新機能とアップデートが満載のTerragen 4.7リリースビルドはホリデーシーズンに向けて準備が整い、Windows、Mac、Linuxでご利用いただけます。
VDB Exportの更新
VDB Export機能に最適化オプションと機能強化が追加され、密度値が0の場合はグリッドポイントを空のままにするなど、ファイルサイズを削減できるようになりました。
Terragenのビルトインオブジェクトに新しい非レンダリングのバウンディングボックスオブジェクトが追加されました。これを使用することで雲レイヤーの領域を分離する事ができ、異なる解像度で雲の一部をエクスポートする事が可能になりました。
雲層の[Optimisation]タブに新しい「Set bounds for VDB export」パラメータに割り当てると、VDBエクスポートの境界をオブジェクトによって定義できます。オブジェクトは自由に移動、拡大縮小、回転させる事が出来ます。ほとんどのビルトイン・オブジェクトはバウンディングボックスとして使用できますが、新しいバウンディングボックスノードのような非レンダリングオブジェクトを使用することをお勧めします。これは雲のクリップに使えるだけでなく、実際の雲を囲むボックスを手動で縮小することで、エクスポータが空のスペースをサンプリングする無駄な時間を省く事が出来ます。
雲層の[Optimisation]タブにある新しいオプション「Different resolution for VDB export」と「Millions of voxels for VDB」と併用すると、雲の内部ボクセルバッファとは異なる解像度でVDBをエクスポートできます。
Terragenの雲層を、いくつかの "Millions of voxel for VDB "値を用いてVDBとしてエクスポートし、Blenderにインポートしてレンダリング。
Micro Exporterの更新
Micro Exporter機能は、マルチスレッドレンダリングで使用できるようになり、重複する頂点、法線、UVW、面をマージすることで、よりクリーンなジオメトリとより小さなファイルを生成できるようになりました。
Radiance HDR
Professional EditionとCreative Editionでは、画像をRadiance HDR(.hdr)フォーマットで保存できます。
EXRがCreative版で対応
Professional版だけでなく、Creative版でも画像とハイトフィールドをEXRファイルに保存できるようになりました。(以前はProfessional版でのみ可能でした)。
Terragen 4 Creative Editionでは、レンダリング画像の保存とハイトフィールドのEXRフォーマットでのエクスポートが可能です。
Professional版がマルチレイヤーEXRとマルチパートEXRに対応
以前は「Sequence/Output」として知られていた『Renderer』のタブは、出力レンダーエレメント用の新しいパラメータ用の操作パネルを確保するために2つのタブに分離されました。
"Multi-Layer EXR"と"Multi-Part EXR"のオプションは、Professional版ではレンダーエレメントの出力に、Creative版では"tgAlpha"画像の出力に使用できます。EXRファイルを、Photoshop、Nuke、FusionなどのマルチレイヤEXRフォーマットに対応するサードパーティアプリケーションにインポートすると、レンダーエレメントが利用可能になり、サードパーティアプリケーション内で異なるレイヤーやチャネルに割り当てる事が出来ます。
レンダーレイヤーエレメントは、マルチレイヤーまたはマルチパートのEXRファイルとして保存でき、Fusionなどのサードパーティアプリケーションにインポートできます。
無料版とクリエイティブ版のRPC
Terragen 4.6.31のProfessional版で初めて導入されたリモート・プロシージャ・コール(RPC)機能は、無料の非商用版を含むすべてのエディションで利用できるようになりました。
TerragenのRPCシステムは、外部アプリケーションがアクティブなTerragenプロジェクトと通信することを可能にします。これにより、ユーザーは、スクリプトを書いたり、Pythonなどのサードパーティソフトウェアでプログラムをコーディングする事で、Terragenの生産性を向上させる独自のツールを作成、共有する事が出来ます。
私たちは、アーティストや非プログラマーを対象に、Terragen RPCモジュールをインストールし、Terragenシーン内のアセットを操作するスタンドアロンプログラムやスクリプトを作成する方法を段階的なアプローチで紹介するブログをいくつか作成しました。
Pythonプログラミング言語で書かれ完全に機能するスクリプト例をぜひご覧ください。
GitHub
から無料でダウンロード可能です。
このスクリプトでは、スライダーを左右にドラッグすることで、ケルビン温度の値に基づいて選択した『Sunlight』ノードの色をコントロールします。
このサンプルスクリプトでは、プリセットに基づいてレンダラーのクロップ領域を設定したり、独自のカスタムクロップ領域を定義して保存したりできます。
独自のスクリプトをコーディング、Terragenコミュニティと共有する可能性が見えてきたところで、以下の Terragen RPCモジュールをダウンロードして、今すぐコーディングに取り組んでみてください!
ノードネットワークの改善
ノード・ネットワークは、非アクティブなノードリンクと接続を薄い線で描画します。ほとんどのシェーダとその他の一部のノードでは、パラメータに関連付けられたチェックボックスがオフの場合に接続が非アクティブになるように設定されるようになり、ノードグラフの可読性が大幅に向上しました。さまざまなシェーダは、パラメーター・ウィジェットを自動的に有効/無効にする事も出来ます、例えば、『Planet』ノードの「Render surface
」または「Render atmosphere」パラメータに関連付けられたチェックボックスを未チェックにすると、それらのノードリンクと接続が非アクティブになるようにしました。
『Planet』の「Render surface」と「Render atmosphere」パラメータがチェックされていない時のノード・ネットワークグラフの前後の例。
その他
『Objects』のノードリスト欄のアクションメニューに"Set all objects to hidden"を追加しました。
"tgSurfNormal"レンダーエレメントに寄与するレイトレーシングされたサンプルは、常にカメラに面した半球に法線を持ちます。
その他多数のバグ修正と安定性の向上。
4.7ビルドは、現在のサブスクリプションまたは現在の永久ライセンスのメンテナンスを受けているすべてのユーザーが利用できます。永久ライセンスをお持ちであっても、2023年6月14日以降にメンテナンスの有効期限が切れた場合でも、このアップデートは引き続きライセンスに含まれています。
新しいバージョンをダウンロードするか、メンテナンス状況を確認するには、Terragenアプリケーションメニュー【Help】から「Check for Updates...」オプションを使用してください。この機能は、Terragenがインターネットにアクセスする必要があることに注意してください。または、
公式Webサイトのアカウント
にログインし、最近購入されたTerragenの"View Details and Downloads(詳細とダウンロードを確認)"にアクセスして下さい。
メンテナンスの有効期限はご購入から1年間です。メンテナンスの有効期限が2023年6月14日以前の場合は、バージョン4.7と今後のアップデートにアクセスするために更新する必要があります。
最終更新:2023年11月20日 19:45