超17号(DBGT)

登録日:2014/08/08 Fri 11:26:34
更新日:2024/02/21 Wed 18:27:34
所要時間:約 8 分で読めます




超17号とは、ドラゴンボールGTに登場するキャラクター。

CV.中原茂


■概要

地獄に落ちたドクター・ゲロとドクター・ミューが手を組み、
共同開発したあの世の「新17号(ゲームなどでは「ヘルファイター17号」)」にこの世で平穏に暮らしていた17号を洗脳させて強制的に合体させて誕生した人造人間。
17号と比べると眉毛がなく、身長と髪が更に伸びてオールバックになっている他、腰にR×Rと刻まれたベルトを巻いているのが特徴。

人造人間とマシンミュータントの科学力が合わさった存在で、手のひらには人造人間19号と20号のような気攻波吸収装置、さらにマシンミュータント特有の強固なボディを持つ。
腕はマシンガンになっており、取り外しができる。

性格は新17号と同様に冷酷無慈悲で好戦的だが、17号のように服が汚れるのを嫌う面もある。
ドクター・ミューの命令だけを聞くようにインプットされているため、ドクター・ゲロの命令は一切受け付けない。
…が、結局ドクター・ミューの命令も無視し最終的にはミューを殺害しているので完璧なプログラムではなかった模様。

なんと空気の流れを読むことで悟空の瞬間移動を見切ることが可能。
かめはめ波などの気攻波系の技を吸収し、自らのエネルギーに変換する。
しかし、気を吸収するためには一定の構えをとらなければならず、その間は他の攻撃に対しては無防備になる。

■主な行動

地獄で誕生した新17号によって洗脳され凶暴化した17号は新17号と共鳴し、地獄と地球を繋ぐ穴を開ける。その後、17号はトランクスを襲い、負傷させ、悟空に地獄に来るように告げる。
新17号はドクター・ゲロ、ドクター・ミューと共に悟空を地獄に閉じ込めた後、18号クリリン、マーロン親子に出会い、18号を洗脳して仲間にしようとするもクリリンに説得され正気に戻りかけるが、再び新17号に洗脳されクリリンを殺してしまう。
夫の死に怒り、向かってきた18号も一蹴した。

一方、新17号(ヘルファイター17号)はベジータと交戦。
ノーマル状態のベジータと互角に戦ったあと、17号と合体し、超17号になる。
その後はベジータ、悟飯悟天、トランクス、ウーブを完膚なきまでに叩きのめし、パンとギルに捕らえられ人質にされたドクター・ゲロを殺害。

ピッコロとデンデの協力で地獄から舞い戻った悟空と交戦し、互いに拳をぶつけた後、超サイヤ人悟空の腹パン一発で吹っ飛ばされる。
「お前の攻撃は見切った」と悟空を挑発し、吸収装置の存在を知らない悟空のかめはめ波をわざと喰らい、気を高める。

超サイヤ人4に変身した悟空の気弾連射(所謂グミ撃ち)を浴びせられるが、島へ吹っ飛びながら余裕の笑みを浮かべて吸収する。
何かがおかしいと感じた悟空は気を吸収しているか確かめるために10倍かめはめ波を超17号に浴びせる。
結局彼はそれを吸収するのだが、その際、目を見開いて口からよだれを垂れ流しているというなんとも言えない表情を見せる。

結果的に何とも酷い失策をやらかした悟空ではあるが、こんな真似をしたのにも意味はある。
この時の超17号は、接近戦に持ち込ませない為に逃げの一手を打ち続けており、悟空がとれる攻め手は気弾以外にほぼ無かった。
更に、単調過ぎてそうそう当たらない龍拳や隙だらけの元気玉を除けば、10倍かめはめ波は扱える範疇で最強の技であり、
これによって過剰なエネルギーでパンクさせる戦法以外、勝機を見出すのがどの道困難だったからである。

実際、よだれを垂らし何ともアレな醜態を超17号が晒したのは、10倍かめはめ波のエネルギーを吸収し切るのは流石に命懸けだったためで、あと一歩で悟空がゴリ押し勝利するのも不可能ではなかった。
……まぁ、ハイリスクローリターンな賭けに見事負けてしまった形になったが。

その後は超17号のワンサイドゲーム開始。
悟空を一方的に叩きのめし、彼の瞬間移動をことごとく見切り、窮地に追いやる。
とどめとして電撃地獄玉を放つが、ぎりぎりかわされ、後ろから羽交い締めされる。

悟空は体内の気を集中して自爆するが、超17号は爆発寸前にバリアーを張ったため、難を逃れる。

子供に戻り、窮地に追い込まれた悟空の前に生きていた18号が現れる。
彼らをまとめて始末しようとするが、18号の自爆装置がクリリンの願いによって無くなったのを知らないことと、
それによって巻き添えを食らうことを恐れていたため、18号に対して本気を出すことができなかった。
*1
その後、遠方で臆病者と罵るミューを電撃地獄玉で殺害する。

クリリンの敵として怒りに燃える18号の気弾連射を胸で受け止め、吸収する。
超17号は掌の吸収装置が無い箇所、全身のどこからでもエネルギー弾を吸収出来る改良が施されていた。
しかし、その際には静止してエネルギー弾を身体で受け止める必要があり、その間隙だらけになってしまう弱点も抱えていた。

当初は余裕の現れかと思っていた無防備な姿勢が超17号の弱点だと気づいた悟空は、18号が足止めをしている隙に最後の力を振り絞り、
隙だらけの超17号目掛けて龍拳を繰り出した。
油断して反応が遅れた超17号は、龍拳の直撃を受けて腹を貫かれた後にかめはめ波×3を喰らい、消滅した。

元の17号は完全に被害者*2であり、
GT最終回ではドラゴンボールへの最後の願いで他の地球人たちと共に復活するシーンも描かれる予定だったのだが、尺の都合でカットされている。
(設定上ではちゃんと復活している模様。よかったよかった)

■主な技

  • フラッシュボンバー
両手の指からエネルギー弾を無数に放つ技。
ドラゴンボールでは珍しく劇中で技名を叫んでいるにもかかわらず他媒体では中々実装されず、2008年発売の「ドラゴンボールZ インフィニットワールド」にてようやく実装された。

  • ヘルズストーム
腕を取り外してマシンガンのごとく気弾を連射する。
唯一劇中で名前が判明していない技なのだがフラッシュボンバーを差し置いてゲームで採用される事が多い。

  • 電撃地獄玉
放電する巨大な黒い気の球を相手に放つ技。

■余談

デザインは他のGTオリジナルキャラ同様中鶴勝祥氏。
次章の敵である邪悪龍のデザインもあってかなり過密なスケジュールの中でデザインされたらしく、中鶴氏的には悔いが残るキャラらしい。

アーケードゲーム「ドラゴンボールヒーローズ」では「セル吸収形態」「人造人間吸収形態」「人造人間18号吸収形態」が登場する。

17号と新17号が共鳴して地球と地獄を繋ぐ穴を開けているが、これはドラゴンボールのマイナスのエネルギーが作用した影響で出来たことだったのがGT最終回にて明かされた。つまり、それがなければ共鳴させて合体に至ることは不可能である。


追記・修正は気を吸収してからお願いします。


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最終更新:2024年02月21日 18:27

*1 なお悟空は、既に自爆装置が無いことや、あったところで超17号にとって大した脅威にならないのも承知の上で、姉への情から攻撃を躊躇したのだろうと推測している。

*2 厳密に言えば新17号もプログラム通りに合体して暴れたと言えるので、結局は製造者2人が全て悪いのだけど。