ウルトラマンジャスティス


+ 担当声優
龍谷修武
『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』(共に掛け声)
潘めぐみ
『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』以降

円谷プロの特撮作品『ウルトラ』シリーズに登場するウルトラマン。
劇場版『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』が初出で、
『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』では準主役を務める。

「コスモスペース」の「宇宙正義デラシオン」と呼ばれる勢力に所属しているウルトラマン。
出身地は明かされておらず不明だが、ウルトラマンコスモスとは違う星出身らしい。
地球では「ジュリ」という女性のような人間態(演:吹石一恵)を取っていたが、
ウルトラウーマンというわけではなく、性別を超越した存在らしい。無性あるいは両性という事だろうか。
正義に対する真剣な眼差しと、一度決めた事を最後までやり通す強い意志を持つが、
裏を返せば融通が利かないという事でもあり、それが原因でコスモスと対立した事もある。

なお、「当初は後番組あるいはスピンオフの主役という予定で、映画は先行登場のはずだった」という噂があったが、当時のスタッフからは否定されている。

+ 形態一覧
  • スタンダードモード
読んで字の如く通常時の形態。
この状態でもコスモスを上回る格闘能力を持ち、ルナモードのコスモスを完全敗北させてしまった。
(ムサシがウルトラマン同士の戦闘に戸惑って反撃しなかった事も勝因ではある)
必殺技は両腕を前に突き出して放つ「ビクトリューム光線」。

  • クラッシャーモード
真の正義のために戦う事を決めたジャスティスがパワーアップした形態。
格闘能力、光線の威力を始め全ての能力が大幅に強化されている。
必殺技はビクトリューム光線の強化版「ダグリューム光線」と、コスモスとの合体技「クロスパーフェクション」。

  • ウルトラマンレジェンド
コスモスとジャスティスが合体した事で降臨した伝説のウルトラマン。
作中どころか『ウルトラ』シリーズの中でもトップクラスの能力を持っており、最強議論では頻繁に名の上がる存在でもある。
なお、厳密にはコスモスやジャスティスの形態ではなく「二人を依代に別のウルトラマンが降臨する」という奇跡に近い現象だが、
『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』では意図的に合体しているため二人が揃えば再現は可能な模様。

+ 宇宙正義デラシオンとは
宇宙の平和維持を役割とした勢力のトップであり、コスモスペースにおける宇宙警備隊のような存在。
その姿は「インフィニー」という光のエネルギーに包まれており、本体を見た者は誰もいない。
「大いなる者」や「宇宙予言司」とも呼ばれ、「プラディクト」と呼ばれる未来を予測する能力を持つ。
『THE FINAL BATTLE』では「地球が2000年後に宇宙に害をもたらす星になる」という予知が出たとのたまい、
自らの代理人としてウルトラマンジャスティスを地球に派遣し、地球側に地球の全生命のリセットを一方的に宣告し、
更にグローカーとギガエンドラを送り込み、地球側に加勢したコスモスとも対立する事になった。

彼らなりの大義のもとで地球と敵対したのは確かだが、
危険と判断した相手に滅亡を一方的に宣告し、まだ何もしていない地球側の弁明も全く聞かず、
圧倒的な力で抵抗の無意味さを知らしめたうえで殲滅する彼らの行動は、
正義とは名ばかりの手段と目的が逆転した「侵略行為」と呼んで差し支えないものである*1
ウルトラシリーズにおいて悪よりタチが悪いと何度か言及されている「正義の妄信者」の一例と言える。

「正義は一つではない」という思想の下で活動している宇宙警備隊と比較して、酷く独善的に見えるデラシオンだが、
彼らも最初からここまで強硬なやり方をしていたわけではない。
『THE BLUE PLANET』のボスで、地球人類同様に2000年後宇宙に害悪になると予見された「異形生命体サンドロス」に2000年の猶予を与えた結果、
予知通り邪悪な存在となり幾多の惑星を滅ぼしてしまった事例から、ジャスティス含む宇宙正義の勢力はデラシオンの予知に絶対的な確信を持つと同時に、
粛清対象一切の慈悲をかけない方針となったのである。
また、過去の破壊者となる前のサンドロスが地球人のような精神性の持ち主であった事も、強硬な態度に出た理由の一つだった模様。

しかし、最終的にウルトラマンレジェンドの地球側への加勢もあったとはいえ、
武力衝突もやむを得ない状況下においても最後まで対話による解決を模索した地球人類の行動を見た事や、
コスモスとジャスティスの説得によりリセットを撤回し、「猶予」を与えて帰還する道を選択した。

下記の『大いなる陰謀』ではジャスティス自身がデラシオンの意思によって協力すると発言しており、
方法や思想は違えどコスモスなど他のウルトラマン達とは必ずしも敵対する立場ではない事がより明確に描かれている。

ちなみにウルトラマンジード/朝倉リクを演じた濱田龍臣氏は『ウルトラ』シリーズのファンとして知られているが、その中でも特にジャスティスの大ファン。
ジャスティス当人とはあまり関係ないので詳細は割愛するが、数々の暴走愛に溢れた逸話は枚挙に遑がない。
氏がファンである事が知られて以降、公式でのジャスティス関連の露出が増えているのは多分気のせい

+ その他の作品における活躍

『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』

設定が複雑な事、映画のゲストキャラである事などもあって客演に恵まれなかったジャスティスだが、
数多のウルトラマンが共演・共闘するお祭り作品である本作で実に17年ぶりに映像作品に登場した。

コスモスペースにて暗躍していたアブソリュートタルタロスをコスモスと共に追跡していた最中にルーゴサイトと交戦していたウルトラマン80らと合流する。
ルーゴサイト撃破後に奇襲を仕掛けたタルタロスの攻撃を防ぐ形でコスモスと共にレジェンドへと変身し、
防いで散らばった敵の攻撃のエネルギーを吸収して上乗せし、スパークレジェンドを放った。
タルタロスも分が悪いと判断し、すぐさま逃走を選択したが、後のタルタロスの行動が明かされるにつれレジェンドの株が上がることになった。

ちなみに本作のジャスティスを演じる潘めぐみ女史は『ウルトラマンジード』で朝倉リクの相棒であるペガッサ星人ペガを演じていた。
コメントでも「ジャスティスを愛してやまない存在」と濱田龍臣氏を意識したコメントを残している。

『ギャラクシーレスキューフォース ボイスドラマ』

大いなる陰謀一章の後日談となるボイスドラマにも登場。
デラシオンがタルタロスを脅威とみなした事で、ギャラクシーレスキューフォースと連携をとるために使者として訪れるも、
肝心のイザナ女王がおらず、その場で居合わせたソラが物凄く気まずそうにしているのを察して、
「(イザナ女王の帰還を待たずに)今日は帰ろう」と、素では相手を気遣って気を使える人物だという事も判明。
後日訪れた際に、ルーゴサイト戦で共闘したウルトラセブン21と再会し、流れから模擬戦を行うことになって互角の勝負を繰り広げ、
かつ「まだ実力を隠しているんだろう?」「あなたも、ね」と強者の会話っぽい会話をし、リブットと達臣プロを大興奮させていた。

ちなみに本作で共演したソラも潘めぐみ女史が担当している。

『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』

ジュランがアブソリューティアンに襲撃されたことで静観し難いと判断したデラシオンにより派遣され、
危険な任務を任されたユリアン救出隊に同行し、ザ・キングダムに突入。
各自分担してユリアン捜索に移り、自身はゼノンと共に出くわしたタルタロスと交戦した。
タルタロスは倒し切れなかったものの、ユリアン救出までの足止めとしては十分以上に役目を果たし、
さらにタルタロスは少なからぬ消耗状態のまま追撃して連戦せざるを得ず、
ジャスティス達の奮戦はその後の戦いで宇宙警備隊側が優勢になるのに大きく貢献した。
ちなみにジードとは入れ違いになる形で対面は出来なかった。

+ ゲーム作品における活躍
ウルトラマン Fighting Evolution 3』ではプレイアブルキャラとして参戦している。
クラッシャーモードへの変身はもちろん、コスモスとのタッグ戦では合体技のクロスパーフェクションを使用する事も可能。
また、ウルトラモードに「コスモスVSジャスティス」という名称で『THE FINAL BATTLE』を再現したミッションが存在する。


MUGENにおけるウルトラマンジャスティス

BlackCat氏の製作したキャラが公開中。
攻撃や動作は『Fighting Evolution 3』を格ゲー用に再現・調整したような性能となっているが、
コスモスを呼び出して行うコンビネーション技なども搭載されている。
超必殺技は「クロス・パーフェクション」に加えて、ライフが20%以下の時のみ使用可能なウルトラマンレジェンドとなり、
「スパークレジェンド」を放つ即死技がある。
また、2021年10月の更新でクラッシャーモードが実装された。
それに伴いMUGEN1.0以降専用になったため、WinMUGENユーザーは注意。
AIもデフォルトで搭載されている。
旧バージョン
DLは下記の動画から
最新版AI

出場大会

  • 「[大会] [ウルトラマンジャスティス]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
ただ、「地球人は野蛮で非文明的だから先手を打って滅ぼそう」という宇宙人はTV版にも複数登場している上、
彼らが極端に独善的だというわけではなく、むしろ正論だったが一部の善良な人間が試練を乗り越えた事で何とか許されたというように描写されている。
実際、作中では自衛隊に相当する「統合防衛軍」が善良な怪獣宇宙人相手に先制攻撃を繰り返しており、コスモスすら攻撃されそうになった事がある。
しかも、そんな人類がサンドロスにより滅びた遊星ジュランへの植民を開始し始めたタイミングだったため、警戒されても仕方ない状況ではあった。


最終更新:2023年02月12日 23:31