ドラゴンボール(DRAGON BALL)

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ドラゴンボール(DRAGON BALL) - (2019/06/26 (水) 16:59:15) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/01/03(火) 16:12:50
更新日:2024/05/04 Sat 20:25:58NEW!
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ヒー・イズ・ア・ヒーロー!




DRAGON BALL(ドラゴンボール)とは、週刊少年ジャンプで連載されていた鳥山明原作の漫画作品。

単行本が全42巻発売されている長編漫画であり、後に全32冊の完全版が発売されるほどの超人気作。
コンビニコミックなどといった形でもよく発売されている。

日本人であれば“知らない人はいない”と言っても過言ではなく、海外でも極めて高い人気を獲得している。

2008年時点で単行本の発行部数が3億5000万部を超える大ヒット作である。

●目次


【ストーリー・概要】

人里離れた山奥に住む少年・孫悟空はある日ブルマという少女に出会い“七つ揃えるとどんな願いでも叶う”ドラゴンボールの存在を知らされる。
そして、自身の育ての親である孫悟飯の形見の宝玉もその一つだと知り、ブルマと共に残りのドラゴンボールを集める旅に出る。
数多くの強敵や仲間と出会い、孫悟空は成長していく──。


作品初期こそ「西遊記」をモチーフにしていたが、ピッコロ大魔王登場から主人公達の前に立ち塞がる強敵と闘っていくバトル漫画と化す。
次第に夜空の月を木端微塵にしたり、一人で惑星を滅ぼしたりするような無茶なインフレも起こり始めた。
魅力ある登場キャラクターや熱いバトル展開から香取慎吾を始めとして世界中の人々から絶大な人気を得ている作品でもある。
世界経済に影響が出るとして、連載を続けさせられた話は有名()。
最終章となる魔人ブウ編でも関係者にかなり無理を言って完結させてもらったというほどである。


作品名になっている「ドラゴンボール」は、七つ揃えると願いが叶うとされる宝玉の通称であり、本作品のキーアイテム。
最初はこのアイテムを巡っての冒険活劇であり、本作における最大の目標だった。
話が進む毎に重要度は薄れていき、ドラゴンクエストの教会のような単なる復活アイテム扱いされるようになっていった……
が、GTではその設定をうまく利用した敵である邪悪龍が生み出された。
ただ殴り合ってビームを撃ってたまにギャグが入るだけの漫画だと思われていることも多いが、意外にも頭を使う展開は多く、
特に終盤の神龍やポルンガへのお願いは頓智合戦みたいなノリになっていた。


メディアミックス化も顕著であり、アニメ化、ゲーム化なども果たしている。
今世紀に入ってからは、ディンプス開発のゲームがきっかけでリバイバルブームが起こり「ドラゴンボール改」と名を改めて再放送され、リアルタイムでは生まれていなかった世代にすら高い人気と知名度を誇る。
また、ハリウッドでも実写映画化された……が、原作者からも苦言が出るなど評判は著しくなかった。

しかしそのおかげで発奮し、連載終了から20年以上が経過した現在でも、新作アニメが制作され、新ストーリーや新キャラクターが生み出され続けている、まさに国民的作品。



【単行本情報】

ジャンプコミックス版 全42巻
完全版 全34巻
フルカラーコミックス版 全32巻
アニメコミックス版 全39巻
新カバー版 全42巻
ドラゴンボール超(作画:とよたろう) 7巻(続刊中)
ドラゴンボールSD(作画:オオイシナホ) 5巻(続刊中)
転生したらヤムチャだった件(作画:ドラゴン画廊・リー) 全1巻



【大まかな話】


■原作

  • 少年~青年編(無印)
ドラゴンボールを巡る冒険活劇や、天下一武道会がメインとなる。
ある時はピラフ一味、ある時はレッドリボン軍、ある時はピッコロ大魔王と、様々な敵が現れた。
基本的な流れは「DB探索編」「天下一武道会編」「レッドリボン軍編」「鶴仙流編」「ピッコロ大魔王編」「マジュニア編」の六章。
前述の通り初期の頃は現在と作風が違うため、読み比べてみると面白い。


  • サイヤ人編
ここからアニメは「Z」となる。
地球に降りた一人の宇宙人ラディッツによって、悟空の出生の秘密が明らかになる。
悟飯(悟空の息子)やベジータ王子、ナッパ様などの人気キャラはここから登場した。
「戦闘力」の概念が登場し、パワーインフレが始まったのもここからで、舞空術で飛行し殴る蹴る光線を撃つといった格闘戦がメインとなる。


  • ナメック星編
地球のドラゴンボールを蘇らせるため、ナメック星のドラゴンボールを巡ってフリーザ一味と戦う。
フリーザ様を初めとした魅力的なキャラや、ナメック星の独特の世界観、そして超サイヤ人の登場と、
かなり濃い話で、ファンからの人気も非常に高い。
本来はここで話が終了するはずだったが、後述の理由(その他を参照の事)で連載続行となった。


  • 人造人間編
かつて壊滅させたはずのレッドリボン軍残党のドクター・ゲロが生み出した人造人間、そしてセルと戦う。
セルの不気味さと圧倒的強さのおかげで緊迫感のある展開となった。
未来からやって来た超絶イケメンZ戦士トランクスが女性ファンのハートをガッチリ掴んだ章でもある。
この話で悟空は二度目の死を迎え、息子の悟飯が主役を受け継ぐことになる。


  • 魔人ブウ編
悟空の死から数年、成長した悟飯の学生生活が始まる…と思いきや、久々に開催された天下一武道会から一変、
邪悪な魔導士バビディによって復活させられた魔人ブウとの戦いが始まる。
最終的に悟空も蘇って、悟飯は主役交代の憂き目を見た。
今までに比べてコミカルな展開が多く、悟空の悟りを開いたかのような言動も一部あるが、
ベジータの辞世の句や、魔人ブウと友達になり一時は本当に地球を救ったミスター・サタン等、見どころは多い。
この章とエピローグを以て原作は完結する。


■原作外


  • GT
漫画版、及び「Z」の最終回の5年後を描いたアニメオリジナルストーリー。時間軸的には「超」より後。
悟飯の娘パンと成長したトランクス、そして少年の姿に戻ってしまった悟空の3人が主人公。
前半は無印を意識して、願いを叶えて1年以内に揃えないと地球が爆発してしまう「究極のドラゴンボール」を探して宇宙を旅したが、
中盤からはベビースーパー17号、ドラゴンボールが原因で誕生した7体の邪悪龍といった強敵達との戦いがメインに戻った。この展開についてネット上では当初の冒険路線が上手くいかなかったからバトルにシフトしたと言われる事が多いがバトル路線にシフトするのは当初から決まっていた事である。

ちなみにタイトルのGTとは「グレートツーリング(壮大な旅)」と「ギャラクシーツーリング(銀河の旅)」の略で鳥山先生自身の命名。G(悟空)とT(トランクス)と言う意味も含まれている。ただしこれだと3人で旅しているのにパン(P)が含まれていない。「G(ごめんなさい)T(鳥山先生)」というのは一部の視聴者による俗説である。
また最終回の悟空の生死の曖昧さ(ラストシーンは『GT』を立ち上げた時から決められていた。 )やナレーションからスタッフがもう一つ意味を後付したのではないか(「G(悟空がいたから)T(楽しかった)」)と推測される事もある。
鳥山先生が殆ど関わってない作品であるが、最後の敵としての邪悪龍の設定やドラゴンボールの総まとめとも呼べる最終回の評判は高い。


  • オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!
「ジャンプスーパーアニメツアー08」で上映された特別編アニメ。
ベジータの弟・ターブルが登場しフリーザ軍残党のエース・アボとカドと戦いを描いている。
時系列は神と神の前あたり。
敵の強さがフリーザ並とインフレの進んだこの時期としては物足りなくやや平和ボケした悟天とトランクスがバトルをすることになる。
全体的にほのぼのした雰囲気であるがGT以降初めて新作アニメでありファンを沸かせた。


原作漫画の後日談として作られた2作の映画をテレビでリメイクしつつ、完全新作のエピソードを加えた新作TVアニメ。
これまでのアニメ版と違ってストーリー原案で“鳥山明”が製作に関与しており、その原案をアニメ用に脚本家が仕上げている。

時系列はアニメ版「Z」のすぐ後(ヒルデガーンをやっつけた後)であり、漫画の続編である「神と神」「復活のF」とは設定が異なる。
当初は「神と神」「復活のF」のリメイクが放送されたが、一年目はコミカル路線。
バカバカしい原因から口火を切った、並行宇宙を股にかけて繰り広げられる五対五の戦いを描いた「破壊神シャンパ編」*1
人造人間編に登場した青年トランクスを再びメインキャラにした「未来トランクス編」*2
キャラクターの露骨な弱体化やキャラ崩壊(特にベジータ)、作画の不安定さなどの指摘が相次ぐなどで物議を醸していたが、二年目でシリアス展開の未来トランクス編に突入テコ入れして視聴率及び視聴者の信頼を回復していった。30年の時を超え、ピラフ一味のマイが未来トランクス編でまさかメインヒロインになるとは誰が予想できただろうか。ちなみに発案とあらすじは鳥山先生本人によるもの。
その後、宇宙サバイバル編に突入している。人造人間17号と18号の戦線復帰やフリーザとの共闘が話題を呼び、特にジレンとの決戦での怒涛の作画は語り草となっている。

Vジャンプにおいてとよたろう氏作画による漫画版も連載されている。
原案はアニメ版と共通であるが、アニメ以上に鳥山明が深く関わっているようで、アニメ版より原案プロットに近いとも言われている。
上述の通り、アニメ版と原案は共通なので大まかな話の流れは同じである。しかし、実際は漫画版独自の展開はもちろん、キャラの性格や戦闘力もかなり異なる。また、アニメ版の設定やオリジナル要素(例えばブルー界王拳など)は反映されていない。その為、同コンセプトの別作品と言った方が正しい。

この様にアニメ版と漫画版では内容が異なる。しかし、どちらか一方が原作という訳ではなく、どちらも正式なドラゴンボール超である。また、アニメと漫画で多くの違いがあるので、双方の違いを比較するのも超ならではの楽しみ方である。

TVアニメは2018年4月で終了したが、その年の12月14日には過去の映画に3回登場したブロリーを鳥山先生がリブートした映画が上映された。また、Vジャンプでは引き続き漫画版が連載されている。


ご存知の通りハリウッドで実写化されて全世界で公開されたが、結果は……。
ここで解説するにも別物なので、各自ググってください。
そして後悔しないでください。


Webコミックサイト「少年ジャンプ+」にて不定期連載された全3話のミニシリーズ。
タイトル通り、事故死したらヤムチャに転生していたというドラゴンボール読者の少年が主人公のスピンオフ作品。そこ、流行りのなろう系って言うな
「もし、ヤムチャが初期から亀仙人の元で修行していたら…」というifから始まり、最終的にヤムチャらしからぬ活躍を見せていく事になるストーリーが話題を呼んだ。
作者のドラゴン画廊・リー氏がTwitterや同人誌などでパロディイラストや二次創作を公開している程のドラゴンボールファンであり、随所にも見所が満載。
ある意味ドラゴンボールファンは必見な作品に仕上がっている。


【アニメ】

フジテレビ系列で絶賛放送された。全てのシリーズが東映動画(現・東映アニメーション)で制作されている。
ジャンプ漫画原作には珍しく、最初から最後まできちんと放送された作品。
ただし、ドラゴンボールという名前は悟空が天下一武道会で優勝するまでであり、サイヤ人編以降は「ドラゴンボールZ」と名前を改めて放送されていた。

また、上述の通りアニメオリジナルとして、原作最終回から5年後の世界を舞台とした「ドラゴンボールGT」という続編も放送された。
近年では前述の通り「ドラゴンボール改」として、サイヤ人~セル編までの「Z」第一期がリマスター版として放送され、2014年からブウ編の放送も行われている。
現在では「Z」と「GT」の間(GTを無視しているかもしれんが)の物語、「ドラゴンボール超」が放送された。

引き延ばしがすごい事でも有名で、章の途中でアニメが原作に追いついてしまった時期には気を溜めたりするだけで30分使った回もある。
酷い時には2話抜いても全く戦況が変わっておらず、5分しかない物語を8話にもわたって描写したことすらあった。

ジャンプ漫画らしくアニメオリジナル展開も多く、後付け設定ではあるがサイヤ人についての設定がかなり掘り下げられたのは大きい。
特にバーダックはアニメオリジナルキャラだが、鳥山先生がとても気に入ったため原作に逆輸入された。
アニオリでは日常描写が掘り下げられており、原作ファンにも概ね好評。引き延ばすならもっと日常パート増やせばよかったのに…
なんといっても悟空とピッコロが自動車運転免許を取りに行く話は伝説である。
(「改」ではこれらの話は全てカットされた。ただしゲーム『ゼノバース』などで拾われていたりする)

Z当時は平均視聴率が20%を裕に超えており、人気のあまりプロ野球の放送時間をズラさせたり、していた。
なお競争相手の中には『いい旅夢気分』があったが、この番組だけ裏番組の中で知名度が高い。


東映の人気番組なので当然映画化も何度もされており、クウラやブロリーなどトラウマになるほどの人気キャラを数多く生み出した。
ゴジータなどの超人気キャラの初登場も映画であり、アニメやゲームから原作を読んだ人が「えっ、あいつ出ないの?」と驚くことも多い。
悟飯の危機に颯爽と駆けつけるピッコロ悟空をなんだかんだ言いながらも助けるベジータといった印象は映画での行動に起因している。
ただしパラレル設定も多く、特に『摩訶不思議大冒険』はチャオズが王子様として出てくるなどかなりカオスな内容になっている。

●放映リスト
無印 1986年2月26日~1989年4月19日 全153話
ドラゴンボールZ 1989年4月26日~1996年1月31日 全291話+TVSP2話
ドラゴンボールGT 1996年2月7日~1997年11月19日 全64話+番外編1話
ドラゴンボール改(第1期) 2009年4月5日~2011年3月27日 全97話+未放送1話
ドラゴンボール改(第2期) 2014年4月6日~2015年6月28日 全61話
ドラゴンボール超 2015年7月5日~2018年3月25日 全131話


【ゲーム】

アニメにタイアップして、無印時代から数多くのゲームが発売されており、バンダイの戦略としてこれとガンダムは、年に必ず1~2本は新作が発売される。
(と言ってもここまでハイペースなのは「ガンダム」だけで、「DB」はGT完結から2002年まで5年くらい音沙汰が無かったが)
対応機種も勝ちハード負けハード関係なく、あらゆる機種を網羅。据置機から携帯機まで幅広く展開している。

近年ではアーケードゲーム、データカードダスも稼働しており、その出来も相まって高い人気を獲得している。

メインはやはり格闘やアクションだが、昔はRPGやカードバトルもあったりしたカードバトルは仮面ライダー、ガンダムと並ぶデータカードダスの屋台骨として現役バンナムさんこれ以上インフレを進行させないでください!死んでしまいます!


【その他】

パイロット版に「ドラゴンボーイ~騎竜少年~」という作品があるが、本作との関連性は薄く、ほとんど別物と考えてよさそうである。
「カンフー使いの少年が主人公の冒険漫画」くらいしか共通点が無い。


アメトーーク」の「ドラゴンボール芸人集合」と言う企画で、様々な著名人が名乗りを上げた。
和田アキ子もファンの一人のようで、特別にドラゴンボールZのゲーム内で、アッコさんと悟空が戦ったことまである。
その結果、蛍原の戦闘力が7であることが判明した。
スパーキング!!


オーストラリアでは「かめはめ波選手権」という、気合を入れてかめはめ波の真似をする大会が毎年開催されている。
何気に2001年から10年以上続く由緒正しい大会である。


クロスオーバー作品でもメイン扱いで優遇されることが多い。
…というか、ドラゴンボールが出てたらだいたいドラゴンボールがメインである。
(ファミコンジャンプⅡなんかまさにその典型例)


本作の知識は本来雑学に分類されるはずだが、人気と知名度が極めて高いため、
キャラクターや劇中の事柄の名称や設定等が、半ば一般常識と化している。
「どういうことなのかドラゴンボールに喩えてくれ」はネット上では定型句。


ちなみにこの作品、元々は鳥山明氏の前作「Dr.スランプ」を終わらせる際、
編集部に「Dr.スランプと同じくらい売れる作品を描けば終わらせてもいいよ」と言われて描き始めた作品。
実際にDr.スランプを遥かに上回る売上を叩き出した為に、こちらを終わらせるにも一悶着あったらしく、
ドラゴンボールの連載終了による経済・景気への影響とその対策を話し合うために、政府関係者を交えた関連企業のトップ会談が行われた。スゴすぎる。



神龍
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