【リュウ】

このページではストリートファイターからのゲストキャラクター、 リュウ を解説する。
【劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス】?のキャラクターは【リュウ(裂空の訪問者 デオキシス)】?を参照。
【F-ZERO ファルコン伝説】のキャラクターは【リュウ スザク】を参照。

プロフィール

リュウ

他言語

Ryu (英語)

別名義

種族

【人間】

性別

職業

格闘家

初登場

ストリートファイター

任天堂初登場

【大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U】

白い道着を着込み、額に巻いた赤いハチマキがトレードマークの格闘家。
師匠である 剛拳 (ゴウケン)の指導の元、【ケン・マスターズ】と共に様々な格闘技のスタイルを身に着け、「真の格闘家」を目指すために世界各地で武者修行に励む。

純粋かつストイックな志を持ち、勝負に勝とうとも鍛錬を怠る事は無い。
性格も礼儀正しく非常に真面目。

ゲーム業界的には格闘ゲームを知る人であれば知らない人は殆どいない大御所。
飛び道具の「波動拳」、対空技の「昇龍拳」の2つは格ゲーにおける基本中の基本として広く知れ渡っており、「波動昇龍」の通称で知られる。これに突進技「竜巻旋風脚」が加わる事で「格ゲー三種の神器」と呼ばれる。
彼をパロディとしたものも大量に存在しており、任天堂作品に限っても【カービィ】のコピー能力のファイター、ポケットモンスターシリーズのはどうだん等、列挙を始めるとキリがない。

作品別

ストリートファイターシリーズ

操作キャラクターの一人。初代『ストリートファイター』から登場し、多くのシリーズタイトルで主人公を務める。
任天堂ハードでは『ストリートファイターⅡ』のスーパーファミコン移植版で初登場。
基本的な技を揃えており扱いやすい性能である事が多い。ただしリーチは短い傾向にある。
前述の「波動拳で飛ばせて昇龍拳で落とす」という基本戦法を得意とする所謂「胴着キャラ」のスタンダードであり、ケンを始め、豪鬼や殺意の波動に目覚めたリュウ等、類似した性能のキャラクターが多数登場する。主人公ではあるが作品によってはそれらのキャラに食われてしまう事もある。

基本的には極端に操作感覚が変わることはないものの、実は無印『Ⅱ』では全体的な攻撃のリーチや判定が妙に弱く、本来はそれを補ってくれるはずの波動拳も発生が遅く全体動作も長いせいで主人公らしからぬ貧弱な性能をしていた。
一応基本的な性能はライバルのケンとほぼ同じなのだが、気絶時に彼だけ被ダメージが2倍になる隠し仕様があるため、ほぼケンの下位互換であり、ザンギエフと並ぶ最弱キャラ扱いされていた。
これは冷遇されていたというわけではなく、主役だからこそ深く作り込んだ結果、細かい判定が定められてしまい、ざっくりとした判定で作られていた他のキャラよりも弱くなってしまったという事情がある。
またケンにコンプレックスを抱かれている作中設定とは裏腹に、前述した初代スト2以外にもケンの方が高性能なパターンも多々ある為、度々「社長の傍らに格闘技やってるライバルに劣るのはどうなんだ」とネタにされることもしばしば。(ケンが社長業一本で格闘技に疎かにしているというわけではなくちゃんと今でも修行をしている他「マスターズ通信空手」なる通信教育で流派を広めたり、ショーンと言う弟子を取ったりと、時系列的にシリーズ後期に当たる作品でも様々な方面から格闘技に意欲的に取り組んでいたりする。)
また「ストリートファイターの基本的な動きを学べる」という意味では初心者向けのキャラクターではあるのだが「勝ち筋が覚えやすいので初心者でも勝ちを狙いやすい」というキャラクターかというとそうでもない。
近年はジャンプやガードをせずとも波動拳を潜り抜けられる「弾抜け」を持つキャラが増えており、不用意に波動拳で牽制しようとすると手痛い反撃を食らうことが多いため、慎重な立ち回りを要求される場面が増えている。
作品ごとのキャラランクはかなりまちまちで、プレイヤー専用の『Ⅰ』ではケンとほぼ同性能で必殺技がどれも高威力、『Ⅱ』シリーズでは(無印を除くと)安定して強キャラ、『Ⅲ』シリーズでは弱くはないものの胴着キャラとしては『2nd』のショーンや豪鬼、『3rd』のケン等の下位互換と見なされがち、『Ⅳ』シリーズでは無印こそ上位層に入ったものの後は一貫して中堅。
特に極端なのは『Ⅴ』で、第1シーズンこそ強キャラだったもののその後大きく弱体化されて何シーズンにも渡って最下層に落ち込んでしまい「リュウの皮を被ったダン」「あれは(リュウ)ではなく(たかし)」などと散々揶揄されていた(後期シーズンでは一応中堅どころまで強化された)。
最新作『6』でも相変わらず弱く、大幅に強化されてなおプロシーンではろくに使われないキャラとなっている。主人公なのにこの扱いの悪さはマリオカートシリーズでのマリオを彷彿とさせるものがある。
逆に強すぎて困るパターンもあり、例えば『ストリートファイターX鉄拳』の初期バージョンでは「大Kからキャンセルできるのにガードさせて有利」という謎技と化した上段足刀蹴りやあまりにもハイリターンすぎる悪名高き昇龍交代などでぶっ壊れの1強キャラとして君臨した。

ストーリー面では「殺意の波動」を巡る話がシリーズ中では幾度となく展開されており、初代ストリートファイターでムエタイの王者サガットとの死闘の中で「格闘家としての死」ではなく「暗殺者としての生」を選んだ末に起死回生の昇竜拳を放って勝利した際「殺意の波動」に目覚めてしまい、以後シャドルーの総帥ベガからは自身の最高の代替ボディとして、同じ殺意の波動の使い手である豪鬼からは死闘の相手として付け狙われるようになる。
リュウ自身はこの殺意の波動を克服しようとしているが、完全に呑まれた場合「殺意の波動に目覚めたリュウ」という凶悪な姿・性格へと変貌してしまう。
長らく殺意の波動との付き合いに悩んでいたリュウだったが、『Ⅳ』で再会した師である剛拳からは殺意の波動とは対極に位置する、全てを無に帰し殺意の波動を封じ込める「無の拳」を目指すよう示唆される。
当初は上手くいかなかったものの『Ⅴ』にて殺意の波動を抑え込むのをやめ、自身の力の一部として受け入れることで無の波動を発現させて克服。
『Ⅲ』の頃には殺意の波動についてはほぼ悩むことなく、真の格闘家への道を追求している。

……一見「3作目でもう悩まなくなったはずなのに5作目でやっと克服?」と思うかもしれないが、ストリートファイターシリーズは 「『初代』→『ZERO』→『Ⅱ』&『EX』→『Ⅳ』→『Ⅴ』→『Ⅲ』」 に無数の外伝作品含む、というゼルダの伝説シリーズばりの複雑な時系列を辿っているため、このような形となる。

それ以外では、『Ⅲ』の新主人公であるアレックスのEDで、元祖主人公として立ちふさがり新旧主人公同士の激闘繰り広げる……と思ったら「まさか一撃も返せないなんて……!」と地に伏せるアレックスを仁王立ちのリュウが見下ろす 完封勝利 というあんまりにもあんまりすぎるシーンが有名。(一応この後「どうしたこれで終わりか?」「フフ…まさか!これからが見せ場だ!」というやり取りに続くのでまだまだ小手調べ的なカットではある)

格闘技に対してあまりにもストイックな姿勢に加えて、作中で全く私生活を明かすことがないせいで 「自分より強い奴を求めてさまよい続ける住所不定無職の主人公」 などとネタにされることがあるが、公式ははっきり否定しており、実際の所はちゃんと定住所もあってオフの日は意外とそれなりの生活を送っているとのこと。
本人曰く 「よく考えてみろ、俺たちストリートファイターは世界中のさまざまな場所で闘っている。その時の飛行機代とかはどうしていると思っているんだ」
「俺は放浪者でもないし、ふつうの生活をしている人間なんだ。自由になる金もそれなりにあるから勘違いしないでくれ!」
とのことで、収入源について明かされることはなかったが、勝手に貧乏呼ばわりされることは結構気にしているようだ。
実際話を聞いていたガイルはずっと彼のことをホームレスだと思い込んでいた様子。
公式でホームレスであることを明言されている格ゲー主人公はこっち(あちらは映画出演や講演会で日銭を稼いでいることも語られているが公式でツケで飲み食いしたり列車に無銭乗車している描写がある)。
その後『6』では扱いには慣れていないもののスマートフォンを所持していることや、ケンの推薦を受けて ブラックカードを持っている ことが明らかになる。

ゲスト出演することが非常に多く、カプコンの代表キャラとして幾多ものゲームにも登場もしている。
その都合上、任天堂とは関係のない作品で他のスマブラ参戦ファイターたちと共演している事もある。
任天堂キャラと関連がある作品では『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』で【クロム】達と共演済み。

ただし「任天堂発売のゲーム」では意外にも【大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U】まで出る事は無かった。

社会現象クラスまでの流行になった『ストリートファイターⅡ』の後には様々なメーカーが対戦格闘ゲームを出すことになるが、データイーストの『ファイターズヒストリー』*1は裁判沙汰になったことがある。
これに関して元カプコンのあきまんこと安田朗はデータを吸い取った疑惑があるとコメントしている。(参考)
また、同じく元カプコンの岡本吉起はライバル会社への牽制やキャラの類似性が原因ではないかとも推測している。(参考)

【大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U】

DLCで追加されたファイターの一人。
『ストリートファイターⅡ』の性能をベースに、『Ⅲ』のブロッキングの効果音や『Ⅳ』のセービングアタックといった他のシリーズの要素も混ぜ込んだ形で設計されている。
元々が格闘ゲーム出身というだけあって、オリジナルの攻撃モーションはほぼ存在せず、技の殆どが原作ゲームのものを再現したものとなっている。
特徴としてコマンド入力で必殺ワザを出せるというものがあり、波動拳・昇龍拳・竜巻旋風脚はコマンド入力で出す事で威力が上がる。
その中でも特にコマンド入力昇龍拳は極めて技性能が高い。
格ゲー出身キャラらしく通常技キャンセルや離し入力に対応しており、コンボ火力は非常に高い。
キャンセルで必殺技を繰り出せるということは、言い換えると弱攻撃が刺されば高い吹っ飛ばし力を持つコマンド昇龍拳に繋げられるということを意味しており、相手からすると 70%程度で弱攻撃喰らうだけで死が見える というすさまじいプレッシャーがかかる。
その一方、代名詞となっている波動拳の使い勝手はお世辞にも良くない。
最後の切りふだは「真・昇龍拳」と「真空波動拳」の2つ。相手との距離によって自動的に使い分ける。
コンボ性能は非常に高い一方、原作以上にめくられやすくコマンド入力が難しい他、空中移動の幅が激しいゲームシステムの違いで使い勝手は原作とだいぶ異なる。
逆転性能は高く良くも悪くもピーキーなキャラクター。
操作難度こそかなり高いものの、同じDLCキャラであるベヨネッタとクラウドには及ばないまでもかなりの強キャラ。

前述した「レバー(スティック)+1ボタンでお手軽に必殺技が出せる一方、ちゃんとコマンド入力で繰り出すとより高性能な必殺技となる」というシステムはリュウのために格闘ゲームの仕様をスマブラに落とし込んだものなのだが、本作以後に発売された一部の2D格闘ゲームでも採用されるようになり一部ユーザーからは「スマブラ方式」などと呼ばれている。
そして本家である『ストリートファイターⅥ』ではこの仕様が「モダンタイプ」として部分的に採用されることとなり、まさかのシステムの逆輸入となった。

【大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL】

隠しファイターとして続投された。デザインは『Ⅴ』に近い強面なものに変更された。
今回はケンもダッシュファイターとして参戦している。
最大の変更点としては格ゲーのように「1対1の状況時では常に相手の方を向く」という独自仕様が追加された。この状態では後方へのダッシュがバックステップになる。
向きによる操作ミスが起きづらくなるというメリットがある一方で、高い性能を誇る(というよりこの仕様だからこそ高性能な)空後を使うのが難しいというデメリットもある。
「波動拳で劣る代わりに昇龍拳で勝る」という特徴を持ったケンが追加されたことで、波動拳の性能が向上した代わりに昇龍拳は弱体化。
当初は前作に比べ、コンボもやりづらく吹っ飛ばし力も低下と大きく弱体化していたのだが、Ver.3.1.0にてあらゆる技に強化が施された結果大分持ち直している。

【ピット】のスマッシュアピールにも対応しており、『VS.シリーズ』シリーズを意識したのか、【自然王ナチュレ】からミュータント、巨大モンスター、スーパーヒーロー、宇宙人、悪魔と手合わせした事が羅列される。
【ロックマン】【パックマン】については言及がない。後者に限っては戦ったパックマンが新デザイン版、かつ『鉄拳』の木人に乗った状態なので触れられないのも仕方ないかもしれない。

能力・武器

  • 波動拳
    手から気を放つ飛び道具。火属性である灼熱波動拳(ファイヤー波動拳)も使う。
    リュウの得意技であり、ケンに比べると無数のバリエーションの技が存在する。
  • 昇龍拳
    拳を突き上げて跳びあがり、アッパーと膝蹴りで攻撃する技。
    本来は「天、即ち神仏に拳を向ける故に、未熟なまま使用すると殺意の波動に取り込まれる」という理由で禁じ手とされていたのだが、当時の未熟なリュウは禁を破ってサガットをこれで撃破した際、殺意の波動に目覚めることになる。
    初代ストリートファイターでは他のゲームにおける「超必殺技」と殆ど同じ扱いであり、コマンドの仕様上発動が非常に難しかったのだが、当たりさえすれば全ての対戦相手を一発で倒せるというすさまじい技であった。禁じ手も納得である。
  • 竜巻旋風脚
    空中で回転しながら回し蹴りを行い前進する技。『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』では場外からの復帰にも使える。
    『Ⅱ'TURBO』以降は空中で「空中竜巻旋風脚」という技を出せるようになり、作品によって水平移動・降下移動のどちらになるかが異なる。『MARVEL VS. CAPCOM 3』などの作品ではコマンドで水平と降下を使い分けられる。
  • 上段足刀蹴り
    上方向に足刀蹴りを繰り出す技。初登場は『Ⅲ』。『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』での横スマッシュ版は原作より打点が低い。…が、それでも一部のしゃがんでいるキャラには当たらない。
  • 真空波動拳
    波動拳の強化技。連続ヒットする。作品によっては大きい波動の塊ではなくビーム砲みたいになっていることも。
  • 真・昇龍拳
    昇龍拳を当て、逆の腕でショートアッパーを放ちそのまま垂直に跳びあがり昇龍拳を放つ技。
    初出は漫画版『ストリートファイターZERO』でリュウが殺意の波動を克服するために編み出した、かつて未熟だった頃に自分が使ってしまったそれとは違う真の龍の拳であり、それをゲームに逆輸入したもの。
    当初のゲーム作品に置いては設定面で深く掘り下げられることもなかったが近年は「殺意の波動の克服」という設定まで漫画版に沿うようになっており『Ⅳ』では「無の波動」を使いこなす師匠の剛拳の必殺技となっている。
    ちなみにモーションの元ネタはリュウの定番コンボである、しゃがみ強パンチで繰り出すアッパーをキャンセルして昇龍拳を放つ通称「アッパー昇龍」を一つの技にまとめたもの。
    『NAMCO x CAPCOM』では「殺意の波動に目覚めてしまったリュウをケンが彼から借りたこの技で正気に戻す」という名場面の直後に、小牟に 「な、なんじゃ、今の技は!?アッパー昇龍拳に見えたが…」 というメタメタな大ボケを噛まして台無しにする場面がある。

おもなセリフ

  • しょうりゅうけん を やぶらぬかぎり おまえに かちめはない!!
    『Ⅱ』の勝利セリフの1つ。この台詞の後にケンが「(昇龍拳には)バリエーションが多い」ことを付け足すこともあった。
  • その間合いじゃ拳半分届かない
    『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズで勝利した時に言うセリフ。

元ネタ推測

  • 西山隆志*2から「隆」を引用した。(参考)

同作品キャラクター

  • 【ケン・マスターズ】
    兄弟弟子であり最大のライバル。元々リュウの2Pキャラクターだった事もあって性能は近い事が多い。
    『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』ではダッシュファイターとして参戦した。
  • 同作品シリーズスピリッツ
  • エドモンド本田
    日本代表の力士。
    水平方向に低空飛行しながら頭突きをぶちかますスーパー頭突き、その巨体で高らかに飛びあがりボディプレスを叩き込むフライングスモウプレス、地面に叩きつけた相手にヒッププレスで追撃する大銀杏投げ等、どこからどう見ても相撲とは関係ない技を使いまくる現役力士。
    番付は大関だが、破天荒すぎる言動が災いして相撲協会から認められないだけで実力は横綱級。
    愛する相撲を「わあるどわいど」にするために世界規模の格闘大会に相撲で殴りこむ。
    初期は豪快な人柄ばかり強調されていたものの、時世の流れか『Ⅳ』では取り組みを放棄して世界格闘大会に参加していたことをマスコミに批判される様が描かれていた。
    隈取をした力士と言うインパクトのある風貌だが、実は任天堂の【Arm Wrestling】?にて【Kabuki】が隈取をした力士として彼よりも前に登場している。ブランカとザンギエフの件を考えるともしかしたらインスパイア元になった可能性はゼロではないのかもしれない。
  • 春麗 (チュンリー)
    中国代表の格闘家。実はインターポールの麻薬捜査官で、シャドルー捜査の任務を行っている。
    格闘ゲーム業界における女性キャラクターの代表とでも言うべき存在。
    「剛脚」と称される強力な蹴りと飛び道具の気功拳や気功掌と言った気功術を駆使して戦う。
    ゲーム性(弾が強いかどうか)そのものに性能が左右されやすいリュウよりも性能は安定していることが多く、ナンバリングでも根強い対戦人気を誇る『Ⅲ』では最強キャラとして君臨している。
    『ZERO』で一度ジャージ風の衣装になったこと以外は一貫して同じデザインをしているのだが、「脚」そのものがチャームポイントになっており、シリーズ初期は「女性ながらに格闘家に相応しいしっかりした足腰」くらいだったのが年々シリーズが進むにつれてより強調されるようになり、近年では脚一本が自分のウェスト並に太い。剛脚呼ばわりも納得である。
    リュウと共にカプコン代表キャラクターとして幾多のゲームに外部出演する事も多い。
    『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』にて任天堂キャラと共闘経験あり。
  • ブランカ
    ブラジル代表の野生児。本名はジミー。幼い頃に航空事故でアマゾンに遭難して育ち、保護色で緑色の肌となり、電気ウナギとの戦いにより放電を習得した。
    「国別代表キャラ」の一人ではあるがブラジルと関係ないどころか人間かどうかすら怪しい容姿の持ち主ではあるものの、見た目とは裏腹に性格は純真。
    あきまんこと安田朗が語るには【プロレス】【ジ・アマゾン】の存在がブランカの技などに反映されているとのこと。
  • ザンギエフ
    ソ連(ロシア)代表のプロレスラー。ラリアットや投げ技を得意とする。必殺技のスクリューパイルドライバーは彼の代名詞ともいえる投げ技で、初代スト2では3発も当てれば大体の対戦相手をKOできる。
    「動きが鈍く的が大きいため立ち回りは弱いが、コマンド投げの威力が非常に高く逆転要素が強い」という投げキャラの開祖ともいえる存在。
    かつては「立ち回りの弱さを投げ技の威力でカバー」というキャラだったのだが、近年は飛び道具対策や打撃技の強化が充実しており「立ち回りが強い上に高威力な投げ技まで持ってる」という強キャラになることが多い。
    悪役では無いのだが何故か一部の作品では悪役サイド扱いされる事がある。素でシャドルーに所属している作品も存在する。
    そのせいか映画シュガーラッシュではゲームの悪役代表キャラとして【クッパ】と共演している。
    ワリオワールドで【ワリオ】が使っているパイルドライバーは完全に彼が使うスクリューパイルドライバーそのものである。
    企画段階での名前は「ウォッカ・ゴバルスキー」だが、これはAC版『スーパーパンチアウト!!』【ウォッカ・ドランケンスキー】?が元ネタと西谷亮は語っている。
  • ガイル
    アメリカ代表の空軍少佐。ベガに殺された友人ナッシュの仇を取るためにシャドルーと戦う。
    遠距離から飛び道具「ソニックブーム」を連打して相手をジャンプさせて対空技「サマーソルトキック」で落とす戦術「待ちガイル」はあまりにも有名。たまにサマーソルトキックに失敗してジャンプKが暴発してしまうパターンもあるのだが、それはそれで対空技として成り立つので問題なかったりする。
    アシストフィギュアでもこの戦法を披露してくれるが、わざわざたまにサマーソルトキックがジャンプKに化けてしまう所まで再現してしまうという徹底ぶり。
    北米では主役級の扱いを受ける事が多く、ハリウッド版実写映画においても主人公だった。
    彼の妻とケンの妻イライザが姉妹なのでケンとは義理の兄弟でもある。
    ゲーム本編では活躍の場こそ多い方ではあるものの、設定面の強さは他のプレイアブルキャラと比較しても飛びぬけて強いわけではないはずなのだが、上記のお手軽戦法の強さや北米での扱い、アシストフィギュア化を受けてか、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』では他の元祖スト2キャラ達の中で数少ない★4スピリッツとなっている。
  • ダルシム
    インド代表の修行僧。ヨガを極めた末に生まれたヨガパワーと火の神アグニへの信仰により、ワープしたり腕を伸ばしたり火を吐いたりできる。
    「全国の子供たちにインド人とヨガの間違ったイメージを植え付けたキャラ」として有名。ゲーム業界広しと言えど「ヨガッ!ヨガッ!」と叫びながら敵をぶん殴る奇天烈なキャラクターは彼くらいのものだろう。
    当たり前だがヨガやインドにワープや火炎という要素はまったくない。
    かなり色物じみたビジュアルだが、性格は至って真面目な人格者。設定面における実力の方も相当なもので、『Ⅴ』では殺意の波動に目覚めかけていたリュウを圧倒したネカリと互角以上に渡り合い撃退するほど。
  • M (マイク)・バイソン
    アメリカ代表のボクサーで、シャドルー四天王の一員。ボクシングのテクニックをほとんど使わない荒々しい力任せの戦い方でチャンピオンまで上り詰めた。
    ベガに対する忠誠心は殆どなく、与えられた金と地位によって四天王の座を務めている。
    金が目当ての俗物というキャラに関しては一貫しているものの、初期は俗物なだけでなく頭が足りないコミカルな悪役だったり、わかりやすい噛ませ犬にさせられたりしていたが『Ⅳ』からは「貫禄のあるチンピラ」というようなキャラクターとなった。
    モチーフはマイク・タイソンだが、見た目だけならまだしも名前もそのまんま過ぎるので、海外では他の四天王と名前を入れ替えて「バルログ」という名前になっている。
    また、国内でも名前の部分が多くの場合「M」と略されたり、そもそも「バイソン」のみにされることも多い。
  • バルログ
    スペイン代表のスペイン流忍術の使い手でシャドルー四天王の一員。両手に付けた手甲鉤を使い。己の美しさを至上の者とするナルシストで、トリッキーな戦術を披露する。
    四天王の中では比較的ベガに忠誠心がある方で、メディアミックス等では敬語で接している。
    美麗な容姿と華麗な足技を持つ春麗をライバル視しており、彼女と戦うことが多い。
    「どこが忍者なんだよ」と突っ込みたくなるビジュアルをしているが、彼自身は意外と忍者へのこだわりは強い方で、いぶきやガイ、是空といった忍者キャラとの勝利台詞では「この国の忍者はこの程度か」と対抗意識を燃やしている。
    バルログとは『指輪物語』の屈強な魔人の名前でもあるため、海外では優雅な彼のイメージに合わないとのことで、他の四天王と名前を入れ替えて女性的な印象の「ベガ」という名前になっている。
  • サガット
    タイ代表のムエタイの使い手。ムエタイの帝王として君臨し、『初代』ではラスボスを務めていた。
    『Ⅱ』ではシャドルー四天王の一員。リュウとの戦いで昇龍拳をモロに喰らったため胸に大きな傷がある。
    当初は自身を帝王の座から引き釣り落としたリュウを激しく憎悪しており、シャドルーに入ったのもリュウと戦うきっかけを与えてくれるメリットを示されたことで、実力を見込んだベガと利害が一致しただけであり、構成員としての活動はほとんどしていない。
    リュウと再び拳を交えるうちに復讐の虚しさ、そして勝ち負けではなく拳で語り合うことそのものの大切さを学び、復讐心のない純粋なライバルとなる。
    『Ⅳ』の時点ではシャドルーを脱退しており、『Ⅴ』では後任の四天王にファンが入っている。
    前述の通り彼に向かって昇龍拳を放ったことでリュウは殺意の波動に目覚めてしまったのだが、『Ⅴ』では激しい修行の中でサガット自身が殺意の波動に目覚めてしまう。
    『初代』においてこの名称のままラスボスとして登場していたため、四天王の中では唯一国内・海外ともに名称が一致するキャラである。
  • ベガ
    秘密結社シャドルーの総帥にして四天王の最後の一人たる謎の男。「サイコパワー」と呼ばれる力を操り、麻薬取引等の悪事を働き世界征服を企む。
    人間を洗脳する事も可能で、ドールズという女性だけの親衛隊まで保有している。
    基本的にはストリートファイターシリーズの大ボスとして認知されており、VSシリーズ等のクロスオーバーやコラボ作品でも悪役として出る事が多い。
    コラボ作品においては戦闘力の高さもさることながら、洗脳能力によって様々な作品のキャラクターを部下にする使い勝手のいいボスキャラとして扱われている。
    『ⅡX』で豪鬼に不意打ちで倒される演出が出てから本編シリーズのみならず外部出演においても「豪鬼のかませ」という不憫なキャラ付けが定着していた。
    『Ⅳ』以降は扱いが改善されて、カリスマ性のある悪の大ボスとして貫禄のあるキャラクターとして扱われるようになり、まぎれもない悪人ではあるもののリュウとはまた違う一人の求道者としての側面が描かれた。
    『CAPCOM VS. SNK』では豪鬼が最上位のレシオ4キャラだったのに対してこちらはレシオ3とあからさまな格下*3扱いを受けていたがスマブラSPにおけるスピリッツは★4のレジェンド級で豪鬼と同格である。
    『Ⅴ』のゼネラルストーリーで多くのファイター達との戦いの末、リュウの波動拳を受けてついに死亡する。
    しかしながら 予想通り 『6』であっさり復活。強力なサイコパワーと力を貪欲に求める性根は相変わらずなものの、記憶を失っており、そのせいかどこか丸くなった印象を受ける。 主な必殺技はサイコパワーを纏ってきりもみ回転しながら突進するサイコクラッシャー/サイコクラッシャーアタックと、前方宙返りして蹴り潰すダブルニープレス 特にニー(膝)要素はない
    海外ではベガ(織姫星)という名前に女性的な印象が強いため悪の首領のイメージにそぐわず、他の四天王と名前を入れ替える形で「M・バイソン」という名前になっている*4
    「M」の部分は基本的に発音せず、これが何を指すのは作品によって安定しない*5
    『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』にて任天堂キャラと交戦経験あり。
  • キャミィ
    赤い帽子に緑のレオタードを着た金髪三つ編みの女性。後のフルネームはキャミィ・ホワイト。
    長らく女性キャラが春麗だけだったストリートファイターシリーズにおいてやっと登場した新規女性キャラであり、えげつない角度のハイレグのピッチピチのレオタードという鮮烈なビジュアルのお陰で春麗にも負けない人気キャラとなった。
    イギリスの特殊部隊「デルタレッド」の隊員だが、実は記憶を失ったシャドルーのベガ親衛隊「ドールズ」の構成員「キラービー」であり、ベガとは深い因縁を持つ。
    ムービーやアートワーク等でたまに他のデルタレッドのメンバーが登場したが、筋骨隆々の男の上官も似たようなピチピチ衣装をまとっていたため、この変態染みた衣装はどうもデルタレッドの隊服のようだ。
  • フェイロン
    香港代表のカンフー使い。アクション映画スターとして人気だが実戦における実力も超一級で、飛天流カンフーという流派の創始者でもある。
    ブルース・リーをモデルにしたキャラクターの一人……なのだが、キャラ設定・顔つき・髪型・筋肉の付き方・独特の奇声・決めポーズ等、モデルにしたというよりは完コピしたレベルでブルース・リーそのまんまである。
  • ディージェイ
    ジャマイカ代表のキックボクサー。「MAXIMUM」と書かれたズボンを穿いた上半身裸の黒人男性。
    世界的なミュージシャンでもあり、戦いの中で自身のリズムを見出す。
    性能としてはガイルに似た溜めキャラ。
    当時は『Ⅱ』シリーズ登場キャラと言うことでプレイアブルキャラとなることも多かった一方、シナリオへの関与はほぼなくビジュアルも地味で「陽気な黒人ミュージシャン」以外に何も語ることないくらい影の薄いキャラクターだったものの、
    『6』で再登場した際には衣装がより派手なアーティスト風に変わり、性能も対応型の待ちキャラから自分から積極的に前に出て崩しにかかるのを得意とする攻めキャラへと変貌し、ビジュアル・性能共に「陽気な黒人ミュージシャン」というキャラクター性をより一層強めた個性的なキャラクターとなっている。
  • サンダー・ホーク
    メキシコ出身のネイティブアメリカン。ノースリーブの青い服を着た頭に羽飾りをつけた男性で、身長230cmの巨漢。
    故郷をベガに滅ぼされ、恋人のジュリアが拉致・洗脳されてシャドルー親衛隊の一員「ユーリ」にされたため、復讐のために戦っている。
    メキシコなのにネイティブアメリカン?と思うかもしれないが、当初はアメリカ出身キャラにで出す予定だったのが「流石にアメリカ出身キャラが多すぎる」という理由でメキシコに変更されたとのこと。
  • 豪鬼 (ゴウキ)
    「拳を極めし者」を自称するシリーズを代表する裏ボスキャラ。
    ラスボスであるベガを試合開始前に不意打ちで瞬殺するという鮮烈なデビューを飾って登場する。
    リュウとケンの師匠である剛拳の実弟で、兄と共に当時の師であった 轟鉄 (ゴウテツ)の下で修行をする同門だったが、強さを求めるあまり殺意の波動に目覚め、轟鉄に命を賭けた「死合い」を挑んで殺害し、失踪。
    時は流れ、再び相見えた剛拳とも死合いを行い殺害した(とされていた)事からリュウと師匠の仇として敵対することになり、リュウに眠る殺意の波動に目を付け、自分と同じ殺意の波動に目覚めた者同士の死闘を心待ちにしている。
    殺意の波動を拒むリュウを「人の域を越えられぬ未熟者」と蔑むが、リュウからは「それは人を超えた強さじゃない。人を捨てた強さだ」と否定されている。
    行為だけ見ればれっきとした殺人者ではあるが、血に飢えた殺戮者と言うわけではなく、命を懸けたギリギリの戦いを望む求道者であり、野望を抱くベガらとは違い、性根が悪人と言うわけではなかったりする。
    戦い以外の面を殆ど明かされない謎のキャラクターだったものの『6』では日頃は野生の獲物を狩ったり採集をしたりという野生動物染みた生活をしており、意外にも釣りが趣味ということが明かされている。
    ちなみに剛拳に関しては実際には数年間単位で仮死状態に陥っていただけで『Ⅳ』にて生還しており、実は仕留め切れていなかったことが判明する。
    『鉄拳7』ではゲストキャラクターとしてメインシナリオに関わっており、かつて三島一美に助けられた際に恩義から「自分が死んだ後に何かがったら平八と一八を始末して欲しい」という約束を結んでいた。
    約束通り平八達の前に姿を現し、両者を圧倒する……が、結局仕留め切れてはない。滅殺って難しい。
    海外だと「ゴウキ」が発音し辛いという理由で名前が異なり、「アクマ」と呼ばれている。
  • ナッシュ
    オレンジのジャケットと緑のズボンを着た金髪の眼鏡の男性。本名はチャーリー・ナッシュ。
    元々日本国外では「チャーリー」という名前であり、後に『Ⅳ』からフルネームが「チャーリー・ナッシュ」という正式設定になった。
    ガイルの親友で彼にソニックブーム等の技を教えた。
    『ZERO』でシャドルーの行方を送っていたが味方の裏切りによって死亡してしまう。
    『Ⅴ』でギルが率いる秘密結社によって回収された遺体を改造され、対ベガ用の改造人間として復活していたことが判明する。
    改造によってエネルギーを吸収する能力を身に着けており、これを使ってベガのサイコパワーを全て吸収して刺し違えようとするが、ベガの持つエネルギーは彼の能力の許容量を超えており、負荷に耐え切れず自爆して死亡する。
    スピリッツのアートワークは『ストリートファイターZERO3』のもの。
  • ダン
    ピンクの道着の茶髪の男性。香港出身の日系人。本名は 火引弾 (ひびき ダン)
    父親の火引強(ゴウ)が決闘の末にサガットに敗れて殺害され、復讐のためにリュウ達よりも先に剛拳に弟子入りして暗殺術を学ぶ。
    しかし復讐心を見抜かれた剛拳により破門にされ、以後は自分の流派であるサイキョー流を立ち上げて改めてサガットへの復讐を狙う……
    ……というシリアスなバックボーンの持ち主に見合わぬほどコミカルなギャグキャラであり、復讐者としての後ろ暗さが全く感じられない前向きな兄貴キャラである。
    また、生き別れの妹の百合子(ゆりこ)が派生作品に登場していたが、彼女も『Ⅴ』から正式にショップ店員として登場している。
    誕生の経緯や動作の元ネタがSNKの『龍虎の拳シリーズ』と密接に関わっている と言わざるを得ない
    格闘家としての資質は決して悪くないのだが我流拳法サイキョー流はその資質を無駄にするスタイルであり、シリーズ通して意図的に弱いキャラとして設定されている。
    リュウの波動拳のような飛び道具「我道拳」を持つが、飛び道具とは名ばかりで全然飛ばず、その他の技もことごとくが低性能。
    スピリッツでもそれが反映されており、全スピリットの中でもパワーが最低値な上に「被ダメージ30%」という個性付き。
    スピリッツのアートワークは『ストリートファイターZERO3』のもの。
  • さくら
    白いセーラー服を着た茶髪で短髪の少女。本名は 春日野 (かすがの)さくら。
    ストリートファイトをするリュウの姿に憧れを抱き、自身も格闘家としての道を歩んでいく。
    春麗やキャミィのように格闘家然とした格闘家が多かった女性キャラの中でも「ブルマを履いたセーラー服の女子高生」という衝撃的なビジュアルは当時物議を醸したが、それが結果的に人気につながり、主人公であるリュウに憧れを抱いていることもあってヒロインポジションを務めることも多い。
    時系列的には初期にあたる『ZERO』で高校生だったため、後のシリーズに出る度に「今お前は何歳なんだよ」と度々ユーザーから突っ込まれていたが『Ⅴ』では無事高校を卒業し、学校教師を目指してバイトで資金を溜めている。
    スピリッツのアートワークは『ストリートファイターZERO3』のもの。
    可憐な女性キャラであるが、スピリッツバトルの相手はごつくて強い憧れのリュウ。
  • (ゲン)
    紫のチャイナ服を着た老齢の男性。中国拳法をベースにした暗殺拳の使い手で、かつて春麗の父親が彼に師事していたことがある。
    堅実な牽制技を得意とする一方奇襲が苦手な「喪流」、ジャンプからの奇襲を得意とするが切り替えしが苦手な「忌流」という全く異なる性能の2種類のモードを使い分けるキャラクターで、操作難度が非常に高い。
    豪鬼のもう一人のライバルと言える存在だが、病で余命いくばくもなくという設定があり 長々と死ぬ死ぬ詐欺を繰り返した後に 『Ⅴ』で激闘の末に豪鬼に殺される。
    設定面では強キャラなのだが前述の使い分けを前提とした仕様もあってキャラ性能はイマイチパッとしないことも多く、作品によっては前述のダンと最下位争いをする事もあるほど。
    さくらの勝利台詞では「どちらか一方の流派に絞った方が強かったんじゃ?」とツッコまれたことも。
    スピリッツのアートワークは『ストリートファイターZERO3』のもの。
  • かりん
    赤いセーラー服を着た金髪縦ロールの少女。本名は 神月 (かんづき)かりん。さくらのライバル。
    神月財閥の若き令嬢で、所謂金持ちお嬢様キャラなのだが、「万事において常に勝利者たるべし」という神月家の家訓からありとあらゆる格闘技に精通している。
    ライオンを眼力で敗北を認めさせたり、宇宙空間から地球を見下ろすことで「蔑みの目」を習得したりと何が何だかよくわからない修行をしている。
    色物じみた設定ながら性能はオーソドックス。
    元々はさくらを主人公にしたコミカライズ作品『さくらがんばる!』のオリジナルキャラクターだったが、あまりにも濃ゆいキャラがスタッフに受けたのか、ゲーム本編に逆輸入された経緯を持つ。
    元の漫画版ではさくら同様白いセーラー服姿だったのだが、ゲームではライバルキャラとして、白い胴着のリュウに対する赤い胴着のケンになぞらえたのか、赤いセーラ―服となった。
    スピリッツのアートワークは『ストリートファイターZERO3』のもの。
    スピリッツバトルの相手は【ルカリオ】。髪型か。
  • コーディー
    囚人服を着た金髪の男性。本名はコーディー・トラバース。
    元々は『ファイナルファイト』シリーズの主人公で攫われた恋人を救い出すため、悪の組織マッドギアに挑む正統派な熱血主人公…だったのだが、他のプレイアブルキャラが半裸で戦うプロレスラー兼市長のマイク・ハガー、赤い忍装束を着てスニーカー履いたやけに派手な忍者のガイなので、今一つ地味なキャラだった。
    その後『ZERO』シリーズでマッドギアを倒した平和になった街に馴染めず喧嘩を繰り返し、暴力沙汰を繰り返すうちに投獄され、恋人にも愛想をつかされたという悲惨な人生を送っていたことが明らかになった。
    旧作主人公の落ちぶれ方としてはあんまりだが、皮肉にも地味な主人公だった彼が急にキャラ立ちしたことで扱いが良くなり『Ⅴ』の頃にはハガーの手によって新しい市長にまで上り詰めていたことが明らかになる。
    スピリッツのアートワークは『ストリートファイターZERO3』のもの。
  • いぶき
    灰色の道着を着た髪を一つ結びにした女性。見習いくのいち。
    忍びの里に生まれ、忍者となるべく修行を重ねているが、本人はかなりの現代っ子で普通の女の子になりたいと願っている……が、やっとの思いで普通の学校に進学したら、進学先のイケメンの先輩に連られて入部したサークルが実践的な忍術研究サークルだったりため、里の頃と生活が大して変わらなかった、など余り報われない。
    『Ⅲ』シリーズ初出キャラの中でもかなり人気が高く『Ⅲ』『Ⅳ』『Ⅴ』のいずれにも出演している数少ないキャラクター。
    『Ⅴ』では忍び装束ではなくセーラー服を着るようになった。
    スピリッツのアートワークは『ストリートファイターⅢ 3rd STRIKE』のもの。
  • ユン & ヤン
    赤いチャイナ服と白いチャイナ服を着た双子の男性。初代の登場人物である(リー)の親戚であるため、苗字はリーとされることがある。
    『Ⅲ』初出のカンフーキャラ。帽子をかぶっているのが兄のユン、尖ったヘアスタイルの弟がヤン。
    当初弟のヤンは同キャラのカラーバリエーション扱いだったが、後に別キャラクターとしてそれぞれ分化(白い服と赤い服ということもあってかかつてのリュウとケンに近いものがある)。
    『Ⅳ』シリーズで「対戦を面白くするためのヒールキャラ」という名目で意図的に強キャラとして性能を盛られて復活するが、あまりにも強すぎて上位プレイヤーの殆どが彼らにキャラ替えする大惨事に陥り、同作のフェイロンの強さも合わさって「スーパーチャイニーズファイターⅣ」などと揶揄された。
    ついでに本来の顔役だったであろうアレックスを差し置いて『Ⅲ』の代表面してることも多かった。
    スピリッツのアートワークは『ストリートファイターⅢ 3rd STRIKE』のもの。
  • ジュリ
    妖艶な雰囲気のテコンドーを使う格闘家の女性。本名は 韓蛛蜊 (ハン・ジュリ)
    性格は極めて残忍で、倒した相手を徹底的にいたぶることを楽しむ危険な快楽主義者。
    両親をシャドルーに殺された恨みからベガに復讐を誓うが、直接倒すのではなくあえて利用した上で力を付けて倒そうとしており、シャドルー傘下の組織に入っている。
    元々は「色々な国の代表キャラがいるのだから韓国を代表するキャラも出してほしい」という韓国人ユーザーの声に応える形で出したキャラクター*6なのだが、「どうせ出すなら韓国人ユーザーが困惑するようなキャラにしてしまおう」というコンセプトにより、尖りに尖ったキャラクターとして完成した。
    『Ⅳ』初登場のキャラの中では間違いなく屈指の人気キャラなのだが、当の韓国人ユーザーからは「キャラ自体は魅力的だけどこれを韓国人代表キャラにするのはちょっと……」という感じらしい。
    『Ⅴ』で続投した際には目に見えて巨乳化した。何があった。
    『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』にて任天堂キャラと交戦経験あり。
    スピリッツのアートワークは『スーパーストリートファイターⅣ』のもの。
  • 殺意の波動に目覚めたリュウ
    『ZERO2』の北米版『Street Fighter ALPHA2』で初登場したキャラクター。
    日本版では『ZERO2 ALPHA』の追加キャラクターとして登場。英語名称は「Evil Ryu」(邪悪なリュウ)。
    もしリュウが「殺意の波動」に目覚めてしまったら…という「if」の姿。
    『新たなる絆』や『V』のゼネラルストーリー等、シナリオ中にリュウが殺意の波動に突き動かされて暴走してこの姿に近い存在になる様は度々描かれているものの、完全に「目覚めた」姿はあくまでもパラレル設定である。 いわゆる「裏キャラ」や「EXキャラ」の先駆者的な存在で、『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』においてはダッシュファイター(モデル替えキャラ)の先祖と言うべき形態。
    力だけでなく精神も殺意の波動に蝕まれており、拳で分かり合い、互いに高みを目指す本来のリュウとかけ離れた、修羅道を突き進むような荒々しい言動となる。
    初出の『ZERO』シリーズでは「黒い胴着を着たやや浅黒い肌のリュウ」というそこまで極端に差異のない風貌で、時折葛藤するリュウ本来の人格が表面化することもあったが、シリーズが進むにつれて全身から赤黒いオーラを発し、赤く輝く眼光が目立つ人外のような風貌に変化し、葛藤する様子もなく殺意の波動に突き動かされる「堕ちた」面が強調されるようになった。
    たまにユーザーから 「本人が良からぬ力に目覚めて変貌するにしてもなんで道着の色まで変わるのか」 とツッコまれることがあるが『NAMCO x CAPCOM』でリュウがこの形態になった際、ケンが 「道着の色が……!」 と反応するシーンがある。いちいち着替えているわけではないらしい。
    性能としてはリュウと豪鬼の中間的な能力になっている事が多く、バランス取りの結果として中途半端になってしまう作品が大半を占める。『Ⅳ』では移動速度上昇や技の強化により大幅なテコ入れが計られ、リュウ・豪鬼との差別化に成功した。
    『V』では殺意の波動を己の力の一部として受け入れることで克服したリュウから、殺意の波動そのものが乖離してリュウを模して実体化した「影ナル者」というキャラクターが登場しており、より通常版リュウとの性能を差別化を進めた殺意の波動に目覚めたリュウの後継キャラとして設計されている。
    『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』ではリュウのカラバリとして近い配色の道着が登場していた(ハチマキの色が違うので厳密には異なる)だけだったが、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のスピリッツイベント「俺より強いやつと大乱闘 ストリートファイター35周年」でスピリッツが登場。★4のアタッカースピリット。Ver.13.0.1で一旦最終更新と告知されていたため、長らく本作で最後に実装されたスピリッツとなっていた。
    スピリッツバトルの相手は黒道着カラーのリュウ。体力制で最後の切りふだを連発してくる難敵。

関連キャラクター

余談

  • 【星のカービィ スーパーデラックス】には、「コマンドバンダナ」という赤いハチマキのお宝が存在する。価格が1990(『ストリートファイターⅡ』のおおよその稼働年数)である点や、「コマンド」という名称から、恐らくリュウのパロディと思われる。

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最終更新:2024年12月21日 17:30
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*1 SFC移植版はSwitch Onlineでプレイ可能

*2 初代『ストリートファイター』スタッフ。現ディンプス社長

*3 一応SNKサイドのギースと対になるキャラだったので悪く扱われていたわけではない

*4 彼の場合は野牛を意味する「バイソン」がサイコクラッシャーの突進のイメージにたまたまかち合った形となる。なお、名前そのものを一新するのではなくバイソン←バルログ←ベガ←バイソン…の名前交換のみに留まったのは、基板のコストの関係で名前表示のグラフィックを弄れずプログラム上のみの小手先で入れ替えることになったのが原因とされている。

*5 マスターバイソンなる如何にも総帥っぽい呼称だったりマイティバイソンなるリングネームのような何かだったりすることもある

*6 ライバル会社のSNKはアジア市場を見据えて早期からテコンドー使いのキム・カッファンを出していた