メカニコング


1967年放映の東宝の特撮映画『キングコングの逆襲』に登場するロボット怪獣
別名「電子怪獣」。身長20m、体重15000t。
原典の怪物をオマージュした大ウミヘビゴロザウルスと異なり原典に該当する存在はいないが、
本作のオリジナルという訳ではなく、それ以前から米国と東映で企画されていた、
日米合作アニメ作品『キングコングショー(1966年)』に登場する「ロボットコング」が基となっている。

国連科学委員会所属のネルソン司令官と野村三佐がキングコングの能力を検証して人工的に再現したロボットの設計図を剽窃し、
国際手配中である悪の天才科学者ドクター・フー(演:天本英世イギリスBBCのSFドラマの主人公ではない。この人も『キングコングショー』が元ネタ)
が作り上げた「ロボット版キングコング」とも言える存在。
本来の用途は出資者である某国の工作員マダム・ピラニアの母国が入手したがっている高エネルギー鉱石「エレメントX」の掘削であり、
戦闘用の機体ではないが、胴回りにナパームを主原料とする削岩用のナパーム・ボンベを20個装着されている他、
2号機はコング捕獲のため目に目晦まし用のフラッシュ、頭頂部には催眠光線投射機が増設されていた。

1号機は北極の地下にあるエレメントXの鉱脈に辿り着くも、鉱脈から放たれた想定以上の放射線の影響で機能不全を起こし活動を停止してしまう。
これを知ったマダム・ピラニアは、ドクター・フーに本物のキングコングを使っての採掘を提案する。
ドクター・フーの手でキングコングは捕獲され、催眠光線で操っての採掘も実施されたが、今度は放射線の影響で催眠術が解けてしまった。
目を覚ましたキングコングは北極から東京へと逃亡。コングによる採掘を諦めきれないドクター・フーは新造していた2号機を伴って後を追う。
2号機は増上寺前でキングコングに追いつき、催眠光線で捕獲しようとするも野村にライフルの狙撃で投射機を破壊されて失敗。
止む無くコングが好意を持つ看護婦のスーザンを誘拐して逃亡。東京タワーによじ登り、スーザンを人質にしつつ輸送船到着まで時間を稼ごうとしたが、
戦闘の末にコングに足を掴まれてバランスを崩して人質を奪還され、しかも運悪く自身は高圧線に触れた事で機能停止。
おまけに輸送船内でドクター・フーとマダム・ピラニアが小競り合いを起こして機能復旧が妨害されてしまい、
そのまま自重で東京タワーの先端が折れた為、地上へ落下した衝撃で全壊してしまった。

ゴジラシリーズで特技監督を務めていた川北紘一氏のお気に入り怪獣でもあり、
生前に何度かメカニコングを再登場させようとしたものの、権利関係もあって実現できなかった。
『幻星神ジャスティライザー』『劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち』に登場したメカ巨獣「ブルガリオ」はそのオマージュ怪獣である。

コナミのアクションゲーム『キングコング2 怒りのメガトンパンチ』では、
メカニコングと同様のコング型ロボット「サイボットコング」がラスボスとして18体も登場。
武器として投擲する岩の残り数に余裕があれば近づかれる前に仕留めていけるが、弾切れになっていたら物量で圧殺されかねない。
いずれにせよ一斉に襲いかかられたらどう考えても詰んでいる状況だったが、
幸い「一体倒したら新しく一体が起動」というシステムだったので攻略は可能。
同社『コナミワイワイワールド』ではサイボットコングはザコとしてステージ内をうろついており、これだけでも耐久力の高い強敵だが、
ステージボスとしてさらに巨大化した「ボスコンガー」が登場。
常に浮遊しているため地上からは手が出ず、誘導ミサイルを絶え間なく撃ち続けるため回避するだけでも難しい。
これを倒せれば最強の仲間であるキングコングを救出できるという、中盤最大の山場となる。
ここで有効なのがシモン・ベルモンドIII世のクロス連打。
シモンがやられていたら体力が残っている者から交代しながら物量戦で行くしか無いが、勝算は薄い……。
ちなみに、この両ボスで使用されるBGMは非常に燃える名曲である。
アプリ版では大人の事情でキングコングがペン太に差し替えられたのに伴って、
サイボットコング及びボスコンガーもステージごとリストラされてしまい、ボスはシャチのようなキャラクターが務めた。


MUGENにおけるメカニコング

カーベィ氏によるキャラが公開中。
スプライトはkMIKEj氏製作。モーションは「OPTPiX SpriteStudio」で作られている。
パンチや飛び込みなどの近接技をメインとしており、
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で「ナパーム」と「突撃」、連発不可だが一定時間地上の相手を前後不覚にする「目潰し」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会

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最終更新:2024年11月18日 14:33
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