2004年にタイトーから発売された業務用2D対戦格闘ゲーム。Taito Type Xのローンチタイトル。
後の2010年にレコムよりPS3用移植版が『ダークアウェイク』とタイトル変更の上でDL販売された。
レコムのCEOであるSung su Parkがカオスブレイカーの開発に関わっていたため、移植が実現したと思われる。
なお、『ダークアウェイク』はアーケード版の初期発表時の名称
*1であり、
それに合わせて
ラムダと
サンドラのキャラクターデザインもロケテスト時のものに戻されている
(製品版のコスチュームも使用可能)。
また、2012年よりNESiCAxLiveにて『カオスブレイカー』『ダークアウェイク』共に配信されている。
コピーライトがカオブレはタイトー、ダウェイクがレコムと別々になっている辺りに大人の事情を感じさせる
概要
遥か太古…神々と竜との戦いがあった。
その戦いはすさまじく、空は焦げ、海が沸き立ち、大地を裂いたという。
永遠に続くかと思われた戦いは、竜達が力尽きたことで終結を迎える。
竜の王が、力の源である「真の名」を神々に奪われたのだ。
名を奪われてもなお強い力を持つ竜の王は、「名無き王」として「最果て島」に封印された。
残された竜はこの地を追われ、または死を迎えた。
戦いに疲れた神々は、何処かに去っていった。
いづれ訪れる日のために、「マナ」と「アイテム」を残して…
登場キャラクター
家庭用版『ダークアウェイク』ではボスである3体もプレイアブルになった。
システム
操作は1レバー+4ボタン。3対3のチーム戦でチームはエディット可能。
アイテムとキャラは合わせて4枠までで、アイテムを増やす代わりにチーム人数を減らす事も可能。
人数が減る事による補正が無いため初心者には勧められないが、一人を大幅強化したい場合や実力差がある場合のハンデなどで重宝される。
控えに選んだ仲間には援護役になってもらい、様々な効果のアイテムを使用しての戦いになる。
また、このゲームには物理と魔法の2つの属性があり、それぞれの攻撃力と防御力が各キャラに設定されている。
技によって物理攻撃と魔法攻撃、加えて物理と魔法の両方を反映する攻撃があり、キャラクターとアイテムの選択に大きく関わる。
そして特徴的なシステムが「ソード・インパクト・リアクション」。
これは所謂「相殺」で、このゲームではDボタンのブロウアタック以外のほとんどの攻撃、または前後のダッシュに相殺判定が付いている。
これにより
飛び道具をダッシュで相殺しつつ距離を詰めたり、連続攻撃を相殺しまくって華麗にやり過ごすなど本作独自の立ち回りが展開される。
相殺後は完全に五分というわけでなく、特に必殺技やマナバースト(超必殺技)による相殺では技の硬直がキャンセルされない。
そのため通常技を昇竜で迎撃しようとした場合、相殺してしまうと昇竜を打った対空側が余計なスキを晒してしまう。
そこで対空側は通常技やダッシュで落とそうとしたり、攻め手は相殺されないD攻撃で飛びを通そうとしたり、
それを読んで判定の強い昇竜でやっぱり対空してみたりと、
他ゲーでは見られない独自の読み合いが発生するのがこのシステムの面白い所である。
それ以外はまあまあ普通の2D格闘ゲームといった感じで、
必殺技やマナ・バースト(
超必殺技)の
コマンドも波動拳コマンド、昇龍コマンド、真空波動コマンドなどお馴染みのものが多い。
……あくまでもこの普通は某世紀末ゲーセン基準での普通である。
全キャラが即死連続技持ち(実用的なのは殆どないが)、一部キャラは実戦投入可能な永久持ちという時点で察して頂きたい。
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余談 |
アルカディア等の雑誌や公式サイトに全技表が載らなかったため、インストカードに載っていない技の名称が長らく不明だった。
これらは『ダークアウェイク』の公式サイト及びポーズ画面から全技表が見れるようになって初めて明らかになった。
キャラの ボイスは基本的に英語であるが、 声優は全員日本人である。
スタッフロールで 一条和也、 小野大輔、 風間勇刀、 乃村健次といった名前が確認できるが、具体的に誰を演じたかは書かれていない。
後にレコム社員の発言により オークが小野大輔氏である事は明らかになったが、それ以外は相変わらず不明のままである。
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MUGENにおけるカオスブレイカー
斑鳩氏によりプレイアブルキャラクターが、Werewood氏(現・Borewood氏)によりボスが数体製作されており、いずれも
AI搭載済み。
ボスのマンティコア、ティーラ、名無き王は「ティーラがマンティコア、名無き王を連れて戦う」というアレンジの入ったものと、単体で戦うものが存在する。
動画に出た際もソード・インパクト・リアクション(通称「相殺」)が目を引く。
各種攻撃は勿論、前ダッシュで敵の攻撃を相殺してから反撃する光景はこのゲームならでは。
この他、同じく斑鳩氏により
この人のカオブレ仕様も製作されている。
*1
当時は『
KOF2001』『
KOF2002』にスポンサーとして開発資金を提供したことで有名なイオリスが、最後にフォックスバット社に委託して開発された。
最終更新:2017年09月06日 22:14