ウルトラマンキング


「私には沢山の呼び名があってな。幾多の星々で呼び名が違う。

 例えば……

  『ウルトラマンキング』!」

+ 担当声優
清川元夢
『レオ』(第39話)、『ヒカリサーガ』、『アーマードダークネス』STAGE2
増岡弘
『レオ』(第50話)
二又一成
『グラフィティ おいでよウルトラの星』
小泉純一郎
『ウルトラ銀河伝説』
檜山修之
『ジード』、『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズ

円谷プロの特撮作品『ウルトラシリーズ』に登場するウルトラマン。
M78ワールドにおけるどのウルトラマンとも異なる、紫色の身体と赤い目が特徴。

光の国や獅子座L77星はもちろんM78ワールドの宇宙全域において、
一度も姿を見せた事が無いとされながらも「必ずどこかにいる」と言い伝えられてきた伝説の超人。
この言い伝え通り、キングが表舞台に出ることは非常に少なく、
ウルトラ戦士達もキングに助力を求めることはまず無い。

キングが自発的に表舞台に出るのは、原則ウルトラ戦士が仲間同士力を合わせてもどうにもならないそんな時緊急事態か、
打てる手を全て出し尽くしてもなお窮地を打開できずにいながら、諦めずに奮闘する者がいる場合に限られる。
このため、第一次ベリアルの乱やクライシス・インパクトなどの超緊急時を除けば、
助け合う仲間がいるウルトラ六兄弟にはどれほど追い詰められようが干渉しなかった一方で、
  • 宇宙警備隊未所属かつ故郷と同胞を失い奴隷として捕らえられたアストラ
  • 同じく故郷と同胞を失い、宇宙警備隊未所属ながらも変身能力を失ったセブンに代わり地球の守護を担ったウルトラマンレオ
  • 自分の発明が原因で起きた戦争に苦しみ、敢えて周囲と距離を置こうとしたウルトラマンヒカリ
  • 宇宙警備隊も相応の手負いの状況下で「ベリアルの手駒」という過酷な出自でありながら運命に抗ったウルトラマンジード
など、とりわけ孤立無援な状況下で窮地に陥ったり道を見失いかけた者に対しては協力的な行動に出ていた。
とはいえ、キング自らの手で事態を解決することは稀であり、大抵神秘的なアイテムを授けたり、
本人が気付いていない潜在能力を開放したりと、「当事者が自力で解決できるように後押しする」という場合が多い。
無論、ただ力を貸すばかりではなく、ババルウ星人の謀略で光の国が地球と衝突させられかけた際は、
焦りと焦燥から真相に気付かずアストラだけでなくレオにまで見当違いな殺意を向けた兄弟達の頭を冷やすために、
この事態の解決に必要なウルトラキーを兄弟の目の前でぶっ壊すという強硬手段に出ている
(キングのことだからレオ兄弟がいれば修復できることは見越していたのだろうが)。
ただし、この時ダンに光の国へ戻るように促すも(口振りを見る限り彼の変身能力を復元できた可能性が高い)、
「今は地球に残りたい」というダンの意見を最終的に尊重しており、力任せに意見を押し通すことは絶対にしない。
光の国乗っ取りという大それた暴挙に出ようとしたアブソリュート・タルタロスに対しても、
ギリギリまで自分からは手を出さず、攻撃を相殺しながら忠告するに留めていた。

能力

上記の事情で戦闘にはあまり参加しないが、その力は並みのウルトラ戦士では比較にすらならず、
「ウルトラマンがキングに立ち向かおうとするのは、人間がウルトラマンに立ち向かおうとするにも等しい」とされる程に圧倒的な格差がある。
「ウルトラマンは神ではない」という格言が有名なウルトラシリーズにおいて「例外」として扱われる3名の内の1人に数えられており、
強大な力を持つM78ワールドのウルトラ一族からも神・神仙の類として扱われている。
そもそも、元々は地球人と大差の無かったはずの光の国の住民が、
プラズマスパークから発せられるデファレーター光線の力でウルトラ族に進化したのが26万年前なのに対し、キングは30万才
つまりウルトラ族が誕生する4万年も前からキングはウルトラマンだったのである。
ただし、後の『ザ・ウルトラマン』に登場したU40の人類がウルトラ人に進化したのは100万年前であり、
そもそもレオやアストラもL77の太陽から発せられる天然のデファレーター光線の力でウルトラマンとしての力を得ているので、
プラズマスパーク誕生前からウルトラマンが存在しても矛盾は無い。

実兄であるレオですら騙されたババルウ星人の擬態をあっさりと看破しただけでなく、
ヒカリの開発した蘇生技術を使わずに自前の力だけでレオをその場で蘇生させたり、
ベリアルを片手間で封印したり、公式でも全知全能として扱われている。
特に『ジード』ではベリアルの超時空消滅爆弾によって崩壊したサイドスペースの宇宙そのものと同化し、
ウルトラマンが死にかけた人間と同化して治癒する要領で修復するというあまりにも神業過ぎる所業を行っている。
さすがにこの時は一時的に行動不能にはなったが、精神は健在で、鳥羽ライハと交信して力を貸したり、
ジードに力の一端を授けてロイヤルメガマスターの覚醒を促したりと、要所で彼らに助力していた。
『運命の衝突』にてタルタロスが星ごと宇宙警備隊を滅ぼすべく捨て身でマキシマム・アブソリュートデストラクションを放った際も、
平然と星を壊せる光線を相殺し、本気かつ余裕がないまま光線同士の鍔迫り合いをしていたタルタロスとは対照的に、
キングは余裕染みた口調で忠告していたことから、あれでもフルパワーではなかったように描写されている
(結局勝敗がつく前に空間の方が耐えられずに次元が崩壊してワームホールが発生したため水入りとなったが)。

唯一、キングにもどうにもできなかった事例として、
マグマ星人だけはキングですら外せないマグマチックチェーンを作る技術を保有している。
ただ、これに関してはマグマ星人が凄いというより、キング側が後付けで盛られまくった結果、
相対的に初期の設定・描写が(ネタ込みで)過大評価されるという、
シャンクスに対するヒグマとか範馬勇次郎江田島平八に対する麻酔銃みたいな事例である。
後に成長したウルトラマンゼットンに勝ったり、ゾフィーバードンに勝ったりしているので、
やろうと思えば「キングがマグマチックチェーンを外してくれました」という話を作る事もできるはずだが、あえてそのままにしているのは、
分かっていてこのネタを大事に温存しているとか、キングがマグマ星人に花を持たせてやっていると言った所だろうか。
あるいは、「キングにもできない事がある」という話にしておく事で、何人も万能無敵では無いのだと諭す意図があるのかも知れない。
「円谷の人そこまで考えてないと思うよ」とか「アストラの個性が一つ無くなっちゃうじゃん」とかは言わないであげよう
まぁ既に最強の存在であるキングはこれ以上の成長が望めないと言う事なのかもしれないが…。


MUGENにおけるウルトラマンキング

MAX氏の製作したキャラが海外サイト「千寻Mugen」にて公開中。
常時体力回復及びゲージ増加の仕様になっている他、広範囲かつ高威力の技を持ち、
並みの怪獣やウルトラ戦士なら一撃で倒せる、狂ランクの強さを誇る。
AIは未搭載。
旧バージョン紹介動画
新バージョン紹介動画

出場大会

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最終更新:2023年12月29日 15:14
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