ロロロ&ラララ

登録日:2014/02/16(日) 09:02:27
更新日:2024/04/30 Tue 09:42:54
所要時間:約 7 分で読めます







ロロロ&ラララとは、星のカービィシリーズに登場するボスキャラクターの2人である。


概要

カービィと同じぐらいの大きさで手足が生えた球体の2人組。
ただし完全に丸い体型ではなく、尻尾のようなものが生えている。
見分け方は青い体をしている方がロロロ(♂)、赤い体でリボンをしている方がラララ(♀)。
口は描かれていないがアニメ等では喋る。

攻撃方法は壁の穴からエメラルドフレーマー(長いので以下「箱」)を盾にして運び、反対側に移動することを繰り返す単純明快なもの。
その代わり、ボスステージはカービィ一人分の狭い通路が複数連なっている構成のため、すり抜け床を通じて上下に回避するのがプレイヤーの基本戦法となる。
この床は作品によって足場の判定が無いことも。


Mr.シャイン&Mr.ブライトのように両方の体力を0にしないと、倒した事にはならない。


出演作は決して多い方では無いが、カービィシリーズでは知名度が高い『スーパーデラックス』に登場している他、後述のアニメ版にも準レギュラーで登場していたため知っている人もいるだろう。
また、彼らの住み処でもある「キャッスルロロロ」のBGMが彼らより出番が多いのも特徴。



登場作品

星のカービィ

2面「キャッスルロロロ」で初登場。
最初にロロロが中ボスとして現れ、終盤に2人揃った状態でボス戦が行われる。
ロロロ単体は箱を蹴っ飛ばして逃げるパターンを繰り返すが、エクストラモードでは箱の後にダメージ3のゴルドーを蹴っ飛ばすという初見殺しを披露してくれる。
更に逃げ足も速いので、星型弾を当てるだけでも難儀しかねない。
ボス版は前述した通りで、エクストラモードでは移動速度がアップする。
むしろ中ボスのロロロ単体が厄介。


星のカービィ スーパーデラックス

無印をリメイクしたモード「はるかぜとともに」に登場し、2面「フロートアイランズ」のボスを務める。
原作のキャッスルロロロはこちらと統合されてしまった。
ボスステージは通路が3本に減ったほか、彼ら自身はそれぞれ星型弾2発でやられてしまう。
さらに直前で手に入るクラッシュを使えば一撃で倒せてしまうという…。
最初のモードが初心者向けでもあるため救済も兼ねているのかもしれない。

一応、たまに箱の代わりにゴルドーを運んでくるようになった。


カービィのエアライド

彼らは登場しないが、キャッスルロロロのBGMが派手にアレンジされて復活。
ステージ曲としての面影がバッサリ切り捨てらており、もはやボス戦の曲である(その後、定期的にボス曲として採用されるのだが…)。
「シティトライアル」のダイナブレイド出現時や、スタジアムの「VS.デデデ」戦で流れる。


タッチ!カービィ

彼らは登場しないが、キャッスルロロロのBGMが2-3「マグマウント」でアレンジされた。
結構雰囲気が変わっている。


星のカービィ ウルトラスーパーデラックス

オリジナル版と同じだが、倒すとその場で倒れるアニメパターンが追加された。
また、エアライドのアレンジ版が「巨大ボスとの戦い」に曲名を変えて登場。
ダイナブレイド及びワムバム2種との戦いで流れる。

追加モード「大王の逆襲」では強化版の「ロロロ&ラララ リベンジ」が登場。
2面「イリュージョンアイランズ」のボスを務める。
色がロロロは紫、ラララは橙色に変わった。

通路が元の4本に戻っており、体力もちょっと強化された(星型弾3発分)。
彼らとは別にゴルドー単体が通路に出てくる事があり、方向次第では窮屈な思いをさせられる。
更に片方を倒すと移動スピードが上昇するのだが、この速さが絶妙で正面から箱を吸い込むと確実にロロロ(ラララ)と接触してしまう。
故にすっぴんの場合は、背後からの吸い込みを余儀なくされる。


あつめて!カービィ

サブゲーム「カービィのたいけつ!ピンボール」の2番目のボスとして登場。
行動パターンは相変わらずなのだが、ゲームの性質上狙って当てることが難しい。
また、フリッパーの近くでは『星のカービィ2』の中ボス、ブロッキーがジャマをしてくる。


星のカービィ 20周年スペシャルコレクション

彼らはry
シリーズの歴史を振り返る「カービィヒストリー」のデフォルトBGMとして、またもキャッスルロロロのテーマが大きくアレンジされた。
エアライド版と違って落ち着いた雰囲気。
更に3ループ経過すると、『星のカービィ2』のクラウディパークのBGMに切り替わる。こちらも勿論アレンジ。


星のカービィ トリプルデラックス

サブゲーム「カービィファイターズ!」の対戦ステージ、キャッスルロロロのギミックとして登場。
今回はスパデラ基準のため、地形は通路3本。(BGMは無印の原曲そのまま)
しかし対戦ゲームゆえに通路の幅は広く取られており、辛うじてジャンプはできる。

ロロロとラララは左右から箱、コンテナ、ゴルドーのいずれかを押して登場。
攻撃し続けて場外に吹き飛ばすことも出来るが、そのうち復活するのであまり意味は無い。

カービィファイターズ2では裏曲で和風アレンジされている。


みんなで!カービィハンターズZ

本人達は登場しないが例によってBGMが登場。
今回は『エアライド』のボスアレンジとはまた違う、短調にアレンジされたキャッスルロロロが終盤のボス戦に使われている。
続編のスーパーカービィハンターズでもリミックスに近い形で再びアレンジされている。


カービィのすいこみ大作戦

元となったサブゲーム版『カービィの3Dチャレンジ』にはいなかったボスとして登場。
番外編ながらボスとしての登場は『USDX』以来でもある。
本作では初代準拠に正統派のアレンジを遂げたキャッスルロロロがBGMで流れる他、上記の最新アレンジ版もジャイアントデデデ戦に使われるため一作品に異なるバージョンのBGMが収録されるという奇妙なことに。

1面ではロロロ単体がボスを張り、幾つものゲートから箱を押しながら歩いてくる。
しかし、体力が減ると怒り出し、箱を両手で突き飛ばしてすぐ帰るようにもなる。この攻撃方法は当然初代エクストラのリスペクト。
3面ではラララも揃って登場。体力は2体合わせてゲージ1本分であり、合計体力が減ると2人いっぺんに怒り出す。

裏レベルでは『USDX』に登場したリベンジ版が登場する。
軌道上が燃えるピンクの箱を突き飛ばすようになり、移動速度も上昇している。


星のカービィ スターアライズ

やはり本人達は登場しないがゴールゲーム後のリザルト画面でアレンジBGMが流れる。
雰囲気は『20周年スペシャルコレクション』に近い。

また、『ハンターズZ』の終盤ボスで使用されたBGMがとあるモードにおいて彼らと似た挙動をするボスとの戦いで再び使用されている。


テレビアニメ版では


CV:春林→神崎ちろ(ロロロ)/秋田まどか(ラララ)

パーム大臣一家の小間使いとして登場。
だが実際は家族の一員みたいなもので、パームが温厚な人柄という事もあってこき使われることは殆ど無い。
何をするにも一緒に行動しなければ気が済まず、単独行動を嫌がる。
ゲーム版と違い空中移動ができる。

第7話では元々1体の魔獣「ローラ」だった事が明かされた。ウフフ☆オッケー☆のローラではない
フームが生まれたばかりの頃、デデデ大王が魔獣を注文した際に送り込まれる。
しかし、ホーリーナイトメア社が魔獣キッタリハッタリの力で2体に分けて水増しを図ったのに加え、元から狂暴な魔獣でもなく弱かったことが災いし、すぐにデデデ大王から捨てられた。
そして押し付けられた先が、今のパーム夫妻だった・・・という訳である。
後に二人は元のローラに戻るチャンスを与えられたが、最後はそのままの姿でいることを選んだ。

初期の頃はフームやブンと一緒に行動するなど出番が多かったが、後期になる頃には登場回数がめっきり減少してしまい
たまに登場してもほとんどセリフがないこともしばしば…。

また、ある矛盾が最終回近辺で発生したことは地味に有名。
カービィ達が宇宙戦艦ハルバードに乗り宇宙へ飛び立つ展開があるのだが、このとき彼らも乗ったはずなのに次の回から居なかった事にされ、ププビレッジに留まっていたのである。
話の内容をよく覚えていた視聴者は「?」と首を傾げたはず。
この辺りは大人の事情というか制作側でやむを得ない事態が発生してたため詳しくはアニメ最終回の項目で…。

ゲーム版と同じくアニメ版でもどこか不遇な扱いであった。


本当のデビュー作

ここからが本題。


恐らく、というか大部分の人からロロロ&ラララは星のカービィが初出と思われている事だろう。
が、厳密には否。彼らには元ネタとなったキャラクターがいるのだ。

二人はカービィ誕生以前にHAL研が発売していたシリーズのキャラ「ロロ」「ララ」がモデルとなっている。
そのシリーズとはズバリ「エッガーランド」。
合計11作もの関連作品が発売されたパズルゲームで、悪の黒幕「エッガー大王」にさらわれた王女ララを救うため
王子ロロが立ち上がる・・・というのが主なストーリーである。
前述のエメラルドフレーマーやブロッキーも、実はこの作品が初出なのだ。



※左上にいるのがエッガー大王




・・・え?そんなタイトル初めて聞いたって?




うん、まあ、そう言われてしまっても仕方が無い。

何しろ第1作目が発売されたのは1985年、しかもMSXで出していた。
ファミコンで出すようになったのは1990年からである。
具体的な人気ぶりはリアルタイムで遊んだ人に聞かないと分からないが、現在はぶっちゃけ知名度が低い。
Wiiのバーチャルコンソールに6作目『アドベンチャーズオブロロ』が出るまで、エッガーランドのエの字も知らない人がいたぐらいには可哀想なほど存在感が薄かった。
いや、名誉のために言っておくと「知る人ぞ知る名パズルゲーム」ぐらいの地位はあるか。
(一応HAL研究所のオフィシャルサイトでも確認可能)

というのも7作目の『アドベンチャーズオブロロ2』を出してから程無く、HAL研が経営不振で倒産。
建て直し後に再起をかけた『星のカービィ 夢の泉の物語』が大ヒットしてからは完全にゲーム開発の比重や世間的な知名度が星のカービィに持っていかれてしまった。
実際はその後もゲームボーイで1本、HAL研から分離したハル・コーポレーションがWindows版で3本出したが、2002年にハルコーも解散し、エッガーランドシリーズは事実上完結。
これっきり新作が出る事は無くなったのである。

その後、ロロとララは「ロロロ&ラララ」としてカービィワールドに輸入されてからは、現在もなお新作が出る事の無くなったエッガーランドシリーズの数少ない生き証人として活躍している。
他には、彼ら以外のエッガーランドシリーズからゲストで登場したキャラやネット上の資料、バーチャルコンソールぐらいしかエッガーランドが存在していた証が残っていない。

特に一番悲惨だったのはエッガー大王である。
彼はロロ達と敵対した重要なキャラクター、しかもラスボスであるにも関わらず、未だに再登場のお呼びが掛からないまま放置されているからだ。
今やエッガーランドの存在よりも、エッガー大王の存在を知る人の方が少ないのではなかろうか?
ラスボスだからこそかえって扱いづらい、というメタな事情もあるのかも知れないが・・・。
カービィのボス敵キャラやデデデ大王のライバルキャラとして扱おうとする場合、ロロロ&ラララ以上にエッガーランド時代よりも能力を強化しなければならないというのもあるのだろう。

果たして3者が再び競演する日は来るのか!?
ロロララじゃないから別人だろって突っこみは無しな

…なお、現在は『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』で『アドベンチャーズオブロロ』が収録されているあたりを見るに、その存在が忘れ去られているわけではないようである。


追記・修正はエッガーランドをよく知っているマニア、あるいは任天堂から何時の日かエッガーランドの新作が発売される事を信じている方にお願いします。

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