火薬・爆薬
[解説]
黒色火薬はかつて旧暦(西暦)時代に、旧人類が用いていた科学の産物であるが、これの製法を再発見した錬金術師たちは『錬金術による産物なので、科学では無い』との建前を取っている。
それでも一時期は、あまりに科学技術的すぎるとして敬遠されていたが、後述する魔石爆薬が原料となるクズ魔石の枯渇により需要を満たせなくなったとき、代替物として再着目された。
その爆発力の低さから強力な爆弾などには用いられないのだが、大量に必要な低位の爆弾や、ロアコフのアームパンチ機構やパイルバンカー機構などの炸薬カートリッジには、よく用いられている。
それでも一時期は、あまりに科学技術的すぎるとして敬遠されていたが、後述する魔石爆薬が原料となるクズ魔石の枯渇により需要を満たせなくなったとき、代替物として再着目された。
その爆発力の低さから強力な爆弾などには用いられないのだが、大量に必要な低位の爆弾や、ロアコフのアームパンチ機構やパイルバンカー機構などの炸薬カートリッジには、よく用いられている。
もう一つの魔石爆薬だが、これは魔石の内包する魔力を暴走させ、爆発現象を起こさせる物だ。
昔は火属性の魔石だけが爆薬として用いられていたが、現代においては技術の進歩により無属性以外のどの魔石であっても、内包魔力を的確に暴走させて爆発現象を発生させる事ができる。
ただし基本的に、これに使われる魔石はFランクのいわゆるクズ魔石と言われる物だ。
Eランク以上の魔石は他にいくらでも使い道があるために、爆発させて失わせてしまうのは、あまりにもったいないのである。
昔は火属性の魔石だけが爆薬として用いられていたが、現代においては技術の進歩により無属性以外のどの魔石であっても、内包魔力を的確に暴走させて爆発現象を発生させる事ができる。
ただし基本的に、これに使われる魔石はFランクのいわゆるクズ魔石と言われる物だ。
Eランク以上の魔石は他にいくらでも使い道があるために、爆発させて失わせてしまうのは、あまりにもったいないのである。
ただし例外として、軍艦(陸上艦)の武装として配備されている雷槍と爆雷が挙げられる。
これら雷槍と爆雷の売りは、圧倒的な破壊力だ。
雷槍は直撃すれば重機兵すらも粉砕できるし、爆雷は密集していれば機兵数機をまとめて始末できるほど。
この圧倒的爆発力を生み出すために、雷槍や爆雷にはクズではない魔石、それも雷槍は火属性、爆雷は火属性と風属性にのみ偏った構成の魔石ばかりが充填されている。
これら雷槍と爆雷の売りは、圧倒的な破壊力だ。
雷槍は直撃すれば重機兵すらも粉砕できるし、爆雷は密集していれば機兵数機をまとめて始末できるほど。
この圧倒的爆発力を生み出すために、雷槍や爆雷にはクズではない魔石、それも雷槍は火属性、爆雷は火属性と風属性にのみ偏った構成の魔石ばかりが充填されている。
一般的に魔石爆薬は、砂粒の様なクズ魔石を詰め込む容器=本体と、それに差し込まれる形の雷管で構成されている。
この雷管には、米粒の様なサイズの術式基盤と、それに経文のごとくびっしり魔墨で書かれた魔石暴走の簡易術式、そして小さ目の錠剤サイズのカプセルに入った僅かばかりの液体エーテルが封入されている。
雷管を本体に差し込み、スイッチを入れて簡易術式を起動すると即座に、あるいはあらかじめ設定された時間経過の後に、クズ魔石の内包魔力が暴走して爆発を起こすのだ。
この雷管には、米粒の様なサイズの術式基盤と、それに経文のごとくびっしり魔墨で書かれた魔石暴走の簡易術式、そして小さ目の錠剤サイズのカプセルに入った僅かばかりの液体エーテルが封入されている。
雷管を本体に差し込み、スイッチを入れて簡易術式を起動すると即座に、あるいはあらかじめ設定された時間経過の後に、クズ魔石の内包魔力が暴走して爆発を起こすのだ。
この二種の火薬・爆薬のいずれにも、爆発時に大量の煙が発生するという欠点が存在する。
ただし魔石爆薬の方が、威力に比して煙の量は少ないとの実験結果もあるが、実用上両者とも問題になるレベルで煙が出る事は間違いない。
今現在の技術力であっても、この欠点は解決には至っていないのである。
ただし魔石爆薬の方が、威力に比して煙の量は少ないとの実験結果もあるが、実用上両者とも問題になるレベルで煙が出る事は間違いない。
今現在の技術力であっても、この欠点は解決には至っていないのである。
これらの火薬・爆薬の歴史については、関連項目の『銃砲と火薬の発展』を参照のこと。