みんなで!カービィハンターズ

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みんなで!カービィハンターズ - (2018/08/08 (水) 12:56:26) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2017/04/19(水) 01:09:40
更新日:2024/01/21 Sun 12:47:23
所要時間:約 15 分で読めます







これは はるか昔、遠い世界の物語…




みんなで!カービィハンターズ』とは、『星のカービィ ロボボプラネット』に収録されたサブゲームの一つである。
本項目ではパワーアップ版のダウンロード専用ソフト『みんなで!カービィハンターズZ』についても触れる。
販売・配信:任天堂
開発:ハル研究所


概要

シリーズ全体では初のアクションRPG。
4種類のジョブの中から選び、ボスキャラクターを倒して手に入る経験値でレベルアップし、体力や攻撃などのパラメータが上昇する。
さらに『Z』ではそれに加えて職業ごとの武器・防具という概念まで存在しており、
着せ替え要素も楽しめるという贅沢なソフトになった。

各ジョブは以下の通りで、それぞれゲーム本編のコピー能力を元にしている。

  • ヒーローソード
兜と盾を装備した剣士。ベースとなる能力はソード
攻守に長けたバランスタイプで、ガードを行うと周囲にバリアが展開されるので味方を守ることもできる。

  • マジックビーム
杖と帽子を装備した魔法使い。ベースとなる能力はビーム。
敵の動きをしばらく止めるタイムビームが得意技。
プラチナメダルゲット必須要員。いるかいないかでスコアが劇的に変わるほど重要な職である。

  • ヘビィハンマー
バイキングな角兜を被った重戦士。ベースとなる能力はハンマー。
攻撃力は全ジョブ中ピカイチの高さを誇る分、移動速度が遅く、ホバリングが苦手というパワー職の典型的な短所もある。
本編シリーズでは露骨に移動速度の下がるコピー能力は数える程しか存在しなかった為、慣れるまで辛いかも。

  • ヒールドクター
帽子と眼鏡がよく似合う学士。ベースとなる能力はドクター。
攻撃は苦手だが味方キャラの援護に長けており、高い回復能力を持つ。


クエスト中に敵にダメージを与えるとは石版を落とすことがあり、4つ全て集めると必殺技「フレンドメテオ」が発動。
タイミングよくボタンを押すことでボスに大ダメージを与えられる。

ボス戦がメインのモードなので相手は非常に体力が多く、中ボス級の敵でもレベルが低いうちは本編と比べ物にならないほどしぶとい。
ダメージは数値化されるが、敵の体力ゲージは表示されないので、クエスト中のアナウンスと体力減少時の赤い点滅が目安となる。

ちなみにカービィハンターズに限り、中ボス級の敵もパターン移行時の怒りモーションが作られている。


クエストをクリアすると経験値が手に入る。
本来はカービィにとって文字通り「いみがない」代物であったが、
カービィハンターズではレベルの概念が存在するのできちんと「いみがある」。
レベルアップすることで体力・攻撃力等のステータスが伸びていき、より手ごわいクエストに挑戦することが可能。
でもたまにいみのないパラメータも上がる。
高難度クエストのボスはこちらのレベルがある程度高くなっていること前提のステータスに調整されているため、
生半可な成長では時間内のクリアも困難になる。
焦らず地道にレベルを上げていこう。




以下、『Z』での追加点について記載。

ストーリーは「あきれ返るほど平和な国『プププ王国(キングダム)』の各地で突如暴れ出した敵達から、
プププ王国を守るためにカービィハンターズが立ち上がる…」という内容。
本作はいつものプププランドとは違い、時代や世界観の違うパラレルワールドとなっている。
原作のカービィ達の装備からして中世ファンタジーの趣が強く、かつ番外編であるため、
ストーリー性を持たせるにあたり本編と切り離すためにこのような設定が組まれたのだろう。


ソーシャルゲームなどによくある、スタミナ制で「やる気」を消費してクエストに挑むシステム。
基本料金は無料だが、課金要素として「ジェムリンゴ」が存在する。
一ソフトでの上限額は約4800円までとなるため、使いすぎの心配は無用。
何よりゲームとして本当に良く作り込まれているため、逆に「こんな高クオリティーのゲームを無料で配信しちゃって大丈夫なの?」や
後述する理由から「むしろ普通に金払わせて」なんて声が上がるほど。


ディレクターは熊崎信也ではなく『ロボボプラネット』でセクションディレクターを務めた東藤由実氏。


まち

『Z』でカービィ達の拠点となる街。ストーリーが進むにつれて背景に住人が増える。施設は次の通り。

クエストボード

クエストが貼り出されている掲示板。
ここからクエストを受注してボス戦に臨む。

よろずや

ぶきやぼうぐ、サポートアイテムをジェムリンゴと素材で交換できる施設。
課金要素の「ジェムリンゴ」もここで買える。
店主は自称「ホ〜ント イイヤツ」なあいつ

しゅうかく

「ジェムリンゴ」が生えた木。12時間ごとに実がなり、課金しなくてもここで手に入る。
なお、課金すると木が成長して、一度に収穫できる量が恒久的に増える。
木の前にはバンダナワドルディが眠っており、話しかけるとアドバイスが聞ける。

amiibo

Newニンテンドー3DS(または旧3DS用周辺機器)のamiibo読み込みに対応しており、
ここで読ませると武器や防具の素材になるカケラが手に入る。
カービィ関連のamiibo程、カケラの入手量が多い。

あいことばのほこら

あいことばを入力することでカケラやジェムリンゴが手に入る。
ただし、一部のあいことばには配布期間に期限が付いている。

プロフィール帳

レベルや勇者ランクが記載された下画面にある書物。
ジョブや装備・あいさつやポーズの変更が行え、すれちがい通信にも反映される。
ゆうしゃミッションの確認もここから。

ゆうしゃミッション

クエストやまちでの行動など、様々な条件のミッション。
大きく分けて各ボスごとに設定されたものと、総合的なものの二つに分かれる。
クリアするとジェムリンゴが獲得でき、達成したクエスト数が、そのまま勇者ランクとなる。

そうび

各ジョブごとに様々なぶき・ぼうぐが存在する。本作の実質着せ替え要素。
おともの装備も「オススメそうび」に設定してある場合、現時点の最強装備が反映されるため、
自分が使用しないジョブでもそうびは揃えておきたい。
(逆に「ランダムそうび」で他の装備をつけさせることもできる。共にクエスト出発時に設定可能)

レア度が1~10まで設定され、それぞれに一つ存在する。
何とも凡庸な恰好の「かけだし」シリーズや「カービィハンターズ」から続投したレア度2の装備、
やたら金ピカなネセト装備「ゴールデン」シリーズなどバリエーションは多様。
一般的なRPGのセオリー通りにレア度が高くなるほど基本性能が強い。同じレア度で装備を組めば更に性能が上がる。
また、高ランクのものは歴代のキャラクターを象っており、説明も凝っているためコレクション要素としても楽しめる。
ストーリーを進めるとレアなかけらを使って「Z強化」をすることも可能。

ヒーローソードのみ、ロボボプラネットとの連動要素としてすれちがいデータがあると
ランクHの「ライトニングスージー」と「ハルトニウムヘルム」が買える。


たびびと

すれちがい通信やインターネット通信でまちに現れる、他プレイヤーの使用カービィ。
インターネット通信は1日1度だけ無料で利用できるが、2度目からはジェムリンゴが必要になる。

おともの代わりにクエストに同行させることも可能だが、三度同行すると何処かへ去っていく。


アイテム

ジェムリンゴ

通貨ややる気の回復、一部のクエストの解放に必要な課金アイテムで、よろずやで買うことが可能。
ちなみに初回のみたった60円で購入することが可能。外観はその名の通り赤い宝石のようなリンゴ。
上記のように無課金でも時間経過やミッション報酬として入手可能。

後半のクエスト開放、および高性能なそうびの購入には大量のジェムリンゴを消費することになるため、
無課金プレイの場合クエストと武具のどちらを重視するかが非常に悩ましいことになる。
ジェムリンゴを買う場合、一気に沢山まとめ買いしてもいいが、ゆうしゃミッションをこまめに埋めることでもそこそこな量が手に入るほか、
課金をすることで成長した木から相当な量を収穫することが可能なため(最大まで成長すると450個収穫できる)、
無計画に買うと最終的に余って無駄になりかねない。
あ、お布施としてなら問題ないです。


カケラ

武器・防具との交換に必要な素材。
「ほのお・みず・ひかりのカケラ」と「レアなカケラ」の4種類。
ほのお・みず・ひかりのカケラはクエストの達成報酬として手に入る。
レアなカケラはクエスト中に稀に敵が落とす(ゆうしゃランクが高い程落とす確率が上がる)。

サポートアイテム

1度のクエスト中だけ体力・攻撃力が上がる「○○のクスリ」、
30分間クエストで手に入る経験値が2倍になる「けいけんち玉」、
やるきの回復時間が短くなる「やるきアップの書」、
カケラの入手量が増加する「○○のカケラの書」の4種類。
いずれもよろずやで購入できる。


クエスト

おともカービィを同行させる「おともとクエスト」、ローカル通信で行う「通信でクエスト」の2種類。
通信でクエストは、グループを作ったプレイヤーしかクエストやミッションを達成したことにはならないが、
他のプレイヤーはやる気を消費しない。また、経験値の入手量が1.5倍に増加する。

サブゲーム版と同じく、制限時間が設けられている。
全滅しない限り、クリアできなくとも経験値は手に入る。
全滅やタイムアップした場合でも、ジェムリンゴを消費して復帰できる。

全6エリア。報酬のカケラの種類はエリアごとに定まっている。
通常クエストを全てクリアすると「しれんクエスト」が出現。
しれんクエストをクリアすれば新エリアが解放され、
既存のエリアにも新たな通常クエストが出現する…という繰り返しになっている。


主なボス紹介

サブゲーム版では全6体だが『Z』では大幅に増員している。
更に『Z』は同じボスでもステータスの強さ・行動内容によって「高」「鬼」とランク分けがされており、
高い難易度ほど低レア度の装備では攻略が難しい。
かけだし装備で突き進もうものなら、終盤のボスはそれこそメインシリーズでは到底有り得ない空前絶後の体力、
超絶怒涛の大ダメージで捻じ伏せられることになる。

高レベルのたびびとに頼る場合は別だが、そうでなければフレンドメテオ、タイムビーム込みでも結構ギリギリな戦いが味わえる。

珍しくスペシャルページの解説が無いのが惜しまれる。

なお『Z』のボスの共通項として、空中にいるボスはタイムビームの蓄積量が1.5倍に上昇する。


  • グラン・ワドルディ
ただ巨大なだけのワドルディ。
のっしのっしと歩き、時々その場で暴れたりのんびりしたりする。
攻撃らしい攻撃が殆どないとはいえ、最初の討伐対象にされるとはこれいかに……

後にグラン・カブー、グラン・ホットヘッドを加えた「グランチーム」として続投以降は、新たに大ジャンプで踏みつぶす技を習得している。
が、その頃には完全な前座の先鋒であり、他のボス達との死線を潜り抜けたカービィハンターズの前には速攻で蹴散らされる羽目に…。合掌。
挙句の果てには2017年7月1日まで使用可能だったあいことばで「よわいぞグランワドルディ」と言われてしまうほどである。


  • グラン・カブー
巨大になったカブー。「ダブルグランチーム」のトリ。
グラン・ワドルディよりは攻撃的であり、テレポートして踏みつぶしたり、左右に小刻みで揺れるなどの技を使う。
後にグラン・ホットヘッドが加わった時は次鋒を務める。


  • グラン・ホットヘッド
巨大なホットヘッド。「トリプルグランチーム」のトリ。
他のグラン2体には無かった飛び道具攻撃を持っており、怒ると火炎放射で前方を薙ぎ払ってくる。


サブゲーム版にも登場するギガントエッジ、Mr.フロスティと『Z』のそれ以外の追加が入り乱れた中ボス達。
基本的に内容はトリデラ、ロボボ準拠。
いずれも高難度ではステータスが強化され、鬼のように強い。
ゲームの性質上コピー能力が実質固定されているようなものなので、装備が整わないうちに本編と同じノリで挑むと案外苦戦するだろう。


巨大なスフィアローパー。
他のボスと違い、異空間ロードを通じてやって来るという登場演出がある。
行動パターンは原作の緑スフィアローパーを除いた複合であり、赤、銀個体固有の大技も繰り出す。


とうとう22年ぶりに悲願の本人再登場を果たした。
ホログラムではない実体のため、ちゃんと色もついている。しかしRe:版の模様付き個体は登場しない。残念。
鬼ランクではなぜか火山に来てしまう。本人も「どうしてぼくはこんな所に…」と困惑気味。


最初のしれんクエストの相手。サブゲーム版にはいなかったボス。
行動パターンは『トリプルデラックス』準拠で「天からの災雷」も使うが、流石に回避不能はマズいからか左右端に安全地帯が存在する。


2番目 (珍しく最初ではない) のしれんクエストの相手。サブゲーム版から続投。
鬼ランクでは大ジャンププレスが高速化し、文字通り鬼のような激しさと化す。
後述のヴォルゲロム程ではないが、後半から画面奥に居座るので攻撃の届かない時間が増える。


3番目のしれんクエストの相手。サブゲーム版から続投してしまった
時間制限付きだというのに、しょっちゅう画面奥へ移動する行動パターンは相変わらず。
しかもパターン移行時の離脱は画面奥へ行くまで完全無敵のため、怒った直後のタイムビームも見事にスルーされる。そのため、さらにヘイトを集めることとなってしまった。
これだけチキンにも関わらずゆうしゃミッションのうち二つは「50秒以内にクリア」「プラチナメダルでクリア」。この野郎……
一応、高レア度のZ装備が整っていれば達成がかなり楽になる。後回しにしても問題ない。


ついに とらえた 魔術師の姿!
魔法の アミを かいくぐり
王国の 平和を とりもどせ!

4番目のしれんクエストの相手であり、各地でボスを暴れさせて今回の騒動を引き起こした元凶。
角の形状等からタランザ本人と思われるが、何があったのか全体的に紫がかった毒々しい姿になっている。
更にあの口が開く所もバッチリ見られる。

本編では直接戦わなかったが、今回は念願の直接対決が実現した。
主に本編でもマスクド・デデデとの連携技でも使った魔力球「タランザボウル」(見た目は少し違う)を撃って攻撃する他、カービィを捕らえるネット状の魔力球で拘束したり、跳ね返る巨大な「スーパータランザボウル」を投げつけたりする。
また、ダイヤ状の宝石ミサイルを連続で発射するという、かつて彼が仕えた主を彷彿とさせる技も使う。

一応は黒幕の筈なのだが、彼を倒した後も騒動はなぜか止まない。
大量の鬼ランククエストが出現するようになり、カービィハンターズの戦いは更に激しさを増していく。


ゆうかんで やさしき 守り神が
とつじょ 王国に キバをむく!
しずまれ…4つ首の竜!

再び降臨した 4つ首の守り神は
真の力を 解放した!
決戦の しれんクエストだ!

それぞれ通常クエスト、5番目のしれんクエストで戦うボス。EXは本作の表向きのラスボスも務める。
どちらもサブゲーム版からの続投及びラスボスという立場は特に変わらないが、EXはBGMがなんとキャッスルロロロの2度目のボス版アレンジ。
エアライド』版のような軍歌風の曲調とはまた方向性の違うアレンジであり、ボス曲としての登用もこれで何だかんだ3作目である。

真の力を開放した4つ首の守り神を倒すことで、ようやく王国にも平和が訪れるようになる……





余談

ストーリーがある程度進むと街の広場に住人が増えるのは前述した通りだが、最初に来るのはブルームハッタ―。
その次は「メタナイトの逆襲」でおなじみの船員ワドルディ(何気にバンダナワドルディと3Dで共演はこれが初)が、
更にその後はなつかしの三匹の仲間達が登場するようになる。


追記・修正は4人でお願いします。

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