江田島平八

+ 上の画像はランダムで表示されるため、それぞれ画像を並べて見たい方向けである!!
鬼ヒゲ「男としての生き様 死に様
    果ては前途多難な国際情勢下における日本の進路までが語られるであろう!皆心して聞けい!」


鬼ヒゲ「いつ聞いてもズシリと重たいひと言じゃ」
飛行帽「感無量 今の一言に全てが集約されておる」


桃「本当のアホ学校か ここは……」



「わしが男塾塾長江田島平八である!!」

民明書房集英社刊『魁!!男塾』の登場キャラクター。
CVはアニメ版等では 郷里大輔 氏、同氏没後に発売のゲーム『魁!!男塾 ~日本よ、これが男である!~』や『Jスターズビクトリーバーサス』では 石塚運昇 氏。
実写映画版では麿赤兒氏が演じた。


概要である!!

三百年の歴史を誇る私塾「男塾」の塾長で、全国の学校から弾き出された不良少年達に(作品連載の1980年代当時から見ても)時代錯誤の軍国教育を施し、
さらに「男塾名物」と称する多種多様な殺人的イベントの数々、塾生同士でガチの殺し合いをやらせる「殺シアム」「驚邏大四凶殺」「大威震八連制覇」*1を行い、
鍛え上げられた塾生を「天挑五輪大武會」に出征させる。
その目的は戦後の日本男児を厳しく鍛え上げるのと同時に、戦時中に日本を裏切り部隊を全滅させた卑劣漢・藤堂兵衛への復讐を果たす事であった。

超人的な猛者が揃った作中でも飛び抜けて最強の実力者であり、塾生最強の三号生筆頭・大豪院邪鬼が手も足も出ないほどの実力を見せ付ける。
宇宙服を着ただけで大気圏突入して生還、その後イルカを捕らえて騎乗し、洋上から日本へ生還するなど超人的な生命力を持つ。
本格的な参戦は作品がかなり進んだ後からになるが、最初期においても圧倒的な戦闘能力を発揮する場面がある。
多量の睡眠薬を飲まされて完全に熟睡したまま、夢遊病のように槍を繰り出して、不意打ちを試みた富樫達を撃退する隙の無さ。

前歴としては帝大(現在の東大)を熊田金造と共に首席で卒業、大日本帝国海軍少将になっている。
太平洋戦争終結後に殴り愛で親睦を深めたマッカーサー元帥からは「エダジマがもう一人居たらアメリカは負けていた」とまで言われた猛将。
中曽根総理(作品当時)とは帝大時代の学友で、米国海軍兵学校との交流を要請されている。
恐らく楽享大学破壊や町中への戦車砲発砲など、シャレにならん事件を度々起こしているのを握り潰してもらっていると思われる。

口癖は「わしが男塾塾長江田島平八である」で、台詞の機会がある度に繰り返している。
塾生達への大切な訓示をこの一言で切り上げており、それを聞いた教官達は涙を流して感激していたが、
入塾間もない一号生(1年生)達は理解できずに一斉に同じポーズでズッコケながら、「本当のアホ学校かここは」と呆れていた。*2
だが、それからおよそ三年後、男塾を卒業していく彼らは全く同じ台詞で感激の涙を流す事になる。
最初期から最終話へと繋がる見事な伏線となった。ミヤレがそこまで考えているわけが無いが
そのあまりのインパクトから、ゲーム化される際はただの自己紹介にも関わらずよく必殺技として採用されている。


作品紹介である!!

『魁!!男塾』は上記の私塾「男塾」を舞台に、主人公である一号生筆頭・剣桃太郎や一号生・富樫源次らを中心に描かれた、
初期は学園物(と言うか軍国主義をおちょくった)ギャグ、中期以降はバトルがメインになった漫画。
戦いの熱さや、一般的にかませ扱いが多い「敵から味方になったキャラ」が大活躍する展開
(ぶっちゃけ富樫や虎丸が勝てたのが不思議なぐらい「実は~」な連中が多い)、
新シリーズが始まる時に前回死亡したはずのキャラが一斉に復活してくる「お、お前らーっ!!」の定番シーン、
毎回死んでは復活するので王大人(ワン・ターレン)らによる「死亡確認」の台詞が生存フラグ扱いされたり、
後述する「民明書房」のネタや、それを解説する際の「知っているのか雷電」など、後々まで語り継がれる要素は多い。

また、最初は男塾とは関係の無かった別作品『天より高く』で原作完結後の塾長ら男塾キャラクターが再登場して人気を集め、
後に続編『暁!!男塾』が刊行され、『キン肉マンII世』『蒼天の拳』などと並ぶジャンプ全盛期のリバイバル作品ブームの一翼となった。
続編はその後も多数制作されているが、どれもこれも作品設定は一定していないので全シリーズを通した共通設定を作るのは無理がある。
例えば上述の逸話で「江田島が何人いればアメリカに勝てたのか」は話題に出る度に毎回変わっており、その数は2人~10人と大きな違いがある。
なので上の文を見て「あれ?確か江田島が10人いれば勝てるって話だったような……?」と思った人も、それは間違っていないので大丈夫だ。
これは作者が以前に書いた設定を気にせずに次を書いてしまう作風のせいであり*3
読者からは作品の矛盾に対して「ミヤレ*4はそんな事覚えちゃいねえ」と諦めと共に受け入れられている。

+ 民明書房である!!
作中に出てくるイベントや拳法などの逸話を紹介する時、
いかにも実在の書籍からの引用と見せかけて嘘八百吹きまくる為に用いられた架空の出版社
もちろん作中では実在しているという設定で、同類の出版社も複数登場。後付けで民明書房を除き全社潰れた設定になったけど
当時は「真に受けてしまった」読者も多く、他の漫画家にネタを拝借されるほどの人気となった。
例を挙げると『ジョジョの奇妙な冒険』第四部冒頭では空条承太郎が民明書房の旅行ガイドブックを片手にジジイ隠し子を探していたり、
HUNTER×HUNTER』のキメラアント編の最後が民明書房の哲学書だか詩集だかで締めくくられたり等。
インチキ拳法もの以外も出してたのか
現代でも「民明書房刊:○○より」と書いてあったら「真に受けるなよ」と言う意味である。
+ 民明書房の功罪
『魁!!男塾』は「噛ませ犬にされる元強敵だった仲間」が非常に少ない漫画であった。その一因は間違いなくこの「民明書房」の存在のおかげだろう。
民明書房によって敵の強さを予め喧伝することで、
新たな敵超人が現れる度に「弱体チームには大会参加を辞退願おうか」と一蹴される国辱超人」や、
新たな敵幹部が出る度に「ぐあああああ!」することになるトカゲのオッサン」や、
新たな強敵が襲来する度に「もうダメだ、おしまいだぁ」とヘタれる王子
といった噛ませ展開を用意せずともバトルに緊張感を持たせることができたのだ。
だから序盤の強敵であった赤石剛次や伊達臣人は最後まで強キャラだったし、
多少は負けていた三面拳や、明らかに戦闘能力が劣る富樫・虎丸もそこまで格を落とさず最後まで戦いに付いてこられた。
後半に仲間になった元敵だって、十分に活躍させられたのだ。一人戦う機会が無いまま連載終了した奴がいたが

だがその反面、前述の通り「真に受けてしまう」読者が多く存在した。
特に序盤は、
「徳川家康に請われて石灯籠を真っ二つにしてみせた、当時の一文字流斬岩剣(赤石剛次の使う流派)の使い手の故事から、
 「魂剣岩をも斬る」という諺ができた」
「ギリシアの戦神マルス*5には座を争ったベラミスというライバル神がおり、ベラミスとの戦いの逸話から、
 極限まで拮抗した二者が争う際、僅かな差が決定的に勝敗を分ける「ベラミスの剣」という故事が生まれた」
など「本当に有り得そうな話」を描いており、勘違いしてしまう読者が跡を絶たなかった。

そのことが問題視された後は、
「ゴルフの起源は、地面に置いた鉄球を棍で打ち放つ技の使い手「呉竜府(ご りゅうふ)」が語源」や、
「関節を逆に動かすことを可能にして、背後を取ったと油断した敵を返り討ちにする技を編み出した拳法家の名前が「李箸振(り ばしぶる)」」など、
あからさまに嘘と分かる名前を入れたり、何でもかんでも中国発祥にするなど、ギャグ・ネタ路線へと舵を切ることになった
中国人なら「呉竜府」の読みは「ウー・ロンフー」であって「ゴ・リュウフ」にはならない。
 なお後年になって、昔の中国で「捶丸(チュイワン)」というゴルフに酷似した球技が遊ばれていたと言う主張が現実世界で登場したが、
 無論当時のミヤレがそんな事を知っているわけがない)。
バトル系の漫画において、かなり画期的なシステムだったので、惜しい話であるが……。
一周回ってギャグ漫画に回帰したと言えなくもないが

当wiki的にはサドンデスの由来である「鎖呑出守」について書かれた『三葉虫でもわかるサッカールール指南』が有名であろう。
また、書房氏という製作者もいるが、一文字違うため表記に注意。

+ 外伝作品である!!

天より高くである!!

宮下氏が掲載誌をジャンプからプレイボーイに移して連載していた『(そら)より高く』にも主要人物の一人として登場。
連載当初は魔界だの大魔王だの男塾とは全く関連性の無い世界観の作品だったが、
主人公ソラと大関豪快丸の勝負をテレビで観戦してソラの能力に目を付けた所から本格的に物語に関わっていく事になる。
老衰しきった体を押して金メダル獲得の願いを託したソラをアトランタオリンピックへ送り出し、
ソラが男子100メートルの金メダルを獲得したのを見届けて静かに大往生した。
……が、葬式でのソラの「クソジジイ」の罵倒の一言で棺桶から蘇った。
その後は何事もなかったかのように『魁!!』当初と変わらない筋骨隆々の姿に戻り、多少過保護ながらもソラの保護者役ポジションに落ち着いた。
また、様々な時代にエンダ族酋長エンダジマや望月藩藩主江田島平八之守など、血縁者とおぼしきそっくりさんが登場している。

なお、この作品での設定は『男塾』本シリーズと少々異なっていて*6
登場した時点で既に男塾塾長の座を退いており、例の掛け声も「わしが男塾塾長江田島平八である!!」になっている。
また、数億単位の金を軽く動かしたり己の権力で様々な人間に圧力をかけたりと、
宿敵・藤堂兵衛の設定が混ざったような部分も見受けられる。
それに合わせてか性格の方も若干独善的な描写が多い(本人もそうと認めている台詞もある)。
更には五十代~六十代の女性数名+動物を妾として囲っているなど、塾長の知りたくもない性癖も暴露されてしまった……。

最初に記載した通り掲載誌が青年誌のプレイボーイなのであまり嬉しくないエロシーン、下品な下ネタがそこかしこに散見しており
上記の塾長含む男塾登場人物の性事情が垣間見えるシーンもあるなど、
ただ男塾の登場人物が出るからと気軽に手を出すには少々ハードルの高い作品なので、興味のある方は注意して欲しい。

女塾である!!

斉藤路氏によるスピンオフ作品『!!女塾』では20XX年の第三次世界大戦の際、
男性の漢らしさを無くす「日本男児弱体化爆弾」が日本に投下され、漢らしい漢がいなくなった。
…そんな日本においても相変わらずであり、闘志溢れる日本女子を育成する私塾「女塾」の塾長にも就いている。年齢?齢150越えてますがなにか?
ちなみに登場する塾生の女の子達はかつての男塾塾生達の孫娘。名前に捻りが無さすぎるけど。

+ 他作品との関わりである!!
『鉄拳』シリーズの三島平八のモデルとして知られ、溝口誠も実に男塾風味溢れるキャラ造形をしている(特に『FHD』のエンディング)他、
作中での強さや無敵さの描写が似通った範馬勇次郎と戦わせたらどちらが強いのかはよく議論の種になる。
どちらも作中で無敵でありながら麻酔弾で昏倒したという共通点があるのも興味深い。

+ 余談である!!
誤植の多さでも知られ、かつて刊行されていたアーケードゲーム専門誌『ゲーメスト』では、
上述の三島平八が「江田島平八」と誤植された事があった。確かにどちらも強烈な親父キャラではあるが…
ただ三島平八の元となったのが彼と思われたり、声優も一緒だったりしていたのであながち間違いではない……かもしれない。

2020年に世界中で新型コロナウィルスが蔓延する中、愛知県豊田市役所に江田島平八を名乗る人物から消毒液が寄贈された。
アニメや漫画のキャラクターに扮して寄付を行う「タイガーマスク運動」の一環と思われる。
他のジャンプキャラクターの例では、熊本城修復のための募金に参加したキン肉マンマリポーサがいる。


MUGENにおける江田島平八である!!

This Boy氏による、『JUS』のスプライトを用いたちびキャラが存在する。
なお、defファイルには author="1" と書いてある。
Mugen1.0以降専用で、できる行動は少ないが豪快な挙動になっている。
…が、海外製のため、残念ながら台詞の使い方が怪しい部分がある。
なんかボイスも「わしが男塾塾長江田島平八であ」で切れちゃってるような……。

また、技コマンドも「しゃがんだ状態で6+ボタン」など実行不可能なものがあり、cmdファイルを改造しないと出せない技が結構ある。
AIはデフォルトで搭載されているが、動きは適当。state-2に置かれているのもあまり良くない。
紹介動画と公開先である!!

単体キャラ以外ではアフロン氏の(裏モード)が召喚するキャラの一人として登場し、
お馴染みのありがたいお言葉を郷里ボイスでシャウトした後、男塾名物「大鐘音」で体力を回復してくれる。
また、主人公・剣桃太郎も勝利時の演出で次回予告をすることがある。

出場大会である!!

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脚注である!!

*1
「大威震八連制覇」の「震」には、本来は手偏が付くのだが、「𢸍」の字が表示できない環境のため便宜上「震」で記す。
そもそも如何にも古代中国っぽいハッタリをかますために難しい漢字を使いまくるので毎回写植屋を困らせていたとか。

*2
尤も、その一号生達も筆頭である剣桃太郎と外部からの編入生達を除けば
「九九八十八(9×9=88)!!」「いつ聞いてもさすがじゃのう、田沢の九九は」というレベルのアホばかりである。

*3
そもそも当時の漫画は勢い重視で整合性は二の次な作品が多かったため、『キン肉マン』や『北斗の拳』『聖闘士星矢』も矛盾だらけである。
ジャンプ漫画ではないが、『ルパン三世』の原作では「流星」だった刀がアニメでは「斬鉄剣」に変わり、
その斬鉄剣だけでも話の主題になる度に来歴がコロコロ変わる始末である
(五ェ門の師匠がルパン二世から製法を盗んで量産したもの(五ェ門の兄弟弟子全員が持っている)、
 世界に1対しかない妖刀、五ェ門の先祖が開発した超合金、等々)。

*4
作者である宮下あきら氏の通称。
由来はミヤシタの誤字…ではなく、作中で作者を模した人物を出し、側に「シャレだよ~ん」と書いてあったのが「ミヤレだよ~ん」に読めてしまった事から。
後に公式が病気と言われている『紅!!女塾』でもこのシーンのパロディが描かれていたが、
きちんと「シャレだよ~ん」と読めるように書かれていた。

*5
ギリシア神話の戦神はアレスで、マルスはローマ神話であるが、当然ミヤレにそんな区別は付いていない。
淤凛葡繻(オリンポス)十六闘神との戦いではこの混同がいくらでも出てくるので、その間違いに厳しい人が読んだら頭が痛くなってくるだろう。

…が、そもそもローマ神話がギリシア神話の影響を受けまくっていた事もあって、混同はよくある話だったりする。
データイーストの『ヘラクレスの栄光』(ギリシャ神話が舞台なのに美の女神がアフロディーテではなくビーナスになっている)どころか、
アメリカ人でさえシャザム(SHAZAM)とかで混同しているぐらいなので
ゼウスがギリシャ神話、マーキュリーがローマ神話であり、逆ならジュピターヘルメスになる
 (ヘラクレス(英語発音でハーキュリーズ)とアトラス、アキレスは共用)。
 尤も聖書由来のソロモンが紛れ込んでいるぐらいなので些細な事だが)。

*6
連載時点では唯一の『男塾』続編(登場キャラのその後が描かれた作品)であり、その後に描かれる各作品が『天より高く』と矛盾するのはもちろん、
連載される各作品同士や本家本元の『魁!!』とも矛盾しない作品が無いくらいに徹底的に整合性が合わないとは、
『天より高く』の連載当時は誰も思っていなかった……。



「わしが男塾塾長江田島平八である!!」



最終更新:2021年12月21日 06:30