クシャトリヤ(MS)

登録日:2010/03/10(水) 08:20:35
更新日:2020/04/18 Sat 20:45:34
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私から光は奪わせん!



画像出典:機動戦士ガンダムUC OVA第一巻「ユニコーンの日」2010年2月20日公開より
©サンライズ





クシャトリヤとは『機動戦士ガンダムUC』に登場するモビルスーツ(MS)である。


目次




緒元


型式番号:NZ-666(トリプルシックス)
全高:22.3m
本体重量:29.7t
全備重量:74.02t
ジェネレーター出力:16,540kw
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
胸部メガ粒子砲×4
バインダー部メガ粒子砲×8
マシンキャノン×2
Iフィールドジェネレーター
ファンネル×24
ビームサーベル×2
小型ビームサーベル×4



機体解説


U.C.0096時、ネオ・ジオン残党軍「袖付き」において運用された機体。
重厚なボディと緑色の装甲、頭部の長い角状パーツと胸部・手首に施された「袖」のエングレービングが目を引く。

設計ベースとなったのは第一次ネオ・ジオン抗争時、サイコガンダムキュベレイを元にネオ・ジオンで開発された超弩級MS「クィン・マンサ」。
この機体は当時の最新技術で限界まで最小化したものであったが、それでも40mという非常に巨大なものになってしまった。

そこで、クシャトリヤは「ファンネルコンテナ」「Iフィールドジェネレーター」「フレキシブルスラスター」などクィン・マンサでは機体各部に分散していた複数の機能を四枚のバインダーに集約。
更にサイコミュシステム搭載による巨大化を抑えるべく、サイコフレームなど最新技術も投入。
結果、クィン・マンサの持つ圧倒的なスペックを損なうことなく本体を20mクラスまで小型化に成功したのである。
開発自体はネオ・ジオンで行われているが、当時のネオ・ジオンにMSを独自製造する能力は無かったため、ギラ・ズールやかつてのギラ・ドーガサザビーなどと同様製造はアナハイム・エレクトロニクス社に委託する形になっている。

肩に取り付けられたバインダーは接続部のフレキシブルアームにより自由自在に動き、四枚すべてを連結させることで全身を覆い隠す巨大な防壁と化す。
また先端部にはビームサーベル内蔵式サブアーム(隠し腕)が装備されており、相手の四肢を捕縛するなど接近戦において活躍する。
内蔵されたスラスターによる高度な空間機動力も生み出す。

その特徴的なバインダーから連邦軍からは「四枚羽根」と呼ばれている。
でもバインダーを閉じた状態はピーマンにしか見えない。


サイコフレーム』はコックピット周辺の構造材として使用されているが、U.C.0096時のネオ・ジオンにはもはやサイコフレームを独自に生産する能力や財力もないため、数年前の第二次ネオ・ジオン戦争時に製造された物が全てである。
そのためフレームや装備の追加生産はおろか、破損個所の完全修復すらままならないワンオフ機体になっている。

また小型化したとは言えバインダーが並のMSと同程度のサイズのため、U.C.0096時においても全長こそ他の機体と大差ないが全体的に一回り以上大きなMSとなってしまい、搭載するガランシェールの格納スペースの大半を占領してしまっている。

更に本機を運用するには高いNT能力が必要であるため、実質強化人間であるマリーダ・クルスの専用機となっている。

追加装備としてビームガトリングガンが用意されていたが、袖付きの前線基地であるパラオ脱出の際にユニコーンガンダムが使用。
以来ユニコーン専用武器となってしまった。(OVAではギラ・ズールなどの袖付き所属の他MSも使用している。)
このほか、同じアナハイム系列機とは装備一部に互換性がある。


ちなみに、「クシャトリヤ」とはインドの貴族や武士と言う意味である



武装


  • 胸部メガ粒子砲
胸部に4門内蔵した巨大ビーム兵器。
クィン・マンサの物同様、無数のビームを弧を描くように広範囲へ撃ちだす。
本機最大火力の粒子砲。

  • バインダー部メガ粒子砲
バインダー1基に2門、合計8門のビーム兵器。バインダー部が自在に動かせるため、死角がほとんどない。

  • マシンキャノン
胸部に内蔵されている固定装備。
実体弾を連射するため、近距離での牽制に使われる。
原作小説、OVA共に殆ど使われていないので非常に影が薄い武装。
そのためかゲーム作品でも使えない事が多い。

  • ファンネル
オールレンジ攻撃端末。
バインダー1基に6基、合計で24基装備している。
形状は第二次ネオ・ジオン戦争時のようのな筒型ではなく、クィン・マンサやキュベレイの物に近い漏斗状になっている。
キュベレイなどと同じくジェネレーターは内蔵しておらず、使用後はバインダーに戻すことでエネルギーと推進材のリチャージが可能。
装甲技術の向上や対ファンネル戦術などが考案されているため相対的な優位性は下がっているが、豊富な展開数を活かした連続攻撃はこの時代でも十分脅威となる。
なお、収納位置はバインダーの裏側だが、バインダーの半ばに設けられた開閉ギミックによって防御状態からでもファンネルを射出することが出来る。

  • ビームサーベル
両手首の装甲内側に収納されている。グリップは細い角柱状。
収納時はビームガンとしても使用可能。
ちなみに規格が共通であるためリゼルなどのものも使えるがビーム刃の色が違う。

  • 隠し腕
バインダー先端に装備されているサブアーム。
バインダーに加えアーム自体も折り畳み式の多節型になっているため、リーチが長い。
先端部は二本指の簡易マニピュレーターだが、ビームサーベルなどを掴んだり敵機のセンサー部を突いて破壊するなど、ある程度の操作性とパワーは有している。
先端部にはそれぞれに小型のビームサーベルが内蔵されている。



劇中での活躍


物語序盤から登場。輸送船ガランシェールの追撃に来たジェガン三機を瞬時に撃破する。

インダストリアル7では箱を奪い取りに来たロンド・ベルのMS中隊をたった一機で圧倒。凄まじい力を見せ付ける。
しかし、バナージが乗り込んだユニコーンガンダムによりコロニー外まで押し出され、更にユニコーンはNT-Dを発動。
その圧倒的な力で多数のファンネルとバインダーを破壊されるが、ジンネマンの指示により撤退する。

その後、フル・フロンタルシナンジュとユニコーンの交戦中に乱入。ユニコーンの四肢を捕縛し強烈なボディーブローでバナージを昏倒させ、見事にユニコーンを捕まえた。

パラオ攻略戦ではパラオを脱出しようとしたバナージの操縦するユニコーンの前に立ちふさがる。
しかし、戦闘中にユニコーンのNT-Dが発動、ファンネルのコントロールを乗っ取られるなど圧倒的な戦闘力の前に為す術もなく撃破寸前まで追い込まれ、戦闘不能になったところをネェル・アーガマに収容される。





以下ネタバレ



物語終盤にマリーダたちはバナージ側に付き、袖付きから離れる。
シナンジュとの戦いでは「自らの4枚のバインダーを切り落とし、巨大なファンネルとして使用する」というオーバースペックを発揮。
バインダーの特攻により撤退させるも、錯乱状態に陥ったリディバンシィが放ったビームマグナムからネェル・アーガマを庇い、パイロット共々宇宙に散った・・・



改修形態


クシャトリヤ・ベッセルング

OVA版ep6に登場。
ep3でのユニコーンガンダムとの戦いで機体各部を破壊され大破寸前となったクシャトリヤが、ネェル・アーガマ内でトムラら「袖付き」側主導によって一度目の補修を受けた姿。

左腕は肘から先が失われており、右脚は膝から先がフレームのみ、コクピットと頭部内フレームが露出している。武装は殆どなく、胸部メガ粒子砲の銃口は左右各2門のうち1門がそれぞれ塞がれている。バインダーは左右1枚づつとなり、左側は内部フレームのみとなっている。

かつての姿からは想像できないほどに痛々しい姿だが、作中でミネバ・ザビがネェル・アーガマ内での反乱を抑えるためにマリーダと共に搭乗し、反論するアンジェロローゼン・ズールごと抑え付ける姿はむしろ雄々しい。


クシャトリヤ・リペアード

OVA版ep7に登場。ベッセルングがネェル・アーガマのクルーの手も借りて二度目の補修を受けた姿。

左腕の肘から先はユニコーンガンダムのオプション兵装であるハイパー・ビーム・ジャベリンが接合され、右脚仮設フレームの足裏にはビーム・ガトリングガンが内装、その他フレームが露出していたいくつかの部分も装甲で補修されている。
ちなみにプラモの説明書だと、ハイパー・ビーム・ジャベリンは増加サイコフレーム兵器(アームドアーマー)のプロトタイプであることが判明する。
欠損していた後部バインダー部分には大型のプロペラント・ブースターを転用する事で機動力を確保している(実はこのプロペタンクは『バンデシネ』のクラーケ・ズールと同様の物)。
ファンネルは補充できなかったため、バインダーのファンネルラックは装甲で穴埋めされている。
代わりに先端に爆薬を積んだ改造ファンネル(後のファンネルミサイルに近い物)を搭載しており、前部バインダー部分の表面の装甲から展開する。

改修後、バナージを先に行かせるためバンシィ・ノルンを相手を引き受けるがマリーダの負傷もあって苦戦。
なんとか抑えこみリディを説得するものの、激情に駆られた彼が衝動的に放ったビームマグナムをコクピットに受け原作同様爆散した。



立体化


ガンプラ

1/144スケールで発売。ユニコーンガンダムシリーズの先駆けとなった。
あまりにデカいため1/100と同じくらいの大きさ。MGクラスのボリューム満点の作りごたえのあるキット。
後にクシャトリヤ・リペアードも発売されるがこちらも箱のサイズ・値段共に元のクシャトリヤを上回る勢い。



ゲームでの扱い


PSP版「NEXT PLUS」に隠し機体で参戦。コストは3000。アシストはギラ・ズール。
ゲーム中トップクラスの大型機体で、被弾しやすく、相手のコンボも入りやすい。
しかし単発、コンボ共に火力が高く、手数も多い機体になっている。全体的に劣化クィン・マンサのような武装、攻撃手段が多い。
またプルプルツーのキュベレイと敵対すると専用セリフが聞ける。


コストが2500に低下するも相変わらずの遠距離攻撃力を誇る。
メインのビームガンやCSの胸部メガ粒子砲は弱体化。

だがサブのファンネルが超絶強化。
スタン属性が追加され、当たればダメージを伸ばしやすい。
また、レバー入れサブではファンネルを縦に並べ高速のスタン属性レーザーを放つ。
特射の拡散メガ粒子砲もスタン属性となった。

しかし、相変わらず使用可能な機体の中ではトップクラスの巨体なため、他の機体なら容易に避けられる攻撃にすら当たるほど被弾しやすく、さらにビルなどの障害物に引っかかりやすいため接近戦や守りに徹した戦いは非常に苦手である。

また、サブはただバラまいているだけでは味方も引っかかってしまうため、少しの操作ミスで自分どころか味方も不利になってしまう。

挙動も鈍く(見え)、フルアーマーΖΖほどではないが初めて動かすとたいてい『重い』と感じる。

相方を選ぶ機体なため、シャッフルでは勝ちにくい機体である。

原作通りユニコーンガンダムとの相性は最悪。対峙する際は気を付けよう。

フルブーストにもコスト2000で登場。
CSと特射が入れ替わり、サブも全方向対応になった。
だが移動速度が更に低下したため、更に微妙に…
だったが、アップデートにより機動力の上昇、サブのリロード上昇、サブと特射の強化、サブ→メインキャンセルの追加と超絶強化。
クロスボーンガンダムX2改と並ぶファンネル持ち援護機として生まれ変わった。

マキシブーストでは全体的に下方修正されたものの、覚醒技が使い易いものに変更になった。


全作品で共通して、移動力が低く移動後攻撃も強くない重砲撃タイプなのでパイロットにヒット&アウェイの習得は必須。
また、現時点のスパロボではベッセルングやリペアードは未登場。どんな機体でもホイホイ修理できるスパロボでは止む無しではあるが。

第3次Z時獄篇』にてガンダムUC初参戦と共に初登場。
序盤はマリーダ共々ボス敵として、中盤の一時期マリーダと共にスポット参戦するものの、結局敵対してしまう。
時獄篇ではそのままマリーダはフェードアウトして終わってしまうが、条件を満たせばクシャトリヤのみ取り返せる。
天獄篇では序盤の終わり頃にマリーダ共々正式参戦。マリーダが死亡しても機体だけは残るが、
生存した場合は能力上昇のオマケがついてくるので何としても生存させるように。
今作とVでは武装が胸部メガ粒子砲とビームサーベル、ファンネル(ファンネル一斉射撃)だけというシンプルな武装構成である。
ちなみに、ビームサーベルにスタークジェガン戦を再現したトドメ演出あり。

BX』では、第3次ZやVとは異なり、ファンネル一斉射撃と胸部メガ粒子砲を廃して
マシンキャノンと腕部ビーム砲が追加されるという、どことなくキュベレイ(Mk-II)を意識した武装となった。
敵として戦う機体が1回しかなく、フラグを建てないとスポット参戦止まりになってしまうので影が薄い。
ちなみに今作ではリディ搭乗時、ファンネルで専用カットインがある。

V』では第3次Zと同様の武装構成。今回は無条件加入&生存なので安心。
を乗せる事もできるが、声優さんが亡くなられているため特殊ボイスなどがないのが悲しい…。


『WORLD』にてガンダムUC初参戦に伴い初登場。クィン・マンサから開発することでのみ入手可能。
サイズが縮小し、マシンキャノンやサイコフレームが追加されることで大幅に使い勝手が向上する。
『OVERWORLD』ではB1という割と早目の段階で捕獲可能だが、一旦クィン・マンサにしてから戻すとしないと生産登録に苦労する。
『GENESIS』では拡散メガ粒子砲に対大型効果が付いた一方で、マシンキャノンが削られてしまい、対ビーム耐性持ちに苦労するようになってしまったが、
同時にリペアードも初登場。実弾とビームを両立しているため本家よりも武装バランスが良好で使い易い。
特に格闘武器が全体的に貧弱な本作では威力4200、射程1~2のハイパー・ビーム・ジャベリンが重宝する。


追記・修正が項目を救うとは限らない……
でも、『それでも』って修正するお前達は、良いと思うよ……

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