カン・フューリー


2015年に公開されたスウェーデンの短編アクション映画『KUNG FURY』の主人公。
演者は同作の監督も務めたデヴィッド・サンドバーグ氏。

治安の悪化が止まらない1985年のマイアミで活躍する、孤高の警官にしてカンフーマスター。
元は普通の警官であり、彼のパートナーであった先輩警官と共に謎の赤い忍者を追っていた所、その警官が騙し討ちによって惨殺されてしまう。
怒り狂い忍者を撃とうとした所を突如落雷に打たれた挙句、同時にコブラに咬まれて気絶。
その一瞬の間に少林寺で修業する夢を見た事で「選ばれし者」へと覚醒を果たし、襲い掛かってきた忍者を圧倒的な力で打ち倒す。
そして、忍装束の切れ端を鉢巻にして「カン・フューリー」と名乗り、正義のために戦う事を決意するのだった。

その後、マイアミ内のゲームセンターでゲーム筐体がロボット化して大勢の市民を惨殺する事件が発生。
激闘の末にそれを打ち倒すも、街に多大な被害を出したことで警察署長からの大目玉を喰らう。
新たな相棒としてトリケラトプスの頭部を持つ男トライセラコップと組む事を提案されるが、かつての苦い過去からそれを拒絶し辞職を決意。
そんな中、署長を含む多数の警官達が電話越しに撃ち込まれた銃弾で殺害されるという大惨事が起きてしまう。
警察署きっての凄腕ハッカー・ハッカーマンの協力により、犯人が現代にタイムスリップしたナチスの独裁者アドルフ・ヒトラーである事、
その目的が“選ばれし者”たる自分を始末しその座を奪う事であると突き止めたフューリ―は、
ヒトラーの息の根を止めるべく、ハッカーマンの時空ハッキングによるタイムスリップで1940年代のドイツへと向かうのだった……。

……ここまで読んで頂ければお分かりかと思われるが、この『KUNG FURY』という作品、清々しいまでのバカ映画(褒め言葉)である。
1980年代アメリカン・カルチャーへの偏執的愛情が惜しげもなく込められた本作は、予告編が公開されるや否やネット上でカルト的な人気を獲得。
クラウドファンディングには最低目標額の20万ドルを大きく上回る63万ドルが集まり、見事完成まで漕ぎ着けた。
本編公開後も反応は上々で、2019年には続編となる長編映画も制作された。金銭トラブルで2025年現在も未だに公開延期してるけど

ゲーム作品『Kung Fury: Street Rage』も発売されており、こちらもまた80年代のゲームのイメージで制作されている。


MUGENにおけるカン・フューリー

tem(A)氏による、オリジナルの3Dモデルを用いたMUGEN1.0以降専用キャラが存在。
MKキャラが多数登場するコンプゲー『Mortal Kombat Project』用に作られたキャラであり、
技やFATALITYの演出も原作から持ってきたものが多く、非常に完成度が高い。
紹介動画(公開先へのリンク有り)

出場大会

  • 「[大会] [カン・フューリー]」をタグに含むページは1つもありません。


最終更新:2025年07月07日 16:19
添付ファイル