ロック系必殺技

始動の技をヒットさせると相手を一定時間固定して攻撃するタイプの必殺技。「ロック技」とも言う。
ロック・ハワードロックマンやロック・リーは勿論、ロックミュージックとも関係ない。
龍虎乱舞に代表される乱舞系の必殺技が判りやすい例。
また、MUGENの場合は投げ技全般もこれに分類され、総称して「ステート奪取技」「ステートを奪う攻撃」などと呼ばれたりもする。

このロック系必殺技、作者によっていくつか種類があり、大まかに別けると
  • ヒットした瞬間に自分・相手を共に固定して攻撃を当てる演出を決める演出型
    例:NAO&M.氏のAKOFレオナのアルティメットストームなど
  • ヒットしたら当たり判定を残しつつ拘束し、次々に技を当てていく連続技型
    例:Tatsu氏のSVCダンの必勝無頼拳など
の2種類が存在する。
ちなみに後者は厳密にはロック系乱舞ではなく突進乱舞技(突進技の延長として技を複数回繰り出す)と呼ばれる部類の技である。

後者は一寸したことでカス当たりになる事が多いため、確実性を取る場合前者のほうが多い。
また、演出型でも自分に喰らい判定が残る・自分と相手の双方に喰らい判定が残る・相手に喰らい判定が残る・演出中に攻撃判定が残ったまま
など、やはり技や作者にとって様々である。
シングルでは相打ちにでもならない限りあまり問題ないのだが、
タッグだと上記の性質によってはダメージが跳ね上がったり演出がズレてしまったりなど色々と妙な現象が起きたり与えたりする。

例をあげると
  • 敵に喰らい判定が残るロック系必殺技を当てた後、演出中に相方が吹き飛ばす技を敵に当てたことでロックが外れて一人乱舞
  • 敵に喰らい判定が残るロック系必殺技を当てた後、演出中に相方が一撃でダウンするが複数回判定が出る必殺技をヒットさせ、結果複数ヒットによる大ダメージを与える
  • 自分に喰らい判定の残るロック系の必殺技を当てた後、敵の相方が演出中に自分を攻撃したため自分の演出は中断されたのに相手は喰らいポーズをとりっぱなし
  • ロック系必殺技の演出中に喰らい状態になった敵の相方を巻き込む
といった物である。
タッグ動画で何か妙な現象が起きた場合、まずこのロック系の必殺技絡みで妙なことになってないか確認してみると良いだろう。

+ 「ステート奪取」とは?
今更言うまでもないことだが、MUGENとは多種多様な格ゲーキャラ非格ゲーキャラオリジナルキャラなどが集う闇鍋時空である。
当然、そこに登場するキャラ達はバラエティ豊かな攻撃方法を持ち、食らった側のリアクションもまた様々。
分かりやすい例ではワイヤーダメージ/壁バウンドやバスケなど……
しかし、ただ普通に攻撃を当てても、相手側、というよりMUGENのキャラは基本的に、そんな珍妙な吹っ飛び方をすることなど想定していない

相手の動きを制御する際に吹っ飛びのベクトルだけでは再現しきれない攻撃の場合、
「攻撃を当てることにより、相手の取る動きを自分で指定する」という方法を採るのである。
投げの他には「食らった相手が壁にぶつかると跳ね返る」ワイヤーダメージだったり、「どんな相手でも追撃が確定する状態に持ち込む超必殺技」なんかがそれ。
これらの技リアクションは「予め攻撃側がステート(=状態)を用意」しておき、「食らった相手をそこに放り込む」ことで再現するようにしており、
そういう状況は「ステート奪取」と呼んでいる。

なお、ステート奪取技にはp2statenoが設定されている事が多いが、
バグ防止の為か、相手がHitOverrideを有効にしているとその技が当たらなくなってしまう。
ところがザンギエフの「スクリューパイルドライバー」のみならず、
MUGENでは禍忌の「ユニバース・ディストーション」や不破刃の「頭突き」など、見た目からは想像できない技がステート奪取技になっているせいで、
これらがスーパーアーマー持ちに無効化されてしまうなんてことも起こりうる。
どうしてもというならTargetStateに変えれば一応アーマー持ちにもヒットさせられるようにはなるが。

またステートが奪われている相手は、大抵の場合喰らい抜け系のシステムや技が使用できなくなることが多いが、まぁこのへんはしょうがない。

最終更新:2013年03月29日 05:01