ユニコーンガンダム

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ユニコーンガンダム - (2019/05/30 (木) 12:58:39) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/02/15(月) 21:41:17
更新日:2024/04/22 Mon 13:22:39
所要時間:約 27 分で読めます




それは、可能性の獣……

RX-0
UNICORN GUNDAM

人の心を、
哀しさを感じる心を知るものなら!

ガンダム!俺に力を貸せ!!



画像出典:機動戦士ガンダムUC OVA第三巻「ラプラスの亡霊」2011年3月5日公開より
©サンライズ



ユニコーンガンダムとは、小説『機動戦士ガンダムUC』、それを原作とするOVA作品に登場するモビルスーツ(MS)。
同作における主役機を務める。
デザインはカトキハジメ


目次




基礎データ


型式番号:RX-0
全高:19.7m(ユニコーン・モード)
   21.7m(デストロイ・モード)
本体重量:23.7t
全備重量:不明
出力:3,480kW(ユニコーン・モード)
推力:142,600kg(ユニコーン・モード)
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:60mmバルカン砲×2
ビームマグナム
ハイパーバズーカ
ビームサーベル×4
シールド
ビームガトリングガン



バリエーション






機体解説


連邦宇宙軍再編計画の一環『UC計画』のフラッグシップとなる実験機で、U.C.0096にアナハイム・エレクトロニクス社にて製造された。
極めて特殊な環境下で開発され、開発部ごとに高い情報統制がなされスタッフでも機体の全容を知る者はいない。

ガンダムと呼ばれてはいるが、正式名称に「ガンダム」は付かない。
エンジニア達がデストロイモード時の姿を見て「ガンダム」と呼んでいたのが定着した様子。



フル・サイコフレーム モビルスーツ

今までごく一部のみにしか使用されていなかった『サイコフレーム』を全ムーバブルフレームに使用した史上初の機体であり、従来機とは比較にならない機体操縦性やレスポンスを持つ。

ユニコーンモード時は『ユニコーン(一角獣)』の名の通り純白の装甲と一本角のアンテナ、さらに通常時はツインアイも隠れへの字のスリットやアゴもない為、どちらかというとジム寄りの印象を受ける。
ちなみにこのユニコーンモードは、後述のデストロイモードの殺人的な性能にリミッターを掛けた状態であり、クシャトリヤの膂力を上回るほどの性能は持つが、フルパワーではない。

デストロイモードに変身すると、露出したサイコフレームは『紅』い燐光を放つ。
バナージがニュータイプに覚醒した後、バナージ本人のニュータイプ能力を感知した時に燐光はかつてアクシズ・ショックで見られたような『緑』の光を放つようになった。

色が変わる原因は不明。そもそもサイコフレームは、本来なら発光するはずのない素材である。
変形に関してはサイコフレームは状況によって体積が変化するから……とされている。
ちなみにサイコフレームの発光や体積の変化、尋常でない硬度等は『UC』で設定されたものであり、それ以前の宇宙世紀シリーズでは登場していないものである(そもそもサイコフレーム自体があまり登場していなかったため)。


また、度々バナージが直接操作せずとも動く事があったが、これは恐らくサイコガンダムやキュベレイMk-Ⅱに見られた技術の転用だろう。



NT-D

本機に搭載された特殊システム。アンテナが『ニュータイプ』及びそれに近い『強化人間』の存在を関知する事で、機体のリミッターが全解除される。
この際、リミッター解除をパイロットに知らせるためか、赤く縁どられた字で『NT-D』と表示された後でモニターが格納される。

発動時には全身装甲が展開し、内蔵されたサイコフレームが露出して赤い燐光を放つようになる。
さらに一本角だったアンテナもV字型に割れガンダムタイプの顔が現れる。
ランドセル部に収納されていたビームサーベルの取っ手もせり出し、ガンダムめいたシルエットに変化する。
この形態は、通常時の『ユニコーンモード』に対して『デストロイモード』と呼称される。

デストロイモードに変身すると『インテンション・オートマチック・システム』がフル稼働。
この時、操縦桿が格納され、パイロットシートが変形。パイロットをシートに固定する。

これはパイロットの脳波を駆動系にダイレクトに送り込み、機体をコントロールするシステムで、パイロットはまるで機体を自らの体のように動かせるようになる。
脳波を利用する性質上、使用者をニュータイプ・強化人間のみに限定するシステムである。(もっとも、この機体自体がNTや強化人間の登場を想定しているので当然だが)
同様のシステムに『EXAMシステム』や『妖刀システム』、『ネオ・サイコミュ』がある。

なお、「脳波をマシンへと伝達する」という性質自体はサイコフレームを始めとしたサイコミュ系システムが持つ特長であるが、このインテンション・オートマチック・システムはそれをより踏み込みサイコフレームの伝達性質を機体の管制制御の大部分にまで合わせる形に作り上げたものであることが窺える。
因みにインテンション・オートマチック・システム自体は通常時から操縦をアシストする形で起動していると思われる描写がある。(小説版のみ)


デストロイモードではユニコーンモード時と比べると別機体と言えるほど機体性能が飛躍的に上昇。
ユニコーンモード時に各部に収納されていたブースターも解放されるため、ニュータイプの知覚速度すら上回るスピードでの駆動も可能。
(ただ、ニュータイプですら捉え切れない動きというのは過去の作品でもたびたび登場している)
だが専用特殊スーツや衝撃緩和装置を使ってもパイロットにかかる肉体的負荷は激しく、サイコミュによる精神的負荷も考慮すると約5分程度の使用が限界である。

機体性能がユニコーンモードと比べて劇的に向上するため、原作小説では「変形」ではなく「変身」という表現が用いられている。

NT-Dという名称は、表向きには『ニュータイプ・ドライブ』の略とされているが、真の意味は『ニュータイプ・デストロイヤー』
即ち「ニュータイプを駆逐するためのシステム」であり、ニュータイプの「存在」はおろか「概念」すら消滅。
さらにはニュータイプという言葉を生んだジオン・ダイクンをも否定し、その言葉で成り立った『ジオン』という国の存在を否定する事が目的である。


初めて「ニュータイプの敵」としてこの状態のユニコーンガンダムと対峙したマリーダ・クルスはバナージではない『敵』を察し、強烈な否定の意志を感じ取っている。
この時のユニコーンガンダムはまるで嬲り殺すかのようにクシャトリヤのファンネルをジャックした上でじわじわと真綿で締め上げるような攻撃を加えており、明らかにバナージの操作とは思えない動きをしていた。


PGガンプラの設定ではこのデストロイモードに加え、より上位のNT-D発動形態である『デストロイ・アンチェインド』が登場。
こちらはデストロイモードから更に各部サイコフレームが展開、機体操縦権が完全にNT-Dへ移行するとされるが、実際に発動することはなくどのような性能を発揮したかはわからず終い。



【La+(ラプラス)】

1号機にのみ搭載された謎のシステム。
これはパイロット自身のニュータイプ能力を感知する事によって、暴走せずにNT-Dの使用を可能とするもの。
システム、及びマシーンに組み込まれた『否定』の意志の影響を受けず、パイロット自身の精神で操縦できるようになるため、真の意味での『ニュータイプ・ドライブ』システムとも言える。
このシステムで暴走することなく『NT-D』を発動する際には、発動時にモニターに表示される『NT-D』の字が、翠色の光をまとって消滅するようになる。

さらに、一定の条件下でシステムを発動すると「ラプラスの箱」の手がかりとなるデータが開示される。



武装


  • 60mmバルカン砲
頭部に内蔵。ガンダムタイプとしてはオーソドックな装備。
ただし原作では当初バルカンの装備位置が確定しておらず、作中での使用後に設定画に盛り込まれた。*1
後述するビームマグナムの性能もあって使用頻度は高く、最終戦では撃ち尽くしていた。


  • ビームマグナム
専用装備。銃身に専用エネルギーパックを五個繋げたマガジンを装填することで使用できる。
発射ごとにエネルギーパックを一個消費(排莢ギミックつき)するが、通常の約4倍のビーム出力を持ち、弾が機体にかすった程度でも大破させるほどの威力を持つ。*2
また、その分発射時の反動も大きく、他の機体では一発撃っただけでも腕部が破損しかねない。恐ろしいのはこれを片腕で平然と連射するユニコーンのフレーム強度かもしれない。
リアスカートに予備マガジンを収容するハードポイントが付いているが装着可能数は二つ、つまり最初から装填している分を合わせても最大で5+5+5の十五発しか撃てないため継戦能力に問題がある。
(MGユニコーンガンダムでは予備マガジンが2セット付属する)
非使用時にはバックパック、またはリアスカートに懸架可能。
設定段階では通常出力で発射する「弱装モード」も検討されていたがドラマ上のメリハリを付けるため廃案になっている。
後の時代に同系統の武器が開発されないことからも取り回しの悪さが問題視された模様。

  • ビームサーベル
バックパックに2本、両腕の籠手部分に1本ずつが収納されており、必要に応じて基部が展開する。
腕部のサーベルはそのままビームを発生させて「ビームトンファー」としても使用可能。
ユニコーンモード時では基部装甲がロックされている関係でトンファーを前方に向ける事ができない。*3
初期は青白いビームだったこともあるが、現在は見慣れたピンクで統一されている。
また、アンクシャのサーベルを奪って使用したこともある。


  • シールド
白い直線的な形状の大型盾。
実体シールドとしては十分な防御力を持つうえ、中央に内蔵されたIフィールド・ジェネレーターにより長射程ビーム兵器すら容易に防ぎきる。場合によってはビームサーベルの刀身さえ拡散させ抑え込める。
本体と同様にNT-D発動時には変形、内蔵されたサイコフレームがX型に展開。Iフィールド・ジェネレーターも常時露出する。
バナージがニュータイプとして覚醒した後は推進装置も付いていないのに自動で動き出し、後述のビームガトリングガンを撃つなどファンネル化した。
作者自身も「なぜ動いているのかは考えてないから分かりません(笑)」と言う始末。
OVA版ではネオ・ジオングのモニタ上で完全にファンネルと認識されている描写まである。
小説版では豪勢に目くらましに、OVA版には機体共々盾として大忙し。


  • ハイパーバズーカ
使用する時には砲身が伸長。
弾頭には散弾が採用されている……のだが通常弾頭を発射する描写もあり一定していない。
予備弾倉はビームマグナムの予備マガジン同様リアスカートのハードポイントに懸架出来る。
あまり使われてないため正直影が薄い。


  • ビームガトリングガン
本来はクシャトリヤ用に用意された武器だったが、パラオからの脱出時に奪取してそのまま使用。
この時代の共通規格で設計されている為、腕部コネクターやシールドに接続しての使用も可能。


  • ハイパー・ビーム・ジャベリン
機体全高に匹敵する大型近接武器。先端部にはジャベリンとアックス、計二種類の強力なビーム刃を形成する。
アームド・アーマー系装備のプロトタイプにあたる装備で、ビーム発振基部にはサイコフレームを内蔵している。
柄の変形や発振器部の着脱、ビームマグナムとの連結などが可能。

原作に登場しておらず、初出は後述のMGフルアーマーユニコーンのVar.Ka。
OVA版ではネェル・アーガマに搬入されていたようだが装備されず、後にクシャトリヤ・リペアードの左腕の代用品として登場した。


  • アームド・アーマーDE(ディフェンス・エクステンション)
推進装置とビーム・キャノンから成るシールド用の増加ユニット。
搭載されているビーム・キャノンは放射式になっている。
デストロイモード時には増加ユニット内のサイコフレームとスラスターも展開する事で防御力とその範囲も拡大し、機動力をさらに高めている。
後のバンシィ・ノルン、フェネクスに搭載された物は単発式のメガ・キャノンに変更されている。

初出はガンダムエース連載の大森倖三氏による漫画版『UC バンデシネ』におけるオリジナル装備としての登場で、後にOVAに逆輸入された。



フルアーマーユニコーンガンダム


武装:60mmバルカン砲×2
ビームマグナム
ビームサーベル×4
ハイパーバズーカ×2
シールド×3
ビームガトリングガン(2)×3
グレネードランチャー×2
対艦ミサイルランチャー(3)×2
ハンドグレネード(6)×4


バナージの友人であるタクヤ・イレイが発案し、ネェル・アーガマ艦内に残っていた武装をあるだけ搭載した最終決戦用重装備。
本来の装備の他、ジェガン用のミサイルポッドなどを装着。結果生じた重量増加による機動力低下を補うため背面に94式ベースジャバーを転用した大型スラスター2基を増設。

適当にパーツをくっつけただけに見えるが、実はしっかり考えられているためにバランスよく仕上がっている。増設した火器も本体のインテンション・オートマチックに連動し照準・発射を自動で行える。
各武装はデッドウェイト化を避けるために弾を全て撃った後すぐにパージが可能。
フルアーマー」と名付けられてはいるが、変身を妨げるため追加装甲はなくシールドが追加されたのみ。どっちかというとフル・アーマメント(完全武装)。
作中では戦場でリゼルのライフルを受け取りギロチン・バーストも披露した。



フルアーマーユニコーンガンダム・プランB


ガンダムトライエイジ』に登場するもう一つのフルアーマーユニコーンガンダム。
アームドアーマーの存在を知ったタクヤによって考案された。Bの意味は「blue(青)」。

背部にアームド・アーマーXCとアームド・アーマーDEが2基、右腕にアームド・アーマーBS、左腕にアームド・アーマーVN、携行武器としてハイパー・ビーム・ジャベリンを装備している。
ハイパー・ビーム・ジャベリンがアームド・アーマーの試作品であるため、こちらは「アームド・アーマー系装備でのフル装備形態」と言ったところか。
サイコフレームの発光色はフェネクスと同様の青。



ユニコーンガンダム ペルフェクティビリティ


マウントアームをナラティブ版フェネクスに換装した状態のフルアーマーユニコーンガンダム・プランB。

名前の「Perfectibility」には「完全にできる」という意味があり、さしずめ「パーフェクトユニコーンガンダム」と言ったところか。



覚醒ユニコーンガンダム


クライマックスにおいて行われたサイコフィールドの最大展開の際、極限まで引き出されたバナージのニュータイプ能力に呼応してユニコーンガンダムが変化した形態。
正式な名称といったものは無く、「真ユニコーンガンダム」「神コーン」などと呼ばれることもある。

サイコフレームとバナージの意識が融合したことで、その存在はヒトでも機械でもない新たな生命体へと進化している。
OVA版では内蔵されていた全身のサイコフレームが装甲から溢れ出すような形のサイコシャードとして結晶化しており、その姿は一見すると人工物とは思えないモノとなっている。
ヒトの心に触れるサイコフレームと一体化しているため、この状態のバナージは時間の流れにすら捕らわれず過去から未来に存在する様々なヒトの意識を知覚する。
更にサイコフィールドを自在に操り、意志だけで多数のMSを機能停止させるといったヒトの枠を逸脱した力を振るうことが出来る。
一方、肉体の縛りを脱したバナージはヒトであることの証明である個我を失ってしまう。

しかし、オードリーやリディといった人々の声を聞いたバナージは個我を取戻し、この「神」に等しい姿から「ヒト」の姿へと戻り、皆の下へと戻ることを決断した。
OVA版ではそれに伴い装甲と結晶化したサイコフレームが元の形に再生されユニコーンモードに戻っており、バナージがヒトに戻ったことが明確に描かれている。



ゲームでの性能



最終解禁にて登場。コストは3000。
アーケード版はキャストが決まっておらずパイロットなしだったが、PSP版ではバナージが搭乗。
ユニコーンモードは当たり判定が大きいビームマグナムや拡散バズーカなど射撃寄りの武装だが、デストロイモードに変身できる。
変身すると武装が全変更され、高い格闘性能とスピードを持った機体になる。コンボ次第で大ダメージが取れるがカット耐性が低く、扱いは難しい。



武装にジェガン召喚が追加。
マグナムは威力、弾速が強化され、Zガンダムのように撃ち切りリロードになり、格闘もビームサーベルを使うものになって若干強化。

デストロイモードは射撃がビームガトリングになりスタン+ファンネル停止の燐光を放つサイコミュジャックが追加。
変身時には自機をロックしている全てのファンネルを停止させる。
高性能な格闘は健在で、高威力のハイパービームトンファーを放てる。

「亡霊は、暗黒に帰れ!!」

威力や判定は悪くないが全体的に格闘はカット耐性が低く、コンボも長い。
何より相方の負担も大きくなるため、人によってはデストロイモードは封印した方が安定する。
デストロイモード中に覚醒すると、サイコフレームが緑の燐光を放つ。

覚醒技はフルアーマーユニコーンでの全弾発射。ユニコーンモードでは使用できない。
お気付きだろうがネタバレ全開である。OVA派は注意。
続編のフルブーストではライバルの黒いヤツがあんまり強すぎるため「白いバンシィ」とか揶揄されたりも。

しかし、6/25日のアップデートで可能性の獣がついに目を覚ます。
まずはユニコーンの最大の弱点とも言われていた、ユニコーンモードでの機動力アップ(旋回性能、BD速度共に向上)。
ただでさえ、フルブ移行時に旋回性能向上&高性能アメキャン追加で安定してきていた立ち回りが盤石に。
さらに特格(NTD変身)のリロードが5秒短縮、変身後の持続時間が3秒増加でNTD状態を長く維持できるように。
さらにさらにNTD時メイン(ビームガトリングの誘導性能向上)でNTD時の攻め手が大幅に強化。
長い変身時間を十分に使われ、前作から健在の超機動力で追い回されながらアメキャンで先着地をとられ、神速のBD格に震えながら、
下手な逃げは高性能メインで絡めとられ、さらに自衛も特格(サイコミュジャック)とそこからの虹アメキャンで万全、
NTDが解除されても、ユニコーンモードも崩しづらい上にのろのろしてるとまたNTDと尋常じゃない強化がされ、あっという間に環境上位に。
もう白いバンシィなんて言わせないとばかりに大暴れを繰り広げた。

完全に余談ではあるが、このユニコーンの修正前に同じ換装機であるV2ガンダムがユニコーンと同じく換装前換装後共に超強化され、
環境下位から環境上位まで一気に急浮上して大暴れしたことが問題とされ、大幅な下方修正で環境下位に再びたたき落とされた事件があった。
ユニコーンの修正はまさにそれを彷彿とさせる修正であったため、ユーザーからは「まったく反省していない…」と呆れられる羽目となった。

順当にマキシブーストでも続投。NTD時CSに原作再現的には念願のビームマグナム両手撃ちが追加された。
しかし、やはりフルブでやりすぎたのか酷い下方修正をもらっており、ざっと羅列するだけで、
アシスト回転率悪化、機動性悪化、耐久力低下(両形態共通)、NTD回転率悪化、メイン銃口補正弱体化(ユニコーン)、
メイン性能諸々弱体化、BD格闘弱体化、特格虹不可(デストロイ)が修正された。
特に影響が大きいのがデストロイモードであり、機動性が下がった上に攻撃の起点となっていたメイン・BD格が弱体化され、
攻め手が極端に減ってしまう羽目に陥り、数多のユニコーン使いが涙を呑んだ。
だが、さすがに開発もこのままでは問題があると判断したのか3回にも及ぶアップデートがあり、現在では十分に環境に適応できる機体に調整されている。
特に無印時代からアプデの度に上方修正され続けた(正確にはフルブ→マキブ移行時に一度下方されたが)ユニコーンモードの足回りが大きく改善されており、過去では3000コスト最鈍足と呼ばれたこともある機体とは思えない足回りになっている。もし、無印でユニコーンを使っていたプレイヤーがいれば是非とも一度触ってもらい、その軽快な足回りを体感してもらいたい。


マキシブーストからはOVAの完結に伴い、フルアーマーユニコーンガンダムも追加された。
バナージが覚醒しているため、常時翠色の燐光を放つデストロイモードとなっている。

機体性能もかなり個性的で、フルアーマー→大型ブースターパージ→全武装パージと一方通行で換装できる3形態を扱うことになる。
ただし第二形態に相当する姿は劇中に登場しないゲームオリジナルの姿である。

フルアーマー状態でブースター切り離しコマンドを入力するとブースターで特攻しつつブースターパージ形態へ(移動中に他の行動でキャンセル可能。また横入力の場合左右にロールしながらブースターのみを射出。核ミサイルのように使える)、
ブースターパージ形態で『サイコフレームの共鳴(キュベレイのプレッシャーと同様の性能)』を使用すると全武装パージ形態へそれぞれ移行する。
※コマンドはどちらも特殊格闘

第一形態(フルアーマー)はミサイルやガトリングなど多彩な射撃武装で弾幕を張れるが、鈍足で格闘はタックルしかできない完全な射撃機体。
第二形態(ブースターパージ)は弾幕こそ張れないが優秀な射撃武装を持ち機動力も向上するが、格闘はまだ貧弱な射撃寄り万能機体。
第三形態(全武装パージ)はノーマルユニコーンのデストロイモードを少し射撃寄りに調整したような格闘寄り万能機体。

……と、ご覧の通り各形態で得意・不得意なことがバラバラであり、戦況や相手によってどの形態で立ち回るかを判断しなければならない。
『相方のやりたいことに合わせる』ことも考えなければならず、シャッフルではニュータイプばりの判断力と洞察力を発揮しなければならないことも。
適当にパージしていくだけでは3000コストに見合う働きなどまず出来ないため、的確な判断力が求められる上級者向けの機体になっている。

また、第三形態ではOVAで見せたビスト神拳も使用できる。

覚醒技は第三形態のアシストでも出張してきてくれるリディのバンシィ・ノルンと共に波状攻撃を加える『虹の彼方に』。
第一形態で使うと第二を飛ばして第三形態になれるが勿体無いのでお勧めしない。



ユニコーンモード時のチャージ4・6の雑魚殲滅能力が他機体と比べて異常に高く最早チート。
さらにSP攻撃でデストロイモードになり、攻撃が格闘のみになるがやはり強力で本作の強機体の上位。



初参戦は『ワールド』。
高威力低燃費の高性能ユニットだが、パイロットのテンションが超強気以上でデストロイ化。
全能力上昇やIフィールドが追加され、さらに強力なユニットに。

続編の『オーバーワールド』ではユニコーンモードにビームガトリングが、デストロイモードに覚醒武器「NT-D」が追加。
ユニコーンモードのビームサーベルにもトドメ演出として、デストロイモード起動のアニメが追加された。
バナージ自身もマスタースキルでいつでも超強気になれるため相性がいい。
ユニコーンモード涙目なのは気のせい。
天敵はおそらくターンX


  • 『新・ギレンの野望』

歴史介入システム・イベントによって使用可能になるオマケ機体。
デストロイモードへの変形には専用のムービーが付いている。
性能も申し分ないがビームマグナムの火力はバランスを考えてか直撃してもギラ・ズールを倒せない。
遊び心でかすっただけで撃破できるほどの火力が欲しかった。


REV.4への大型アップデートに伴い参戦した連邦軍の格闘型MS。コストはシナンジュと同様の350。
支給タイミングは階級大佐以上でヘビーガンダム、G-3ガンダム、ジェガンD型を支給後にターミナルで申請し、勝利ポイントを90貯めることで支給される。道程が長い
ゲーム内最大コスト機体に相応しく高性能であり、高機動高火力を兼ね添えている。

メイン武器のビーム・ガトリングガンはダウン値が高めでフルオート連射が可能。頭部バルカン砲と使い分ければ対複数を捌きやすくなる。
最後の支給ではビーム・マグナムも支給され、こちらは装備コスト+10で射撃硬直が大きいが相手との距離が離れるほど高威力となり、弾を撃ち尽くすとダウン値が低いビーム・ガトリングガンに持ち替えとなる。

サブ武装は前述の頭部バルカン砲に加えハイパー・バズーカも支給されるが、威力が低めでバルカンの利便性が高い影響か使用率は低い傾向にある。

NT-Dは本作でも使用可能であり、発動中は一定時間、もしくは一定ダメージを受けるまで
●最大AP値増加
●三連撃の威力向上
●メイン武器はダウン値が下がったビーム・マグナムに持ち替え
●格闘武器はビーム・トンファーに持ち替え
●BGMが「UNICORN」に変更

といった効果を得られる。特に中バランサー以上の機体は三連撃→マグナム→三連撃までの格闘攻撃が可能で、ゲーム屈指の高火力を叩き出す事を実現させている。

ただしコスト350の関係上リスタート地点は自拠点付近のみとなり、何より2~3落ちが常態化すると
敗北の確率が非常に高くなるため、上級者向けの機体と言える。





『時獄篇』から初参戦。
ストーリーの中核の一つに『UC』と『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のクロスが据えられているため、序盤から参入する。
バナージが自身でNT-Dを制御できるようになる中盤までは、イベント戦以外でデストロイモードになる事はなく、ユニコーンモード固定で戦う事になる。

ビームガトリングガン、バズーカなど、本編の武装は再現されているが、『時獄篇』はOVA第4話までしか進まないため、ハイパービームトンファーなどはお預け。
ALL武装のビームマグナムは雑魚殲滅には便利だが、如何せん他の主役級ガンダムと比べると地味。
NT-Dが発動したところであまり武装が変わらないのも拍車をかける。

『時獄篇』では愛がないと2軍落ちしやすい、良くも悪くも普通のユニットである。
ただ、バナージの覚える『閃き+』が使えるため、サブ要員としては重宝するユニット。
イベント戦で強制出撃もあるので、育てておいた方が無難。

『天獄篇』では射撃兵装ばかりだがMAP兵器とALL武器両方を持ち、撃墜されてもノーマルになって復帰するフルアーマー形態が追加。
全武装を全て使い、常時パージしていく武装一斉攻撃が2回以上撃てることには突っ込むだけ野暮。
ノーマル形態も、バナージがNTとして覚醒してからはサイコフレームの色が変わり、NT-Dの変身限界もなくなる。
シールドファンネルなどの武装も追加され、立ち絵もビームマグナムもシールドも持たない(一見)徒手空拳状態に。
OVAで見せたビスト神拳も『NT-D覚醒攻撃』という名前で武装化。育て方にもよるが精神コマンドによるブーストなしでも10000超のダメージを叩き出す。

大化け、というほどには強化されているとは言い難いが、バナージが『魂』を覚えることもあり、スタメンを張れるだけの性能にはなっている。
…某ガンダム先輩の火力と比べると微妙?あっちが異常なだけだ、気にするな!


◇『スーパーロボット大戦BX
中盤からの参戦。
覚醒前からNT-Dのターン制限が撤廃された上に、特殊防御・耐久に関する特殊能力が強化された。
また、ZシリーズやVとは違い、フルアーマーになっても赤覚醒のままであり、緑覚醒は「覚醒」という別のコマンドで変化する。
ただし燃費はZシリーズより悪化しており、バナージのスキルも寂しいことになっているので、スキルアイテムによる底上げが必要。
ちなみに、線が多いデザインのせいか旧3DSだと処理が間に合わず、フリーズの原因になりやすいため注意。
後に三種の神器の一つ「力の盾」が宿っていたことが判明する。

◇『スーパーロボット大戦V
物語中盤からの参戦。武装体系、特殊能力、戦闘アニメはZシリーズ準拠だが色々上方修正はされている。
フルアーマー+NT-D発動時の形態にハイパー・ビーム・ジャベリンが追加されたり、連続攻撃・覚醒攻撃・シールドファンネルがカスタムボーナスでバナージの特殊技能に応じて強化されるようになった。
神コーン状態になってはいないが原作以上にデンジャラスなシチュエーションの第35話でその片麟を見せる活躍を行っている。


俺は…それでも!!

「ガンダム系の機体はパイロットの人格がベース」の法則に乗っ取り、バナージの人格がベースとなっている。
コロニー・キューブのアナハイム工専に通っていたが、袖付きとベリアル軍、クライシス帝国の争いに巻き込まれる。
そこでヒーロー達との邂逅を経て、自分の為すべきことを果たすために戦いに身を投じていく。
同じく学生仲間のフォーゼとギンガ、F91とは仲が良い。

ユニコーンモードはイベント時のみの登場で、デストロイモードに覚醒してから正式参入する。
素早い上にSPも高いので回復役としても起用できるが、防御とHPが低いのが難点。集中攻撃を食らわないように気を付けよう。
フルアーマー装備はHERO技として登場し、サブクエストをクリアすれば習得できる。
RXとの合体クロスオーバー攻撃「RX-0コンビネーション」もかなりの火力があるので、ボス敵へのトドメとしても優秀。
ブレイブスキルは「次のターンまで敵のEN攻撃を無効化する」もので、最終レベルまで上げれば物理攻撃をも無効化できるので是非育てよう。

ちなみにビームマグナムは、クシャトリヤに立ち向かったロト隊長の形見という設定。

  • 『ガンダムジオラマフロント』
とにかくやたらとバリエーションが多い。
ユニコーンモードで、サーベル装備とマグナム装備の2種類。
デストロイモードで、赤モードと緑モードで2種類。
フルアーマーで、ジャベリン装備とガトリングガン装備の2種類、さらにFAデストロイモード1種類。
シールドファンネル装備型で、攻撃モードと防御モードの2種類。
神コーンモードが1種類の計10種類がユニコーンガンダム1号機(パイロットはすべてバナージ)。
バンシィがパイロットがリディのバンシィ・ノルンが2種類、パイロットがマリーダのバンシィが1種類。
そして、リタが乗ってるはずのフェネクスが1種類。

ユニコーン1号機のバリエーションは他の機体や他のゲームの追随を許さない。

立体化


ガンプラ

HGUC、MG、RGが発売。
まず先にMGでver.kaにて発売され、この時点で完全変形を実装している。
武装はマグナム、バズーカ、サーベル、シールドのみ。小説4巻の特装版には『ビーム・ガトリングガン2丁セット』が同梱されている。

その後、アニメ版にあわせたHD仕様が発売。成形色以外に主に足回りに新機構を採用している。
しかし武装は変わらず、ガトリングガンもない。
『バンデシネ』8巻の特装版には『シールド増加ユニット アームド・アーマーDE』が同梱。

さらにフルアーマーユニコーンもver.kaにて発売された。
小説版最終決戦仕様の完全装備に加え、ガンプラオリジナルとしてハイパービームジャベリンが付属している。


HGUCは変形機構を廃し、ユニコーンモードとデストロイモードがそれぞれ発売。
ユニコーンモードにはバズーカ、デストロイモードにはビームマグナムが付属するが、やはりガトリングガンはなし。
デストロイモード時はサーベル刃が付属しないので四刀流を再現するには他のキットから流用必須。

フルアーマーユニコーンも二形態ずつ発売。
MGと比べるとベースジャバーがなく、ビームマグナムも一丁減っている。持ち手の関係上両手にバズーカを持たせるには要改造。

デストロイモードはシールドファンネルを再現するための台座が付属している。
ハイパービームジャベリンは付属しないが、後に雑誌付録という形で発売された。

いずれのキットにも言えるが複雑なデザインと変身機能等を再現するためかデザイン画と比べるとプロポーションがやや悪く今の視点で見ると可動域も狭い。


RGは1/144スケールにも関わらず差し替え無しの完全変形を実現した優れ物だが、その代償として関節部の強度に若干不安が残るか。
それでも「軽く手足を動かすだけで破損の恐怖が常に付きまとう」RGのZガンダムよりは、遥かにマシなレベルなのだが。
いずれにしてもHGUCやMGのように、ガシャガシャ動かして遊ぶのには向いていない。この辺はRG全般に言える事ではあるのだが。


プランBの発売予定は今のところなし。
自作するにしても、MGでもHGUCでも相当な出費と工作と塗装を覚悟しなければならないため結構大変。
本体の青いサイコフレームはフェネクスから流用できるが、アームドアーマーのサイコフレームは結局塗装しなければならないし。

最低限必要なキット
MG:フルアーマーユニコーン、バンシィ、バンシィノルン(プレバン)×2orバンノル×1とフェネクスか単行本付属のDE
HGUC:ユニコーンデストロイ、バンシィ両形態、バンノルデストロイ×2、ハイパービームジャベリン

なおプランBはアサルトキングダムで再現可能なセットが発売されているので(ただし色は覚醒カラー)、作るのがめんどいけど立体物が欲しい人はそちらの方がいいかもしれない。


SDガンダム BB戦士』ではオリジナル形態の「ビーストモード」が存在する。
他にもフルアーマーやバンシィ、ノルンやフェネクスも発売されている。

『レジェンドBB』では「騎士ユニコーンガンダム」が発売。
「マスクドモード」と「ビーストモード」に変身するギミックがある。

取説やWebサイトで展開される『コミックワールド』において懐かしのネタも披露された。
「ウルトラスーパーフルアーマーヘビーデラックスユニコーンガンダム」


この他にも数多くの立体物があり、フィギュアシリーズ『ROBOT魂』では2・3号機を含め15種類以上も発売されている。



その他


2017年9月末より、お台場のダイバーシティ東京にて実物大ユニコーンガンダム立像が公開されている。
同地にて約五年間公開されていた実物大ファーストガンダムの後を引き継ぐ形となっている。
特徴として、アンテナの開閉とフェイス部分の切り替え、サイコフレーム部分の発光ギミックが仕込まれており、デストロイモードへの変身シーンを再現している。



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