を鮮烈に印象付けた名怪獣であり、現在も高い人気と知名度を誇る。

#region(原作ネタバレとそれ以降のベロクロンについて)
異次元人ヤプールによって異次元から広島に送り込まれ、地球防衛軍を全滅に追い込み町を壊滅させた。
この際に人々を守ろうとした北斗星司と南夕子の二人まで殺してしまい、
この二人の行動に心打たれたウルトラマンエースが二人に乗り移る切っ掛けになった。
その後東京に出現し、防衛チームTACの通信網の要となっている(妙に小さい)東京タワーをへし折るなど暴れまわった。
//見た目はやや小さいが劇中に東京タワーという単語も出てるので東京タワーと明言していいかと。
#image(verokuwaza10.JPG,width=420,,title=多彩な技)
ウルトラマンエースを火炎と両腕からの三日月状光線で攻撃し、
リング状光線で動きを封じてからの指先からのレーザー状光線などで苦しめたが、
パンチレーザーで口のミサイル発射台を破壊され、止めのメタリウム光線により息絶えた。

ちなみにこの個体や平成に登場する個体は後述のII世と異なり、尻尾が非常に短く尻に瘤のように突き出ているだけである。
(このタイプの尻尾はウルトラ怪獣では[[ミクラス>カプセル怪獣]]などの前例がある)

#image(ベロクロンⅡ世.jpg,width=320,,title=スーツはマッハレスの改造)
その後も『A』終盤で&b(){ベロクロン2世}が登場しエースに復讐を挑むが、別の怪獣のスーツを改造したため
外見などが別物と化しており、角からの光線や口から毒液を出すなど前回と違った能力を有していた。
(一応、ミサイル発射は初代ベロクロンの映像流用で披露している)
内山まもるの漫画版では初代のデザインでラスボスとして登場し、&b(){「最後の敵が最初の超獣とはな」}と北斗から言われていた。
#image(改造ベロクロンⅡ世.jpg ,width=320,,title=スーツは前述の2世の流用だが、アトラクで酷使されボロボロ)
後の[[ウルトラマンタロウ]]にはこの2世が復活したヤプールによってさらに改造された改造ベロクロン2世が登場したが、
ミサイルなどの武器は使わず、タロウと戦うこともなく防衛チームであるZATのレーザー砲によりあっさり倒されてしまった。

『[[ウルトラマンメビウス]]』でまたも復活したヤプールの配下として登場。初代と体型は似ているが角が金色になっている。
本作ではミサイル描写に定評のあるアニメーターの板野一郎氏がCG監督を務めていたこともあって
全身からのミサイル攻撃が異常なほど派手になっているのが特徴。
こちらはメビウスと防衛チームGUYSの連携攻撃によって倒されている。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』には[[ブルトン]]が呼び寄せた野良怪獣として登場。
[[ドラゴリー]]とタッグを組んで[[ゴモラ]]、[[エレキング]]のタッグと戦った。ミサイル攻撃でゴモラを苦しめたが、
ZAPの援護攻撃で口のミサイル発射口を壊され、そのままゴモラの連続攻撃からの超振動波によって倒された。

『ウルトラマン列伝』39話では[[ハイパーゼットン>ゼットン]]が作り出した5体の怪獣兵器のうちの一体として登場。
40年ぶりにエースと交戦するも敗れた。

ちなみに『メビウス』『ウルトラギャラクシー』いずれもミサイルが主な武器となっており、
初代が使っていた火炎攻撃や光線技は披露されなかった。

『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』では第一シーズン最後の敵として登場。
実況中継から『歩く火薬庫』と評された。これまでに多くのチームを葬ってきたようだが
覚醒したマグナを軸にしたラッシュハンターズの敵ではなく、最後は自身のミサイルを口に突っ込まれ大爆発、惑星ごと吹っ飛んだ。

#endregion

#region(超獣についての細かい説明)
ヤプールが侵略のために送り込んだ怪獣を越える戦闘兵器。
怪獣を越える戦力を持つことを表すために、超獣ドラゴリーが怪獣[[ムルチ]]を引き裂いて惨殺し&s(){借りものの着ぐるみを完膚なきまでに破壊してスタッフが怒られ}たシーンは有名。
本来はヤプールが超獣製造機で地球の生物と宇宙怪獣を合成して作り出しているという設定で、
シリーズ前半ではその設定に従っていた。
ベロクロンも劇中では語られないが、書籍などによるとサンゴと宇宙怪獣を合成した超獣らしい。
//名前は同じだが外見が大きく異なり、設定、デザインを考えても関係性があるとは思えないリンクなので、リンクを解除

……が、中盤でヤプールが倒されてしまい、以降は自然発生したと思われる超獣や、
別の宇宙人の配下の超獣が登場するなど、何でも有りとなってしまった。
一応これらは裏設定では倒されたヤプールの破片が降り注いだ影響で生まれたいわば怨念による超獣や、
かつてのヤプールの配下の宇宙人であるためということになっている。

次作『ウルトラマンタロウ』では第1話に超獣オイルドリンカーが登場しているが、
後から出現した宇宙大怪獣[[アストロモンス]]に食われるという、かつてのムルチを思わせる完全なかませ役であった。
「怪獣より強い超獣よりさらに強い大怪獣」という敵の強さを強調する演出なのだが、
そこからその大怪獣に勝てるタロウを倒した地球産の怪獣バードンを新武器で圧倒するタロウを
撤退を余儀なくさせた改造ベムスターを工夫をこらして撃退したZATに…と際限ないパワーインフレに突入しかける。

流石に途中でそこらへんの強さの格付けは曖昧になっていったが、
『ウルトラマンメビウス』で超獣が登場した際には再び当初の「怪獣よりも強力な敵」という設定が意識されている。
また、映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』ではヤプールの怨念が集合したことにより誕生した
究極超獣Uキラーザウルスが登場している。

また、M78星雲世界を取り扱った作品以外のウルトラシリーズにおいても
『[[ウルトラマンダイナ]]』の宇宙超獣トロンガー、『[[ウルトラマンガイア]]』劇場版の骨翼超獣バジリスなど
「超獣」の名を冠した怪獣は存在しているが、別にM78世界のシリーズと設定が繋がっている訳ではない。

ちなみに超獣は、以降のスーパーロボットものに頻出する侵略者の送り込む
シリーズ通じての敵となる「○○獣」の元祖という見方もある。
ロボット的性質が強く、ストーリー的には怪獣に位置づけされる戦闘兵器という前半の超獣の特性は
まさに以降のスーパーロボットものに頻出する○○獣の基本形式とも言える。
72年4月からの『ウルトラマンA』前半の超獣、72年10月からの『[[科学忍者隊ガッチャマン>ガッチャマン]]』の鉄獣、
72年12月からの『[[マジンガーZ]]』の機械獣の流れの中でこのフォーマットが確立されており、
そういった意味でも超獣の持つ意味は大きい。
#endregion

#region(ゲームにおけるベロクロン)
『A』に登場した超獣の中でも高い人気と知名度を誇るベロクロンだが
あまりゲームに出演する機会には恵まれておらず、同じくらいの人気がある[[バキシム]]に出番を譲ることが多かった。
一応PS2ソフト『ウルトラマン Fighting Evolution 3』に登場する予定があったのだが
あの無数の突起をPS2のキャパシティでポリゴン化するのは困難だったらしく、
没になってしまったことが開発者によって語られている。

だが後に『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』にて使用可能なキャラとして見事出演を果たした。
アタックと体力が高いがディフェンス、スピードは低い典型的なパワー型のステータスが用意されている。
ポリゴンをよく見ると鼻先のツノが金色なのでメビウス版であるが、初代が使っていた指先からのレーザー光線(呼称はテリブルスラッシュ)も使用できる。
他の使用する必殺技は、全身から放つミサイルで攻撃するゼンメストロアタック、
上空に向けて撃ったミサイルを雨のように降らせるスコールミサイルと見事にミサイル技のみである。

ちなみにMUGENキャラの技名になっているテリブルスラッシュは、
この『大怪獣バトル』で設定された技名で、それまでは特に技名無しの光線技だった。
また同時期の書籍『週刊ウルトラマンオフィシャルデータファイル』において、
それまでは金縛り光線などの呼称だったリング状の光線にも
『テリブルハンドリング』の技名が付けられていたりする。
また超獣繋がりなのか[[バキシム]]との合体技として『超獣爆撃作戦』が搭載されていた。

『大怪獣ラッシュ』では大怪獣バトルのCGを流用して第三弾の隠しボスとして登場した。

#image(tagattack543.jpg,width=420,,title=ベロクロンのミサイル攻撃にバキシムが角ミサイルで追撃する合体技である)
#endregion

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**MUGENにおけるベロクロン
#image(vero234.gif)
とらふぐ氏によって手描きで製作されたものが、2012年7月13日に公開された。
現在はカーベィ氏のサイトで代理公開されており、最新版は2014年10月19日に更新されたものである。

全体的に動きは遅めで通常攻撃のリーチも短いが、ゲージ技の火力と防御力が高めでゲージ消費量も少なく、
硬さで耐えてリーチのあるゲージ技で戦う性能である。
技構成は初代ベロクロンを元にしているらしく、多彩な飛び道具をゲージ技として使用する。
指先からのミサイルは6発発射され追尾性能もあるが、それでも背の低い相手には当たりにくい。
ミサイルには被ダメージ時の反撃用の別バージョンもあるのでうまく使いたい。
口からの火炎放射は0.33ゲージ消費とは思えないほど強力で3方向に打ち分けができるが、ガードされると全くダメージを与えられない。
テリブルスラッシュはレーザー状の金縛り光線を出す技で、原作同様相手の動きをしばらく止める効果があって当てやすい。
テリブルハンドリングはリング状光線で相手の動きを封じる技で、
動きを封じた上相手の防御力を下げることができるが、投げ技なのでアーマーキャラには当たらない。
他にも手からの三日月状光線や、指先からのミサイルよりも高威力な口からのミサイルなどが搭載されている。
必殺技は1ゲージ消費でミサイルなどの武装を全身から一斉発射する全弾発射で、2タイプあってどちらも強力である。
ただ、出がかりに隙があるので潰されないように注意が必要である。

AIは未搭載だが、ちぃたま氏のサイトでAIが公開されている。
技性能についての詳しいメモもついているので、性能について詳しく知りたい時も参考になるだろう。
AIレベルは最大9まで設定できるが、対戦相手によっては一段階下のAIレベル8のほうが勝ちやすい場合がある。
なお3P以降の場合、カラーから2を引いたAIレベルになるが、デフォルトでは6Pまでの記述しかないため
7P以降も使いたい場合は自分でDEFファイルに追記する必要がある。

***出場大会
#list_by_tagsearch_cache([大会],[ベロクロン],sort=hiduke,100)
#co(){
''更新停止中''
#list_by_tagsearch_cache([更新停止中大会],[キャラ名],sort=hiduke,100)
''凍結''
#list_by_tagsearch_cache([凍結大会],[キャラ名],sort=hiduke,100)
}
***出演ストーリー
[[なこるる茶屋]](第131話に登場)
[[KING OF FIGHTERS X]](part EX02)
***プレイヤー操作
[[水没&逆流withとっつき娘]](mission45)
[[なこるる茶屋]](第122話おまけパートのプレイヤー操作に登場)


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//タグ管理用スペース(タグを変更した時は内容をこちらにコピペ上書きしてください。)
//mugenキャラとして存在するベロクロンはベロクロン2世ではなく、mugenキャラとして存在するベロクロンに復讐者の要素は無い
//怪獣,|円谷|,火炎ブレス,サイボーグ,兵器,角(鼻先)
&hiduke(1972/04/07)