重機兵 フェルジンバーグ
[解説]
聖華暦834年の半ばに、自由都市同盟冒険者組合本部に所属する機兵技師ダライアス・アームストロング技術中佐(都市同盟軍より出向中)が実験目的で製作した、第六世代機兵である重機兵。あくまで試作実験機であり、実用機では無い。
基本的な部分はアイオライト・プロダクション製のフレーム設計ツールキット『フレディック(FRame Design Tool Kit)』を用い、機装兵『キャットフィッシュ』用のフラタニティ・フレームを単純にスケールアップした物が用いられている。またその他魔力収縮筋や魔導炉、コード・スフィアなど等は、既存の在り物を寄せ集めかき集めて造られた。これで普通にバランスが取れた普通にまともに稼働できる機体を完成させられると言うのは、開発者のセンスによる物が大きいと言えよう。
基本的な部分はアイオライト・プロダクション製のフレーム設計ツールキット『フレディック(FRame Design Tool Kit)』を用い、機装兵『キャットフィッシュ』用のフラタニティ・フレームを単純にスケールアップした物が用いられている。またその他魔力収縮筋や魔導炉、コード・スフィアなど等は、既存の在り物を寄せ集めかき集めて造られた。これで普通にバランスが取れた普通にまともに稼働できる機体を完成させられると言うのは、開発者のセンスによる物が大きいと言えよう。
この重機兵の最も特徴的な部分は、操縦槽である。この機体の操縦槽は頭部にあり、その外装は旧人類の航空機、それも戦闘機を思わせるキャノピー形式になっているのだ。つまり操手は映像盤に頼る事なく、肉眼で機外の情報を捉え、機体を操縦するのである。この事により、機兵は『眼』である魔晶球や、操縦槽にある映像盤他の機器を必要としなくなり、その分のスペースに様々な補機を搭載できる様になる、と言うのが元々の発想であった。
ただ実際に実機を建造してみたところ、試験操手からは色々と問題点が指摘された。曰く、地上から高すぎて恐怖感を感じる。曰く、従来の操縦槽と違い頭部だと振動が激しく、操縦を誤りかねない。曰く、操縦槽が狭い。曰く、強化ガラスとは言えガラス製のキャノピーは、明らかな弱点部位であり、それが目立つところにあれば敵はそれを狙って来る。曰く、試験中にキャノピーが破損したのだが、その破片で大怪我をした。等など多数……。
頭部に操縦槽を移す利点は確かにあるものの欠点も多く、ダライアス・アームストロング技術中佐は前衛での格闘機にこの機構を搭載するのは危険が大きいと断定。後衛の法撃型魔装兵などに限り採用すべきだと判断した。ただし実験機の重機兵『フェルジンバーグ』数機はそのまま残されており、後々に別個の実験台として使用される可能性は高い。
(参照:Darius Report)
頭部に操縦槽を移す利点は確かにあるものの欠点も多く、ダライアス・アームストロング技術中佐は前衛での格闘機にこの機構を搭載するのは危険が大きいと断定。後衛の法撃型魔装兵などに限り採用すべきだと判断した。ただし実験機の重機兵『フェルジンバーグ』数機はそのまま残されており、後々に別個の実験台として使用される可能性は高い。
(参照:Darius Report)