真八稚女・МИЗУЧИ(みずち)






「神罰です!」

ゲーニッツ超必殺技。漢字で書くと「」。
構えた後に前方に向かって突進し相手を連続で切り裂き、
「そうかつさつ」のモーションで頚動脈あたりを切って血飛沫を上げた後、地面に叩き付けて締める乱舞技
名前が示す通りの「八稚女」の原型で、人間にとっては命を削る禁断の技である。ただし初出は庵が先。

弱と強で突進モーションが異なり、弱版はダッシュと同じモーションで、強版は弧を描くように飛んで突進する。
出掛かりに無敵があり、弱版は弾道の高い飛び道具、強版は地を這う飛び道具をすり抜けることが可能で強力な対空・割り込みとしても使える。

KOF'96』では暗転から発生までが遅いため連続技に組み込むことはできなかったが、「やみどうこく」 同様体力やゲージを無視して出すことができ、
特に強版はガードさせて4F有利だったため、CPUはよく強版をガードさせてから 「やみどうこく」 に連係するという反則的な使い方をしてくる。
家庭用で使用できた時もこの性能は変わらなかったので、コマンドが難しい「やみどうこく」よりも、
牽制・奇襲・切り返しに使えるこの技の方がプレイヤーがゲーニッツを使用する時、非常に重宝したのだった。
'98UM』では強攻撃や「うらなぎ」から繋がるようになり、コンボに組み込めるようになった。
しかし、突進時の当たり判定が調整されて、飛び道具をすり抜けづらくなり、またガード硬直も増えたためぷっぱには不向きになった。
SVC』と『2002』では削除され、新たな乱舞技「ふうじん いぶき」が追加されている。
こちらも出が遅いため連続技に組み込めない代わりに長い無敵があり、強力な割り込みとして使えるようになっているが、
ロックしないため空中の相手にはカス当たりになる。

「よのかぜ」や「やみどうこく」のインパクトには劣るものの、この技で豪快に血飛沫を上げながら切り進む様子が、
ゲーニッツというキャラクターの「残酷」なイメージを決定付けたと言っても良い。
微妙にモーションがダサく、それでいて非常にゲーニッツらしい技である。

MUGENではあの真ん中分けの男も使用するが、その際四神の力を使っており、ゲーニッツとは違うということを思い知らされる。
ちなみにモーションがあまりにもゆっくりなので、「ゆっくり神罰」などとも呼ばれている。


真八稚女・ЖИССОКОКУ(じっそうこく)


ゲーニッツのMAX超必殺技。漢字で書くと「十爪刻」となる。
『'96』『'98UM』『2002UM』ではMAX超必殺技であるが、PS2版『2002』ではMAX2、『SVC』ではEXCEEDだった。

ヒットすると相手をロックし、竜巻を浴びせながら連続で切り裂き、最後は飛び上がって地面に叩き付ける乱舞技
『'96』で超必殺技とMAX超必殺技が区別されているのはこの技のみ。

通常版からの変更点としては、突進モーションが「ひょうが」の弱版・強版モーションに変更され、姿を消している間は完全無敵になるという点で異なる。
また、『SVC』『2002』『2002UM』ではフィニッシュにD投げ「そうかつさつ」の首絞め動作が追加された。
攻撃速度とヒット数が大幅に増しており、通常版と比べて非常に高威力な技となっている。
当然『'96』ではこちらも、特に強版は被ガード有利なので「やみどうこく」で連係可能。

『'96』『'98UM』『SVC』では「みずち」と同じく弱と強で出現位置が変わるが、
コマンドの関係で分けられない場合(『'98UM』の同時押し発動版、『2002』及び『2002UM』)では弱と同じ軌道で固定されている。
ちなみに『SVC』では強版の突進が空中判定のため中段であり、特に密着状況で出すとめくり判定になる。
いずれも発生が遅くコンボには組み込めないが、長い無敵を利用した割り込みや対空が強力無比。
ただし『'96』以外はコマンドが「よのかぜ」とかぶっているため、暴発が起こりやすい。

余談だが、『'96』でのゲーニッツは超必使い放題だが、通常時にパワーMAX状態で「やみどうこく」「みずち」を出すと、
MAX状態は解除されてしまうため、CPU戦では「じっそうこく」を出せる体力時にMAX状態という状況があまり無く、
あったとしても「やみどうこく」の方が使用率が高いため、アーケードではあまりお目にかかれないレア技であった。


最終更新:2018年05月16日 12:34
添付ファイル