ウルトラマンベリアル

「ウルトラ戦士の心なんてのは何万年も前に捨てたよ…


俺は宇宙最強の力が欲しいだけだ!」


+ 担当声優
宮迫博之 (雨上がり決死隊)
『ウルトラ銀河伝説』、『超決戦!ベリアル銀河帝国』
高塚正也
PSP『HEORES'VS』、玩具「ドラマチックサウンド ウルトラマンベリアル」
藤原啓治
ドラマCD『ウルトラ怪女子』
小野友樹
『ウルトラゼロファイト』、『ウルトラマン列伝』、
PS3/Vita『スーパーヒーロージェネレーション』
『ウルトラマンジード』、『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』

円谷プロの特撮番組『ウルトラ』シリーズに登場する悪のウルトラ戦士。
初出は映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』。
警察組織が廃止されるほど善人しかいない光の国において、歴史上ただ1人の犯罪者であり、
映像作品において初めて登場した*1偽物でも擬態でもロボットでもない正真正銘の悪のM78ウルトラマンである。
名前のベリアルとはソロモン72柱に数えられる同名の悪魔から由来。


概要


 ・身長:55メートル
 ・体重:6万トン

 元々は後のウルトラの父こと「ウルトラマンケン」と同世代のウルトラマンであり、
 「ウルトラ大戦争」において、ケンやゾフィーの父らと共にエンペラ星人率いる怪獣軍団と戦い、
 光の国側ではケンに次ぐ武功を上げるほどの実力者であった。

 しかし、エンペラ星人を退けたケンには実力も名声でも劣っていた事
 それでいて差を埋められないどころかどんどん広げられた事で、抱いた焦りと嫉妬、
 ウルトラ大戦争で垣間見たエンペラ星人の圧倒的な「力」に無意識下で魅了された事、
 一方的に好意を抱いていたウルトラウーマンマリー(ウルトラの母)がケンと恋仲になってしまった事など、
 様々な要因が積み重なった結果、更なる力を求めて光の国の人工太陽「プラズマスパーク」のコアの力を得ようと試みるが、
 コアの発する強力なパワーに耐え切れずに失敗。
 これは光の国において重罪に相当する行為であり、追放処分に処せられてしまう。
 何も為せず何もかも失い、失意の内に宇宙を彷徨っていた所を、レイブラッド星人に目を付けられ、
 大量のレイブラッド因子を注ぎ込まれレイオニクス化してしまう。
 それに伴い、人格も悪の化身のように変貌し*2、復讐を果たすべく何度も光の国を壊滅させるべく襲撃するようになる。

性格は非常に負けず嫌いであり、そして執念深い。
特に劣等感を抱く元凶であったウルトラの父と、自分に何度も黒星をつけたウルトラマンゼロに対しては、
非常に屈折した敵意を抱いている(言うまでもなく逆恨み)。

基本的にチンピラ、あるいはヤクザのような粗暴な言動が中心だが、
一方で強力な宇宙人達を戦闘力だけではなくその人格に心服させるカリスマ性を見せる事もある。
作品によって、これらの粗暴性とカリスマ・威厳のバランスに差があるが、
これは、元々ベリアルが抱いていた妬みや憎悪と、
レイモンバーストモードのようなレイオニクスの闘争本能が混濁して、
ある意味不安定な人格が形成されているのと、
ゼロに散々負けたせいで時期によってある程度心情の変化があった事が原因である。

+ 戦闘能力
元々ウルトラの父に次ぐ実力者だっただけあって、ウルトラの父には劣るが非常に優れた戦闘の才覚を持っていたらしい。
それがレイオニクス化した事でさらに強化され、並のウルトラ戦士を遥かに凌ぐフィジカルを備えている。
地球人のレイオニクスであるレイが怪獣並みの高さがある崖を平気で飛び降りる身体能力を備えた事例を踏まえれば、
多数のウルトラマンを相手にしても苦戦すらしないベリアルの戦闘能力にも納得がいく。

また、ウルトラ兄弟以上の豊富な戦闘経験も強力な武器の1つである。
相当な激戦だったとされる「ウルトラ大戦争」を生き延びた事はもちろん、
宇宙警備隊発足以前からウルトラの父共々戦場に立つような立場だったらしいので、
ウルトラの父とは同世代と言われている事から、年齢は公表されていないが16万歳前後と推測される。
一時期幽閉されていた事を差し引いても、年齢が2~3万歳前後のゾフィーらウルトラ兄弟とは年季が段違いなのである*3
なお、ウルトラの父は『ウルトラマンA』時点で既に地球人で例えると全盛期を過ぎた年齢だったらしいが、
ベリアルはレイオニクス化したせいか、同世代ながら衰えの兆候は見られない。

しかし真に恐ろしいのはレイブラッド星人によって与えられた「ギガバトルナイザー」。
レイオニクス達が使用する怪獣の召喚装置「バトルナイザー」の上位種であり、怪獣を最大100体まで同時にモンスロードする事ができる。
上級レイオニクスのベリアルは、ギガバトルナイザーを使用すればレイブラッド星人同様に怪獣墓場に眠る怪獣達を蘇らせる事が可能であり、
その気になれば100体の怪獣を余裕で確保できる。さらに奥の手として使役する怪獣と合体する事も可能。
また、ギガバトルナイザー自体も強力な武器であり、ゾフィーのM87光線を受け流せるほどの強度を備えている他、
両端部から「ベリアルショット」、「ベリアルジェノサンダー」等の様々な光線技を放つ事ができる。
なお、元々は巨大人工頭脳ギルバリスを倒すために、ギルバリスを作ったクシア人に作られた武器だが、
いかなる経緯でレイブラッド星人が所持したのかは不明である。

ギガバトルナイザーがあまりにも強力で技が多彩であるため、ややこれに依存しがちな面があるのか、
ゼロとの初戦ではギガバトルナイザーを取り落とした途端に劣勢に追い込まれてしまっている。
ファンからはこれを指して時々ギガバトルナイザーが本体みたいに言われてしまう事もあったが
素手前提で戦えば前述の通り格闘能力や光線技も勿論強力で、
特に光線技「デスシウム光線」にはゼロの必殺技「ゼロツインシュート」を正面から押し返してしまうほどの威力がある。
というかぶっちゃけた話、初登場の『ウルトラ銀河伝説』以外においては実力面で完全にゼロを圧倒しており、
外的要因によるパワーアップや仲間との協力を得てゼロが差を埋める形で食らいつき、
お互いに追い越しては追い越されを繰り返していたのが実情である。

また、敗北する度に強化・派生形態を得て復活する傾向があり、
レイの活躍でギガバトルナイザーを失いながらも怪獣墓場の怨念を取り込んで「百体怪獣ベリュドラ」に変身した。

更に『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』で復活した際には、
本来の戦闘スタイルである高い格闘能力を取り戻し、
長い鉤爪を得た(ついでにウルトラの父に対抗したのかマントを纏い)「カイザーベリアル」になっていた他、
その状態でエメラル鉱石を取り込み、身長300メートルの怪獣型ウルトラマンと化した「アークベリアル」に変身。

『ウルトラゼロファイト』では失った肉体の代わりにエンペラ星人の鎧「アーマードダークネス」に憑依して復活した「カイザーダークネス」。
カイザーダークネス状態でわざと敗北する事でウルトラマンゼロに憑依、その肉体を奪った「ゼロダークネス」となった。

ウルトラマンジード』では亡霊魔導士レイバトスの手に渡っていたギガバトルナイザーを取り戻しており、
さらにウルトラマンヒカリの開発したウルトラカプセルの技術を盗用した「怪獣カプセル」を用いて、
二体のラスボス級怪獣の力で巨大な翼と重厚な下半身を得たベリアル融合獣「キメラベロス」、
そしてエンペラ星人とダークルギエルウルトラマンキングの力を吸収した最強形態「ウルトラマンベリアル アトロシアス」と化した。

+ その末路(ネタバレ注意)
ベリアルの乱、ベリアル脱獄事件、ベリアル銀河帝国設立及び光の国への再強襲、ダークネスファイブの使役とゼロへの憑依など、
何度負けても懲りる事なく不屈の精神で蘇っては騒動を起こしたが、その度にゼロ達に敗れる形で阻止され、
もはや腐れ縁と化したゼロの「何故奪うだけで、守るものを持たないんだ!!」という指摘で、
自分とゼロの間にある差は、力の根源となる「守るべきものの有無」と考え、自分の「守るべきもの」を見付けるために、
ダークネスファイブなどの部下に懲り構成された集団「テラー・ザ・ベリアル」を結成し、宇宙を放浪する旅に出る。
ところが、その過程で思考の変遷があったらしく、ここで初めてウルトラマン達が特に愛着を抱く守るべきもの「地球」に目を付け、
M78ワールドとは別の宇宙「サイドスペース」の地球を襲撃し、それを阻止しようとする宇宙警備隊との衝突「オメガ・アーマゲドン」を引き起こす。
かつて敗れたウルティメイトゼロにも勝利しイージスを破損させるなどしたが、
一方でベリアルも主要な部下を1名を除いて全て失い、超兵器「超時空消滅爆弾」によってサイドスペースそのものを消滅させようとする暴挙に出るが、
ウルトラマンキングによって阻止され、ベリアル自身もその余波で実体化できなくなる程の重症を負った。

ベリアルは再起を謀るため、唯一生き残った部下のストルム星人(伏井出ケイ)を動かして、
自分のクローンである人造ウルトラマン朝倉リク=ウルトラマンジードを誕生させる。
ストルム星人が光の国から盗み出した「ウルトラカプセル」を利用した復活を画策した。
当初のベリアルの構想では、リクに復活に必要な分のカプセルを起動させた後で奪って復活する、
それが失敗しても、カプセルを集める過程でベリアル融合獣と戦い成長したリクの身体を憑代にするという算段だったが、
ベリアル復活のために作った道具と見なしていたリクをベリアルが息子扱いする事に、
内心激しい嫉妬を抱いていた狂信者のストルム星人が独断専行に走ったため前者は失敗。
やむを得ず一時的に実体化できるまで回復した後に自らリクを確保しようとするが、
ウルトラマンキングの残留思念がジードに手を貸し、ロイヤルメガマスターと化したジードに撃退され後者も失敗した。

しかし、先んじてストルム星人にウルトラカプセルを多数取り込ませており、
自分は女性作家の石刈アリエに憑依して潜伏。
機が熟したところで正体を明かし、ストルム星人の「ストルム器官」を奪い、部下を捨て駒にする形で復活。
デモニックフュージョンによりアトロシアス化し、
先の事件で宇宙に散らばっていたウルトラマンキングのエネルギーをストルム器官で反転吸収して究極の力を手に入れようとした。
しかし、完全に吸収が完了する前にカレラン分子分解酵素が入ったミサイルをゼロに撃ち込まれ、
吸収は阻止され、奪ったキングの力を全て放出されてしまう。
しかし、まだ戦闘続行可能なベリアルに対し、ゼロは変身解除、既にジードは満身創痍であり勝機ありと思われたが、
ここに来てジードの加勢に駆け付けたウルトラの父によって「フォースフィールド」へ閉じ込められてしまう。
ウルトラの父はエンペラ星人に付けられた古傷という弱点を知られている事もあり時間稼ぎが彼にできる最良の手段であり、
フィールド消滅後、インターバルを完了したジードと再度戦闘になる。
ジードとゼガンにより異次元に追放するという渾身の策もゼガンを破って阻止し、
圧倒的実力でジードを追い詰めるが、なおも諦めないジードに解放されたキングの思念が力を貸し、
5形態に分身したジードを前に形勢を逆転され、合体光線「ジードプルーフ」を食らい、
ギガバトルナイザーを破壊された上にアトロシアス化を解除させられてしまう。
そのままプリミティブのジードに異空間に連れ込まれなおも激戦を繰り広げるが、
戦いの中で精神がリンクした事でベリアルの過去を垣間見たリクから、
何度も敗北しては憎悪を募らせて悪あがきを続けるその境遇を心の底から哀れまれ、
息子としての情と憐憫から「もう、終わりにしよう」と諭される。
その瞬間、精神世界のベリアルの体からレイブラッドの怨念が追い出され、かつての姿(アーリースタイル)へと戻っていた。

「何度も何度も貴方は蘇り、深い恨みを抱いて…!」
「ぐっ…うぅ……ああ…っ!」
「疲れたよね…?もう、終わりにしよう…!」
「…っ、分かったようなことを言うなぁ!!!」

それは、リクの言葉がベリアルに届いた何よりの証明であった。
この事実を否定するかのようにベリアルはデスシウム光線を放つが、ジードのレッキングバーストに競り負けて爆散。
その魂も異空間に永久に封印される事になり、もはや復活は叶わなくなった。
その最後の叫びは、どんなに努力しても敵わずあまつさえ恋した女を奪った盟友への恨みではなく、
幾度となくその野望を阻止された因縁の若き戦士への怨嗟でもなく、
ついぞそれまで名前で呼んでやることが無かった自分の息子の名であった。
そして、息子も彼を「父さん」と、最初で最後の親への呼びかけをするのだった。

「ジィィィィドォォォォォ…!!!」
「…さようなら…父さん……」

リクを取り込むための演技もあったとはいえ、
リク(ジード)に対して「俺の息子」「会いたかったぞ」「これからはずっと一緒だ」等と優しい言葉をかけたり、
彼から拒絶されても「反抗期」と言ってその抵抗を楽しんでいる節があったりと、
「実は親バカなんじゃねーの?」とファンからネタにされる事もある。
『大いなる陰謀』でタルタロスが過去の闇落ちする前のベリアルに正史の彼の顛末を見せた際に、
垣間見たジードの事を「自分の遺伝子から創られた」としか説明されていないにも拘らず、
間髪を容れずクローンではなく「自分の息子」と呼んでいる辺り、全くの的外れでもないらしい。

またアリエに取り付いていた際には、ケイやレイトにハニートラップを仕掛けたり、
ケイの策の一環として人質を演じた際に、レイト=ゼロにお姫様だっこで救出されたりと、
中身がベリアルだと理解してから見ると、あまりにもカオスな珍事を多数繰り広げている。
挙句の果てに、正体を明かしアリエから分離した直後は、一人称が「私」とアリエ時の癖が抜けていなかった(次回以降は何時もの「俺」に戻っている)。

リクが垣間見たベリアルの記憶では「自分を見下した」として光の国の者達への復讐心を滾らせていたが、
そもそも善人しかいない光の国には差別という概念がないため、
ベリアルの被害妄想がレイブラッド星人の精神汚染により肥大化したが故の記憶だったと視聴者からは推測されている。
ただし、差別意識や侮蔑とは無縁な文化のせいで、後年タイガが悪意無しにタイタスの肌の色を指摘してフーマから注意された描写などから、
周囲が悪意無しにしたであろう、(ベリアルより優秀な)ウルトラの父を称賛するという何の変哲もない単純な事実の下でされた行為自体が、
人知れず抱いていたベリアルのコンプレックスを肥大化させてしまった可能性は十分に考えられる。
この他、『UGF大いなる陰謀』を見る限り、ウルトラの父含めて周囲は見下していたというよりも少々過激が過ぎる言動を心配していたようなのだが、
これも上記のコンプレックスから歪んだ解釈で受け取っていた可能性が高い。
あわやベリアルと同じ道を歩みかけたゼロはウルトラマンレオピグモンの存在により道を踏み外す事は無かった。
父と同じく強烈な挫折を経験する事になったリクを踏みとどまらせて再起させたのはガイ達の「肩の力を抜け」といった心配の言葉ではなく、
父と同じ挫折者であったジャグラス ジャグラーと命懸けで大切なものを伝えたクシア人アイルであった。
もはや詮なき事だが、ベリアルがレイブラッド星人と会う前にリクのような「理解者」と出会っていれば、彼らのように正しい道を歩めたかもしれない……。

また、いくつもの宇宙で戦った事でベリアルの力の欠片が「ベリアル因子」等として残っており、
後にこの「ベリアル因子」を利用して悪事を働こうとする者が現れる他、がレギュラー出演する等、後のシリーズにも少なくない影響を与える事となった。

『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』では、
アブソリューティアンにより本来の歴史から分岐した過去から連れて来られた「並行同位体」のベリアルが敵として登場している。
このベリアルはウルトラ大戦争からプラズマスパークの光に手を出す所まではほぼ正史通りだが、
厳密には途中でアブソリュートタルタロスが干渉しており、宇宙警備隊に追放される前に自ら星を飛び出すという正史とは微妙に異なる経緯を辿る。
そこで接触してきたタルタロスにより正史世界の自身の末路を未来として垣間見せられ、息子の手にかかる最期を迎えるくらいならばと、
タルタロスの勧誘に乗り本来の歴史の未来、即ち自分が死んだ後の世界へやってくる。
レイブラッド星人の接触よりも前の時点で連れ去られたため、こちらは本来の歴史のベリアルと違い赤と銀の体のアーリースタイルのままで、
ゼロやジードのことも知識として知っているのみである。
なおゼロとは因縁関係なしにウマが合わないらしく、初遭遇時から毛嫌いしていた。

次作『運命の衝突』では冒頭でアブソリュート因子を注がれ、前作よりもパワーアップし、
グア・スペクター戦で消耗していたニュージェネレーションヒーローズをトレギアと共に強襲、
自身に斬りかかってきたゼットからベリアロクを「いい声だ」と自画自賛しつつ強奪してしまった。
しかし剣士でもないのにベリアロクを使う事に固執した結果、本来の戦闘スタイルが完全に殺され、
前作より強化されたのに、フルコンディションのビクトリー、ゾフィーにタイマンで大苦戦
(一方余計な装備を入手しなかったトレギアは、ヒカリやタロウ親子と互角に立ち回っている)。
更にゾフィーと交代で参戦したジード&ゼットのコンビにも圧倒されてしまい、ベリアロクにも見放された上内面を暴露されそうになる。
ベリアロクを取り戻したゼットのゼスティウムデスバーストで戦闘不能になり、ジードから手を差し伸べられるも、
「俺はお前の親父の並行同位体、息子なんか作った覚えはねぇ!」と拒絶し、立ち去っていくのだった。

悪役達を題材としたクロスオーバー作品『DARKNESS HEELS』でも主役格で登場しているが、
本人なのかオリジナルの記憶や人格を巧妙に複製したコピー体なのかは不明*4
人間の姿にされてしまい、変身能力も奪われたので戦闘能力は大幅に落ちている。
性格は生前のままだが、物語の舞台が侵略や圧政に苦しむ「ウルトラマンが来ない星」だったため、
敢えてその星を救う事でウルトラマン達の無能さを示すというツンデレダークヒーロー的な活躍を見せている。
漫画版では女戦士に殴られて一発KOされたり、メインヒロインに一目惚れされた挙句に唇を奪われたりもしている


その他の作品のベリアル

ソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』でも実装されている。
チームに1体しか編成できない「レジェンド怪獣」という扱いで、貴重な無属性怪獣でもある。
固有スキル「悪に堕ちた心」は、攻撃の射程が増すほか、味方より敵の数が多い際に攻撃力・防御力が増加したり、
必殺技を受けた際に敵怪獣を身代わりにしたり、倒したユニットが発動していたスキルを無効化するなど多彩な能力を持つ。
継承スキルもレジェンド特有の強力なものが揃っており、攻撃面の性能は極めて高い。
必殺技「デスシウム光線」も高威力なうえに、敵全体の攻撃力やウルトラマン系キャラの移動力を低下させる能力を持つ。


MUGENにおけるウルトラマンベリアル

2体のベリアル陛下が存在する。

+ Blackcat氏 & Woz氏製作
  • Blackcat氏 & Woz氏製作
WinMUGEN、MUGEN1.0以降の両方で使用可能。
キャラ名と外見は『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』のカイザーベリアル準拠となっている。
主に上記の映画で見せた爪による攻撃がメインだが、ダウン追い打ちなどラフファイト感強めな戦い方が特徴。
超必殺技はデスシウム光線やダークロプズゼロを呼び出して攻撃する技の他に、ジードと共に親子で光線を放つ技がある。
AIもデフォルトで搭載されている。

紹介動画2(DLリンクあり)

+ MAX氏製作
  • MAX氏製作
海外サイト「千寻Mugen」で紹介されているが、現在はBaiduで公開されているため実質入手不可。
旧バージョンでは無手で戦っていたが、更新により性能を一新し、
ギガバトルナイザーを用いたリーチの長い攻撃やモンスロードで攻撃するようになった。
AIは未搭載。
紹介動画(旧バージョン)
紹介動画(最新版)


「俺は不死身だァァァァァ……!!」

出場大会



*1
非映像化作品なら漫画作品に登場したサンダーアローやエルフ等が知られており、
一部ファンからはサンダーアローはベリアルの、エルフはトレギアの元ネタではないかとこじつけられている言われている
(特にエルフとトレギアはタロウの元親友と言う共通点がある。
 生まれながらのエリートであるタロウと比較されてしまって鬱憤が溜まりやすいとか?)。

また映像化作品でもM78(光の国)出身者以外ならば、
ヘラー軍団(ザ☆ウルトラマン。U40出身。ただし寿命を延ばす代わりに変身能力を失っているのでウルトラマンと呼べるかは微妙)や、
イーヴィルティガ、ティガダーク(ウルトラマンティガ。地球出身)等の悪のウルトラマンが登場していた。
ザギさんは偽トラマン扱い

また、一概に悪とは言い難いがやはり漫画作品において、その傲慢な性分や大隊長に推薦された弟へのコンプレックスから、
「自分が全宇宙を支配すれば悪の根源を断てる」という妄執に囚われ、悪の宇宙人を人質の善良な宇宙人ごと殲滅するという本末転倒な所業を働き、
宇宙警備隊との内乱に発展し多くの同族が死傷する事態を引き起こした、
帰ってきた方ではなく)ウルトラの父の兄・ウルトラマンジャックも重罪人の括りでは存在する。

*2
闇堕ち以前の時点で己の実力を過信する傾向にあり、加えて敵は徹底的に殲滅するなど過激な部分はあったようなのだが、
『ウルトラギャラクシーファイト』の描写を見るに、
ウルトラ大戦争の真っ只中で敵の命乞いに手を止めた若かりしウルトラの父の甘さを窘めるなど、現実的な観点は備えていた。
事実彼は後年のベリアルの乱の際、元友人相手に強化形態の使用を躊躇し被害を防げなかった事があり、
ベリアルの指摘も全くの間違いという訳でもなかった事が分かる。
同作の「お前(ケン)の正しさが俺を苛立たせるんだよ!」「プラズマスパークのコアさえあれば……俺も…俺もケンを超えられる……!」
というセリフからも、ケンが自分よりも心身共に優れた戦士である事、
そんなケンに対して抱いている怒りが、嫉妬から生じた逆恨みである事を他ならぬ自身が理解している事が窺えるため、
考えるより先に行動するタイプではあったが、根っからの悪人ではなかった事が分かる。

……特に勢い任せな所は、鉄パイプ片手にギルバリスに立ち向かう息子といい勝負である。

*3
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』以降の『ウルトラ』シリーズの世界観は、
M78ワールドの地球人が地球から怪獣を根絶した時代であり、
少なくとも時系列的に『ウルトラマンメビウス』から数千年~数万年後という設定である。

このため、後のニュージェネレーション作品では、ベリアルやゼロの登場に前後して本格的に導入された「マルチバース」設定をベースに、
視聴者サイドの時代によく似た水準の別世界(レベル2バース)を舞台とし、そこに主役や客演のウルトラマンが出張する形式となっている。
一方で『ベリアル銀河帝国』での別世界への転移や、そこでの活動が非常に困難であるとされた設定は半ば無かった事になっている模様。
ゼロからもたらされた情報を元にヒカリが頑張ったんだろう。多分

*4
黒幕が「死亡した闇の戦士たちを人間の姿で蘇生した」と語っている一方、原作で死んでいない上に別の場所に居るはずの人物が登場しており、
その人物はロボットだという事が示唆されているため、彼らダークネスヒールズが本物なのか偽物なのかはハッキリしていない。
ただ、コミカライズ版に「何者かが作った精巧な人造人間」が登場しているので、(先述の一名以外は)人造人間に本人の魂を宿しているとも考えられる。


最終更新:2023年08月16日 04:05