分類:2まいがいポケモン
高さ:1.5m
重さ:132.5kg
タイプ:みず・こおり
特性:シェルアーマー(相手の攻撃が急所に当たらない)
スキルリンク(連続技が確実に最高回数出るようになる)
隠れ特性:ぼうじん(天候ダメージを受けない、粉系の技と特性「ほうし」を受けない)
とても かたいカラを もつ。
カラに ついた キズは しだいに もりあがり おおきく するどいトゲへと そだつ。
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担当声優 |
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小西克幸
- 1997年アニメ版(カンナの手持ち)
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坂口候一
- 『サイドストーリー』(ロケット団の手持ち)
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任天堂の育成RPG『
ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。
初出は第1世代(『赤・緑』)で、シェルダーが「みずのいし」で進化する。
ゲームでは同作のカントー四天王が一番手、カンナの手持ちポケモンとして登場する。
名前の由来は「Pearl Shell」(真珠貝)から。
シェルダーと異なり二枚貝を縦に開いたような姿で
*1、貝殻の表面にはカキのような鋭いトゲが無数に存在する。
2重構造の貝殻は
ダイヤモンド以上の硬度とナパーム弾でも破壊できないほどの強度を併せ持つ。
ナパーム弾は「燃やす」ためのものであって「爆破する」ためのものではないのは内緒だ
特に表面のトゲは他の部位よりも遥かに硬く、これを敵に突き刺すことによって攻撃を行う。
このトゲは体内に取り込んだ水の圧力を利用してキャノン砲のように発射する事も可能で、
パルシェンの抜けたトゲを素材に造られた槍が狩猟民族の古墳から出土しているらしい。
海流が強い海域の個体ほどトゲが大きくなるという。
殻を動かす力も非常に強く、殻を閉じてしまうと外からはどんな怪力をもってしても開くことは不可能。
第8世代『剣盾』では、普通に移動するときは後ろ向きに泳ぐことが描写されているが、
図鑑解説によれば本気で移動するときは海水を飲み込んで貝殻の背部の隙間から勢いよく噴射するというホタテのような泳ぎ方をするとのこと。
進化前同様
ヤドンのシッポが大好物で、ヤドンを求めてしばしば陸に上がる習性があることも判明している。
しかし、シェルダーと異なりパルシェンに噛まれたヤドンが進化した事例は無いという。
貝殻の中身は真珠のような球体状の顔だが、正体は未だに分かっていないらしい。
なお、ユーザーの間ではその見た目から
ゴースがコアではないかとネタにされている。
図鑑ナンバーも隣だし
中身の正体はともかくとして、野生の個体が「しんじゅ」や「おおきなしんじゅ」を所持していることはある。
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メディアミックスにおけるパルシェン |
アニメでは、原作と同じく四天王のカンナが所持していただけでなく、
サイクリングロードをナワバリにしていたチャリンコ暴走族の女ヘッド・ミサや、
サトシのセキエイリーグ3回戦の対戦相手であるセイジなどのサブキャラが使用していたが、
レギュラーでは新無印でゴウが捕獲している。
コミック『ポケットモンスターSPECIAL』では 何故かサカキの手持ち(原作ではどのバージョンも未使用)として登場し、
ブーバーを凍結粉砕して 殺害するなど驚異的な実力を見せ付けたが、
これでも スピアー共々主力ではない前座とされている。
また、原作でパルシェンを使用する四天王のカンナはやはり同作でも所持しており、ジュゴンとの合体攻撃を披露している。
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原作中の性能
HP:50
攻撃:95
防御:180
特攻:85
特防:45
素早さ:70
その硬い殻に覆われた見た目通り、非常に高い防御が特徴のみず・こおり複合タイプ。
特に初代においては全ポケモン中でも最高の防御の高さを誇っていたのだが、反面HPが低いため物理耐久面で
サイドンに劣っていた。
また初代では特殊の値が分かれておらず85というそこそこの値であったため、特殊耐久もそれほど脆いわけではなかったのだが、
『金銀』世代になると特防に分かれた事でその値が85→45と激減し、特殊技には非常に弱いポケモンとなってしまった。
そんなパルシェンなのだが、初期の頃は受け型のポケモンとして正直あまりパッとしない性能をしていた。
前述の通り受け型としては相手を選ぶ上、こおりタイプを持つので弱点が多く安定性に難があった。
こおりタイプがあるのでこおり技の半減と、これらにしばしば付属し発動すれば即死と同等(永続行動不能)の「こおり状態」にならないのはデカいのだが……。
『クリスタル』において「まきびし」を覚えられるようになって以降は、所謂「昆布」
*2の始動役として一定の評価がされるようにはなったのだが、
世代を重ねる毎に自慢の物理耐久にも翳りが見え始め、マイナーの域を中々脱せずにいた。
パルシェンにとって大きな転機となったのが、第5世代で覚えられるようになった技
「からをやぶる」の取得である。
その姿で殻をやぶったら大変な事になるのでは、とは良く言われる話
これは「防御、特防を一段階下げる代わりに、攻撃・特攻・素早さを二段階上げる」というリスクはあるが非常に強力な積み技であり、
この技の存在によりパルシェンはそれまでの耐久型の戦い方から一転、
高火力高速アタッカーという戦い方が主流となった。
まさかの自慢の殻を捨て去ることこそが、戦いでの正解だったのである。
さらに、パルシェンは特性の「スキルリンク」により、
通常は発動の度に低威力の攻撃をランダムに2~5発繰り出す「つららばり」や「ロックブラスト」などの連続技が確定で5発ヒットするため、
実質威力125(25×5)の攻撃がバンバン撃てるというかなり凶悪な攻撃性能
*3を備えていた事も大きな追い風となった。
一度積んだパルシェンはかなり止め辛く、下手をすると全抜きもあり得るほどに厄介なアタッカーとして開花する事になったのだった。
加えて、HPが満タンの際自分が瀕死となるダメージを受けてもHPが1残る「きあいのタスキ」は、
第4世代では連続技を受けても1ターン内ならば何発ヒットしても発動したのだが、
第5世代からは連続技には最初の1発目のヒットでHPが0になるときしかタスキが発動しない仕様変更があり、
2発目ヒット以降は確実にHPは満タンではなくなるため機能しなくなる。
他にも「マルチスケイル」などの同じくHPが満タンのときのみ機能する、
あるいは最初の一撃に対してのみ発動する防御系特性も連続技を使えば同じ理屈で潰せるため、
安定した回数の連続技で相手のこれらを機能させないまま強敵を倒せるようになったのも、パルシェンが台頭した原因となった。
ちなみに当然防御面が大きく弱体化する上、この型を取る以上は努力値をほぼ攻撃面に全振りする事になるため、
ただでさえ低い特殊耐久も相まって先に攻撃を受けてしまうと
非常に脆い。
なので、「きあいのタスキ」を持たせる事で一発だけ受けられるようにしてフォローされる事が多い。
加えて、積み技を無効化する特性
「てんねん」持ちの相手は相性最悪の天敵である。
MUGENにおけるパルシェン
UraharaGreenHat氏による、『
JUS』風ドットで製作された
MUGEN1.0以降専用の
ちびキャラが公開中。
ボイスは原作の電子音に加えて
アニポケ(英語版)のゴースの鳴き声が使用されている。
「つららばり」「オーロラビーム」「バブルこうせん」「フリーズドライ」などの飛び道具や広範囲攻撃を多数持つのが特徴。
近接攻撃は「からではさむ」「シェルブレード」などがあるが機動力が遅く
コンボもあまり繋がらないため、
基本的には遠距離から攻め立てる砲台系の性能となっている。
超必殺技には広範囲攻撃の「ぜったいれいど」「なみのり」「オーロラベール」などがある。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
ちなみに初代の『青』の
ドット絵でのみ、「縦方向」ではなく「横方向」に開いた二枚貝という、
非常に珍しい姿のパルシェンを見る事が出来る。
『青』のドットには『赤・緑』で没になったものが使用されているという説もあり、
もしかすると初期は横に開いたデザインだったのだろうか(進化前のシェルダーや実際の二枚貝も横に開いている)。
*2
先鋒が撒き技を使ってから次鋒をメインに「ほえる」「アンコール」「やどりぎのタネ」などを使い、
交代を誘発するコンボでダメージを稼ぐ戦術の通称。
何故通称が昆布なのかと言うと、あるユーザーが「コンボ」を「昆布」と打ち間違えたのがそのまま定着したためである。
- 追加効果で相手を凍らせる事もあるこおりタイプのメインウエポン「れいとうビーム」が威力95(後に90に下方修正)
- ダブル、トリプルバトルで味方をも巻き込むが威力と命中率の高さが強く信頼される「じしん」が威力100
- みずタイプ技でもかなり強力な威力を誇るが命中率が不安な「ハイドロポンプ」が威力120(後に110に下方修正)
- 必殺の威力だが反動で動けなくなるロマン砲「はかいこうせん」が威力150
という世界であり、その中での高命中率威力125確定はかなり強力な部類である。
また、こういった主力級の技は使用回数上限であるPPが5や10程度のものが多いが、
連続技は低威力の技と見做されているせいか、その分PPが多めに設定される傾向がある。
「つららばり」はPPが30もあり、対戦で普通に戦う分にはまずPP切れを気にする必要は無い。
ここに「からをやぶる」の強化及びタイプ一致補正を加えれば脅威度はさらに増す。
最終更新:2025年07月18日 19:06