テリー・ボガード
とは、餓狼伝説シリーズからのゲストキャラクター。
プロフィール
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Terry Bogard (英語)
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テリー
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【人間】
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男
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アメリカ
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22歳(『餓狼伝説2』『餓狼伝説スペシャル』) 23歳(『KOF'94』『餓狼伝説3』) 24歳(『KOF'95』) 25歳(『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』) 35歳(『餓狼 MARK OF THE WOLVES』)
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餓狼伝説 宿命の戦い
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【大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL】
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赤い帽子にまとめた金髪、星の描かれた赤いジャケットが印象的な青年。
養父ジェフ・ボガードをギース・ハワードに殺害されたことから復讐を果たすために格闘の世界に飛び込む。
そんなバックグラウンドを抱えていながらも普段はそんな雰囲気を見せない明るい男である。
『ストリートファイターⅡ』のヒットが巻き起こした格闘ゲームブームの初期に生まれた主人公なのだが、そういったキャラクターの多くが【リュウ】に倣った、如何にも格闘家然としたビジュアルの中で、赤いキャップとジャケット、ブルージーンズにスニーカーという現在でも通用するようなデザインは鮮烈な印象を残し、SNKを代表する主人公となった。
餓狼伝説シリーズが完結してからは以前ほど大きな扱いされなくなったものの、それでも作品への登場数は相変わらず多く、リョウ・サカザキ、草薙京とともにSNKの顔の1人と言えるキャラクターである。
作品別
餓狼伝説シリーズ
第1作から『餓狼 MARK OF WOLVES』まで皆勤賞。
宿敵ギースを始め、裏社会の帝王ヴォルフガング・クラウザー、秦の秘伝書を求める山崎竜二・秦兄弟らを相手に故郷サウスタウンの平和を守るために戦いを繰り広げた。
使用格闘技は師匠ジェフから学んだ喧嘩殺法とマーシャルアーツを組み合わせたもので、そのジェフの師匠であるタン・フー・ルーからも八極正拳を授けられている。
サウスタウンの英雄と言うだけあって作中人気は高いが、ガチなフリーターであり、町の酒場等にはツケが溜まりまくっている。
弟のアンディからは早く定職に就くよう言われているのだが、その訴えも空しく35歳時でも住所不定無職のホームレス。
また前述したリョウにはキング、京にはユキといったヒロインと言えるようなキャラがいるのだが、彼だけは全く浮いた話がない孤高の狼状態である。
『リアルバウト餓狼伝説』でついに
死ぬ死ぬ詐欺を繰り返した
ギースとの戦いに蹴りを付け、彼の子供であるロック・ハワードを引き取り、彼を養子として育てることになる。
そして『リアルバウト餓狼伝説』の10年後を描いた『餓狼 MARK OF WOLVES』(以下『餓狼MOW』)では帽子を脱いで髪を短くし、衣装を茶色のフライトジャケットに変更している(『THE KING OF FIGHTERS』では『2003』と『Ⅺ』でこの格好をしている。『XV』では特典の適用で衣装変更が可能)。
いまだに現役ではあるものの、主人公の座を養子ロックに譲り、新世代の餓狼伝説が始まる……
……と言う体で続編の開発が行われたが、その最中にSNKが破産宣告を受け倒産。それによってシリーズそのものが打ち切りになってしまった。
現在は前の会社の関連会社から改名した新SNK(旧プレイモア)に旧SNKの版権が移り、それがサウジアラビアのEGDCの傘下となっており、その間も『餓狼 MARK OF WOLVES』以降の時系列の作品は長らく凍結したままだったものの「EVO2022」にて20年以上の月日を得て新作の発売が決定した。
ロック自体は新主人公として中々キャラ立ちしており、35歳版テリーも「往年の元主人公」として見事な造形で描けており、共に多数のSNK関連作品へ外部出演している。
しかしながら外部出演と言うだけあって時系列は適当に扱われることが多く、25歳の陽気なアメリカンなテリーとロックが同時に出演したり、彼の父親のギースまで一緒に出演していたりする。
THE KING OF FIGHTERSシリーズ
第1作『THE KING OF FIGHTERS'94』(以下『KOF』と記載)から最新作『XV』まで皆勤賞。
元々「キングオブファイターズ」は『餓狼伝説』でギース・ハワードが定期的に開催していた格闘大会のことを指していたのだが、現在では殆どギースの関与無しに開催されている。
テリーは主に餓狼伝説でトリオ主人公を組んでいたアンディやジョーと組んで出場するが、作品によっては別の人物と組んで出場する。
こちらのシリーズでは宿敵ギースは健在なのだが、あまり積極的に復讐を果たそうとする様子は見られない。
オロチ編の主人公草薙京が『KOF』シリーズの代表キャラであるためメインシナリオに関わる頻度は少ない。(京自体は全編通した主人公と言うわけではなく、ネスツ編の主人公K´やアッシュ編の主人公アッシュ等主役は別にいたりする)
しかし本来はテリーの持ち味だったはずの貧乏ネタを擦られすぎてギャグキャラ染みた扱いをされるリョウ達の龍虎の拳チームや、そもそも欠場が多いアンディ、なぜか試合中に尻を出すようになったジョー等、身の回りのメンバーがキャラ崩壊していることが多く、その中では安定して扱われているキャラクターである。
餓狼伝説シリーズが長らく展開停止していた間も、『KOF』にはずっと出演し続けているため「テリーと言ったらKOFのあのキャラ」という印象を持つユーザーも多い。
『龍虎の拳2』に若い頃のギースが裏ボスとして登場したことからもわかるように、本来『餓狼伝説』は同じSNK作品である『龍虎の拳』及びその流れを汲むキャラクターが登場する『月華の剣士』
と『風雲黙示録』
は同じ時系列の別の時代の作品であり、時系列通りならリョウはテリーより14歳ほど年上なのだが、KOFでは両者ともに若い姿で出演し続けている。
前述のロック・ハワードもネスツ編あたりで子供の姿でゲスト出演していたりするのだが、いつの間にか成長後の姿で登場するようになり、テリーと共に暮らしていることが明言されるようになったため「20代の容姿のまま十代半ばの養子を持つ父親」という中々形容し難い関係である。
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』より後にリリースされた『XV』では強キャラだったため「スマブラ帰り」とも呼ばれたことも。アップデートで弱体化したものの、決して弱キャラではない。
ストリートファイター+αのカプコンキャラとKOF+αのSNKキャラが共演した『CAPCOM VS. SNK』では代表キャラを草薙京に譲っており、彼は「金髪で赤衣装のアメリカンキャラ」という共通点の多い【ケン・マスターズ】の対になるキャラとなっている。
変わった所では『XIV』の後日談である、KOF(+ゲスト)の女性キャラ
に加えてミスX
が出演している『SNKヒロインズ Tag Team Frenzy』ではなんと女体化して出場している。
さらに意外と評判が良かったのか2023年にフィギュア化が決定している。アンディが泣くぞ。
DLC第4弾として参戦。ゲーム内では「テリー」名義であり、フルネームはファイタースピリットで使用される。
名義としては『餓狼伝説』シリーズからの登場だが、KOFスタジアムの登場キャラや追加楽曲、スピリッツなどはSNK要素も多く含まれており、実質的にはSNK全体の代表として参戦しているとも言える。
待機モーション、下アピール、パワーダンク、勝利時に帽子を触る関係で『餓狼MOW』衣装は未採用(『SP』発売後の『KOF XV』でも衣装変更時に勝利ポーズなどが変更されるため衣装変更による影響が出ないようにモーションや当たり判定を調整するのが難しかったと思われる)。
国内ではやや懐かしい選出だったこともあり初見ユーザーからは「ムキムキになった【ポケモントレーナー】」などとネタにされることに……というか桜井D本人にすらネタにされた。
リュウと同じように「コマンド入力でより強力な必殺技が発動できる」「1対1の対戦時には自動的に相手の方を向くようになる」格闘ゲームの共通システムが盛り込まれたファイター。
リュウケンとの違いはボタンを押す時間による攻撃の強弱判定がないことと、蓄積ダメージが100%を超える(耐力性の場合最大値の1/3まで減少)と超必殺技「パワーゲイザー」「バスターウルフ」が使えるようになること。
また、スマブラ史上初の
前
必殺技「バーンナックル」に加えて
後
必殺技「クラックシュート」という2種の必殺技が使えるなど、非常に独自要素が多い。
同じ格闘ゲーム出身ファイターでも、リュウとケンがインファイトにおける火力がトップクラスな反面、全体的にリーチが短く、強弱攻撃の使い分け等の難しい要素が多いのに対し、
こちらはリーチと判定に優れた技が多く、豊富な突進技と強力な超必殺技で崩しにかかる豪快な戦い方が魅力のファイターである。
高い重さと超必殺技が合わさって非常に逆転要素が高く、無敵技も多いため防御面も強い。
その反面、地上・空中共に全体的な機動力に難があり、特に復帰力が脆弱。
上Bの「ライジングタックル」は食らい判定が崖の上にはみ出しやすいため崖際から撃墜されやすく、二種類の横Bはどちらも崖捕まりに対応していない。
またコマンド入力や2種の横必殺技・超必殺技といった要素が暴発に繋がりかねないため、堅実な戦い方を得意とするリュウとケン以上に堅実な戦い方を求められる側面がある。
勝ち上がり乱闘では全ステージ体力制・相手は3人1組で1人ずつ現れるというKOFを再現したルールとなっている。テリーの勝ち上がり乱闘ではボス戦も無く、体力制なのでスマッシュを狙わず削りに徹しても勝てるので、飛び道具持ちのテリーには非常に有利なルールとなっている。ただしラストステージでは相手側にもテリーがいるので注意が必要である。
能力・武器
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パワーウェイブ
地を這う気を放つ飛び道具。
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バーンナックル
気をまとわせた拳を突き出し突進する技。
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クラックシュート
前方に飛び上がり縦に一回転する浴びせ蹴り。『餓狼伝説3』ではこれを使ったハメ技があった。
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ライジングタックル
手を広げて逆さまになって上昇する
ラリアット
。
どう見ても上空にきりもみ回転の蹴りを放っているようにしか見えないが、あくまでも回転する腕の方がメインらしい。
『餓狼MOW』では使わなくなった。
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パワーダンク
膝蹴りで打ち上げ、パンチしながら降りる技。バスケのダンクシュートを元としている。『餓狼MOW』ではショルダータックルで打ち上げる。
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パワーチャージ
ショルダータックルをする技。『餓狼MOW』ではエルボー・フック・ショルダータックルの三段技。『KOF'97』ではこれを使ったハメ技があった。
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パワーゲイザー
大きな気の柱を上げる超必殺技。
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トリプルゲイザー
パワーゲイザーを3連続で放つ。『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』での最後の切りふだの始動技でもある。
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バスターウルフ
前方に勢いよく突進し、拳から気を放つ超必殺技。初出は『餓狼MOW』だが若いテリーも後の作品で使用している。
BGM
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クリキントン
『餓狼伝説2』でのテリーのBGM。
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Big Shot!
『餓狼伝説3』でのテリーのBGM。
関連キャラクター
SNK作品キャラクター
スピリッツ登場キャラ
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アンディ・ボガード
『餓狼伝説』の主人公の一人でテリーの血のつながらない弟。
出禁をくらった
不知火舞の恋人でもあり、骨法と忍術を使う。
実力自体は申し分なく、正統派な二枚目と言える美形キャラなのだが、作中キャラにやたらと背の低さや生え際が後退している等とイジられたりする不憫な弟のような扱いをされることが多い。
主人公の一角でありながらキャラ付けも安定せず、一人称が俺だったり僕だったり私だったりとバラバラで、性格もクールだったり熱血漢だったり堅物だったりと不安定。
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ジョー・ヒガシ
『餓狼伝説』の主人公の一人でムエタイ選手の日本人男性。ツンツンヘアーとトランクス姿が印象的。
「ハリケーンアッパーのジョー」の異名を持ち、その名の通りアッパーを繰り出した際に巻き起こした竜巻をぶつける飛び道具「ハリケーンアッパー」の使い手。
主人公の一人ではあるがボガード兄弟の復讐劇には特に関係なく、コメディリリーフを務めることが多い。
一時期挑発で「パンツを半脱ぎにして尻を見せつける」という奇行に走っていた。
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キム・カッファン
『餓狼伝説2』から登場した、正義感の強いテコンドー使いの韓国人男性。ただし行き過ぎた正義感のせいで周りからは引かれがち。
「強い韓国人格闘家」という当時としては非常に珍しいキャラクターで、餓狼伝説の韓国市場開拓に貢献した。
『餓狼伝説SPECIAL』にて最強クラスの性能で対戦環境を荒らしまわったため、ユーザーからは「正義の名の元に相手をぶちのめす偽善者」などと揶揄されていたのだが、その影響でたまにKOFシリーズでは腹黒キャラのような一面を見せることがある。
名前の由来が当時SNKと提携していたビッコム社の社長・金甲煥であるためか、2003年からしばらくの間はファミリーネームだけで呼ばれていた。ちなみにキャラクターのキムの漢字表記は一文字違いの「金甲
喚
」である。
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ギース・ハワード
ハワードコネクション総帥を務める暗黒街の支配者。テリーとアンディの義父ジェフを殺害した張本人であり、長年の宿敵。
普段はスーツ姿だが、戦うときは
巫女服に似た
和風のいでたちで古武術を駆使して戦う。
ピシッとした金髪の外人が和服姿で「レップゥケェン!!」と訛りの強い発音で日本語名必殺技を言いながら戦うスタイルは一度見たら忘れられないインパクト。
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でのスピリッツバトルでは金髪ロングでスーツ姿の【Miiファイター】(格闘)だったがこれは『龍虎の拳2』の若いころの容姿を再現したもの。
所謂カウンター技及び当て身投げの開祖。
カプコンとのコラボ作品においてはベガの対になることが多い。
サウスタウンの覇権をかけて争ったヴォルフガング・クラウザー、自身と彼の技を盗みKOFの初代ラスボスとして君臨したルガール・バーンシュタイン、そのルガールと同格かそれ以上の強さを誇るオロチ一族の面々……と、作品のスケールが大きくなるにつれて彼並みかそれ以上のスケールの悪役が登場していたりするのだが、群を抜いた人気のお陰で一貫してSNKを代表する悪役キャラとなっている。
『鉄拳7』にDLCのコラボキャラとして【三島一八】と共演している。
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リョウ・サカザキ
初出は『龍虎の拳』。金髪にオレンジの道着を着た極限流空手の使い手。
「(武器を持った奴が相手なら)覇王翔吼拳を使わざるを得ない」のセリフは公式内外でもネタにされている。
(セリフ自体はそれほどおかしくはないのだが、このセリフを「オレンジの道着に下駄を履き、さらにこの状態でバイクに乗りノーヘルメットで運転している。」というすさまじい道交法無視姿のデモシーンで発言したためにネタにされる事となった。ちなみに相方のロバートは自動車を運転するといういたって普通のデモシーンなので特にネタにはされない。)
そもそもの「リョウ」という名前もそうだが「虎咆」というジャンピングアッパーによる対空技と「虎煌拳」という手から繰り出す気弾の飛び道具を駆使して戦う、胴着姿の主人公、と思い切りストリートファイターのリュウをオマージュしたキャラクターである。同じ流派の金持ちの親友兼ライバルまでいるところまで一緒。
その代わり(?)ストリートファイターシリーズに登場するダンが無数の極源流のパロディをする形でやり返された、と言われているが、逆にリョウを始めとした極限流メンバーもストリートファイターシリーズのパロディ染みたことをすることもある。
(ダンの「我道拳」同様飛び道具とは思えない程射程が短くなった「虎煌拳」、ダンの口癖である「オラオラ」を口走るようになったリョウ、ダンの胴着そっくりのコスチュームがあったりする、ロバートガルシア、ユリ・サカザキ全般etc……)
本来の『龍虎の拳』と『餓狼伝説』の正史では数十年の開きがあるのだが、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』では『KOF』のお祭り時空に準じて現役時代の姿で共演している。
カプコンとのコラボ作品で共演した際には堂々とリュウやダンと似通っていることをネタにするため、両社の関係は良好な模様。とはいえ正式なコラボを行う前はその当時カプコンのスタッフだった人の証言によるとライバル視や牽制、挑発の意味合いもあったと語られている。
…というよりか、元々カプコンで初代『ストリートファイター』を作った西山隆志(現ディンプス社長)がSNKに移籍して作ったのが『龍虎の拳』(と『餓狼伝説』)である(なので動画「【スマブラSP】テリーのつかいかた」でも『餓狼伝説』は後追いではないと説明されている)。
【ポケモンスタジアム金銀】の「ジムリーダーのしろ」のタンバジムに登場する凶悪な運ゲー戦法の使い手である「【からておう】のタクマ」はおそらく彼の父親、極限流空手の創始者「タクマ・サカザキ」のパロディだと思われる。
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草薙京
初出は『KOF'94』。草薙流古武術の使い手で初代KOF「オロチ編」の主人公。
オロチを滅する三種の神器における剣に相当する草薙の拳の継承者である。
初登場時は高校生だったのだが、KOF関連のゴタゴタに巻き込まれていくうちに出席日数が足りなくなってしまい20歳となった現在も高校生である。
スピリッツイラストおよびKOFスタジアムでは『KOF'94』~『KOF'98』の学ラン姿で登場。
観戦するなら私服でいいだろうはNG。
ネスツが彼の炎の能力を複写移植したのがK'(ケイダッシュ)である。そちらは『KOF'99』から始まる2代目KOFストーリー「ネスツ編」の主人公。BGM「KD-0079+」「KDD-0063」の持ち主であるK'チームの1人。
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八神庵
初出は『KOF'95』。赤い前髪が特徴的な京のライバル。
オロチを封じる三種の神器の勾玉に相当する八尺瓊の炎の継承者だが、他の三神器と袂を分かちオロチの血と交わったことで紫の炎を扱う代々短命な家系である。
暴力的な言動と粗暴な格闘スタイル、ライバルの京に対する狂気的なまでの殺意と執着心は当時としては非常に斬新で「SNKキャラの夢の競演」だったKOFをキャラゲーとして作り替えるきっかけとなった。
ゲーム中で描かれる部分では完全にヤバイ人だが、平時はバンドをやったり野良猫に牛乳を飲ませたりと割と普通の生活をしているらしい。
スピリッツイラストおよびKOFスタジアムでは『KOF'95』~『KOFⅪ』の姿で登場。
スピリッツ戦では爪を使う【ウルフ・オドネル】が相手だが、紫の炎を出さないため『KOFⅫ』『KOFXIII』でアッシュ・クリムゾン(3代目KOF主人公。BGM「The Second Joker」の本来の持ち主。)に炎を奪われた状態の庵に近い。
いわゆる「三段笑い」のパイオニア的なキャラで、ライバルの立ち位置でありながらも突出した人気を持つ。それを反映してかテリーの参戦ムービーにも出演しており、わざわざ三段笑いを見せていた。
残念ながら超化で炎を取り戻したり暴走したりはしなかった
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覇王丸
初出は『サムライスピリッツ』。剣の道を究めるため旅をするさすらいの剣豪。
通常攻撃の「斬鉄閃」が凄まじい威力を誇り、他のキャラの必殺技はおろか超必殺技を上回る破壊力を持つ豪快な主人公。
実はシナリオ上あまり主人公として話を引っ張っていく役割を果たすことは少なく、明確に他のキャラクターが主人公を務めている作品も多いのだが、主人公としての存在感はどのキャラにも引けを取らない。
KOFシリーズは当初は「SNKキャラ夢の競演」というコンセプトで売り出した作品だったにも拘らず、開発次期の都合上、SNKの主力作品の一角であった『サムライスピリッツシリーズ』のキャラクターが一切出場しないことに対して不満の声もそれなりに見られた。
KOFシリーズそのものが独自のキャラとストーリー展開を売りに出すようになってからはそういった声も見られなくなってきたが『KOFXV』のDLCにて「サムライチーム」の一員としてようやく参戦を果たす。
『KOF'94』からおよそ28年ぶりの念願が叶った形になる。
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ナコルル
初出は『サムライスピリッツ』。鷹のママハハとともに戦うアイヌの巫女。
今でこそ珍しくもないが、格闘ゲームでこのようにあどけなくしとやかな美少女キャラが登場しているのは当時としては非常に斬新ですさまじい人気爆発を起こし、サムスピではなく彼女単体でメディアミックスが多数行われたほど。
『真サムライスピリッツ』で自然を救うためにその命を犠牲にし大地の精霊となる死亡エンドを迎えてしまうのだが、あまりにも人気が高すぎたせいで『真サムライスピリッツ』と矛盾を起こさないようにしつつ続編でナコルルの出番を与えるため、シリーズの時系列がややこしくなっている。
『サムライスピリッツシリーズ』は江戸時代の世界観の為、『KOFシリーズ』で共演できなかったのだが、彼女だけはたまに出演しており『KOFXIV』では大地の精霊設定を活かして現代に登場し、とうとうプレイアブルキャラとなった。
プロフィール欄に
「現代社会での彼女は…?:彼女は現代社会では淘汰されて、生きてはいられない」
という設定があったのだが、『KOFXIV』で正式に参戦して以降はスマホを使いこなしながら現代社会を楽しそうに観光しており、淘汰されるどころかバリバリ順応している。
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麻宮アテナ
初出は『サイコソルジャー』。サイコパワーを扱う女子高生。『アテナ』に登場するアテナ姫の子孫。
『KOF』シリーズでも常連で、シリーズが進むにつれて女子高生ではなくアイドルキャラとしての側面が強くなったため、『KOFⅫ』で久しぶりにセーラー服を着た際には京に「今更なんでセーラー服に着替えたんだ……」と引かれていた
20歳で学ラン着てるお前が言うな
。
スピリッツバトルで登場するリヒターは2Pキャラのケンスウ(緑の服にハチマキ)役である。
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ラルフ・ジョーンズ/クラーク・スティル
初出はラルフが『T・A・N・K』、クラークが『怒-IKARI-』。『KOF』シリーズでも常連。
2人とも軍人で、赤いバンダナを付けたお調子者の大佐がラルフ、青い帽子にサングラスのクールな中尉がクラーク。
スピリッツイラストは『怒』、KOFスタジアムでは『KOF』の姿で登場(筋肉が増量した『KOFⅫ』より前のデザイン)。
KOFスタジアム登場キャラ
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タン・フー・ルー
テリーたちに武術を教えた老人。4代目KOF主人公シュンエイも彼の弟子である。
テリーの養父であるジェフ・ボガードとギース・ハワードの師匠なのだが、ギースの凶行でジェフが命を落としたことに心を痛め二度と弟子を取らなくなり、テリーは数少ない例外である。
……という初期設定があったのだが『餓狼伝説3』のラスボスの秦崇雷や前述のシュンエイ及び明天君などホイホイと新しい弟子を取りまくっている。
また、初出の『餓狼伝説』では上記の設定はまだ無く、テリーたちの師匠というのはアニメ『バトルファイターズ 餓狼伝説』の設定が逆輸入された形の後付である。
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ビリー・カーン
ギースの片腕であるバンダナを身に着けた棒使いの男。
手にした棒には着火装置が仕込まれており、これで炎を飛ばす遠距離攻撃も可能。
最初期はバンダナの下は坊主頭で目力の強い強面だったのだが、シリーズが進むにつれて二枚目となっていき、バンダナの下はもふさふさの金髪となった。
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山崎竜二
『餓狼伝説3』の表ラスボス。闇世界に生きる男。
普段は損得で動く理知的で狡猾な男だが、過去のトラウマから、普段ポケットにしまっている左手を抜くと奇声を発し、狂気に任せて目の前のものを破壊する猟奇的な性格に変貌する。
……という初期設定だったのだが、後続作品では設定が安定せず狂気100%な危険人物として描かれることも多い。
初出の『餓狼伝説』シリーズではただの人間だが、一方でパラレルの『KOF』シリーズでは設定が異なり、人の姿をした人外の「オロチ八傑集」の1人に数えられている。
「普段は左手をポケットにしまっている」というのが基本設定のはずなのだが、格ゲーにおける左右非対称キャラの常として、右向き化でしまっている手が逆になってしまうことが殆ど。というかキービジュアルの時点で右手の方をしまっていることすらある。
長らく狂人キャラが定着してしまっていたが『KOF 2002 UNLIMITED MATCH』あたりから当初の狡猾なキャラ付けに落ち着きつつある。
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ブルー・マリー
『餓狼伝説3』から登場。エージェントとして活動する女性で、かつて古武術使いの祖父をギースに殺害されている。
ブルー・マリーはコードネームで、本名はマリー・ライアン。
テリーと親交がある数少ない女性キャラだが浮いた話は全くなく、単なる飲み友達である。
格闘スタイルはコマンドサンボ。
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ロック・ハワード
『餓狼 MARK OF THE WOLVES』の主人公。ギースの息子でギースの死後テリーが彼を引き取って育てている。
かつてのラスボスの死から10年後、その息子が新世代の主人公に……という一種の王道キャラなのだが、残念ながら主役を務めた1作目でシリーズが終わってしまった不憫な子。
テリーが父の仇であることに関しては、当のロックは殆ど気にしておらず育ての親として感謝しているのだが、テリー自身は彼の父ギースを殺したことに関してはかなり後悔しており「目の前でギースが落下した直後にロックに背中を蹴り落られて自分も落下する」という悪夢を見ることもある。(テリー自身は落下するギースを助けようとしたのだが、ギースはその手を振り払って自ら命を絶った)
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大門五郎
初出は『KOF'94』。京・二階堂紅丸とともに日本チームで戦う柔道家。得意技は地面を揺らす地雷震。
所謂投げキャラなのだが「立ち回りが弱い代わりに一撃の威力が高く一発逆転を狙える」という当時の投げキャラと違い「打撃そのものが凄まじく強い」という型破りな投げ?キャラだった。
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チャン・コーハン/チョイ・ボンゲ
初出は『KOF'94』。鉄球を持った巨漢がチャン、ツメを付けたチビがチョイ。
チャンは傷害や器物破損などの常習犯で服役中だったが、脱獄してニュースになり、それがキムの目に留まる。
一方、チョイは普段は精肉店を営んでいるが、その正体は夜になると鉤爪を付けて人々を襲う通り魔だった。
そしてチャンを探すキムをチョイが襲ったところで返り討ちに遭い、二人共々キムに捕まって彼の道場へ連れて行かれる。
その後は「更正」のためキムの下で強制的に厳しい修行をさせられることになり、その一環でキム率いるチームでKOFに出場している。
なお二人とも犯罪者ではあるが「殺人歴は無い」と当時から公式に明言されており、シリーズを重ねるにつれて段々と丸いキャラになってきている。
キムのスピリッツ戦の前座2人はこの2人をイメージしている。
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キング
初出は『龍虎の拳』。バーの経営者。ムエタイの使い手で、回し蹴りと共に気弾を飛ばす必殺技「ベノムストライク」を持つ。
デビュー時は用心棒として活動するためか性別を男と偽っており、必殺技で脱衣KOさせることで女性と判明する。
以後のシリーズでは相変わらず男装はしているが女性であることをオープンにしており、龍虎の拳の女性代表キャラとして登場する。
リョウとはお互いを意識し合っている様子だがなかなか進展がない。
一応戦闘スタイルはムエタイのはずなのだが、肘も膝もほとんど使わない上に、戦いうときは常にスーツ姿と、言われてもムエタイとは思えないレベル。
そのせいかカプコンとのコラボした際にはサガットに「それがムエタイだと?」と言われている。
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ユリ・サカザキ
初出は『龍虎の拳』。この時は悪党にさらわれたヒロインポジションだが、『龍虎の拳2』で格闘家としての才能を発揮。
背景でも『龍虎の拳2』以降の道着姿で登場している。
才能はすさまじく兄たちよりもはるかに短い期間で覇王翔吼拳や龍虎乱舞と言った極限流の奥義を習得するほど。
極極流を独自にアレンジした技を使うのだが、リョウたちと違って「虎咆」ではなく「空牙」というジャンピングアッパーを使う。ちなみに彼女は「ユリちょうアッパー」という名前を勝手に付けている。
……それだけだったらよくある普通のアレンジキャラだが、片足を水平にして伸ばしながら回転して蹴りを食らわせる「飛燕旋風脚」という「竜巻旋風脚」そっくりの技、空牙を放った後に逆の腕でショートアッパーを放ちそのまま垂直に跳びあがり空牙を放つ「滅鬼斬空牙/芯!ちょうアッパー」という「真・昇龍拳」そっくりの、空牙を連続して放つ「飛燕烈孔/ユリちょうれっぱ」という「昇龍裂破」そっくりの技……と、数えればきりがないほどにリュウやケンを始めとしたストリートファイターキャラのパロディ要素を盛り込みまくったキャラと化している。
余談
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彼がレギュラー出演している『KOFシリーズ』だが、元々は「SNKオールスター」というコンセプトではなく、オリジナルのチーム格闘ゲームとして開発する予定だったとのこと。
しかしながらゲームのコンセプト上、必要とされるキャラクター数があまりにも多すぎたため「既存キャラを使った方が良いのでは」ということになり、そこからオールスターゲームとしての体裁を整えていったようだ。
そういう意味では彼がゲスト参戦したスマブラも少し似たような開発経緯をたどっている。
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最終更新:2024年10月27日 16:55