タイラント(ウルトラ怪獣)

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タイラント(ウルトラ怪獣) - (2016/09/19 (月) 11:15:29) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/05/18(火) 00:46:52
更新日:2024/04/05 Fri 22:06:45
所要時間:約 4 分で読めます




名称:タイラント
分類:暴君怪獣
身長:62メートル
体重:5万7千トン

ウルトラマンタロウ第40話「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」に登場。

ウルトラ兄弟たちに倒された怪獣の怨念が海王星に集まって誕生した怪獣。
ズングリした体型に見合わず優れた飛翔能力を有し、土星から地球までわずか20分で移動する程速い。なんと光より2倍も速い。
ベムスターの腹部の吸引口から出す強力な冷気やバラバの両腕のハンマーと鎌、
キングクラブから受け継いだ口から吐く火炎「爆炎放射」などの強力な武器を持つ。
設定では角からシーゴラスの能力である津波を起こせる…が現在まで披露されたことはない。
またウルトラ兄弟の必殺技をもってしてもダメージを受けないほどの防御力を誇る。

また腕から発射する光線で救援のウルトラサインを消してみせるなど、知的な面を持つ。

合体した怪獣・宇宙人は以下の通り。

津波怪獣 シーゴラス(顔を構成:『帰ってきたウルトラマン』に登場)
異次元宇宙人 イカルス星人(耳:『ウルトラセブン』に登場)
宇宙大怪獣 ベムスター(胴体:『帰ってきたウルトラマン』に登場)
液汁超獣 ハンザギラン(背中:『ウルトラマンA』に登場)
殺し屋超獣 バラバ(両腕:『ウルトラマンA』に登場)
どくろ怪獣 レッドキング(足:『ウルトラマン』に登場)
大蟹超獣 キングクラブ(尻尾:『ウルトラマンA』に登場)

なお、実はシーゴラスとハンサギランは倒されていない。(まあ、シーゴラスは一応ナックル星人が出した個体が倒されているが)

合体怪獣でありながら一つの怪獣として違和感なく完成されたデザインから非常に人気が高い。
その後のシリーズでも何度も登場している他、『新ウルトラマン列伝』では前後編に分けてタイラントと合体した怪獣の特集が組まれた。

デザイン画ではオリジナルとは異なるバラバの両腕やレッドキングの足も原点と同じ形である他、尻尾はハンザギランのものになっている。

当時の学年誌では角はブラックキングのものだと紹介された記事も存在しており、
これは『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』のパンフレットでも紹介されている。

台本では角はブラックキング、頭は×××、手はバラバ、胴はべムスター、足は×××と表記されている。




□タロウ本編での活躍

海王星で偵察をしていたあのゾフィーを圧倒的な力でボコボコ。「無敵のゾフィーが敗れた(笑)」
その後天王星で休憩していた所を初代ウルトラマン、土星でウルトラセブン、木星でウルトラマンジャックを立て続けに破り、
ついに火星にてウルトラマンAまでも倒した。

そして遂に地球に飛来。ウルトラマンタロウ最大の敵になる……



はず……だった……



戦闘直後は優位に立つが、あっという間にタロウにボコボコにされるいつもの展開に。
最後はタロウに鎖を引き千切られ、その鎖を「ウルトラランス」に変えられ串刺しにされて大爆発。


あまりに呆気ない最期だった。


可能性として「タロウが成長してウルトラ兄弟を超えていた」と「連戦でタイラントが疲れ果てていた」という二つの理由がある。
「疲れ果てていた」ってお前はペース配分を知らない子供か……

多分ゾフィーに本気をだしたのだろう。そう考えれば隊長がやられても仕方無い。
(実際ゾフィー戦後ウルトラマンに見つかるまで休憩していた)

また、兄弟に倒された怨念から生まれた怪獣であるため、倒された相手ではないタロウ相手には怨念パワーが薄かったという可能性もある。(一応改造ベムスターはタロウと戦っているがタロウに倒されていない。)
その場合、隊長は普通にやられたことになるが。

……まぁ、メタな理由として30分の放送時間でウルトラ兄弟と5連戦した上でタロウと戦う事になったので、苦戦させるほどの尺がないというのもあるが。
タイラントは前後編枠で出られなかった己の不幸を呪ってもいいんじゃないかな。

ちなみに。タイ版の黒歴史映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』でも登場したが……。ジャックのシネラマショット(ただし腕の構えが逆)を受けて、自分等が起こした基地の爆発に巻き込まれてハヌマーンともウルトラ兄弟とも戦うことなく一瞬で退場した。


なお『ウルトラマン列伝』ではゼロによってタロウに自分の武器を使用されたから負けたという新たな見解がなされている。
……まぁ、マイク・タイソンだって自分のパンチにはやられるだろうけど……
『新列伝』のタイラント特集では、タロウが「エースがバラバを倒した発想を利用した」とヒカルに語っている。


内山まもるによる漫画版では喋りまくる
いとも簡単に5兄弟を倒すと地球でタロウを倒そうとするが、タロウは東光太郎の時に右腕を怪我していた。
追い詰められたタロウは逃げるふりをしてタイラントを地球から引き離して太陽に向かう。
そして急激に方向転換し、タイラントはそのまま太陽の重力に引かれ、翼をもがれたイカロスのように堕ちて行った。
タロウからしてみればエネルギーの補給にもなるため一石二鳥の作戦である。タイラントがマヌケすぎるだけにも思えるが…。



キール星のレイオニクス「グランデ」の怪獣として登場。
耳からのアロー光線や腹部による吸収を使い出したのはこの作品からである。

圧倒的なパワーと各パーツを生かした攻撃でレイゴモラをボコボコにし、
続いてエレキングをも倒し消滅させ、レイを臨死状態にまで追い詰めた。

しかしレイが復活し、新たな力「ネオバトルナイザー」により更にパワーアップしたゴモラとリトラと再戦。
一瞬のスキを付かれゴモラの零距離超振動波を喰らい遂に倒された。

「真のレイオニクスバトル」だったためグランデも共に死亡した……と思いきや、
既にタイラントに見切りを付けていたグランデは一方的にリンクを切ってタイラントを捨ててしまった(らしい)。


□『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』での活躍
怪獣墓場ウルトラマンベリアルが蘇らせた怪獣の一体として登場。
倒されたのは100体の怪獣軍団の中でも一番最後であり、ウルトラマンゼロの斬撃を受けて瞬殺された。



□改造タイラント(EXタイラント)
PS2用ゲーム「ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth」とデータカードダス「大怪獣バトル ULTRAMONSTERS」に登場。
頭にジェロニモンの羽飾りとゴモラの下半身が追加され、ケンタウロスみたいな怪獣になった。
特出すべきはそのサイズ。
なんとウルトラマンの約二倍。そのためFighting Evolution Rebirthでは投げ技が効かない。
必殺技も、「鎖で隕石を引っ張って敵に叩きつける」や「鎖で縛り上げて引きずり回す」などダイナミックな怪獣。

Fighting Evolution Rebirthではバルタン星人によって改造されたという設定。
この頃は「改造タイラント」と呼ばれており、大怪獣バトル参戦時に「EXタイラント」に改名された(他の改造怪獣も同様に「EX~」に改名)。

漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』にも登場。
ナックル星人とヤプールの共同技術により強化改造されたという設定で、ペダン星での戦争で最終手段として送り込まれた。
こいつの隕石落としが、ペダン星に壊滅的被害を与える決定打となった。


□改造タイラントⅡ(EXタイラント・デスボーン)
改造タイラントが骨だけになった姿。
体型は改造前のタイラントである。

Fighting Evolution Rebirthでは改造タイラントが暴走し、更に怪獣の魂を取り込んだものとされており、
骨だけの状態で体力も低いが周りの怪獣の魂を喰らうことで復活する不死身の怪獣。
倒されるごとに怨念を吸収し復活するが、三種の必殺技全てで攻撃したあとに太陽が出現。
すると戦闘力が著しく下がり、回復能力が消えるため、そこで撃破することではじめて勝利できる。
解説では「怨念を吸い過ぎた結果、幽霊のような存在になってしまったため」とのこと。

大怪獣バトルではマグマに沈んだEXタイラントが蘇ったものとされている。
漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』にも登場。


□『ウルトラマンサーガ』での活……躍……

着ぐるみに若干の改造を加え、バット星人率いる怪獣兵器の1体として登場することが判明。
相手がウルトラマンレオという意外な対戦カードのため、期待が高まっていた。

……が

尺の都合(もっといえば物語のテーマの都合上)で『サーガ』でのウルトラ兄弟VS怪獣兵器戦がカットされることが判明。
よくよく尺の都合に振り回される怪獣である。
カット分は『ウルトラマン列伝』で放送された。

やはり意外な対戦カードなため、余った者同士で組んだように見える
他の皆(一応Aを除く)がかつては通用しなかった武器で勝利していく中、タイラントは順当にレオキックに敗れ去ったのであった。
まぁ、ベムスターの腹が意味をなさないレオ相手だと少々きついか




□『ウルトラゼロファイト第2部 輝きのゼロ』での活躍

テンペラー星人極悪のヴィラニアスと「極暴タッグ」を組んでゼロと戦った。
今までの個体以上にベムスターの腹を効率よく使っており、ゼロの光線や光線兵器が主体のジャンナインの攻撃を全て吸収して手こずらせた。

ちなみにベムスターの腹を狙われなくても光線を曲げて吸収することができる。
また格闘能力も通常のゼロと互角に戦えている程に優秀(さすがにストロングコロナゼロには吹き飛ばされたが)

ヴィラニアスが光線を撃たれればタイラントが即座にカバーに入って吸収し、
タイラントが押さえ付けている隙にヴィラニアスがウルトラ兄弟必殺光線を撃つという悪役ながら見事な連携を見せた。

ストロングコロナゼロによって反撃を受けてしまいヴィラニアスに役立たずと言われてしまったが、
その後再びヴィラニアスと共にジャンボットとジャンナインの「鋼鉄のジャン兄弟」と対決することになる。

その後はいろいろあって状況を不利と判断したスライの指示を受けダークネスファイブと共に撤退。
エピローグにて時間逆行によりかつての肉体を取り戻したベリアル陛下と再合流している。

ダークネスファイブと同列のように並ぶシーンが多く、誰もそれにツッコまないため、
視聴者どころか公式ブログでさえもダークネスファイブの一員のように扱っていた。

「役立たず」とか言ったヴィラニアスもなんだかんだで可愛がっているようで、
列伝でのダークネスファイブによる同族紹介回ではタイラントのことも嬉嬉と紹介している。

大出世である。地獄のジャタール?そんな人もいましたね。


□『ウルトラマンギンガ』での活躍

劇場スペシャル1にて登場。

異形の手のモノのエージェントであるイカルス星人が、
他の6体のスパークドールズと自分自身をダークダミースパークでダークライブすることで合体。

「並みじゃない怪獣には並みじゃない奴」とヒカルがウルトライブしたウルトラマンティガと戦う。
最初は押されるものの、3分間の時間制限を指摘されて早く決着を付けようとするヒカルがゼペリオン光線を使ったことで、全て吸収して逆転。
しかし友也が駆るジャンナインが駆け付けたことで再び形勢逆転。
ジャンナインに撃った鞭をティガに切断され、蹴り返された鞭が突き刺さったところにジャンスターダストを受けて倒された。

ちなみに玩具のギンガスパークにも、素材7体を連続でスキャンした後トリガーを引くと
「合体!タイラント!」という音声が鳴る隠しギミックがある。






ちなみにタイラント登場回の『タロウ』OPには、「35大怪獣/宇宙人登場」と表記されていたが……
典型的なOP詐欺である。



追記・修正お願いします。


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