東方LostWord

登録日:2023/11/17 Sun 16:17:55
更新日:2024/12/21 Sat 18:54:31
所要時間:約 20 分で読めます





“Remained Prayer in Gensokyo.”



東方LostWordとは、「東方Project」を原作とする基本プレイ無料(課金要素有り)のスマホ向け公認二次創作ゲームである。ジャンルはRPG。
配信は株式会社グッドスマイルカンパニー、開発・運営は株式会社NextNinjaが担当し、2020年4月30日より配信開始。


【概要】

2019年7月1日に配信を担当するグッドスマイルカンパニー、開発・運営を行うNextNinja両社より発表され、その後同月19日に公式サイトと公式Twitterが開設した。
本作は東方Projectシリーズの原作者であるZUN氏もとい彼が主宰する同人サークル「上海アリス幻樂団」の公認二次創作作品にあたり、これは東方キャノンボール*1に次ぐ史上二作目となる。
そして二次創作作品ではあるものの配信はねんどろいどシリーズ等で有名な老舗グッドスマイルカンパニーが行っており、更には原作側から公認を受けている為にアイテム課金制による営利活動も認められている*2ことからも、他の同人ゲームとは一線を画す、立派な商業ゲームの一つなのである。なおZUN氏は本当に公認しているだけでプレイすらしていなかったりする

また本作は原作に敬意を払うこと、そして東方Projectが好きな人に届けることを第一目標に掲げており、キャラの声に解釈の不一致が無いよう1キャラにつき3人の声優によるボイスを実装*3、ごく一部の例外を除いて各キャラのテーマ曲には名の知れた音楽家・サークルが手掛けた既存のアレンジ楽曲を使用、更にはWindows版に登場するキャラクターをほぼ全員実装しただけに留まらず旧作・秘封倶楽部のキャラまでもを登場・実装させるなど他のソーシャルゲームとは違う特異なマーケティングを実施したことでも知られる。

とは言え上記のような後にも先にも類を見ない独自のスタンスを貫き続けた結果、上記のキャノンボールや後発の東方Project公認スマホ向けゲームが僅か1年近くほどで悉くサービス終了の憂き目に合っていく一方で本ゲームは2023年10月をもって3.5周年を迎えるほどのロングランを続ける長寿ゲームとなった。それでもZUN氏はやってないが

なおゲーム以外でも配信元のグッドスマイルカンパニーが2019年末の「コミックマーケット97」にてグッズ展開を開始。缶バッジやクリアファイル、フィギュアといったものに加え文房具や完全オリジナルグッズなど幅広いジャンルの商品展開を行っており、以降はアニメイトの一部店舗で委託販売されている。

【ストーリー】


失われた言葉 ー ロストワード。
このロストワードをめぐり、幻想郷では壮大な異変が発生。
おなじみの博麗霊夢や霧雨魔理沙はもちろん、さまざまなキャラクターとともに幻想郷をめぐり、異変を解決していこう!
                                - アプリ配信ページの説明欄より引用

○メインストーリー

プレイヤーは突然幻想郷に出始めた謎の結晶「封結晶」の力によって幻想入りしてしまった記憶喪失の女の子(性別固定)となり、失った記憶を取り戻し元いた世界に帰るべく、博麗霊夢たちとともに封結晶異変の解決に奔走することとなる。
その後調査を続ける中「赤い封結晶」を発見した主人公一行はその赤い封結晶の力により「パラレルワールドの幻想郷」に飛ばされてしまう。更にその幻想郷は「あるひとつの言葉」が失われた事で、崩壊寸前という未曾有の危機が迫っている状況であった。しかも、この異変は他の並行世界にも伝播してしまう危険性もあるのだという。
失われた言葉が暴走し、滅亡する...「ロストワード異変」と名付けられた新たな異変を解決すべく、主人公たちはいくつもの並行世界を駆け巡る。


【戦闘システム】

戦闘は編成したキャラの行動を選択し、速い(速力が高い)順から行動していくオーソドックスなコマンドRPG。
しかし本ゲームではそれに加えて「グレイズ」「スペルカード」といった弾幕シューティングゲームである原作におけるお馴染みの要素も多数盛り込まれているのが特徴。
またプレイヤーの分身となる主人公自身は攻撃手段を持たないので直接戦闘には参加せず、指揮官としてキャラクターの行動を逐一指示する、という役回りになっている

●ショット

俗に言う通常攻撃。威力は控えめながら自身の攻撃を強化できる「霊力」が貯まるPアイテムを多く入手できる拡散ショット、単純に威力が高い集中ショットの二つからなり、目的に応じて使い分けられる。
攻撃対象(単体・全体)や、属性、効果等はキャラクターやショットによって千差万別。

●スペルカード・ラストワード

言わずと知れた東方Projectシリーズの代名詞であるスペルカードシステム。本作でももちろん必殺技ポジションとして実装。初期段階では2種類のスペルカード2つのみが使え、『突破』を重ねていくことで最終的には通常スペカ2種類を2枚ずつと、ラストワード1枚の計5枚のスペルカードを使えるようになる。

原作におけるスペルカードは自機キャラやボス、(一部を除く)中ボスキャラクターが使用する大技で、東方紅魔郷以降の東方Projectシリーズ最大の特徴とも言えるシステム。
一方のラストワードは『東方永夜抄』のみに登場する、各キャラクターの本気弾幕。正式に登場を果たしたのはこの作品一つのみだが、外伝作品である『東方心綺楼』『東方深秘録』『東方憑依華』にも最終奥義ポジションで登場しており、本ゲームでは『永夜抄』『心綺楼』に登場したものが実装されている。*4
勿論こちらも原作にてスペルカード・ラストワードがあるキャラには原作と同じものから選出されており、逆に自機経験がないキャラにはオリジナルのものが用意さ(ry。

●グレイズ

コマンド選択時、攻撃とは別に「結界」を1枚消費して、そのターンに1回相手の攻撃を無効化出来るシステム。
1キャラにつき1ターンに最高3回グレイズができ、その場合は1ターンに3回攻撃無効化する=1ターン無敵となる。
しかし1キャラにつき使用できる結界の枚数は4つまでで、一部スキル等を使わない限りは回復もしないので、より慎重な使い方が要求される。
またこの結界は敵にも用意されているのだが、こちらは仕様が異なりプレイヤー側の攻略要素として存在。
敵の結界はプレイヤー側が弱点属性で攻撃することによって破壊することが出来、敵の結界枚数を0枚にすると敵がフルブレイク状態と呼ばれる、1ターン行動不能になる上に喰らうダメージが大きく跳ね上がる状態になる。*5

●ブースト

拡散ショット等で敵を攻撃すると『霊力』というポイントが溜まり、これを消費する事で自身の攻撃を強化できるシステム。
キャラクターのショット・スペルカードには「バレット」が設けられており、ブーストが無い場合は1バレット、ブーストすると最大で6バレットでの攻撃となる。バレット数が多ければより火力も高くなり、属性も増え、追加効果も獲られるという仕組み。
『霊力』はバトル開始時に必ず1.00入手でき、最大で5.00まで溜める事ができるが、ブーストの最大は3段階まで。ブースト1つ強化する為に1.00の霊力が必要なので、3.00の霊力があれば最大強化出来る。
ブーストによる恩恵は計り知れない一方で頼りすぎて後半に枯渇しないよう、グレイズ同様慎重な管理とやりくりが必要となる要素である。

●チェンジ

編成にて前衛/後衛にキャラを配置しておくと、戦闘中に前衛/後衛をチェンジできる機能。
  • ピンチのキャラや、霊力や結界、スペルの切れたキャラを後衛に下げて守る。
  • 敵に対して、より相性の良いキャラを出す。
  • 前衛キャラでスキルを使用した後、チェンジしたキャラでさらにスキルを重ねる。
  • 連携効果を利用する。(下記)
...等の恩恵を得られ、より戦略に幅を持たせることが可能となる。
また本ゲームでは『チェンジ』を行うと前に出たキャラに対して『チェンジ連携』なる効果が発動。各キャラは火力が上がるアタック連携、防御力が上がるガード連携、早さ・命中力が上がるスピード連携、霊力を増やすパワー連携、体力が回復するバイタル連携、結界が回復するシールド連携の6種類からなる連携パターンのいずれか1つを必ず持っており、交代時にバフをかけてくれる仕組み。また上昇量は前後キャラ同士の組み合わせ*6や信頼度によって変動する。
しかし一度チェンジすると、そのキャラは5ターンの間チェンジができないため注意。

●ゲージバースト・エクストラアタック

共にサービス2年目から新たに追加されたシステム。ゲージバーストは1キャラにつき通常とは異なる色の体力ゲージが用意され、そのゲージを0にした上でもう一度新しいゲージが出てくるというもの。現段階ではの2つで、それらを0にすれば通常のに戻る。ゲージが移ることでそれまでのバフ・デバフ・結界数は最初の状態に戻ってしまうため、短期決着を付けにくく難易度を上昇させる一因となっている。
そしてエクストラアタックはWAVE開始時や、ゲージバーストが発生した際に敵が起こす、ターン開始時の特殊行動。
敵自身にバフ、プレイヤー側にデバフ、一部の行動を制限(一定ターンの間グレイズ使用不可など)を行ってくるというもの。特にスペルカード・ラストワードやグレイズを禁止されると最悪詰むので、非常に凶悪な要素である。幸い一部スキルで解除できるので、入念な対策を怠らないように。

【ホーム】

○探索

霊P(スタミナ)を消化してステージを攻略し、ストーリーを読み進めていくモード。

ただNORMALステージをクリアしてストーリーをクリアするだけなら苦ではないのだが、難易度LUNATICやEXステージが相手となると初心者ではクリアすらままならない程の高難易度を誇る。
しかし難易度が高ければ高いほど得られる報酬も豪華になり、特にLUNATICステージではそこでしか手に入らない絵札も存在する他、イベントステージではアイテムと交換できるイベントPやレアイベントアイテムも多く入手出来るので、ゲームになれてきたら是非とも集めておきたいところ。

また、定期的にステージクリア時の報酬量が三倍になるキャンペーンが実施されるので、普段ではまともにドロップしないレア絵札等を入手できるチャンスとなる。

●メイン

メインストーリーを読みながら進んでいく、本ゲームのメインコンテンツ。現在第4章(第4編)まで実装済み。
章ひとつ、もしくはその前編や後編を全てクリアすると難易度が選べるようになる。難易度は原作同様に「NORMAL」→「HARD」→「LUNATIC」の3つ。難しくなるほど貴重なドロップアイテムを入手しやすい。

また、一部の章では初回クリア時に「EXTRA」ステージが出現。その章とリンクするストーリーが用意されている。1日3回しか挑戦できないが、通常のメインクエストでは入手できない貴重な素材を入手できるので、ぜひ毎日挑戦したいところ。
こちらにも先に挙げた3つの難易度があるが、NORMALの段階で推奨レベルが70~91まであり、ほぼほぼエンドコンテンツのような仕上がりになっている。幸い常設のコンテンツであり、敗北しても回数制限は減らないので万全の準備を整えてから挑もう。

●デイリー

1日3回のみチャレンジできるステージで、経験値や素材がメインより多く入手できる。挑戦できるステージは3種類あり、それぞれ入手出来る素材が異なるが普段はそのうち1つしか挑戦できない。日曜日のみ、全3ステージを選択して合計9回行える。
デイリー探索には6段階の難易度があり、プレイヤーレベルの上昇によって上の難易度を選べるようになる。勿論難易度が上がるほど報酬も豪華になる。
期間限定で探索できる回数が一日5回に増えたり、普段の数倍以上の大量の経験値が貰える特別ステージが登場することも。

●イベント

期間限定で登場する、メインとはまた違うストーリーを読み進めていくモード。難易度等の設定は全てメインと同じ。
毎月3つのイベントステージが登場するがうち2つは復刻であり、毎月月末に新イベントが登場する仕組み。
イベントではとにかくクリア時にドロップするポイント・アイテムを集めて様々な景品と交換できる形式となっているので、交換のためには周回がより重要な意味を持つ。
交換所では貴重な強化アイテム以外にもイベント限定絵札や高レアリティのキャラクターを限界突破できる「巫形代」・「靈形代」*7、高レアリティアイテムと交換できる「福塵」等無課金勢にとっては垂涎モノの貴重な素材も並ぶので是非入手したい。

●スペシャル

上記のメイン、デイリー、イベントのどれにも属さない常設探索はすべて此処に分類されている。

転生鏡探索
後述する少女転生に必要な「転生鏡」を集められる探索。対応キャラクター各自にステージが一つずつ用意されており、1キャラにつき1日3回のみ挑戦できる。
ただし一日に入手できる転生鏡の量は雀の涙。その為回数制限故に1キャラにつき何日も周回しないといけない点や、キャラが増えれば増えるほどかかる手間も多くなるという懸念点から東方LWで唯一周回スキップが実装されているモードで、毎日一括探索ボタンを押して霊Pを消費するだけで一度クリアした探索は報酬を獲得できる救済措置が施されている。

記憶遺跡
上述したMVProjectの各キャラクターに対応した特別なストーリーを読むことができる。ストーリーの最後は主役となるキャラクターをお試しで使えるので、新キャラの性能紹介としての役割も持つ。
メインストーリーの根幹にも関わる要素への言及、旧作キャラクターたちの登場など、非常に興味深い要素も多数ある上に、1つの読み物としてもかなり高い完成度を誇るので、是非とも読んでもらいたい力作。

絵札旅稿
専用の絵札を獲得できる探索。また、その絵札の背景ストーリーも読むことができる。ストーリーの内容は幻想郷での他愛のない日常を描いたほのぼのな内容となっている。貴重な癒し

常設化イベント
初登場からかなりの年月が経過した初期イベントが常設化したもの&そもそも当初から常設イベントとして登場したイベントステージの2つからなる。

○おつかい

他ゲームでの「派遣」システムに該当。一定のキャラクターを一定時間おつかいに出す事でアイテムと経験値を取得できる機能。「おつかい」に出したキャラクターも戦闘に出すことができ、おつかいによるデメリットは無いに等しいのでガンガン活用することをオススメする。一定の時間帯や探索をこなすことで出現する「臨時おつかい」は、封結晶のみならず本来ならば課金専用アイテムである神結晶を手に入れられる貴重なチャンスとなっているので見つけたら逃さないようにしよう。
ちなみにおつかいの内容は「博麗の巫女代行」「紅魔館でメイド見習い」「白玉楼で庭師の手伝い」など東方の各キャラに因んだものになっている。もちろん博麗の巫女に「博麗の巫女代行」をさせる事も可能。

○特設

通常の探索とは異なる特殊ルールの探索や、攻略とは一切関係のないミニゲームなどのコンテンツが集められている。

●紅魔塔

毎月後半に1週間のみ解放される非常設ステージにして、本作屈指のエンドコンテンツ。
メインストーリー第2章の舞台となった「紅魔塔」の1階から登り、最上階を目指すイベント。その為メイン探索にて第2章をクリアしなければ挑戦することができない。

エンドコンテンツだけあって、通常ステージと比べても敵の火力・体力がかなり強化されているのだが、紅魔塔の最大の特徴はバトルが終了しても体力や結界の残量、結界の状態、霊力やスペルカードの使用状況が回復せず引き継がれるということにある。当然そのバトルで戦闘不能になったキャラクターは使えなくなってしまうほか1日4回のみ使用できる「全回復」を使わない限り永遠に回復しない。2回目以降は封結晶を消費するのがネックだが

しかしこれは敵も同様であり、たとえ敗北しても敵の体力などが回復することは一切ないので、どのようなステージでも時間と戦力をつぎ込めばいつかは勝てるようになっている。
また本モードでは戦闘が長引くのを避けるために5ターンが経過しても勝敗がつかなかった場合、敵味方共にその状態のまま戦闘を切り上げることができる脱出機能が実装されている。

ステージは毎月開催される度に10階層増えていき、10層ごとにボスが登場。クリアするとメインストーリーの根幹に大きく関わる専用のストーリーを見ることができる。一方で非常設コンテンツかつ高難易度ステージであるにもかかわらず、ストーリーが非常に重要なものであるのは如何なものかとの批判の声も

●白玉擂台

第3章冒頭の舞台となった「白玉擂台」が舞台となる常設ステージ。こちらは第3章をクリアしないと挑戦できない。後述する「日次の部」「週次の部」からなるが、どちらも特殊強化の素材「上香木」「上香炉」を集めるというコンテンツであるという点は共通している。

日次の部
日替わりで現れる敵を倒して報酬の上香木と上香炉をゲットする常設コンテンツ。
ほかのステージとは違い、ここだけ唯一4waveが実装されていることに加えてバフ、デバフの効果が普段の三分の一になるので、長期戦を強いられる上級者向けステージ。
またこちらも唯一の要素としてNORMALより簡単な「EASY」、LUNATICよりも難しい「PHANTASM」の二つを加えた計5つの難易度が用意されている。

週次の部
毎週月曜日の午前0:00に更新される敵を倒すコンテンツ。日次の部との違いはズバリ「擂台P」の存在。擂台Pはステージでの評価によるスコアの合計から獲得できるもので、スコアは「ステージの難易度」「攻撃回数」「グレイズ使用回数」「満身創痍した人数」の4つを基準に評価される。 獲得した擂台Pは上香木と上香炉と交換ができる。
3Waveのステージ4つは、それぞれ対象の式「陽攻&陽防」か「陰攻&陰防」のどちらかが2倍になる。難易度はNORMAL、HARD、LUNATICの3種類で、こちらもバフ、デバフの効果が普段の三分の一になる。

●幻想おとぎ草子

本作を題材とした三次創作漫画が読めるコンテンツ。漫画は毎月新作が入荷され、現時点で20冊を超えている。
但しゲーム開始時には1冊どころか1ページすらも読むことはできず、読了のためには定期的に開催されるイベント内の課題をクリアすることで手に入るポイントを用いて、1ページずつ解放していく必要がある。

●香霖堂

メイン探索「第閑章(第1編)」をクリアすると解放される、様々なミニゲームを遊べるモード。

霊夢のお祓い大作戦!(早期開催)
現在唯一実装されているミニゲーム。
楽曲に合わせて迫りくる幽霊をお祓いするリズムゲームで、流れる曲に合わせてタイミングよく譜面を押す典型的な音ゲー。選べる楽曲は東方MVprojectによって作成された楽曲が中心となっている。

●VS複霊

複霊と呼ばれるボスと対戦することができるモードで、上述の紅魔塔と双璧を成す本作屈指のエンドコンテンツその2。常設コンテンツだが、出現する複霊は週替わりで変わる。
複霊には60から120までのレベルが存在し、1階層倒すことで徐々に高いレベルの相手を解放することができる。高レベルの複霊は難易度が非常に高くなっていき、徐々に強力になっていくボスを何度も何度も打ち倒して、最上階を目指す仕組み。
1階層毎に様々な豪華報酬を獲得できるのだが、最大の目玉は各複霊に対応する限定絵札にある。

因みにこのコンテンツは一度アップデートによってその仕様が大きく変更された経緯があり、変更前は非常設かつ、超高難易度、ドロップ率低め、馬鹿にならない周回時間と、絵札を完成させることは愚か一枚入手すら至難の業という今以上の鬼畜ぶりであった。

○施設

ユーザーにとって有難いアイテムが手に入ったり、キャラクターの育成等が出来る計4つの施設が用意されている。

●おやしろ

時間経過で霊P(スタミナ)を入手出来る施設。入手量・保有量はユーザーレベルの高さに比例して増加していく。
素の回復速度は非常に微々たるものであるため、霊Pの回復は実質これがメインとなる
イラストには境内を掃除する霊夢、背景には萃香・あうんの姿も描かれている。

●賽銭箱

時間経過で賽銭を入手出来る施設。入手量・保有量の増加システムはおやしろと同じ。
賽銭はキャラの育成や交換所・ガチャ等幅広い用途で使う重要アイテム。だが霊Pと比べるとほかの入手方法も豊富なためカンストしやすく、ゲームに慣れてくると貯まりきった賽銭箱の中身を回収できず放置せざるを得なくなってしまうことも。

●寺子屋

キャラクターを預ける事で時間経過により経験値を得られる施設。初めは2枠のみが使え、神結晶を使用することで最大6枠まで増える。
得られる経験値は放置時間のみならず、プレイヤー側が手動で与える「食べ物」によって変動する。学び舎で飲食とはこれ如何に
また、隠しパラメータである「やる気」の回復を早める効果もある。こちらは「食べ物」は不要。
やる気の回復は戦闘中にも行われるため、周回要員を預けておくと目に見えて「やる気」が長続きするようになる。
ただ、その性質上、ある程度戦力が整ってくるとほぼ用済みになるため、最終的に放置される施設筆頭となっている。
イラストに描かれているのは勿論慧音。生徒にはチルノや大妖精、ルーミアに混じって妹紅の姿も。

●道場

キャラクターを預ける事で時間経過によりスキルを強化できる施設。
強化には指南書と呼ばれるアイテムが必要。だが指南書の一部はほかの強化に使うこともあるので使いすぎには注意。
イラストには白蓮と華扇、その背後にぬえと霊夢の姿も描かれている。

【秘封LostWord】


“Reverse Prayer in the Genesis,”

ZUN氏が手掛ける音楽CD「ZUN's Music Collection」に付属しているブックレットに登場する「秘封倶楽部」を原作としたストーリーモード。ZUN氏も招かれていた公式生放送にて、半ばサプライズ的に実装が発表された。
登場人物や物語の舞台等がメインシナリオと大きく異なり、舞台となる世界も登場人物もまた違った新ストーリーが展開される。



【キャラクター】

現段階で既に原作ゲーム出身キャラクターは紅魔郷から獣王園までのキャラクターは全て網羅されており、加えて一部書籍・旧作・秘封倶楽部出身のキャラクターもプレイアブルキャラクターとして実装されている。
なおこの全キャラ実装という文言、一見当然のことのように思われるかもしれないが実はこれ、他の公認スマホ向けゲームでは例外なく到達できなかった前代未聞の偉業だったりする。

またこの手のゲームでは珍しく、立ち絵の作画を担当しているのはイラストレーターである夢野ろて氏一人だけ。
その為2次創作ではあるものの、一部中ボスや書籍・黄昏作品挙げ句は秘封倶楽部や旧作キャラクターも含めた全ての東方キャラの作画が統一されたイラスト・立ち絵が実装されているという原作ですら成し得てない*9功績を打ち立てており、一部キャラにとっては貴重な資料になっているほか、本作関係なしにキャラクターについて語る際にロスワのイラストが使用されるケースも少なくない。
本作をやったことが無くても立ち絵だけは見たことある、なんて諸兄は多いのではないだろうか。

とはいえサービス開始から3年以上もの歳月を経た今、今度は逆に深刻な新キャラクター不足に陥る新たな課題に直面することになり、その為本作では「パラレルワールド・平行世界」を題材としているメインストーリーを活かして、異なる幻想郷出身という設定を付与されたバージョン違いのキャラクターを複数人実装するというこれまた例を見ない独自の手法で乗り切っている。
バージョン違いのキャラクターは俗に言う「もしも(if)の世界の幻想郷の住民」のようなもので、生きる世界や見た目、更には性格もオリジナルのそれとは大きく乖離した者も多い。ミリしらとか言わない

なお通常の原作キャラクターと上述のオリジナルキャラクターは、「汎異記号」と呼ばれる本作独自の設定で定義付けされている。
メタ的に言えば別バージョンと1周目のキャラを区別化するための機能なのだが、同時に汎異記号のフレーバーテキストには該当の汎異記号の詳細が書かれており、メインストーリーに深く関わる設定としての意味合いも持つ。
汎異記号はアルファベットと数字の組み合わせから構成され、アルファベットは住んでいる世界、数字はその世界がオリジナルからどれ程乖離しているかを表す仕組みになっている。

○育成

  • レベル
皆さんご存知レベル上げ、最も基本となるキャラの育成。経験値を得る方法は、「探索」「おつかい」「寺子屋」の3つ。
初期状態でのレベル限界は70までだが、後述の突破を重ねる毎に最大で100まであげることが可能。

  • 強化
「香木」を消費することで、体力や攻撃力などの「つよさ」を上げられる。
のちに「上香木」を使用する「特殊強化」も追加され、さらに強化量を上乗せできる。上香木による強化上限は「上香炉」を使用して解放することができる。

  • 昇格
昇格アイテムをセットして、仲間のRANKを1つ増やすことで新たなスキルや特性を獲得させることができる。

  • 突破
同じキャラ、または「形代」を消費することで、そのキャラクターのレベル上限を上げることができる。

  • 覚醒
「割符」というアイテムを使用して、スペルカードレベルやステータスが上昇させることが出来る。
割符は絵札やキャラクターを売却することで入手できるアイテム。その為ガチャ禁時は枯渇しがち

  • 装備
スペルカードに絵札を装備することで、絵札のバフや能力をキャラクターもしくはスペルカードに付加できる。
絵札自体も強化と限界突破が可能。限界突破を最大の4回行うことで絵札の効果がアップし、強化上限も10回まで増える仕組み。

  • 信頼度
厳密には育成ではないが一応記載。探索に出る、寺子屋で時々出るハートをタップする、ホーム画面(お気に入り)設定することで上昇し、逆にやる気が「無理」の状態で探索に出す、戦闘不能になると下降していく。
信頼度が高ければ高いほどステータスに微量のバフがかかり、一部台詞も変動する。当然最低の信頼度ならばデバフが入るし、キャラクターから馬鹿にされるかのような台詞を吐かれる

  • 少女転生
上香木と信頼度を除く上記の強化を最大まで行なったキャラクターのみが行うことができる、更なる強化システム。
転生を行うと1度全てのレベルをリセットされてしまうため、もう一度あげ直す必要がある。とは言え転生後は内部的にステータスが上昇しておりレベル100の状態では「実質Lv.140のステータス」となる。
転生の為には準備段階で上述の転生鏡探索で転生鏡を大量に集める必要があり、準備・完成までにはかなりの根気と時間を要する要素である。
メタ的には実装された初期キャラクターの救済処置の側面が強く、基本的には一部例外を除き恒常キャラクター中心に実装されている。

○登場人物

  • 主人公
封結晶の力によって幻想入りした人間でプレイヤーの分身。なのだがこの手のゲームにしては珍しく、性別・年齢が固定されている
幻想入りした弾みからか自身の名前以外の記憶をすべて失っており、当然元いた世界に帰る手立てもないので現在は博麗神社に居候中。
戦闘能力は持っておらず、戦闘時は司令塔的役割を担当。加えて飛べないため移動の際は他キャラにおんぶや抱っこをして貰っている。羨ましい
上記の様に彼女自体はこれといった能力を持たない反面、封結晶を安全に開封する事ができたり、暴発した封結晶を再び封印する事ができるなどの奇妙な能力を有した手帳を所持しており、現状唯一ロストワード異変に対抗し得る数奇な力を持っている人物である。
また、原作よかマシだがやたら血の気の多い幻想郷の面々と違って非常に温和な性格であり、それ故に周囲からの信頼も厚く交友関係も広い。それどころかメインストーリーよりも後の時系列となるイベントストーリーだと幻想郷の住民全員と友達になっているある意味異変解決より凄い
外見等に関する描写はほぼ無いが作中での扱いや、本人の趣向や性格から鑑みると幻想少女よりも幼い年齢である様子。加えて一部キャラのホーム画面では「楽器をある程度扱える(ルナサ)」「花の香りが故郷を思い出させてくれそう(幽香)」「隙あらばキャラの膝の上で寝る(ほぼ全キャラ)」といった彼女の人となりがわかるような台詞も幾つか聞くことが出来る。*10

●L1世界群(恒常・フェス限定キャラクター)

「主人公」が幻想入りした世界群。メインストーリー序盤やイベントの舞台となる並行世界である。
フレーバーテキストによると「全くの逸脱がないL0との乖離を生んだ「例外的要素」が何なのかは、今のところ明らかになっていない。(意訳)」…との事だが、どう考えても原因は主人公です、本当にありがとうございました。
とは言え裏を返せばL0世界群自体、「主人公」が観測された時点でなくなる机上にしか存在し得ない世界群なのかもしれない。
L世界団は東方Lostwordのストーリー中核となる世界団。
この団に属する世界群は、「数多の『分岐』と『合流』を繰り返した、一際複雑な世界群」と説明される。かみ砕いて説明すれば数多の二次創作物のごった煮といったところか。

ゲームにおける立ち位置は所謂恒常キャラクターの立ち位置にあり、レアリティは最も低い。一応原作にてEX・6面・(一部)5面ボスを務めたキャラクター等はフェス限定キャラクターとして実装されることもあるが実装から期間が空けば必ず恒常落ちするようになっている。


●A世界団(フェス限定キャラクター)

通称「2周目」「原作風」。異変が解決しない世界群を集めた謎多き世界団。博麗の巫女仕事しろ
この世界群のみ数字が逸脱度を表すものではなく、各数字が出典となる原作のナンバリング数に対応する様になっている。*12

恒常落ちしない正真正銘のフェス限定キャラクターだけあって、ゲーム的なパラメータは大いに引き上げられており、L1キャラより目に見えて強くなっている。反面、必要な強化素材や確定入手のための天井は据え置き。
その為初期に実装されロートル化したキャラクターの救済措置の役割も持つ。通称の「2周目」はコレが由来。

この世界の住人は東方原作をコンセプトとしてデザインされており、台詞・弾幕の原作オマージュZUN絵に寄せた立ち絵など、まさにオリジナル(原作)により近づけたキャラクターとなっている。
…なのだが特記すべきはその異常なまでの原作理解度。小悪魔がショートヘアーだったり、パチュリーの服に縦縞がなく代わりに帯の輪郭線になっていたり等の誤解されがちなマイナー設定をしっかり押さえており、その原作へのリスペクトぶりが存分に生かされていることを実感させられる。*13

あと先程シレッと書いたがこの世界団は本来解決されるはずの異変が一切解決していない世界群で構成されている。
異変によってはちょっとした氷河期到来だったり妖怪の山全面戦争勃発したりアメリカ大陸が火の海になったりするけど人類は大丈夫なのだろうか?博麗の巫女マジで仕事しろ


●超フェス限定キャラクター

主人公たちが暮らすL1世界群とはまた違う世界団に属する、「もしも(if)の世界の幻想郷」の住民達。
フェス限定キャラクターよりも更にレアリティが高く、より入手難易度が高い専用の強化素材を必要とするほか天井も少し高めに設定されている。
物語の都合上本ゲームでは多くの平行世界の幻想郷が登場するため実装頻度は高く、「同じキャラクターに複数の超フェスキャラがいる」なんてことも珍しくない。
あまりにも登場キャラクターが多いので、本項目では登場する世界団毎に分けて記載する。

B世界団
帝都」と称されるディストピアの様な様相と化した月の都を中心とした、近未来的な世界団。
”B”は「Binary data(バイナリデータ)」の頭文字から来ている。バイナリデータとは二進数で表された、コンピュータが解読可能データ群のこと。
秘封Lostword第1章シナリオ「終わりの君」にてB3世界群が初登場し、4章でもB5世界群が登場する。
ストーリーでは度々帝都が他の世界群から「搾取」を行う構図や、H5世界群からやってくる謎の怪獣と戦う場面が描かれており、メインストーリーにおいて非常に重要な意味を持つ世界群と言える。


E世界団
秘封Lostword第2章シナリオ「偽りの楽園を求めて」の舞台となったE1世界群を有する世界団。
”E”は「Englisce Spræc(古英語)」。文字通り、現代英語の祖となった言語のこと
どこからともなく届いた招待状とパンチカードに導かれ、秘封倶楽部の2人と主人公一行は謎の汽車に揺られながらE1世界群に到達する。
どこか中世の空気を醸す世界群で、孤島に紅魔館が存在する。


H世界団
住人の能力や容姿に著しい変質が見られる世界団。その乖離っぷりは凄まじく、名前と顔以外でオリジナルとの共通点が一切ないと言っても過言でない程
”H”は「Hypercorrection(過剰修正)」の頭文字から来ている。これは「さ入り言葉」等の、本来は正しい言葉遣いであるにもかかわらずより一般的な規範の影響で間違いと扱われている言葉のこと。
この世界団に属するH5世界群は、「帝都」を襲撃する宇宙怪獣たちの原産地となっている。


R世界団
反復する歴史の世界団。
メインストーリー第3章「白玉擂台」の舞台となったR2世界群を有する世界団で、その関係者も全員この世界団に属している。
”R”は「Recursive acronym(再帰的頭字語)」。略称表記の単語が正式名称の中に含まれる言葉のこと。


S世界団
歴史の地層に埋没した世界団。どういうことか全てが最初から埋まっているらしい。
また「帝都」の支配体制には反抗的な姿勢を貫いている。
つまりこの世界団は地底しか存在せず、地上や冥界などの他の異界が存在しないということになる。この世界団における「地上」や他の場所はどんな状態なのか、今のところは謎に包まれている。
”S”は「Synonym(同物異名)」。日本語でもシノニムと呼称され、生物学において同じ種に対して複数の学名がつけられている場合を意味する言葉として使われている。


T世界団
狂気と熱気に満ちた世界団。その様相はさながら開拓期のアメリカのような雰囲気である。
”T”は「Transliteration(翻字)」。言語学において特定の言語を記した文字表記を別の文字による表記に移すこと。日本で言えばローマ字がそれに該当する。
この世界団に属するT5世界群では、住民が勝てば願いが叶うという超長距離に及ぶ過酷な幻想郷横断レースを繰り広げながら弾幕勝負を行っているらしい。言っておくが乗り物は馬じゃないし、いともたやすく行われるえげつない行為を働く大統領もいない。


Y世界団
現状名前のみ確認できる世界団。神仙思想の影響を強く受けているらしい。
”Y”は「Yáo(爻)」。「コウ」と読み、易の卦を構成する基本記号。陽爻・陰爻の二種類からなり、これらを3つ組み合わせた三爻による8種類の組み合わせがおなじみの八卦になる…とのこと。


Z世界団
第2章「紅魔塔」の舞台となった、Z1世界群がある世界団。後に2章EXストーリーにてZ3世界群も登場した。
”Z”は「Zodiac sign(黄道十二星座)」。黄道を経過する十三の星座のうちへびつかい座を除いた12星座を指す。


●レリックキャラクター

全員がL80世界群出身。空前絶後の逸脱度80を誇る世界群。フレーバーテキストによると終局に至りつつある世界群であるとされ、この世界群に属するキャラクター達は何かしらの要因で幻想郷の終焉を経験している上に、自身の記憶と能力の大半を失っている。
その後「記憶遺跡」にて謎の存在との邂逅を経て、一度消失した能力を再構築して今に至る。
メタ的な観点から言えば、レリックキャラクター達は元々ゲームと一切関わりのないコンテンツであった「東方MVProject」をゲームに組み込むために作られたレアリティである。
超フェス限定キャラクターをも上回るレアリティと強さを誇る反面、当然育成素材も個別のものかつ、天井も相応に高めに設定されている。


●ジェニックキャラクター

サービス開始3.5周年を節目に新たに創設されたレアリティ。
総合ステータスや育成素材、天井はレリックと同じ…なのだがレリックとの最大の違いは、当分は不可能だと考えられてきた「旧作・秘封倶楽部キャラクターの実装」を成し遂げているということ。
元より「登場させることができただけでも快挙」とされていた両作品出身のキャラクターを、サービス開始から3.5年をかけて漸く実装させるに至った形となり、プレイヤーと原作者の度肝を抜いた。

ゲームシステム的にも初の試みとなる「コンビキャラクター」の枠組みで、1キャラにつき秘封倶楽部のキャラクター1人と旧作キャラクター1人がタッグを組んでいる。
これは秘封倶楽部のキャラクターが元より戦闘手段を持たないためであり、その為「ホーム画面では秘封倶楽部のキャラクターが顔を出し、戦闘は旧作キャラクターが行う」という体裁をとっている。要はスタンドみたいなもの


●エピックキャラクター

現状最も高いレアリティを誇り、本作における最も格式の高いキャラクター達が揃っている。
素材も当然の如く専用素材である上に、天井も最も高い400。これでも十分高いが実装当初は青天井システムだったのだからその入手・育成難易度がうかがえる。
しかしそれ程の入手難易度も相まって実力はまさに別格。他レアリティキャラと比較しても復刻の頻度もほぼ0に近い希少なキャラクターなので、欲しいのであれば必ず入手しておきたいところ。

現時点でこのレアリティに該当するキャラクターはストーリー上非常に重要な立ち位置にいる者達と、収益が見込みやすい水着仕様の者達の2種類から構成される。



追記・修正はロストワード異変を解決してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ゲーム
  • 東方Project
  • スマホゲーム
  • グッドスマイルカンパニー
  • 東方
  • 公認
  • RPG

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年12月21日 18:54

*1 東方LostWordが配信されるよりも約半年ほど早くサービスを開始していた東方Projectシリーズ史上初となる公認スマホ向けゲーム。現在はサービス終了

*2 東方Projectの二次創作ガイドラインにおいて、「企業による営利活動は許可がなければ不可能」と明記されている。つまり個別に上海アリス幻樂団から許可を得たゲームには営利活動が認められる、という意味となる。

*3 そもそもCVがないパターンも選択可能。また当初は担当の声優のイメージがキャラクターに付いてしまうことを避けるため敢えて「声優名を表記しない」という異例の施策を行っていた。

*4 『深秘録』『憑依華』に登場したラストワードは「怪ラストワード」と呼ばれる、少し仕様が異なるものである為に除外されたものと思われる

*5 勿論このシステムは敵キャラのみならずプレイヤー側も同じである

*6 例を挙げればフランとレミリア、文と椛等きりが無いほどの組み合わせパターンが存在している。しかもこの組み合わせは今もなお追加されることがあり、新キャラ以外でも例えば本ゲーム配信後に発売された「東方獣王園」では新たに藍と饕餮の意外な関係性が描かれ話題となったが、本ゲームでも既にその関係が連携効果に反映されている。

*7 どちらも復刻イベントでは登場しない

*8 「8人の正直者」と呼ばれる物語。秘封倶楽部の物語はZUNs Music Collection第2弾からの開始なので、唯一秘封倶楽部には含まれない話となっている。

*9 旧作・Windows版に登場するキャラクターには一部中ボスを除き原作者であるZUN氏本人が手掛けた通称「ZUN絵」と呼ばれる立ち絵が存在するが、逆に言えば彼が作画を担当していない外伝作品や書籍キャラクターにはそのZUN絵が存在しない為。

*10 尚そのルナサと幽香の台詞から、その正体が冴月麟(楽器を持ち、花符が存在)(東方紅魔郷の没キャラ)なのではないかという考察もある

*11 イベントストーリーの項でも軽く触れた、キャラクターの見た目を変更する機能。

*12 具体例を挙げるなら東方Project第「7」弾「東方妖々夢」の登場キャラクターの世界群は「A7」。といった具合。

*13 なお、「二次創作での一般的なイメージ」をコンセプトにしているL1では、小悪魔はロングヘアーであるしパチュリーの服も縦縞模様が描かれている。

*14 力を貸す触媒は「流星祈願会」。魔理沙と霊夢そして霖之助の3人が毎年行う流星群の観賞会にして、魔理沙が星の魔法を使うきっかけとなった風習である。また記憶遺跡のストーリーでは実装に先駆けて魅魔が登場。

*15 力を貸す触媒は「幻月」「夢月」の夢幻姉妹。共に旧作にあたる「東方幻想郷」にてEXボスを務めたキャラクター。また記憶遺跡では岡崎夢美も登場する。

*16 力を貸す触媒は皆さんご存知「紅魔館」ならびに紅魔館メンバー達もその触媒となっている。

*17 力を貸す触媒は「フランドールの部屋」「レミリア」。また記憶遺跡のストーリーでは実装に先駆けて饕餮も登場した。

*18 力を貸す触媒は「神崎」。東方旧作最終作である「東方怪綺談」にて6面ボスを務めた人物。二次創作では旧作に登場したアリスとの親子設定がよく見られるが実際はそんなことは無い上に、現在では「旧作アリスとWindows版アリスが同一人物」という設定すらオミットされていたりする。

*19 力を貸す触媒は「魂魄妖忌」。裏設定でのみその存在が語られる、妖夢のおじいちゃん。本ゲームにおいてもメインストーリーで名前のみが登場していたが、記憶遺跡にて立ち絵こそないもののメインキャラに抜擢される大躍進を果たした。

*20 力を貸す触媒は「兎角同盟」並びにその幹部である「因幡てゐ」。兎角同盟は鈴仙をリーダーとする妖怪兎たちによる組織の名称。

*21 力を貸す触媒は「月都万象展」。蓬莱山輝夜が主催する、年に一度開催の博覧会。輝夜秘蔵の月の都に関するコレクションが多く展示される博覧会で、月に関心を持って貰うと同時に収益も見込んでいるのだとか

*22 力を貸す触媒は「調岩笠」。小説版「東方儚月抄」に登場するキャラクターであると同時にかの有名な「竹取物語」にも登場する人物。竹取物語ではかぐや姫が帝に渡した不死の薬を、帝の命で富士山に捨てた人物。「東方儚月抄」はその設定を一部拝借し、不死の薬を捨てる最中その薬を欲した妹紅に殺害される、という立ち回りになっている。

*23 力を貸す触媒は「守矢神社」そして「里香」。守矢神社は言わずもがな、里香は旧作「東方封魔録」にてボスを務めたキャラクター。

*24 力を貸す触媒は「地霊殿」。また、各必殺技では妹のこいしを含める地霊殿メンバー達も登場。

*25 元より原作においても秘封倶楽部の時代背景は幻想郷よりも先をいっているような描写もあり、それが主人公の成長によるズレであると考えれば納得が出来る

*26 戦闘は神崎が担当

*27 戦闘は魅魔が担当