Uncanny X-Men Vol. 5

(シリーズタイトル、マーベル

出版:2018年〜2019年(全22話)

概要

"Uncanny X-Men"のタイトルを継承した第5シーズン。
"disassembled"のサブタイトルから始まり、X-MEN壊滅の危機が描かれる。
特に後半、懐かしいミュータントたちが次々登場。しかし死者も多い。

あらすじ

X-MENが同時多発的にさまざまな異変に遭遇。
ジーン・グレイサイロックストームらが能力不全に。
任務の途中でキティ・プライドが失踪。アノールオーヤは負傷する。
上院議員のアシュトン・アレンがミュータントを「治癒する」ワクチンの使用を訴えるスピーチを行っていると、マルチプルマンが現れ危険な未来を知るような謎めいた言葉を発しながら増殖を始める。
世界では異常気象や恐竜が現れ大暴れするなど自然災害が発生。
ダークビーストの行方を追うビショップシュガーマンが殺されているのを発見。
マンハッタンのカフェではジーン・グレイがマインドコントロールを受けた一般市民の襲撃を受ける。そこにいた人々もまた謎めいた言葉を発するのだった。

登場人物

X-MEN

キティ・プライド:現在はX-MENのリーダー。任務の途中で失踪する。
マルチプルマン:上院議員のスピーチを妨害、カンザスでは地球軌道上から確認できるほどの異常増殖を始める。終始未来を知るような謎めいた言葉を発している。キティ・プライドを探しているようだ。
ジーン・グレイ:最近復活した。マンハッタンのカフェで会話していた女性が消滅する、マインドコントロールを受けた一般市民の攻撃を受けるなどの事態に遭遇する。
サイロック:精神の剣だけでなく盾も発生させる新たな能力を編み出すが、時々テレパシーが能力不全に。
ストーム:ボツワナのカラハリ砂漠で発生した豪雨を調査に赴くが、天候コントロールの能力が働かない。
ビショップ:ダーク・ビーストを追跡調査していると、シュガーマンが殺害されているのを発見。
アノール:下水道調査でダーク・ビーストに襲撃される。
アーマー:アノールと一緒に下水道調査任務へ。ダーク・ビーストに襲撃される。
オーヤ:ミッションでブラックバードが墜落、重傷に。
ロックスライドピクシーグロブ・ハーマン:若手ミュータントたち。X-MENの一員として成長を認められながらも居残り任務が多く、不満を募らせていく。
ビースト:異常事態を研究、すべての出来事がつながっていると言う説を唱える。
その他:キャノンボールジュビリーポラリスナイトクロウラーノーススターX-23、など

その他

X-MAN(ネイト・グレイ):エイジ・オブ・アポカリプスで生まれたジーン・グレイとサイクロプスの息子。強大な能力を持つ。
リージョンプロフェッサーXの息子。多重人格者でそれぞれの人格が違う能力を持つ。

フォー・フォースメン


内容

"disassembled"

#1
同時多発的に発生した様々な異変。

#2
手分けして対処しようとするX-MEN。反ミュータント主義者たちに包囲されていたX-マンションにリージョンが訪れる。

#3
マルチプルマンの本体を保護。分身たちはリージョンの操られていたというが...帰還したX-MENたちだが「命」「健康」「恩寵」「平和」のフォー・フォースメンが現れ、攻撃する。

#4
フォー・フォースメンの主はX-MAN(ネイト・グレイ)だった。彼は全世界の人類に向けて救済を行うとテレパシーで語りかける。X-MENたちは世界で発生している異常事態に対処すべく出動。残された若手ミュータントたちは捕縛されているリージョンを信じるかどうか話し合う。グロブ・ハーマンはマルチプルマンに助けを求める。

#5
フォー・フォースマンと戦うX-MEN。サイロックがエンジェルを正気に戻すため、サイブレードでアークエンジェルに戻してしまう。
一方、ビーストは研究中のワクチンが1つ失われていることに気づく。

#6
アークエンジェルはフォーホースメンを離脱。X-MENはX-MANの本拠地に辿り着き、戦闘となる。そんな中、リージョンと若手X-MENも後から到着。グロブ、ロックスライド、ピクシー、アーマーの4人はエイジ・オブ・アポカリプスの世界に囚われてしまう。

#7
エイジ・オブ・アポカリプスの世界でサバイバル生活を送る4人の若手ミュータントたち。この世界で1年を過ごし、ついにX-MANを発見、アーマーは彼を殺す決心をする。
一方、X-マンションのラボではビーストがワクチンを盗んだ犯人を特定。

#8
リージョンの精神世界に囚われたX-MANと若手ミュータントたちを救出すべきかどうか議論に。結局彼らは精神世界から帰還するが、リージョンの体をX-MANが支配してしまう。

#9
ジーン・グレイが世界中のミュータントたちに集合を呼びかける。アーマーがX-MANとフォー・フォースマンを引きつけ、ピクシーがテレポートで仲間を集める。

#10
集まったミュータントたちの総攻撃。テレパスたちはリージョンを操るX-MANの精神へのアクセスを試みるが、ジーン・グレイの精神が囚われてしまう。精神世界でのジーンとX-MANの会話が続く中、フォー・フォースメンと化していたマグニートー、オメガレッド、ブロブらの意識も回復。X-MAN一人へ攻撃が集中する。しかし精神世界でのジーンとX-MANの会話が決裂。強大な力を発しミュータントたちが全滅してしまう。
アメリカではX-MENの全滅が報じられ、アノールが盗んだワクチンが流通に回されることで投与が始まり、病院には長蛇の列ができていた。

"This is Forever"

#11
X-MENが壊滅したあとミュータントへの迫害は激化し、ワクチン接種が施行されていく。そんな中、復活したサイクロップスウルヴァリン、そして彼らにメッセージを遺した予知能力者ブラインドフォールドの行動をそれぞれの視点で描く。

#12
サイクロップスとウルヴァリンが生存しているミュータントたちを集結させようとO*N*Eの収容所を襲撃。
ウルフスベーンカルマダニエル・ムーンスターマジックハボックマルチプルマンの分身たちを救出。しかしストロングガイは脱出中に戦死する。

#13
隠れ家に集まったX-MENたちは次の行動を模索する。サイクロップはこれまで放置していたミュータント問題を解決してくことを提案。ヴィランや対立しているミュータント組織のリストを作り、まずはダークビーストを発見、確保する。

#14
ダーク・ビーストから得た情報によりマローダーズの本拠地へと向かったX-MENだったが逃げられてしまう。しかもモーロックスがマローダーズに甚大な被害を受けていることを知る。ヴァレリー・クーパーから得た情報によりチェルナヤという国の反乱軍を撃退すれば政府がミュータントに協力してくれるということを知り、反乱軍を撃退。チェルナヤ北部にモーロックスの住処を確保するのだった。

#15
モーロックスと共に行動していたチェンバーがチェルナヤにはいかずX-MENに残留。ミュータント解放戦線との戦い。X-MENが勝利するが、サイクロップスが重傷を負い、片目を失う。トランスモード・ウィルスに感染していたメンバーはダークビーストにより治療される。

#16
サイクロップスはリーダーを降り、これからの行動を投票で決めると宣言。ミュータント解放戦線のメンバーだったホープバンシーがX-MENに参加する一方でウルフスベーンが「普通の生活に戻りたい」と離脱。そんな中、マグニートー率いるブラザーフッドトランシアを襲撃する。駆けつけたX-MENだったが、マグニートーの正体がクローンのジョセフだということが発覚すると、ジャガーノートの反逆によりブラザーフッドは敗北した。その直後、突如現れたカンノンにより首をはねられ、ジョセフは死亡する。
このあとジャガーノートはX-MEN入りを希望。カンノンも加わる。

"We Have always been"

#17
ウルフスベーンが一般人の若者たちに襲われて死亡。葬儀に生き残ったミュータントたちが集まる中、ウルヴァリンはカンノンと二人で別行動を取る。向かった先は、ウルフスベーンを殺した若者たちの家だった。
葬儀の後、ジャガーノート以外はエマ・フロストの記憶がないことに気づく。

#18
マローダーズとの戦い。彼らはモーロックス襲撃をしていないと否認する。しかしチェンバーが暴走し、彼らを殺害。チェンバーもまた相打ちになって死亡する。一方、X-MENの隠れ家となっていたバーをミスター・シニスターが襲撃し放火、ハボックの攻撃で降参させるが、ハボック自身も細胞が不安定になり半透明の体になってしまう。X-MENたちはカルマが用意した邸宅を新たな隠れ家とするが、カルマ自身はチームを離脱してしまう。

#19
暗躍していたエマ・フロストのストーリー。ヘルファイア・クラブを乗っ取りブラックキングとなっていたエマ("X-MEN: Black")だったが、O*N*Eのロバート・キャラハン将軍に誘拐、脅迫されて協力していた。アノールにワクチンを盗ませ、ブラインドフォールド襲撃を計画し、復活したサイクロップスにミュータント組織を攻撃させていたのもキャラハン将軍の指示を受けたエマの仕業だった。サイクロップスにコンタクトをとり続け、ミスター・シニスターを連行してきたキャプテン・アメリカの正体はエマの配下にいたミスティークだった。

#20
ニューヨークのワシントンハイツでナスティー・ボーイズの調査にきたX-MEN。しかし彼らは既に死んでいて、そこにいたのはアップスターツ(ファビアン・コルテスシノビ・ショウシーナ・ブレイズトレバー・フィッツロイ)の4人だった。X-MENは勝利するが、シノビ・ショウはエマ・フロスト率いるヘルファイア・クラブに従うつもりはないと自らの能力で死を選ぶ。一方、ミュータント治療ワクチンへの抗体をダークビーストが開発。X-MENはこれを空中散布するが、後でこれの影響を受けたX-因子を持つ子供がワクチンを射つと死ぬ可能性があることが判明。怒ったマジックがダークビーストを倒し、幸いにもドクター・ネメシスが対処の方法を発見する。
そのとき、エマ・フロストがテレパシーでX-MENに呼びかけるのだった。

#21
ヘルファイア・クラブの本拠地に踏み込むX-MEN。
O*N*Eの襲撃を受ける。O*N*Eはエマ・フロストの脳内に能力抑制や自爆用の装置を仕込んでいたが、X-MENが戦闘で敵を惹きつけている間にドクター・ネメシスが摘出。ミスター・シニスターとファビアン・コルテスがエマの能力を増強させ、何ごとかを成し遂げたのだ。

#22
エマはセレブロを開発し、ミスター・シニスターとファビアン・コルテスが強化したテレパシーで世界中の人々からミュータントやX-MENが存在するという記憶を消し去ったのだ。
しかし、O*N*Eのロバート・キャラハン将軍もまたテレパシーを防ぐヘルメットを開発。新型センチネル軍団を率いて総攻撃をしかけてくる。

結末と影響

X-MAN(ネイト・グレイ)によって壊滅させられたはずのX-MENたちは生きていて、ストームやビーストなど主力メンバーが駆けつけて戦線に加わり、センチネル軍団とキャラハン将軍に勝利。
彼らはネイトが作った異世界に閉じ込められていたのだという。
X-MENたちはミュータントの記憶が消えた世界で隠れて生きることもできたが、サイクロップスたちは駆けつけたメディアの前で能力を使い、自分たちが自分たちであるという証明をして生きる道を選んだ。





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最終更新:2025年04月29日 02:43