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ウルトラマンテオ


円谷プロの特撮作品『ウルトラマンテオ』に登場するウルトラマン。
正体不明の「敵」の襲撃で故郷である惑星H12を滅ぼされて難民となった異星人で、
放浪の末に辿り着いた地球で「光石イブキ」(演:岩崎碧)の名で地球人として生活しているが、
かつて故郷を襲撃してきた怪獣ヴィアロガが地球に来襲したのを機に、
「テオクリスター」を用いてウルトラマンの姿に変身して戦うようになる。
惑星H12の住人達は、危機が迫るとそれぞれが持つクリスタルの力で光の巨人に変身する力を持っており、
H12に危機が迫った時も無数の巨人達が立ち向かったのだが、それでもH12は粉々になり滅んでいる。
無数のヴィアロガを率いて、巨人達の星H12を滅ぼした敵とは一体何者なのかも、物語の大きな謎とされている。

特筆すべき点として、ウルトラシリーズで初の純然たる非戦闘員の主役ウルトラマンである事が挙げられる。
ブルー族(青トラマン)は研究者などの特殊職向きで戦闘には向かない者が多いという設定自体は『メビウス』の頃から存在したが、
元々戦闘要員ではなかったものの、戦いの基本は会得していたウルトラセブンやウルトラマンレオやウルトラマンヒカリなどと異なり、
M78星雲人とたまたま酷似し、潜在的に一定程度の戦闘力が備えられている種族であっただけで、戦闘経験皆無な、
従来の作品であれば一般市民のモブとして暮らしていた者が、戦いを余儀なくされる境遇に置かれたのが、このテオである。
故に、当初は戦闘時にもおぼつかないファイティングポーズを取っていた他、戦い方もとにかくがむしゃらで洗練されていないものであった。
何より、テオは元々争いを好まない優しい性格であり、故郷を滅ぼされたトラウマからどうしようもない相手には倒すのも辞さないが、
明確に他者へ危害を加えようとしている怪獣でなければ無暗に傷つけようとせず様子をうかがったり足止めを優先する戦い方をしていた。
そのため、戦闘兵器らしいヴィアロガ、捕食という生理現象のために戦いを余儀なくされたソデラは倒した一方、
前半では害意の無い、あるいは不可抗力で交戦を余儀なくされた怪獣が多く登場し、着実に戦闘経験を重ねたものの、
それ以外は殺生する事は少なく『コスモス』や『X』で描いてきたような怪獣との共存を主軸にした物語構成になっていた。
それは裏を返せば、流されるままとにかく目の前の危機を取り除くこと「だけ」に精一杯だったとも言えた。

しかし、1クール目の終盤、確たる知性と害意を以て活動する怪獣バデロバの来襲と、
それを追ってやって来たウルトラマンゼロとの出会いで、テオは舞台の地球で出会った怪獣プッチーが、
M78ワールドで宇宙最強の生物兵器と称される「ピグテラス」であったことを知る。
ピグテラスは普段は温厚だが他者と感情を呼応して強大な力を発揮する性質を持ち、
それ故に悪意を持つ人物が感情を呼応するような事態になれば、強大な戦力として利用されてしまい、
現在では存在そのものが争いの種として狙われ、幾度となく数多の侵略宇宙人達に乱獲された結果、
個体数を激減されてしまった種であったのだ。
なぜピグテラスがこの地球に遭難したのかはテオは知らず、ゼロも把握していなかったが、
明らかな人工物である小型宇宙ポッドに乗ってきたらしいことと、ピグテラスの境遇からして偶然遭難したとは考え辛く、
「持ち主」がいるならまず真っ当ではない上に必ず取り戻しに来ること、そうでなくても兵器として欲する別の侵略者が狙うこと、
「ピグテラスを保有する者は争いから逃れられない」という厳しい現実をゼロから突き付けられた。
現にバデロバはピグテラスもといプッチー目当てで襲来した怪獣で、執拗に狙ってきた。
それも重大な事案だが、同時にゼロは地球人が未知の巨人に頼る中で、自らの力で戦うことを忘れていく状況になるリスクを語り、
それでも戦い続ける覚悟があるのかをテオに問う。
それは元一般人であったテオにはとても一朝一夕で答えを出せない重い問いではあったが、一方で避けようが無い事実でもあった。
悩むテオだったが、地球で交流を持った天文研究会のメンバー達に思いを聞き、「守ることが戦うこと」だと改めて自覚し、
12話目にして震えながらも初めて変身ポーズを披露。ゼロの助力と実戦形式の指導を経ながらも果敢に立ち向かった末にバデロバを打倒。
決着後、ゼロから戦っていく覚悟は出来たのか問われた際は、「貴方の言う覚悟は俺には無いのかもしれない」と前置きした上で、
大切な人を守りたい、大切な仲間や「故郷」を失いたくないという決意を述べ、ゼロからその想いを認められるのと同時に、
答えを見つけた後での再会を約束して別れた。
この第12話を以て、テオは「流されるまま戦いを余儀なくされた一般人」から、自らの意志で「戦士」の道を歩むことになったのである。

+ ちょっと無粋な余談
「ウルトラマンシリーズ60周年記念作品」と銘打たれている本作では、このように1クール目はテオが戦士に到るまでの前振りになっており、
ニュージェネ以降の作品としては久々に本編と特撮でそれぞれ個別にメイン監督が立てられて制作が進められ、
大学生である主人公含む5人とプッチーを軸に物語の進む大学生の青春ドラマ風、強いて言うなら『生物彗星WoO』が一番近い、
端的に言うならば「怪獣やウルトラマンがいる世界観の青春ドラマ」のような、歴代で見ても本作独自の空気感を持つ。
また、本作は平成ライダーなどで見られる二話完結もしくは連続ドラマ的なストーリーで進むのも特徴であり、
これもウルトラシリーズ全体で見ても(強いて言うなら異端作品である)『ネクサス』に近い珍しいものとなっている。

よって、各キャラクターが丁寧に掘り下げられているのだが、実は『テオ』放映前に円谷の内部事情でネガティブな報道があり、
円谷からの発表が無いのでどこまで報道に信憑性があるのかは定かではないが、一方でニュージェネ以降から見ても作風が大きく変わったことから、
放送自体は予定通り開始できていたため恐らく制作の進行に著しい支障を来すような事態にまでは陥らなかったものの、
それはそれとして内部で何かあったのは少なからず事実ではないかと、ファンを心配させてもいる。

基本色は青だが、胸のテオクリスターに触れながら念じる事で様々な光線技が出せ、技ごとに特定の体色に一時的に変化する。
玩具が作りにくそうな設定だなと思っていたら、案の定基本色以外のフィギュアは現状全然見かけない
確認されているのは、
  • 水色:テオアロー(アタック光線やウルトラショットのような牽制用の光線技)
  • 紫色:テオ光輪(オート追尾機能付きの八つ裂き光輪。風車のようにして攻撃をはね返すシールドにも使える)
  • 白色:テオバリヤー(ヘクス状のバリアを並べる事で広範囲をカバー出来るバリア障壁)
  • 緑色:テオマジカルシャワー(怪獣を拘束し生け捕りに出来る。相手の拘束から逃れる緊急回避に使った事も)
  • 黄色:テオシウム光線(スペシウム光線タイプの必殺光線)
など。フォームチェンジというには洗練されていない印象を受けるあたりも戦い慣れて無さを感じる。
その後、ウルトラマンゼロの技を見様見真似で修得し幾つかの技を編み出すも、一貫して赤色だけは登場しておらず
(一番赤っぽくなった「ビッグバンテオナックル」でもせいぜいオレンジ色である)、今後の成長が期待される。

テオシウム光線は本来は右腕を手前側にL字状に組むアグルストリームの様な技だったらしいのだが、
初使用時に右手だけで光線を発射しようとして反動を抑えきれなかったため慌てて左手で後ろから抑えて、
お馴染みの十字の構えを裏返しにしたような形になった経緯を持つ。この辺も戦闘経験の無さを感じる話である。
第12話からはゼロを見本に構えを十字から両手でL字にした強化技「ワイドテオショット」に覚醒した。
「ビッグバンテオナックル」は、キッズ達への配慮か真似が難しいアッパー系だったゼスティウムアッパーやドルネイドブレイカーと異なり、
ニュージェネでは割と珍しいストレートのパンチ系必殺技だったりする。


MUGENにおけるウルトラマンテオ

虚无氏&椎名梦影-真昼暖光氏の製作したMUGEN1.1専用キャラが公開中。
カンフーマンをベースにしたらしくreadmeや一部ファイル名がそのまんまだがガワ替えではなく性能は別物で、
近接戦ではかち上げてからの空中コンボが得意な他、「テオシウム光線」などの飛び道具も持つ。
また、切り札にゼロやプッチーと共に合体光線を放つ技がある。
AIはデフォルトで搭載済み。
紹介動画(DLリンク有り)

出場大会

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最終更新:2026年10月08日 16:58
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