ガガ

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ガガ - (2022/03/16 (水) 23:25:57) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/10/03(土) 22:51:24
更新日:2024/03/31 Sun 12:54:06
所要時間:約 14 分で読めます




自らの技術で滅びるがいい、ソレスタルビーイング……。


トランザム!





GAGA



機動戦士ガンダム00』に登場する兵器。


《目次》


《GNZ-004 ガガ》

◎仕様

型式番号 GNZ-004
全高 18.1m
重量 26.4t
動力機関 GNドライヴ[T] ×1
装甲材質 Eカーボン
所属 イノベイター(イノベイド)勢力
武装 GNバルカン ×2
搭乗者 量産型イノベイド

◎機体解説

高性能機として知られるGNZシリーズに連なる量産型MS。
むき出しのフレームや胴体に内蔵された擬似太陽炉など、GNZシリーズの中では全体的に構造が簡素。またイカメシコアファイターも無く、緊急離脱も不可能。
さらになんと下半身が存在しないのが最大の特徴。足のあるべき場所にはGNスラスターがあり、肩アーマー内部にも大型のGNスラスターが配置されている。
足が無くなった代わりに大型のクローアームとなった腕で自立するが、当然武器など持てないし胸部に固定されたGNバルカンも明らかに射界が狭い*1

そんな一見貧弱に見える本機の運用方法はトランザムにより超加速し、機体そのものをGNフィールドをも貫くGN粒子を纏った砲弾」とする自爆特攻*2

出撃時にはトランザム未使用のガラッゾですら秒速28kmという速度を叩き出す使い捨てブースターを下半身に1基装着し、航行速度(≒威力)を高める念の入り様で、
その機能を超高速航行と自爆のみに集約した本機は、特攻用とあって装甲は薄く作中でもバタバタと撃墜されているが、凄まじい数を展開することでそれを補い、大群で繰り出す突進の乱舞を凌ぎ切るのは、エースパイロットでも難しい。

パイロットはブリング・スタビティ、デヴァイン・ノヴァらと同型の量産型イノベイド。
このイノベイドはリボンズ・アルマークが側近として造った(ヴェーダに造ってもらった)物とは違って性能が大分劣り、外側だけ生体パーツのハロみたいなもの。
作中では万能に見えるハロだが、あれらは高性能AIと言えど、精緻な操縦や経験則に基づく勘といった部分で人間の人間に劣る*3

その対応策として量産型イノベイド達は、まさしくその高性能AIに勝る要素を確保することのみを目的として、リボンズによって敢えて肉体を持たされた。
すなわち、ブースターとトランザムの重ね掛けによって常人なら簡単に意識が飛ぶ異常なGの中であっても、その負荷に耐えて衝突の瞬間まで意識を保ちつつ、
超高速航行の最中でも狙ったポイントへの正確無比な体当たりを、確実に成功出来る操縦精度を発揮すること「だけ」が存在意義である。
故にブリングやデヴァインと違って、頑強な肉体ではあっても自我や知能、感情さえも持たされておらず、特攻の結果死ぬ事に対して微塵も恐怖など持ち合わせていない。

リボンズの命令に従い特攻して、死ぬ。

ただそれだけの為「だけ」に製造された、ロボット同然の存在でしかない。
リボンズの同類への認識が良く分かる。

なお、型番から分かる通り開発はGNZシリーズでも早い方で、アニメ公式サイトによると「決戦兵器として開発された」かつ「ガデッサ以降のバリエーション機より前に開発されていた」とのこと。*4
小説版ではリボンズが「ビリー・カタギリを招聘したことで、ガガの破壊力は格段に向上した」と述懐しており*5、リボンズが設計したものに対してビリー・カタギリが改良を加えたと取れるほか、一部の資料では単に「ビリーが開発した機体」*6と記述されている。

◎劇中での活躍

第23話で初登場。
外宇宙航行母艦「ソレスタルビーイング」から大量に出撃し、プトレマイオス2と輸送艦・カタロン・地球連邦軍の艦隊に特攻。

かなりの数が撃墜されたが、それを上回る圧倒的な量でダメージを与え続けた。
化け物染みた頑丈な装甲を持つプトレマイオス2にはそこまで大きなダメージは与えられなかったものの、GNアーチャーはおろかレグナントすら、直撃を受ければ一撃で戦闘不能に陥り、強烈な衝撃で中のパイロットが気絶してしまう程の凄まじい破壊力を持つ。

劇中最強機体の一角であり、肩のシールドは強烈なビームも受け切る高い防御性能を誇るダブルオーライザーですら、レグナントがダブルオーライザーを抱き込む形で爆発の余波を少し受けたに過ぎないにも拘わらず、シールドの一部の塗装が剥げて損耗する程だった。
恐らく、ガガの自爆の直撃を受けて耐えられるMSは、少なくとも2312年時点では存在しなかっただろう。

しかし、ガガ3機掛かりで取り付いてでもパトリック・コーラサワーを殺すには至らなかった*7

コーラ、パネェ。

その膨大な数による特攻とイノベイド達による一斉のトランザム起動で視聴者にかなりのインパクトを与えた。


トランザム!トランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザム……!


うん。異常なくらいにウザイ。

余りにチープに使われた為、トランザムの特殊性がほぼ無くなった場面とも捉えられる(通称『トランザム祭』)。
スメラギは敢えてソレスタルビーイング号の奥深くにプトレマイオス2を突っ込ませ、狭い通路内におびき寄せる事でガガのトランザムを封じるものの、それでも圧倒的な物量の前に押されてしまい、プトレマイオス2の防衛にあたっていたGNアーチャーを大破させられてしまう。
それでも終盤ではトランザムバーストによって中のイノベイドの統制が一気に崩れた隙を突かれてアリオスガンダムに雲霞を落とすかの如く蹴散らされ、挙句リジェネの協力を受けてヴェーダを奪還したティエリアが、セラフィムガンダムトライアルフィールドを発動させた事で機能を停止。再起動しないよう全てが破壊された。
ソレスタルビーイング号内部に残存していた機体は、後にビリー・カタギリがレイフ・エイフマン教授理論のトランザムとCB由来のトランザムとの相違点の研究に使っているほか、多くは下記のガガキャノンに改修された。

「機動戦士ガンダム00 A wakening of a the Trailblazer」のノベライズ版では「無人特攻機であるガガも投入されている」との記述がある一方でガガキャノンについて全く言及が無いため、ガガを無人化して*8投入した模様。特攻機として運用されたかは不明。*9

◎考察

・トランザム
ガガのトランザムがマスラオ/スサノオに搭載されていたものか、アニュー・リターナーが盗み出したCB由来のものかはハッキリしていない。マスラオがトランザムを使用したのが15話、アニューがデータを持ち帰ったのが20話であるが、ガデッサ等は後からトランザムを追加しているためどちらであってもおかしくはない。*10
・開発時期
先述の通り本機の開発時期は早くガラッゾよりも前に開発を終えており、リヴァイヴ・リバイバルの「既にガデッサもロールアウトしています」という発言が2ndシーズン5話なのでその前後で開発が始まり、ガラッゾの初登場した10話より前にはガガの開発を終えて量産に入っていた可能性が高い。
先述の通りビリー・カタギリが開発に関わっているが、ビリーは4話でアロウズ入りを決めて新型機の開発主任を命じられているためそのあたりでリボンズに目を付けられたのかもしれない。
・リボンズがガガに求めたもの
本機はもとより決戦兵器として開発されているが、リボンズにとって決戦とは即ちCBに引導を渡す時であり、その切り札を早くから用意していたことになる。
そしてリボンズが決戦兵器を開発するにあたっては、恐らくアロウズが自分たちを裏切る事態をも想定し、彼らの「GN粒子撹乱兵器」の存在を念頭に置いていたものと思われる。*11
つまり、
  • 撹乱/弱体化されていないGNフィールドを突破できる
  • 粒子撹乱の有無に影響されず運用できる
  • 対処が難しくなるよう、大量に用意できる
  • 十分な破壊力がある
  • イノベイドが制御する*12
これらの点を満たすために作り出したのがこのガガなのだろうと推測できる。*13
これは誰にも奪われず、CBとアロウズの両方に有効で、確実に標的を圧殺できる兵器を求めたという意味であり、戦力としても仲間としても、他のイノベイドやアロウズを全く信用していなかったということでもある。リボンズらしい話である。
唯一トライアルシステムには弱いが、範囲が狭い上に優先権がリボンズにある以上容易には使えず、ヴェーダを奪われでもしない限り問題にはならない。*14
作中でも刹那がイノベイターへと革新を果たしトランザムバーストを発動させる事が出来なければ、リボンズがそのまま押し切っていた可能性が高く、侮りがたい存在であるのは間違いない。




《GNZ-004/BW ガガキャノン》

◎仕様

型式番号 GNZ-004/BW
全高 18.1m
重量 26.4t
動力機関 GNドライヴ[T] ×1
装甲材質 Eカーボン
所属 地球連邦
武装 GNバルカン ×2
GNキャノン ×2
搭乗者 イノベイド

◎機体解説

ELS襲来を前に少しでも戦力を増強するため、ソレスタルビーイング号に残存していたガガを連邦が改修した機体。
元のガガにとって最大の攻撃である体当たりは融合・同化を行うELSに対しては意味がないということで、GN-XのGNビームライフルを流用して作られた太陽炉直結型GNキャノンが2門、背部に追加されている。
このキャノンは正面だけでなく真上に向けることが可能で、上方への推力が強い本機の特性に合わせた改修と考えられる。
また、所属が変わったことを示すため機体色が水色に変更された*15。このおかげでELSに侵食された機体の判別は容易であったらしい。
パイロットについてはイノベイド専用機であるため普通の人間では動かせず*16、ヴェーダ管理下のイノベイドが搭乗した。
ELSとの最終決戦においてガガキャノンは100機ほど配備され*17、このうち生き残った機体は1割に満たないとされる。*18
とはいえ「ガガキャノンの援護射撃に救われた」という証言も残されており、絶望的な状況下で最後まで奮戦したことが伺える。

◎劇中での活躍

劇場版で数カットのみ登場。
同作のノベライズ版とコミカライズ版ではガガキャノンは登場しない。

◎考察

・実はスペックはそれなり
紛れもない急造品でありELS相手には物足りなく見え、ブレイヴGN-XⅣと比べるとさすがに見劣りする感は否めない。
とはいえ擬似太陽炉直結型GNキャノンの威力は高いとされ、当時のMSの主武装が基本的にGNビームライフルやNGNバズーカが大半であることを考慮すれば、本機の火力は当時の機体としても悪いものではない。
装甲や運動性能等の面では不安があるものの、装甲に関しては敵がELSである以上は厚かろうが薄かろうが関係なく、GNフィールドを展開できない機体であればどれでも同じ。擬似太陽炉の性能もGNZシリーズに準ずるものとすればGN-XⅢは上回っているはずで、総じて太陽炉非搭載機やコロニー公社用GN-XⅢなどよりは余程マシなスペックではある。
もちろん、作中における「ざっと10000:1」と言われるほどの戦力差では焼け石に水であろうが…
・搭乗したイノベイドたち
イノベイド専用機であるという点は、パイロット不足に悩むこと無く戦力化できたという意味ではむしろ良い方向に働いた。もちろん戦闘用のイノベイドでなければならないが、外宇宙航行艦ソレスタルビーイングの保守・運用のためにブリング/ディヴァイン型のイノベイドが多数活動している場面がある*19ため、そうしたイノベイドたちが搭乗したものと推測される。「ヴェーダ管理下のイノベイド」という以外に言及はないため、彼らが2年前の決戦で出撃せず生き残った量産型イノベイドである可能性も否定できないところ。
しかし、彼らイノベイドは脳量子波を発するためELSの注意を引き付けやすいという特性を持っており、他の機体よりも激しい攻撃に晒された可能性が高い。*20


《立体化》

ROBOT魂で魂ウェブ商店限定として通常仕様の単品とトランザム発動仕様の3体セットの2種類が発売された。
ただし2022年現在はどちらも生産終了しており、入手困難となっている。

両方とも本体に加えて専用のブースターとスタンドが付属し、出撃時の姿を再現可能。ちなみに両脚は他のGNZシリーズと同じ形状*21。このため同じROBOT魂の「ガデッサ/ガラッゾ/ガッデス用ブースター」を装着でき、設定には無いブースター3基同時接続も可能である。

トランザム発動仕様は3体セットで通常仕様を3体買うよりもお得。成型色がクリアレッドに変更されている以外は通常仕様と同じ。
このトランザムセットの外箱は先述の『トランザム祭』をイメージしたデザインとなっており、梱包を開けた者の腹筋を攻撃してくる。


トランザム!トランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザムトランザム……!

ガンプラでは2022年現在、発売されていない。

《ゲームでの活躍》

原作通り、終盤でイノベイター勢力との決戦で初登場。やはり特攻兵器で攻撃が成功すると自爆する。

そして原作の圧倒的物量を再現する為か、倒せど倒せど『無限沸き』する。
…しかし、それを逆に利用され稼ぎに使われる可哀想な機体。

無消費の武器持ち機体(∀ガンダムビッグオーベルゼルガ等)を上手く配置し、カウンターで被弾対策をすればそのターンが終わらず無限に狩り続けたりする。

リボーンズガンダムのアシストとして登場。3機が飛び出し相手へと向かう。勿論、当たると爆発する。
ニュートラルではゆっくり、レバーを入れると高速で突っ込む等、性能差を付けられる。5回打ち切りリロードだったが、アップデートで3回打ち切りリロード、さらにその後2回打ち切りリロードに調整された。
リボーンズガンダムの自衛能力の高さの根幹であり、リボーンズガンダムが強い時代はガガへの文句も多かったのだが、プレイヤーがどれほど苦情を言っても運営は性能を上下させるくらいしか処置を行わなかった。
だがEXVS2XB稼働後のアップデートでついに全体的な大幅な仕様変更が入り、ガガの扱いも大きく変わった。
今までのような通常時のアシストからはガガが削除され、ガデッサとガラッゾを採用。代わりにガガは覚醒技の一つになり、10機のガガが雪崩のように連続して相手に向かっていく形となった。
性能としては自衛能力が大きく落ちたが、覚醒技ガガも使いどころを選べば強みもあり、演出面では非常に原作らしい扱いとなった。
ついでに新規実装されたガラッゾ(ヒリング機)の特殊格闘リロード中に、1機だけ召喚可能。手慰め程度の性能しか有さないので頼りにはできないが、それでも中距離攻撃に事欠く本機には貴重な攻撃手段の一つではある。

ヒリング「そっち(リボーンズガンダム)とは(ガガの)性能が(悪い意味で)ダンチなのよね(泣)!!」

基本的に敵専用だが、「クロスレイズ」でのみ自軍でも使用可能。またガガキャノンも登場。
トランザムは普通の武装扱いだが、マップ兵器「自爆」を使うと機体をロストしてしまうため使わないように。
ガシリーズやガルムガンダムへの開発も可能であるため、使う機会はないわけではない。


自らの編集で冥殿に規制されるがいい、項目荒らし共……。

追記修正!


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