パン(ドラゴンボール)

登録日:2018/05/01 Tue 17:27:26
更新日:2025/04/29 Tue 10:43:22NEW!
所要時間:約 6 分で読めます





パンとは、『ドラゴンボール』シリーズの登場人物である。

CV:皆口裕子、柿沼紫乃(ドラゴンボール改


人物

孫悟飯ビーデルの間に生まれた女の子。孫悟空チチ、そしてミスター・サタンの孫娘でもある。そのため、彼女はサイヤ人と地球人のクォーターという事になる。
エイジ779年生まれで初登場時の年齢は4歳。性格や外見はビーデルそっくりで、黒い瞳や頑強な肉体は悟飯からの遺伝である。

大猿超サイヤ人には変身できないが、格闘のセンスは抜群。4歳の時には既に舞空術で地球を一周できるまでになっており、天下一武闘会でも大人顔負けの強さを発揮して屈強な大男を一方的に叩きのめしている。

幼い頃から両親より悟空に相手をしてもらっている時間のほうが長かったため、悟空にとてもよく懐いている。
修行を怠けがちな悟天トランクスと比べると楽しそうに修行に取り組んでおり、悟空からも「今うちで一番根性がある」と評されていた。

原作の終盤に登場したキャラなのでそれほど目立った活躍はないが、原作の5年後を舞台とした『ドラゴンボールGT』では主要キャラの1人として活躍する。
高校生時代のビーデルのように勝気で超お転婆な性格となっており、悟空の事は「おじいちゃん」と呼んでいるが、年上のトランクスは呼び捨てにしている。
喜怒哀楽が激しくやや自己中心的なところもあるが、一族譲りの正義感と行動力がある。
しかし周囲の男子が自分よりも弱いため、彼女の強さを男子が恐れてしまいなかなかボーイフレンドが出来ない様子である。
ちなみに彼女がこのような性格となったのは、アニメスタッフが彼女を冒険のメンバーに選んだ際に初期のブルマをイメージしてキャラ設定しためである。

スカートよりもズボンを好んで履いており、頭にはオレンジ色のバンダナを巻いている。また背中に背負っているリュックの中には初めて天下一武道会に出場した時の道着や家族で海水浴へ行った時の写真を入れている。

公式によると、名前の由来は食べ物の「パン」から。父が「ご飯」だからだろうか。
だが「パニック」の語源で悪魔のデザインの元になった山羊の角と蹄をもつ牧神「パーン」の存在から、図らずもミスター・サタンやビーデルの家系に由来する悪魔系の名前とのダブルミーニングとなっている。


お馴染み亀仙流の奥義。恐らく悟空から伝授されたものと思われる。
『GT』の六星龍戦で披露し、祖父と息ピッタリのかめはめ波で六星龍を撃破した。


活躍

まだ4歳であったが大人顔負けの強さを持っていたので、悟空達と天下一武道会に出場。
子供の部が廃止されたので大人に混じって試合に出る事となるが、第1回戦では2mを超える巨漢の猛血虎をあっさりとKOし会場を騒然とさせた。
続く2回戦は悟空とウーブの試合放棄で不戦勝となるが、そこで原作が終了したのでその後はどうなったのかは不明となっている。
アニメ版では悟空達が棄権した事で武道会が中止となるが、その後で残った選手だけで非公式の武道会が開催される。
そこで修行を怠けていた悟天を破り見事優勝を果たしている。


アニメ版の活躍

  • GT
●究極ドラゴンボール~ベビー編
武道は続けていたが、強くなる事よりもボーイフレンドを作りたいと日頃から考えており、冒険にも憧れも抱いていた。
銀行強盗に巻き込まれた際に、究極ドラゴンボールで少年の姿となった悟空と再会。その後で悟空が宇宙に散らばった究極ドラゴンボールを探しに行くと知る。
本来は悟空にトランクスと悟天が同行する予定であったが、冒険に憧れていたパンは宇宙船に密航し、悟天を置き去りにして宇宙船を発射させてしまう。
こうして悟空達と様々な惑星を冒険する事となり、その道中でドラゴンレーダーを飲み込んだギルを仲間に加える。
最初の頃はギルとよく喧嘩をしていたが、惑星ルーデでアリジゴクモドキに襲われていたのをギルに救われた事で一気に仲良くなった。
地球に帰還した後はベジータベビーと戦う事となり、その最中にギルを破壊され涙を流す。
その後はブウの助けで難を逃れるが、周囲の人間は全員ベビーに寄生され、最後の希望である悟空も倒されてしまった事でかつてない絶望感を味わう事となる。
それでも諦めずブウとツフル星へ潜入。ベビーに命を狙われるも絶体絶命のピンチとなった際にウーブが駆けつけ事なきを得る。
その直後に界王神界で修行を積んだ悟空が降臨するが、悟空は地球を見た途端黄金の大猿に変身して大暴れし、パンにまで危害を加えようとする。
その時、パンの流した涙で悟空は正気を取り戻し、これがきっかけで悟空は究極の形態・超サイヤ人4へと覚醒した。
その後は超神水で正気に戻ったトランクス、悟飯、悟天と協力して悟空にありったけの気を注ぎ、悟空はベビーを倒す事に成功した。
地球に平和が戻った後で、サタンの後継者を決めるための天下一武道会が開催されるが、「ダサい格好が嫌」という理由で棄権している。

●超17号編
地獄に落ちたミューとゲロの手により、死んだはずの強敵が次々とこの世に復活。
街中で破壊活動を行なっている悪人達を倒しつつ、サタンを守りながら各地を逃げ回っていた。

またゲロを押さえつけ、簡単に振りほどけないほどのパワーがあることが判明している。
超サイヤ人になれなくとも、それに近いレベルの実力があるようだ。

●邪悪龍編
ドラゴンボールから現れた邪悪龍達を討伐するため、ギルを連れて悟空と再び旅に出る。
七星龍に寄生されて体を乗っ取られた事もあるが、悟空とのコンビネーションで次々と邪悪龍を撃破していく。
最強の邪悪龍・一星龍戦では大ピンチに陥るものの、激闘の末に悟空の超ウルトラ元気玉で辛くも勝利を収める。だがその直後に悟空がドラゴンボールと融合し、各地にいる仲間達の元を訪れた後でドラゴンボールと共にどこかに消えてしまう。
そしてべジータに「そいつは大事にとっておけ」と言われ、後に残った形見を手にしてその場を後にした。
ちなみに彼女が回収していた悟空の道着は、彼女の孫のそのまた孫に当たる少年・孫悟空Jr.に受け継がれており、『GT』の最終回では悟空Jr.がこれを着て天下一武道会に出場している。

●勇気の証は四星球(TVSP)
邪悪龍との戦いから100年後。既に100歳を超えているがまだまだ元気であり、悟空Jr.と一緒に暮らしている。
悟空Jr.に修行をつける事もあるが、内気で臆病な悟空Jr.が同じクラスのパックにいじめられた際にはいじめを注意するのではなく「喧嘩するなら素手でやれ」と怒鳴るなどちょっとずれたところもある。
それでも悟空Jr.や彼の友達からは「パンばあちゃん」と呼ばれ慕われている。
悟空Jr.には、よく少女の頃に体験した大冒険の事を話している。
後に病に倒れた際には悟空Jr.はドラゴンボールの話を思い出し、彼女の病を治す願いを叶えるためにパオズ山へと旅立っていった。

『神と神』の頃はまだ生まれていないが、サイヤ人の1人としてビーデルの胎内から悟空の超サイヤ人ゴッド化に参加する。
『復活の「F」』では生まれたばかりであったため、ビーデルに抱かれて気持ちよさそうに眠っていた。
両親が買い物や学会などで外出している際はピッコロに非常に懐き、ピッコロもパンの好む離乳食などを把握している(去り際にピッコロを呼び止めるシーンは一見の価値がある)。
また、この時点で既に空を自在に飛べる事が判明。
色々あってピラフ一味と一緒に宇宙に行き、乗っていたロボットが爆発するトラブルに見舞われるが、その際に無意識に気を解放してピラフ一味を救い出し地球に無事帰還していた。
その途中でひとっ飛びし、ピラフ一味を落としてしまっているが。
ちなみに悟飯達は彼女が空を飛べる事や気の解放が出来る事はまだ知らず、真実を知るのはピラフ一味のみとなっている。

主に劇場版『スーパーヒーロー』及び漫画版の該当エピソードに登場。
年齢は原作最終盤より少し前の3歳。性格面や人間関係は大きく変わらず。
上述のZ世界とは異なり舞空術の体得はセルマックス戦後となっている。
武術の指導役がビルスの元に入り浸り状態の悟空からピッコロに代わっており、父親譲りのセンスはあるようだが基礎を大切にする方針から気功砲などはまだ教えられていない。

余談

トラライオンの混血であるタイゴン及びライガーに見られるよう、異なる生物同士の間から生まれた子供は、親がよほど近い種同士でもない限り繁殖能力を持たないものである。
だが、パンの誕生によって、悟飯はサイヤ人と地球人の混血でありながら、イエネコとサーバルの混血であるサバンナのように繁殖能力を持っていたことが判明した。
これは、サイヤ人と地球人は異なる天体原産の生物でありながら、遺伝的には少なくともイエネコとサーバル並には近いということを意味する。


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最終更新:2025年04月29日 10:43