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担当声優
Murray Spivack(マーレイ・スピヴァック)
1933年映画版(恋の呻きのみ)
Peter Cullen(ピーター・カレン)
1976年映画版(一部音声のみ)、『キングコング2』(ライブラリ出演)
Scott McNeil(スコット・マクニール)
『Kong: The Animated Series』『Kong: King of Atlantis』『Kong: Return to the Jungle』
Andy Serkis(アンディ・サーキス)
2005年映画版
Lee Tockar(リー・トッカー)
『Kong: King of the Apes』『Tarzan and Jane』
Seth Green(セス・グリーン)
『レゴバットマン ザ・ムービー』
1933年映画版ではライオンやトラの声を逆再生したもの、1976年映画版および『キングコング2』ではストック音声が主に使用されている。
また、スピヴァック氏は恐竜の声やモブの人間全般の
やかましい 断末魔も担当している。
サーキス氏はコングのモーションアクターを務め、鳴き声を同時に収録している。
かぬか光明
『レゴバットマン ザ・ムービー』
1933年に公開されたアメリカのRKO製作の映画『キング・コング』に登場する巨大な
ゴリラ 。
本作は人形を使ったストップモーションによる世界初の
怪獣 映画であり、
『
ゴジラ 』『
ウルトラマン 』で有名な円谷英二が特撮監督を志すきっかけとなった作品でもある。
キングコングの存在なくして日本お馴染みの怪獣モノ文化は生まれなかったと言えるだろう。
「巨大なゴリラが当時の最新鋭兵器である
機銃を積んだ飛行機 と戦う」という画期的な特撮、リアルなゴリラの造形、
世界初のトーキー(音声と映像が同期した作品)怪獣映画作品であること等、様々な点で映画史に残る作品である。
この映画のヒットにより経営が火の車であったRKOは一気に持ち直し、20世紀FOX、ワーナーマイカルブラザーズ等と並ぶ、
映画業界の5大トップ企業である「ビッグファイブ」の一角を担うこととなった。
本作において巨大ゴリラの「キングコング」が与えた影響は非常に大きく、正規ライセンスかそうでないかを問わず、
類似したキャラクターが後に多数の映像作品等に登場することとなる。
また、このモンスターに名付けられた「コング(KONG)」という造語は日本に限らずアメリカでも「ゴリラ」の意と勘違いされる程に認知されており、
「
気は優しくて力持ち 」のキャラクターに対して付けられる典型的な名前としても定着している
(例:映画『
特攻野郎Aチーム 』のコング、
ドンキーコング 、『
テイルズオブデスティニー 』シリーズの
マイティ・コングマン etc)。
特にドンキーコングはヒロインを浚ってビルの頂上へ登っていくも最後は
主人公 に敗れて地面へ真っ逆さまという、本作の一作目に似た内容だった。
なお「コング(KONG)」の由来は「K」という文字が好きだった映画監督のメリアン・C・クーパーが過去に構想していた、
「
コンゴ (※コンゴ共和国の綴りは
C ongoなので間違い)から本物のゴリラを捕まえてきてコモド島のオオトカゲと戦わせて撮影する」企画が元になっている
(なお、劇中設定では「コングとはマレー人の迷信に出てくる怪物の名前」という扱い)。
概要など
南洋のドクロ島にすむ巨大なゴリラで原住民には神として恐れ、崇められている。
勘違いされやすいが「キング・コング」とは「
キング・アーサー 」や「
プリンセス・シシー 」と同じく
「コングと言う名の王」と言う意味であって「コング(ゴリラ)の王」と言う意味ではない。
(英語では「コングの王」は「
キング・オブ・ コング 」と表記される)。
キングギドラ は「ギドラの王」と言う意味だったじゃないかって?そんな事俺が知るか! 作者もとい宇宙人か古代人に聞け!
身長は、
+
大まかなあらすじ
野心家の映画監督カール・デナムは地図に載っていない島「ドクロ島」の巨大生物の話を耳にし、
そこで猛獣映画の撮影をしようと目論み女優のアン・ダロウをスカウトする。
クルーは島へと辿り着いたが、原住民からこの島の主である巨大なゴリラ"コング"の話を聞かされる。
そしてアンは原住民に生贄としてとらえられ、彼女はコングにさらわれてしまう。
島にはコング以外にも恐竜などが生息しており、コングと戦いを繰り広げていた。
カール達はアンを取り戻そうとコングを追うが、島の生物に襲われ何人もが命を落としてしまう。
やがて船員のジャックがコングの隙を突いてアンを連れ戻すことに成功、追ってきたコングは毒ガス弾で気を失い生け捕りにされる。
数ヵ月後、ニューヨークに見世物として連れてこられたコングだったが、ショーの最中暴れ出し、拘束具を破壊して脱走。
再びアンを手に抱え、ニューヨークを混乱に陥れたコングはエンパイアステートビルへと登っていく。
頂上で飛行機と戦いを繰り広げた末、銃撃を浴び続けたコングはアンをその手から離し、力尽きてビルから落ちていった…。
“Oh, no, it wasn’t the airplanes. It was Beauty killed the Beast.”
(飛行機ではない、美女が野獣を殺したのだ)
+
リメイク版について
本作のリメイク版が1976年と2005年の2度にわたり製作されている。
1976年版はジョン・ギラーミンによるもので、コングはストップモーションではなく着ぐるみで演じられている。
演じたのは特殊メイクアーティストのリック・ベイカー氏。体当たりの演技であったがクレジットはされていない
(なお、氏は後述の2005年版にもカメオ出演している)。
オリジナルとの大きな違いとして舞台が現代(1976年)であり、
それにあわせてコングのよじ登るビルが世界貿易センタービルだったり、コングを攻撃する飛行機がヘリコプターになっている。
また、髑髏島でもコング以外の生物は大蛇が登場するのみにとどまっている。
大きな特徴としては、この頃になるとゴリラに対する「凶暴な生物」というイメージが誤解であると分かっていたためか、
ヒロインがただのさらわれ役 に終わらず、ヒロインとコングが互いに心を開く様子や、
オリジナルでは単なる怪物として描かれていたコングにも悲哀を感じさせるような描写がされている。
一部の変更点が災いしたのか評論家からの評価は低いものであったが興行的には成功しており、日本では配給収入30億を記録し、
10年後の1986年に続編『キングコング2(原題『King Kong Lives』)』も製作された。
前作後、実は昏睡状態でかろうじて生きていたコングに人工心臓を埋め込み復活させる計画が実行されるが、
手術の際には大量の輸血が必要であった為ボルネオ島から連れて来た雌「レディコング」から採血していたところ、
心臓移植手術に成功したコングがレディコングの苦痛の悲鳴に反応して目を覚まし暴れ出すという物語になっている。
2005年には『
ロード・オブ・ザ・リング 』で知られるピーター・ジャクソンによるものが公開。
こちらはオリジナルと同様1930年代が舞台であり、一部変更点はあるがかなり忠実なリメイクになっている。
コング、恐竜と言った髑髏島の生物やニューヨークの街並みに緻密なCGが使われており、
とくにコングはよりゴリラらしい生物感や躍動感、表情の豊かさなどがよく表現されている。
髑髏島において恐竜・
バスタトサウルス (見た目はティラノサウルスに似ているが全く別物の架空の恐竜)との戦闘シーンは圧巻の一言。
また、オリジナルで撮影されたが没になったという、曰く付きのこんなシーンもCGのおかげで見事(?)日の目を見た。
ヒロインとコングが心を通わせる様子もより顕著に表れており(恐竜との戦いにおいて彼女を庇うようにしているなど)、
前2作のいいとこどりをしたような作品であると言える。
高い評価に反して興行的にはやや期待外れ(特に日本)に終わったものの、こちらも概ね成功を収めている。
この作品におけるコングは『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムなどで知られるアンディ・サーキス氏がモーションアクターを務めているのだが、
氏は奇しくもこの9年後の2014年、『GODZILLA』においてゴジラのモーションも担当しており、
日米を代表する二大怪獣を両方とも演じた映画史上2人目の人物となった(一人目は後述の中島春雄氏)。
また、日本国内においては東宝が権利を得たことで『キングコング対ゴジラ』と『キングコングの逆襲』の2作が製作された。
特に前者はゴジラシリーズ三作目にして、コングとゴジラというのはまさに日米を代表する怪獣同士の
夢の対決 、なんとも贅沢である。
『対ゴジラ』ではゴジラにあわせるため50mという巨大怪獣になっており、
生息地もドクロ島ではなくファロ島という島で、原住民からは
魔神として恐れられている という設定。
初戦ではゴジラの放射熱線に恐れをなして退散するが再戦時は100万ボルトの電流を受けて
帯電体質 になっていたため、
ゴジラと互角の戦いを繰り広げた(後の作品におけるゴジラの体内放射はこの時の経験が元で編み出されたとする資料もあり)。
『逆襲』でも同じ着ぐるみを使用しているものの、こちらは別の個体で身長も20mと小さめ。
ヒロインに従順な態度を示したり、敵としてモンド島の恐竜「
ゴロザウルス 」や
悪の科学者
ドクター・フー (演:
天本英世 )が作った「
メカニコング 」が登場するなど“正義の味方”として描かれている。
コングとゴロザウルスの戦いや、最終決戦で東京タワーによじ登るなどオリジナルのコングを強く意識した場面が多い。
この時コングを演じたのは昭和シリーズでゴジラを演じていた中島春雄氏。ゴジラとコング両方を演じた数少ない人物の元祖である。
後に『行け!グリーンマン』にも登場。この時には権利が切れていたため「ゴリラ」 名義で出演している(着ぐるみは同じ)。
なお、東宝作品のコングの容姿は「原典とは違う顔にして欲しい」という申し出があった故に、
ゴリラというよりは日本の猿のようにアレンジされているのだが、本国のファンからはあまりいい評価を得ていない。
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『モンスターバース』シリーズにおけるコング
『キングコング 髑髏島の巨神』(2017年)
体長:31.6m
体重:158t
頭長:5.7m
手の平:4.8m
足の裏:6.7m
太ももの円周:10.9m
歯の数:32
犬歯の長さ:1.3m
(『キングコング 髑髏島の巨神』パンフレットより引用)
2010年代から展開されたハリウッドの
レジェンダリー ・
ピクチャーズ による怪獣映画シリーズとして、
『モンスターバース』が2014年の『GODZILLA ゴジラ』より発足。
コングもその中に組み込まれることが発表され、2017年に主演作となる『キングコング 髑髏島の巨神』が公開された。
つまり、
ゴジラとコングが同じ作品世界に存在しているシリーズなのだ。
未知の孤島・髑髏島に迷い込んだ主人公達が、コングを筆頭とした巨大生物達の洗礼を受けるというオリジナルの流れは概ね汲んでいるものの、
それ以外の設定はほぼ一新されており、また過去作との繋がりも無い完全な別世界の映画である。
本作のコングは身長31.6mに設定されており、『キングコング対ゴジラ』を除けばこの時点では歴代で最も大きいコングであった。
見た目は直立二足歩行であり、ゴリラというより猿人の類に近い。
島を荒らしたり、危害を加える者に対しては一切の容赦をしないが、敵意さえ向けなければむしろ慈悲深い性格であり、
島の原住民であるイーウィス族からは自分達を守ってくれる守護神として敬われている。
島の外部からやってきた主人公一行に対しても一人一人を明確に識別している節があり、
無害な島の生物を助けようとした者や、島の環境に害を及ぼさないと判断した者なら危機から救うといった行動も見せている。
島の地底から現れた
巨大爬虫類 との戦闘時には、大木や廃船の舵などその場にあるものを武器として使用するという、
今までのコングにはない戦い方もしており、知能の高さが窺える。
『ゴジラvsコング』(2021年)
種別:タイタヌス・コング
身長:337フィート(約103m)
習性:人間の擁護者
活動域:髑髏島
攻撃法:クェークスラム、フィンブレイカー、空中戦斧
パンチの威力:最大マグニチュード4.2相当
骨の引張強度:2,800メガパスカル
声の大きさ:最大170デシベル
歯の長さ(根本から先まで):2.5~4フィート(約0.8~1.2m)
歯の数:32本
腕の最高スイング速度:時速62マイル(時速約100km)
最高二足歩行速度:時速78マイル(時速約126km)
最高四足歩行速度:時速104マイル(時速約167km)
足の一番幅広い部分の合計:55フィート(約17m)
好きな食べ物:葉、竹、大ダコ
(『ゴジラvsコング』パンフレットより引用)
『モンスターバース』4作目。ファンの期待に応えるかのように、実におよそ60年の時を経てゴジラとの再対決となった。
モナークが島内に設置した第236前哨基地にて収容・管理下に置かれていたものの、100m級にまで成長した巨体故に島での生活が不可能になり
(小説によれば前作にあたる『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の終了後、
怪獣カマソッソがギドラの置き土産の嵐を操作して島ごとコングを攻撃したため生態系が大きく狂ったのも生活困難になった原因らしい)、
加えてゴジラが暴れる原因究明のために、モナークとエイペックス・サイバネティクス社の手引きにより、
居住場所の移転も兼ねて怪獣たちの巣窟である南極の地下空洞の水先案内を求められて島を出る。
海輸の最中にタスマン海でゴジラに襲撃され、飛び道具である放射熱線の有無と地の利の差から劣勢に陥るが、
責任者の判断で輸送艦隊が迎撃を中断し全艦の動力を落とした事と、コング自身が戦闘力を喪失した事でゴジラは撤収。
これを受けて海上輸送は困難と判断され、ヘリで釣り下げられて南極の地底空洞入口まで空輸される
(初戦の敗北や空輸による移転など『キングコング対ゴジラ』のオマージュが見られる)。
帰巣本能に導かれて辿り着いた地底空洞中心において、太古の先祖が築き上げた宮殿と、
祖先が倒したゴジラの同族の遺骨から作った斧と玉座型の巨岩を発見するが、
コングの存在を感知したゴジラが地上から地底空洞まで貫通させる特大の放射熱線を放ち、
それで生まれた穴を登って地上へと舞い戻って再度ゴジラに相対し、(視聴者視点で約半世紀ぶりの)「怪獣の王」の称号を賭けた一騎打ちに応じた。
なお地底空洞内は重力が逆転しているという設定であり、穴を通してゴジラとコングがお互いにお互いを見下ろす という印象的なシーンが存在する。
再び地上でゴジラと相対したコングは、苦戦しながらもコングアックスにより一度はゴジラをダウンさせることに成功する。
だが、体勢を立て直したゴジラの想像を絶する猛攻には対応しきれずついに力尽き、
結果としては敗北を喫することとなった。
しかしその後、ゴジラが
さらなる敵対者 に苦戦する中人類の手によって復活し、ゴジラの救援に入ると共同戦線を組んで撃破に成功。
戦いが終わった2体は再度にらみ合うが、コングアックスを手放すコングを見てその意図を汲んだゴジラは海へと去り、コングはその背中を見送るのだった。
ちなみに、髑髏島にゴジラの壁画があったのは太古にコングの祖先とゴジラの祖先がここで争ったしたためらしい。
かつてコング達の祖先は地下空洞にて頂点に立っていたゴジラの祖先に挑んで縄張り争いに発展したものの、
最終的にゴジラ達に加えて加勢したモスラに敗れて流刑同然に追いやられたのが髑髏島だったという。
また、本作で登場したコングアックスとも称される斧はその戦いで仕留めたゴジラで作った「戦利品」で、
G細胞による骨組織を素材にしているため非常に頑丈なだけでなく、
放射性物質をエネルギー源とするゴジラの体質故か、放射熱線のエネルギーを吸収する性質を持ち、
そのエネルギーを纏わせて刃の威力を大幅に高める機能を備えている。
『ゴジラxコング 新たなる帝国』(2024年)
前作を以て完結となるはずだったモンスター・バースシリーズだったが、ヒットを記録したため制作された続編作。
ゴジラとの激闘から数年が過ぎ、髑髏島とは比べ物にならない広さの地下空洞「ホロウ・アース」を新たな住処として悠々自適に生きていたが、
その一方で自分が種族最後の生き残りであるということに孤独感を募らせてもいた。
ある時地下から発せられた信号を察知し、更に自分が狩場として使っている土地が見知らぬ場所への入り口だったことを知る。
さらに、目の前に現れたのは、今まで自分を残して滅んだと思われていた巨大類人猿型タイタン「グレイト・エイプ」の集団であった。
しかし仲間のはずの彼らは突然コングに襲い掛かり、これを撃退したコングは集団の1人でまだ幼体の「スーコ」を案内役として彼らの拠点へと向かう。
やがてたどり着いた地下空洞のマグマ地帯ではさらに多くのグレイト・エイプ達が存在していた。
…しかし彼らは赤毛の王「スカーキング」の暴力と恐怖による支配に怯えており、その邪知暴虐ぶりに激怒したコングは戦いを挑む。
スカーキングの身軽さと鞭状の武器に苦戦しつつもその怪力で一度は地に伏せさせるコングだったが、
スカーキングが密かに従えていた伝説のタイタン「
シーモ 」の冷凍攻撃に耐えきれず重度の凍傷を負わされてしまう。
スーコの手引きでどうにか逃げおおせたコングは、人類たちの手で新たな武器
「B.E.A.S.T. GLOVE ( ビーストグローブ ) 」 を授かるが、
彼だけでは地上を支配する野望を持つスカーキングや従えているシーモには対抗しきれない…そこでゴジラに協力を要請することに。
そしてトラブルに見舞われながらも、復活した
モスラ の仲介もあってなんとか協力関係を結ぶことに成功し、スカーキング達との決戦に臨むのであった。
ゲームにおけるキングコング
ゲームにおいては、コナミから発売されたファミコンゲーム『キングコング2 怒りのメガトンパンチ』の知名度が高い。
囚われのレディコングを救い出す為、ビルや軍隊、
何故か立ち塞がるモンスター共 を野生のパワーでなぎ倒して突き進むという、
非常にシンプルかつ豪快さと爽快感を全面に押し出したトップビューのアクションゲームで、
BGM も今なお名曲と数えられる物が多く存在する。
なお、タイトルに「2」とあるが、これは前述の映画『キングコング2』(1976年版の続編)のゲーム化という意味であり、
ゲーム作品として二作目という意味ではない 。下記のMSX2版についても同様。
ある意味、原作に存在しない続編という同メーカーの『グーニーズ2』とは逆のパターンである
『キングコング2』劇中のキーアイテムである「人工心臓」も、ライフの上限を上げるアイテムとして登場している。
このコングは『コナミワイワイワールド』にもプレイヤーキャラの一人として出演。
他のキャラクターより一回り体格が大きく攻撃力が高いキャラになっており、
シモン 、
ゴエモン 、
月風魔 など並み居るコナミのヒーロー達の中でも、
満を持して終盤に加入する強豪キャラ という優遇されたポジション。
『怒りのメガトンパンチ』をプレイしていない子供にも、その勇姿とBGMは強く印象に残った。
残念ながら版権の都合のため、携帯アプリ移植版では『けっきょく南極大冒険』の
ペン太 に差し替えられており、
コング並の体格に無理矢理当てはめられたペン太は
異様にでかいペンギンと化してしまった 。
また、MSX2では同じくコナミから『キングコング2 蘇る伝説』が発売されている。
こちらは映画『キングコング2』のストーリーのうち、コングを復活させるまでの部分をゲーム化した作品で、プレイヤーはミッチェルという人間。
コングが操作キャラでは無いのでファミコン版『怒りのメガトンパンチ』ほどの知名度は無いものの、隠れた名作・名曲を持つゲームとして挙げるファンも多い。
コナミMSXに外れ無し
一部例外あり である。
ちなみに、
アクセル・ホーク のテーマ曲の曲名が「キンクコンク」と、明らかにモチーフにしていることが分かる。
MUGENにおけるキングコング
特撮系の怪獣やヒーローを多く製作しているmuu氏によるものが存在。
後に、なだげつ氏によるmuu氏製の調整版、
2022年にカーベィ氏によるmuu氏製の改変版としての初代コングやGesura505氏のスプライトを使用した東宝版コングも公開されている。
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muu氏製作 2005年版
2005年のリメイク版を基にしたGBAのゲーム『Kong: The 8th wonder of the world(日本では未発売)』のスプライトを使用してmuu氏が製作したもの。
パンチや岩投げや地震といったパワフルな技を使うが、中には
どこぞのゴリラ が使うものとそっくりの技 もある。
まあ同じゴリラだししょうがない
ゴリラらしく攻撃力・防御力共に高く、
飛び道具 の岩投げや地震のおかげで遠距離戦も弱くはない。
腕を振り回しながら突進する技とローリングアタックは、技中完全無敵な上に前者は
硬直 が無い。
ローリングアタックは地上と空中で軌道や速度が異なり、地上版は斜め上に突進するので対空に使える。
というか、
人操作 なら「ジャンプしてすぐにローリングアタック」を繰り返すだけで大抵のキャラを容易に倒せてしまう。
また、
ゲージ が最大になると攻撃力が1.5倍となり、元々高めの火力がさらに強化される。
超必殺技 の「Primal rage」はドラミングして周囲を衝撃波で攻撃する技で、
ゲージがMAXでないと使えず、使用後は全ゲージを消費するので攻撃力が元に戻ってしまう。
また、範囲は横には広いが縦にはあまり大きくなく、相手が空中にいる時などは上手く当たらないこともある。
その代わり威力が高く、全段ヒットした時のダメージは破格のものである。
AI もデフォルトで搭載されており、性能的には一般的な格ゲーキャラと比べると強すぎる部分も多いが、
画面内をかなりパワフルに動き回ってくれるので見栄えがする。実際
立ち回り も中々良い。
+
大会ネタバレ
そんな中、高火力通常攻撃と超火力ドラミングを駆使し、
最終的にキングコングがゴリラゾーンを勝ち抜いて
名実共にキングコング となった。
しかし、その後
奇しくもまたゴリラと密接な関わりを持つ 子供悟飯 と対決し、接戦の末敗退した。
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なだげつ氏製作 2005年版
なだげつ氏がmuu氏製作版を対一般キャラ戦向けに調整したもの。
無限ろだのup1795で公開されていたが、現在は同所の閉鎖により入手不可能。
技の構成や動作はmuu氏製作版と同じだが、
エフェクト や
効果音 が変更されている他、
一部の技使用中の食らい
判定 の拡大、技の威力の低下などの調整が施されている。
また、ゲージMAX時の攻撃力上昇値が1.3倍とやや控えめになり、ライフや防御力も一般的な値となった。
AIもデフォルトで搭載済み。
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カーベィ氏製作 初代コング
muu氏製のキングコングのスプライトを改変して初代コングにしたもの。
技構成やモーションはmuu氏版とほぼ同じだが、威力の低下やモーションに隙が生まれているなど一般キャラ寄りの調整がなされている。
defファイルの登録名を変えることで、改変元の2005年版の姿や、『コングの復讐』に登場したコングの息子(キコ)を使用することも可能。
AI もデフォルトで搭載されている。
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カーベィ氏製作 東宝版コング
『キングコング対ゴジラ』版のキングコング。
Gesura505氏によって描かれたスプライトを使用している模様。
技構成やモーションは他のコングとは異なり独自のものとなっており、常に二足歩行を行うなど差別化されている。
技も劇中で使用したものを中心に構成されており、長い腕を使ったパンチやジャイアントスイング、
劇中そのままの動きで巨大な岩を相手にぶつける技が搭載されている。
超必殺技はいずれも1ゲージ技で相手に電流を流し込む「放電」、相手に体当たりする「突撃」、一定時間自身の攻撃力を上昇させる「帯電」の三つ。
AI もデフォルトで搭載されている。
またこのキャラをベースにして『ロボット・モンスター』の
ローマン や『ウルトラQ』に登場する
ゴロー も作られている。
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カーベィ氏製作 逆襲版コング
『キングコングの逆襲』版のキングコング。
こちらもGesura505氏によって描かれたスプライトを使用している模様。
また、defファイルの登録名を変えることで『グリーンマン』に登場したゴリラも使用可能となる。
必殺技は必殺パンチや飛び込み、岩投げ、ヒップアタックが搭載されている。
超必殺技はいずれも1ゲージ技で「顎裂き」「突撃」「エレメントX」の三つ。
AI もデフォルトで搭載されている。
上記の他にも、ますけんぷくん氏の
ゴリラ の改変で『キングコング2 怒りのメガトンパンチ』に登場するキングコングが、
Borewood氏によりパッチ形式で公開されている。
出場大会
更新停止中
削除済み
最終更新:2025年04月20日 09:25