ジレン

登録日:2018/03/25 (日) 00:06:33
更新日:2025/03/16 Sun 12:29:33
所要時間:約 11 分で読めます







何が仲間だ……! 何が信頼だ……!! 

それを認めたら、オレの今までを全て否定する事になる……。

そんな力、オレは信じない!!

そんなもの……!!

簡単に消え去るんだあああ──っ!!!!





『ジレン』とは『ドラゴンボール超』の登場人物で、『宇宙サバイバル編』のラスボス
第11宇宙の正義のヒーロー「プライド・トルーパーズ」の一員であり、悟空が対峙した中でも珍しく悪に属さない人物である。

CV:花輪英司、森下由樹子(幼少期)


概要

外見は宇宙人の定番と言えるグレイ型の宇宙人がマッチョになった感じで、シンプルな中にも力強いカッコよさがある。
その大きな目は鋭く凛々しいが、幼少期は年相応に丸く可愛げのある目をしていたようだ。

普段は「プライド・トルーパーズ」の一員としてリーダーであるトッポやメンバーのディスポとともに第11宇宙の平和を守っている。
その風貌から『灰色のジレン』と呼ばれており、破壊神候補であるトッポや現職の破壊神・ベルモッドすら凌ぐほどの力を持つという。


性格は馴れ合いを好まない一匹狼気質で無口……のはずなのだが、力の大会が終盤に近付くにつれ言葉数が多くなった。
正義の味方として活動しているだけあって人一倍「悪」を憎んではいるが、自身の「正義」の価値観は普通とは少し異なり、「強さこそが正義」と考えている。
グループに属している割に仲間への信頼などは皆無に等しく、他の誰ひとりとして信頼していないばかりか、トッポがベジータに敗北した際には「無様だな、しょせんこの程度か」と罵倒するといった一面を見せた。

また、自分の宇宙の命運がかかっているというのに自分に敵う強者がいないと見做した時点で瞑想を始めたり、いざ第7宇宙の選手に圧倒されて明らかな狼狽を見せるなど、実力を疑わない故の危なさも秘めている。

演じた花輪氏曰く「泣くと凄く強い、こじらせた子」と称している。


元々アニメスタッフに送られた鳥山先生の原案にはジレンのデザイン画のみで、細かい設定は書かれていなかった。
そのため、アニメスタッフはヒットザマスのようなクールキャラが続いたので、新章のボスは多弁な正義のヒーローというキャラ造形に決めた。

スタッフが上記の設定を提案すると鳥山先生が「ジレンは無口で悲しい過去持ち」という、
現在のジレンの設定が送られてきたため、スタッフは先生の案を採用し、アニメ独自の設定はトッポに流用したという。
スタッフが当初想定したジレンは漫画版の方が近いだろう。


お前たちにも教えよう。ジレンの過去を――

幼少期のジレンはとある星で平和に暮らしていたが、ある日極悪人に両親を殺されてしまう。
後に師匠となる男・ギッチンに助けられたジレンは、彼の元でさらなる強さと正しい道を学んでいき、
その後チームワークを学ぶ目的でプライドトルーパーズに加入し、ジレンには仲間ができていた。

そんな時、件の悪人(漫画版では魔物)が再び現れ、ジレンは仲間と共に戦ったが、ギッチンを含めた仲間は皆殺しにされてしまった。
ジレンは挫けず再び悪に立ち向かおうとしたのだが、ジレン以外の門下生は悪人を恐れ、彼をひとり残して去っていった。

アニメ版ではこの一件が原因でジレンが歪んだ設定にされており、信頼した者に裏切られ悲しみに暮れたジレンは「弱者は強者に従うしかない」という事を痛感し、「信頼は無価値、強さこそ正義。強さこそ絶対なのだ」という思想に固執するようになった。

ギッチンの親友でもあった破壊神ベルモッドは、こうしたジレンのとてつもない強さへの渇望とその孤独心に惚れたという。

漫画版ではそれっきり死に別れ、とうとう最後まで自分を認めてくれなかった師匠への未練が強く、ギッチンが本当に教えたかったチームワークの大切さに気づけないまま現在に至った。

超ドラゴンボールに叶えたい願いが師匠の蘇生であることからも、その未練の強さがうかがえる。
なお、ギッチンがジレンを認めなかった理由は弱いからではなく、チームワークが出来てないという理由だったのだが、ジレンはそれに気付かずひたすら修行し続け、今の強さに至った。

実力

強い。とにかく強い。物凄く強い。凄まじく強い。本当に強い。びっくりするくらい強い。とっても強い。めちゃくちゃ強い。ありえんくらい強い。
強くて超強くて超絶強い。強いというより強すぎるのよッ!マジで強ぇんだってッッ!!!噓じゃねぇからッッッッ

『ドラゴンボール』シリーズにおけるインフレ現象はもはや常識ではあるが、コイツはそれまでの連中とは単純な戦闘力などといった表面的な要素以上に、何か本質の部分からして完全に別の次元の強さを誇る。
別に変身もせず、現状判明している限り特殊な血統・能力さえないが、その強さは破壊神と同等の領域かその先にまで踏み込む凄まじいレベルになっている。
しかも神や天使クラスの指導によるものではなくほぼ独学で。
深く敬愛する師匠ギッチンも、彼に施そうとしたのは主に精神的な成長を促す修練であった。

前述の過去からか、徒手空拳と気を発する以外の技らしい技を持たないシンプルな戦闘スタイル。
しかし、その絶大な気は燃える炎となって太陽のような超熱量と超圧力を周囲にまき散らす*1

超サイヤ人を段階的に上げていった孫悟空の攻撃をまったく受け付けず、それは超サイヤ人ブルーであっても同じ。それどころか20倍界王拳を発動した超サイヤ人ブルーも相手にならず、
切り札の元気玉でさえ片手だけで跳ね返した後、悟空との押し合いも圧倒的な差をつけて勝利した。*2

ほかにも別空間に潜むヒットを感知出来たり、時飛ばしにも即座に対応するなど、洞察力や適応力も抜群。
さすがにジレンだけの時間を止める妙技「時の牢獄」には手こずっていたが、それさえ強引に動くことで突破。
身勝手の極意”兆”を発動した悟空に対しても互角以上に渡り合えるなど、底知れない実力を持つ。
そのため、当初は身勝手の極意を発動していると思われたがそうではなかったらしく、
ジレンはあくまで相手の行動を見て考え行動して、そのうえであの反応速度に到達しているようだ。

……神の極意に目覚めた悟空の緩急自在極まる反応を「見てから」「身体能力のみで」行動しても十分間に合ってしまうのだ。

ただ、ジレンも油断している無防備な時に大技を受けると流石にダメージを受けるらしく、アニメ版で17号にスキを突かれて背中を怪我した際には激昂している。

気を高めて物理で殴る攻防一体となった強さは、特殊な能力や技術がピックアップされる事の増えた『超』において過去の強敵を思わせるまさしくシンプルイズベストな戦闘方法だったが、身勝手の極意を完全に己のものにした悟空に対しては遂に通用しなくなってしまう。

しかし、ここまでの実力を有していながらまだ潜在能力があったらしく、悟空との決戦でトラウマを呼び起こし*3フルパワーを開放。
超スピードと超パワーで悟空の体が反応する前に拳を叩き込む事で再び互角以上の戦いを展開。
完全なる身勝手の極意の悟空とフルパワージレンの二人の戦いのレベルは最早破壊神どころか天使レベルでさえ静かに観戦していたほど。

とまぁ一応こんな感じだが、これを更に簡単にまとめたものがこれになる。
  • 実力は破壊神をも凌駕する。
  • 破壊神の技や術は持っていないが、代わりにそれ以上の力技を持っている。
  • パンチ力は複数の巨大な瓦礫を貫通したり、広範囲の地面が簡単に割れる*4
  • スピードは悟空やベジータでも反応できない。
  • 威圧だけで他宇宙の戦士を畏怖させる。
  • 単騎で物理攻撃無効のマジ₌カーヨと第6宇宙最強の殺し屋ヒットを難なく撃退。
  • 更にそれ以上の実力を持つベジータ、17号、ゴールデンフリーザも単独で一蹴。
  • 更に更にそれ以上の実力を持つ身勝手の極意”兆”の悟空でさえ圧倒。
  • 走っただけで強靭な戦士たちを吹っ飛ばす。
  • 瞬間移動や時飛ばしなどの特殊能力を物理的に解決。脳筋やん!
  • 相手の必殺技を正面から受けた後は、それ以上の力で簡単にねじ伏せるプロレスやん!!
  • スーパーサイヤ人ブルー界王拳20倍の攻撃もノーダメージ。
  • 通常形態に至っては周囲に纏わせた気のバリアのみで対応。
  • 目力から放つ衝撃波は、元気玉を押し返したり、ブルー界王拳の悟空を簡単に吹っ飛ばすという反則レベル。
  • 気円斬を素手で破壊。挙句掴んで投げ飛ばす
  • 舞空術に制限が掛かっているのに、ほとんど宙に浮いてる
  • 落下による脱落を飛び散った小サイズの瓦礫を乗り移ることで回避
  • 巨大な瓦礫を破壊する程の強力な地雷を平然を踏み歩く。
  • 完全なる身勝手の極意に達した悟空には圧倒されるも、ジレンもフルパワーで挑み戦況は一変。
  • 悟空とジレンの戦いは余波だけで広範囲に爆発地震竜巻という災害が起きる。
  • ついには完成した身勝手の極意の時間切れまで耐久。

以下、外伝ゲーム作品のスーパードラゴンボールヒーローズの戦歴(本編ではない)(アニメ版と漫画版で強さ関係に差がある為区別)

  • 不死身のザマスや超サイヤ人3のカンバーと互角以上。(アニメ版)
  • 悟空やヒットの共闘により、究極ハーツを撃破した重要な柱の一つとなった。(アニメ版)
  • 破壊神トッポと超サイヤ人3のカンバーを平手打ち1回で倒した究極カミオレンをあっさり瞬殺した上で、実力を「雑魚」と評した。(漫画版)
  • フューに「ジレンは強すぎる」「カンバーでは勝てない」と言わしめる。(漫画版)
  • 超サイヤ人ブルーの2人が身動き一つ取ることもできなくさせる超ハーツの重力の檻(グラビティケージ)を外側からも内側からも破壊可能。(漫画版)
  • アニメ同様、単体では究極ハーツには敵わないものの、フルパワー化でグラビティフィナーレによる重力を押し返し、フュージョンの時間稼ぎを行う。(漫画版)

総じて、

  • 単体での戦闘能力は作中どころが全シリーズを通してもかなり上位に入るほどで、悟空を始めとした超戦士や破壊神たちは彼の実力に驚愕してした。
  • そもそも「敗北」という言葉は彼にとっては無縁の存在で、完成した身勝手の極意と同等か、それ以上でなければ勝利は皆無に等しい。
  • 敗北まではいかずとも、苦戦させるだけでも至難の業であるため、どのみち超厄介な相手である。
  • 総合的な実力は、トッポ以上のパワーとディスポ以上のスピードを兼ね備え、更にそれらすら遥かに凌駕する技量と更なる成長の余地を持つのがジレンと言えば分かりやすい。

インフレ仕事をしろッ!!

ちなみにこれだけ強い理由はベジータ曰く「力の使い方に一切の無駄がない」からとの事。
基礎スペック自体は悟空やベジータと大差ないが、必要時に必要なだけの力しか使わない事で維持する負担を最小限に抑えながら超パワー・超スピードを行使でき、これを本能レベルで行えるというカラクリらしい。

漫画版で悟空やベジータが行った消耗を抑えるためにゴッドのまま戦い攻防の瞬間的のみブルーになるという手法。これの超高度なものと言えるだろう。




Wiki籠り……実に興味深い存在だ。だが、この熱さ……それが、お前の限界だ。


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最終更新:2025年03月16日 12:29

*1 神の気ではないようで、天津飯17号達でも気を感じ取れている。

*2 これはジレンが悪の存在ではないため、通常通りの威力が発揮できなかったからかもしれないが。

*3 漫画版ではカウンター覚悟のゴリ押しにより

*4 力の大会の武舞台は「カチカッチン鋼」製。それを易々と打ち砕くのである。