魔人ブウ

登録日:2010/10/31 Sun 16:05:45
更新日:2020/07/14 Tue 22:08:36
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おまえ・・・ たべちゃお


鳥山明による漫画『ドラゴンボール(DRAGON BALL)』に登場する敵キャラ。
登場巻は39巻~42巻。
漫画では最後かつ最強の敵
原作終了後の展開ではZ戦士の1人として活躍している。


●目次


【解説】

はるか昔、邪悪な魔導師ビビディが作りだしたとされる魔人。
……とされていたが、近年では「太古から暴虐と長い眠りを繰り返す存在で、ビビディは眠りから覚ます方法を知っていただけ」という設定になっている。
その割に界王神はおろか老界王神すらブウの存在を知らなかったりするが元々矛盾と後付けが多い作品なので……

あのフリーザ様を一撃で倒せるぐらい強いとかいう五人の界王神*1すら手に負えない強さを誇ったが、
その狂暴さに手に負えなくなったビビディにより球に封印されていた。

本編中ではビビディの息子である魔導師バビディによって復活させられた。

体は粘土のように柔らかく、普通の銃で穴が開く程脆い。
しかし最大の特徴はそのタフネスであり、どれだけダメージを与えようと再生可能であり、たとえバラバラにしても肉の一片からでも復活する。さらに肉片を全て焼き払っても、焼かれた肉片から立ち昇る煙が集合して再生するというナメック星人やセル以上の再生能力を持つ。
猛毒を盛られようが全く応えないため、毒殺も不可能。
完全に倒すには、チリひとつ残らぬよう跡形もなく消滅させるしかない。
「GT」ではその変幻自在の肉体によってベビーの寄生による洗脳を封じ、さらにサタンを体内に避難させていた。
「超」ではモロのエネルギー吸収が通じないため唯一体力が全く落ちなかった。さらに普通ならどう考えても即死する攻撃を何度か受けたが前述した体質のせいで全く通じず、逆にモロを翻弄するなど改めてラスボスとしての威厳を見せる。

後に、コルド大王もフリーザに対して「破壊神ビルスと魔人ブウには手を出すな」と伝えていたことが判明した。

なお、ブウは作中で何度も姿を変えている。(原因は変身や吸収など色々)
原作中の姿に加え、近年はゲームでも新たな吸収態が定期的に登場し、そのバリエーションは増え続けている。


【主な形態】

以下、原作及びアニメ作中で登場した魔人ブウの主な形態と劇中での活躍。


◆魔人ブウ(デブ/無邪気)
「ジャマだよ・・・きえちゃえ!」

作中で最初に現れた形態。卵の中にいた筈だが、卵ごと破壊されるのを防ぐためか誕生直後にいつの間にか桃色の煙の姿で上空に瞬間移動していた。この桃色の煙から徐々に変化した形態。

丸々と肥えた体格に、糸目で愛嬌すらも感じさせるような表情が特徴。どことなく人造人間19号に似た体格。
無邪気な子供のような一面を持ち、怒ると目つきが鋭くなり戦闘力が一気に上がる。
自分の体を千切って攻撃に使ったり、相手を光線でお菓子にして食べるなど戦い方が非常にトリッキー。

一方で魔法のような力を使い、デンデみたく瀕死の人間も瞬時に回復させることが出来る。
以下は、この時点で既に使える能力の一覧。
  • 体を粘土のように組み換え、イケメンに整形する(顔以外そのままなので違和感がすごい)
  • 病気や先天性障害を治す。
  • 物体の材質を変えてしまう。お菓子光線も恐らくこれ。
  • 紙に書いてある内容を触れずに書き換える、クジでインチキをする。

知能は極めて低い上に常識というものがまるでなく、人間を殺すのもなんとも思っていない一方、盲目ゆえに自分を怖がらなかった少年の目を(怖がらせるためだが)治し、彼が買い求めようとしていたミルクをプレゼント(近場にいた人間を変化させた物ではあるが)したことも。
目覚めさせたバビディが極悪非道な卑劣漢であったため、命ずるままに好き好んでバンバン人間を殺しまくっていた。
見た目のテキトーさに全く見合わぬ強さを有し、孫悟飯ダーブラをあっさりと始末し、
超サイヤ人2となったベジータですら、命を賭しても太刀打ちできなかった。

しかし超サイヤ人3となった孫悟空と闘うなか次第に戦いを楽しみ始める。その後悟空の撤退を許したことへの叱責を受けバビディへの不満がついに爆発。首を掴み話せない=封印の呪文を唱えられない状態にし、「しね、バーカ‼︎」とパンチで頭を粉砕し殺害してしまった。

バビディの死後は自由気ままに破壊と殺戮を楽しんでいたブウだったが、自分を倒そうとやってきたミスター・サタンや自身が拾ってきた犬(後のベエ)と心を通わせるうちに、
次第に「善悪」という概念を学び、そしてサタンの説得を聞き入れ、殺戮や破壊をやめることを約束した。

しかし、ブウの起こした騒ぎを隠れ蓑に犯罪を繰り返していた悪党がベエとサタンを銃撃すると、強烈な怒りにより「悪の心」がもう一人のブウとして分離してしまう。

後述の純粋ブウにも言えることだが、性格自体は純粋と言えるもののそれが故に超常的な能力も相まって非常に性質の悪い事態を引き起こしており、作中で度々悟空の美点とされてきた「強くて無邪気な少年」のアンチテーゼとも言える存在である。


◆魔人ブウ(ガリ/純粋悪)
魔人ブウ(デブ)の怒りにより、増幅した悪の心が分離して姿を持ったもう一人の魔人ブウ。性質は恐らく後の魔人ブウ(純粋)と同じと思われる。ブウの頭から吹き出た灰色の煙から誕生。
ガリガリに痩せこけた身体とつりあがり落ち窪んだ眼をした病人のような姿で、アニメではこの形態のみ灰色の体表をしているのが特徴。
分離した際に力の大半を魔人ブウ(デブ)から奪っており、戦いの末に魔人ブウ(デブ)のチョコ光線を吹き返してしまい、チョコにして食べて吸収した。


◆魔人ブウ(悪)
「ちきゅうじん みんな ころした さあ たたかうぞ たたかうヤツ だせ」

魔人ブウ(ガリ)がチョコになった魔人ブウ(デブ)を吸収することで誕生した形態。
悪の部分が全面に出ているせいか、より戦闘的な体格になっており、以前よりはるかに強くなっている。
知能も純粋悪やデブに比べるとやや高くなっている様子。

魔人ブウの全形態の中で一番大暴れし、一番やらかした形態。

その一方でサタンと友情を築いた善ブウの人格の影響からサタンに対しては僅かながら情が残っており、地球人を皆殺しにした際にも無意識にサタンを避けたり、サタンの娘であるビーデルを引き合いに出されたことでピッコロとの交渉に渋々ながら承諾する場面も見られた

気の探知能力も身につけており、天界に乗り込んだり、レギュラー陣のほぼ全員と下界にいる地球中の人間を皆殺し(対象としていなかったサタンや自力で回避した天津飯餃子らを除く)にした。
その戦闘力は前のブウと互角以上に戦った悟空に「自分達ではとてもかなわない」とまで言わせるほどだが、
孫悟天トランクスがフュージョンした超サイヤ人ゴテンクスには一歩及ばず、
15代前の界王神に限界以上に力を引き出された悟飯には圧倒された。

この形態から、切り離した自分の肉片で他者を包み込んで取り込むという吸収方法を使うようになり、戦況に合わせて様々に姿を変えていった。

◆魔人ブウ(ゴテンクス吸収)
「この瞬間こそ 未来においても二度と現れぬであろう 最強の魔人の誕生だ」

悟飯に叩きのめされた魔人ブウ(悪)が、その打倒のためにゴテンクス(の力)とピッコロ(の知恵)を吸収した形態。
この形態から鼻ができる等顔つきが人間に近づき、自信からか口調が丁寧なものになった。
戦闘中に悟飯を煽る等知性的な面も見せている。
ゴテンクスのフュージョンの制限時間分しかその姿を保てないが、
ゴテンクスのパワーとピッコロの頭脳を得ており、悟飯を圧倒した。
ちなみに呼び名について、悟飯と戦闘を開始した号のジャンプのハシラでは
「ブウ+ピッコロ+超ゴテンクス3=(スーパー)ブピンクス3!?」
と書かれていたことを知る者は少ない。


◆魔人ブウ(ピッコロ吸収)
「……もしもの時のために 保険をかけておいてよかったよ」
体内のゴテンクスのフュージョンが解けたことで強制的にパワーダウンした形態。
悟天、トランクスも吸収しているが、ピッコロが強く出ている。
この状態なら悟飯だけでも倒せるらしい。
ピッコロさん涙目……と言いたいところだが、これを見ればピッコロは超サイヤ人になった悟天やトランクスより強いことは明らかであろう。


◆魔人ブウ(悟飯吸収)
「これは いい!! 前より さらにパワーアップしてしまったぞ!!」

魔人ブウ(ピッコロ吸収)が悟飯まで吸収した形態。
悟飯とゴテンクスの実力差の分だけ、魔人ブウ(ゴテンクス吸収)よりもさらに強化されており、
さらに制限時間もないという、全魔人ブウの中でも最強の形態である。
しかし、劇中ではぶっちぎりで不遇な形態であり悟空とベジータがポタラ合体したベジットには全く歯が立たず散々煽られた挙げ句、奥の手として飴玉に変えてもなお負けた
結果的に一番強い敵のはずなのに、やられ役のみで出番が終わったという不憫な形態になった。
尚、アニメ版では合体前の悟空とベジータを追い詰めているシーンがあるので、原作より少しだけ扱いが良くなっている(その分ベジットに蹂躙されるシーンは原作より悲惨だが)。


◆魔人ブウ(純粋)
魔人ブウ(悪)が体内に取り込んでいた魔人ブウ(善)を引き剥がされた形態。
順番で言えば最後に登場した形態だが、この形態こそが、魔導士ビビディが作りだした「魔人ブウ本来の姿」である。
子供並みの非常に小柄な体格で、目覚めて即座に地球を破壊しようとする等他のブウと異なりほぼ純粋な破壊衝動で動いているようで言語すら使わない。

戦闘力は実はこれまでの形態と比べると控えめになっているようで、その姿と気の大きさを見た悟空とべジータはこれならなんとかなると踏み、超サイヤ人3となった悟空とほぼ互角程度。*2
その分、相手の技を見ただけで覚える能力や回復力などは他の形態以上となっている。
ダメージがすぐに回復する点やエネルギーが無限な部分で、超サイヤ人3状態を短時間しか保てない悟空以上の強さを誇る。
(ある意味これも「気のパワー=強さではない」と言うある種のアンチテーゼと言える)
悟空、ベジータ、魔人ブウ(善)たちを相手に一人で戦い続け、優位を保ち続けるも、
地球の人々&あの世の閻魔大王一同からギリギリまで力を貰って作った「超元気玉」によって完全に消滅させられた。
後に地球人「ウーブとして生まれ変わる。


◆魔人ブウ(善)
「おまえキライだ サタンいじめるな」

魔人ブウ(悪)から引き剥がされ、魔人ブウ(純粋)が吐き出したことで復活した。
魔人ブウ(デブ)と姿はまったく変わらないが、魔人ブウ(純悪)と分離した時のように他のブウと分離したことによる影響は不明。
単純計算していくと「魔人ブウ(純粋) が南の界王神と大界王神を吸収した形態から魔人ブウ(純粋) を差し引いた形態」という何気に謎な状態。
というか原作でも他媒体でも最初の形態とほとんど区別されていない。
完全に吸収されなかったのは、大界王神の影響の他に恐らくサタンとベエとの交流でブウ自身の心が成長したことも大きいのだろう。
サタンを守るために魔人ブウ(純粋)と戦うが、ブウ同士ならダメージを与えられるという性質と力の多くを純粋に奪われている状態だったために殺されかける(それでもベジータより善戦していたが)。
最終的にサタンに保護され、ドラゴンボールの願いで(関係者を除いた)地球人一同からブウの記憶を消し去った後、サタンの一番弟子・「ミスター・ブウ」としてZ戦士の仲間入りをした。
Zではアイスを買うためのお金を稼ぐためにストリートファイトに圧勝し、腹いせに宝石店で強盗をしたファイターと子分を銃弾を弾き返すだけで自首させる離れ業を見せた。
食い意地は相変わらずであり、『ドラゴンボールZ 神と神』では破壊神ビルス大人げない喧嘩を起こし、危うく世界を滅ぼしかけた。

『ドラゴンボール超』では第7小宇宙5人衆に選ばれた。
しかし、「理性の無いケダモノとの戦いは武闘とは言わない」とベジータが事前に作成した、極めて簡単なペーパーテスト(悟空でも余裕*3で合格するほどの物)に、居眠り*4したあげく一人だけ落第した
 ピッコロ「名前まで間違ってるぞ!」

その後、大会開催の3時間前になって2ヶ月間の眠りについてしまい、参戦はキャンセルとなってしまう。
元々は睡眠時間は5秒で十分だったはずなのだが、いつの間にか伸びていた。純粋悪ブウが分離した際に体質が変わってしまったのかもしれないが、その辺は作劇上の都合なのだろう。
なお、この際に一応後付けで1年に1回だけ長期休眠をするという設定がつけられた。
代役は占いババに連れてこられたフリーザが務めることになりこの後は特に見せ場も無かった。


◆魔人ブウ(南の界王神吸収)
魔人ブウ(悪)が魔人ブウ(純粋)に変化する際に垣間見せた形態。
その時の悟空とベジータの会話からすると、魔人ブウ(悪)より気が増えていたようである。
この形態は、かつて魔人ブウ(純粋)が南の界王神を吸収したことで変化した姿だったらしい。
ちなみにデブのブウは温和な大界王神を吸収したことでさらに変化し、力を落とした代わりに多少の理性を得た姿だとか。


◆魔人ブウ(シェイプアップ)
アニメ版のドラゴンボール超で善ブウが力の大会に出場するために真面目に修行を行った結果生まれた形態。漫画版では未登場。
体格は魔人ブウ(悪)と同じで顔は善ブウのニッコリ顔と言う何とも言えない姿。ラーメンマンに似てるかもしれない
悟飯、フリーザ、17号と同じく修行したことでこの時点の悟空やベジータに次ぐ戦力グループであり、恐らくは全形態で最も強い。
しかしながら疲れて眠ってしまいリバウンド。フリーザに席を譲る形となった。
さすがに地力を付け過ぎた不死身キャラを味方に置いたらまずかったのだろうか。
ドッカンバトルではこの形態は魔人ブウ(シェイプアップ)と表記されていた。


【ゲームオリジナル形態】

ドラゴンボールZ2に登場する形態は全て悪ブウであり、それ以外はほぼ純粋ブウがベースとなっており、悪ブウや善ブウがベースとなっている形態は殆どない。

◆魔人ブウ(フリーザ吸収)
ドラゴンボールZ2に登場したオリジナル形態。
魔神ブウ(悪)がフリーザを吸収してしまった姿。
頭のしっぽみたいなところと両肩がフリーザ最終形態のように紫になっている。
ステータスは変わらない。

◆魔人ブウ(セル吸収)
ドラゴンボールZ2に登場したオリジナル形態。
魔人ブウ(悪)がセルを吸収してしまった姿。
セルの斑点と顔の一部(カオナシみたいになる)を反映しており、とても気持ち悪い姿となっている。
攻撃力が5%アップする。

◆魔人ブウ(ベジータ吸収)
ドラゴンボールZ2に(ry
魔人ブウ編のベジータを吸収しているため服装は戦闘服ではなくノースリーブの青い服である。
攻撃力が10%アップする。

◆魔人ブウ(ヤムチャ+天津飯吸収)
ドラゴンボールZ2に(ry
ネタ枠。吸収すると両手を頭に抱えて後悔する(自分から吸収したくせに)
セル編の天津飯の服とヤムチャの顔の傷が反映されている。必殺技の繰気弾は失敗すると自分に当たってしまう…
攻撃力が15%ダウンする。ちなみにゴテンクス吸収は攻撃力15%アップ、悟飯吸収は攻撃力20%アップとなる。

◆魔人ブウ(キビト神吸収)
ドラゴンボールヒーローズに登場したオリジナル形態。
魔人ブウ:純粋が、界王神とキビトの合体戦士を吸収してしまった姿。えっ、弱くなってそう?
超回復能力と圧倒的な破壊力を誇るとのこと。


◆魔人ブウ(バビディ吸収)
ドラゴンボールヒーローズなどに登場したオリジナル形態。
バビディの逆襲編の最後のボスとして魔人ブウ:純粋がバビディを吸収してしまった姿。
バビディのマントを身に着けた姿は意外とカッコいい。


◆超魔人ブウ
ドラゴンボールヒーローズに登場したオリジナル形態。
巨大化した魔人ブウ(悪)が単純に大型化した存在。


◆魔人ブウ:ゼノ
スーパードラゴンボールヒーローズに登場した寄生形態。
暗黒ドラゴンボールに寄生され、大幅なパワーアップを果たしている。
スペシャルムービーでは魔神ダーブラ:ゼノの圧倒的な戦闘力を前に追い込まれるが、踏みつけられている間に隙を狙って彼を吸収する。


◆暗黒魔神ブウ:ゼノ
スーパードラゴンボールヒーローズに登場したオリジナル形態。
上述したように魔神ダーブラ:ゼノを吸収した姿で、暗黒ドラゴンボールに寄生された状態の上に魔神化までした。
その姿を見た悟空:ゼノとベジータ:ゼノによる合体戦士であるベジット:ゼノなどと激突することになる。


◆暗黒魔神ブウ:ゼノ(ジャネンバ吸収)
スーパードラゴンボールヒーローズに登場したオリジナル形態。
暗黒魔神ブウ:ゼノがジャネンバ:ゼノを吸収したというもはや何がなんやらな滅茶苦茶な状態。




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最終更新:2020年07月14日 22:08